【日本リーグ2009_2010シーズンの引退・移籍・新加入選手~1部・その4(トヨタ・ソフトウェア・織機)】

【日本リーグ2009/2010シーズンの引退・移籍・新加入選手~1部・その4(トヨタ・ソフトウェア・織機)】

 


 

【トヨタ自動車】
退団選手:6人
(5/2B)丸山なお(6)
(7/OF)齊木春香(3)
(11/P)大野琴美(3)
(13/C)榎林美里(3)
(21/P)露久保望美(5)
(27/C)西山千鶴(7)

新人選手:5人
(7/OF)中村早紀(星野)
(15/P)細野了華(岐阜女子)
(17/1B)吉川未知(神戸常磐→園田女大)
(27/C)山崎早紀(常葉菊川)
(28/P)村瀬文香(白鴎大足利)
移籍入団選手:1人
(21/P)山根佐由里(元レオパレス)

 

※退団選手
齊木も榎林も大野もルックスいいし、西山は美人だし露久保はアイドルだし丸山も愛嬌あるし、なんかいろんな意味でもったいない選手がたくさん辞めてしまった。中でもやっぱり露久保。シーズン終盤の不安が的中して昨期限りで引退してしまった。結局、決勝トーナメントで永久に投げる機会を失ってしまったのだ。これ以上考えると決勝トーナメントで投げさせなかった監督に腹が立つので止めにするけど。
西山も昨年はDPとして打つ方で活躍し、目立たないながらも十分準優勝に貢献してくれたのではないか。榎林と二人いっぺんに捕手が抜けるのはいろんな意味で痛いし不便。そんなわけで藤崎が完全に捕手に戻る形で現役続行の運びとなった。
少なくとも大野と西山はトヨタのチームスタッフとして残ったようで試合会場で目にした。大野は髪にウェイブかけててパッと見気づかないほど雰囲気が大人の女性になってた。あのサウスポーから投げる中国代表投手のような独特の投球フォーム、好きだったなあ。

※新加入選手
上村や森田など元々若手に潜在能力のある投手はいたが、露久保の抜けた穴を埋めるのは大変ではないかと思っていた。ところがここもルネサスや誘電と同じ、とんでもない幸運が(トヨタにとって)舞い込んできた。抜群の投球術を誇った露久保、若くして代表にも選ばれているクレバーな投手山根。露久保の穴を埋めるに山根以上に最適な候補もいないだろう。
アボットに投球回制限がある以上日本人投手の踏ん張りが不可欠なわけだが、そこで山根が出てきたら相手チームはたまったもんじゃない。今年は決勝トーナメントも含め2本柱をうまく使いさえすれば、かなりの確率で総合との連覇の可能性があるだろう。
レギュラークラスや控えも含めて脂の乗りきった選手が多いことから、今年の新人も長い目で見て育てることになるだろうが、特に投手の細野や村瀬は将来十分主戦になるだけの可能性を秘めており今から楽しみだ。
それからこれは会う人会う人に言ってしまうのだが、ユニフォームが赤いこともあろうが細野って「広島ドラフト上位指名の投手」みたいな雰囲気がしまくるのだがどうだろうか。

 

<チェンジアップ(左右)と速球(中)、肘から先の腕の振り以外に全く違いがない。魔球チェンジアップを操る露久保の引退はソフトボール界の損失>

<2007年の第3節宮崎大会で>

 


 

【日立ソフトウェア】
退団選手:2人
(9/3B)菅原茜(2)
(17/C)鈴木由香(7)

新人選手:3人
(7/IF)齊藤優季(木更津総合)
(18/P)山中しほ(岐阜女子)
(24/IF)玉利のぞみ(神村学園)
移籍入団選手:なし

 

※退団選手
一昨年で燃え尽きた感もあった鈴木由香が、結局捕手が育たないことから昨年一年間はコーチ兼任ながらほとんど正捕手として活躍した。今年は完全に現役を退いたわけで、浅見か鮫島かはたまた真鍋か、誰か一人が必ず出てこざるを得ないとという状況になってしまった。
藤原が大投手への道を進んでいることからもう心配ないかも知れないが、投球術で勝負する投手二人とノーコン投手一人。捕手で苦労するようなことになるとちょっとやっかいだ。

※新加入選手
このチームもトヨタと同じくレギュラー陣がしっかりしており、若手もそろそろ育ってきた2-4年目の選手がいることから今年の新人はゆっくり育てることになるだろう。そんな中でも左腕投手の山中の評判がなかなかいい。トヨタの細野と同じ岐阜女子出身で、同じ高校から同じ年にレベルの高い投手が二人、しかも実業団のトップチームに入るというのもすごいことだ。

 

<ふと思い出したが昔はすーさん(鈴木選手)が一番可愛いと思っていた時があった。トヨタカップで聞いたダミ声で夢は覚めたが(笑、まあ声が枯れていただけらしいが)。昔のソフトウェアの写真は鈴木ばっかり>

<2008年の決勝トーナメントで>

 


 

【豊田自動織機】
退団選手:4人
(8/RF)田中幹子(8+5)
(20/1B)長澤佳子(11)
(9/2B)酒井かおり(2+4、大鵬薬品に移籍)
(18/P)高山樹里(11、スケルトンに転向?)

新人選手:3人
(26/1B)小柳薫(多治見西→東女体大)
(9/2B)吉良真利菜(神戸常磐→東女体大)
(1/C)石田奈々(東北福祉大)
移籍入団選手:1人
(8/RF)国吉早乃花(復帰、元ルネサス)

 

※退団選手
日本のソフトボール界の歴史に名を残す選手が、とうとう五輪に一度も選ばれることもなく、世間から実力通りに評価されもてはやされることもなく引退することになってしまった。
田中幹子は高校時代からホームラン打者として活躍し、ミキハウスでも主砲としてチームを決勝トーナメントに導いた。織機に移籍してからもチームの、そして日本代表の主砲として活躍し、リーグでは数多くの記録を作り世界選手権やアジア大会などでは代表の中軸として素晴らしい活躍をしてきた。
アテネ五輪時における、日本スポーツ史上最低最悪の五輪代表選考の一番の被害者と言っても過言ではないだろう。でもこれ以上書くときりがないし、愚痴一つ言ってない田中本人に迷惑至極なのでもうやめます(笑)。ただ一言、「田中幹子と増淵まり子は、僕の中では立派な金メダリストの一員」である。
名選手という意味では長澤佳子もその名に十分値するだろう。打撃に関してはびっくり箱的な感じでアベレージより意外性が魅力の打者だったが、その意外性もアボットから決勝打を放つような常識を逸脱したものでとても魅力的だった。
とにかく一塁守備に関しては日本一だっただろう。グラブさばきのうまさや打球判断の的確さに加えてあの根性。守備力で相手の攻撃を封じ込めるような素晴らしい一塁手だった。
守備に関しては酒井も素晴らしかったが、その続きは大鵬薬品で存分に見ることができる。
これらの選手がバリバリのレギュラーで素晴らしかっただけに、今年も一見、穴の見えない織機だが、特に内野守備での長澤の抜けた穴、酒井の抜けた穴には一年間苦労しそうだ。

※新加入選手
即戦力の大学生が3人入った。しかし大学生から日本代表だった小柳にしても引退した長澤の後釜に入るようになるには地元出身の河内や2年目の川口にしっかり競争で勝たないといけない。とにかく守備力のアップが不可欠だ。
セカンドに入ってきた吉良も菅野との競争があり、捕手の石田も後輩に西井という有望株がいる。主力が抜けた穴を競争で勝ち取らないといけないわけで、それぞれの選手がレベルアップする良い状況ではないか。
そして何よりの補強がクラブチームからテスト入団した元ルネサスの国吉である。元々代表候補にもなっていたような選手で実力は折り紙付き。それ以上にとにかく今は表情が明るくソフトボールを楽しんでいる雰囲気がありありと伝わってくるのが嬉しい。
引退した名選手田中幹子が「織機のライト・背番号8を引き継ぐのはあなたしかいない」と半ば強制して背番号を譲渡した選手。ルネサス時代から比べると若干ふっくらした感もあるが、その分パワーも増してまた違った国吉を見せてくれるのではないかとすごく楽しみにしている。もちろん、千葉も国吉に負けずに頑張って欲しい。

 

<打つだけじゃなく守備も抜群に巧かったこの二人。田中のライトからの送球フォームが大好きだった>

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