002 スキージャンプ・サマーシーズン開幕!

【7月4日:コンチネンタルカップ(COC)】
NH個人 ヴェレニェ(Velenje,HS94)@スロベニア(SLO)
スロベニアのヴェレニエに行われたコンチネンタルカップのノーマルヒルで今年のサマージャンプシーズンが開幕した。
開幕戦は地元スロベニアのプリモジュ・ピクルが優勝。
1階級格下の大会と言うことで欧州他国の強豪はほとんど参加していないが、スロベニアの他には近隣国チェコからヤコブ・ヤンダ(Janda Yakub、11位)、ヤン・マツラ(MATURA Jan、6位)といった有名選手が参加している。

【7月5日:コンチネンタルカップ(COC)】
NH個人 ヴェレニェ(Velenje,HS94)@スロベニア(SLO)
前日に続くヴェレニェでのコンチネンタルカップ。
前日4位のボドマー(Bodmer Pascal、ドイツ)が優勝。前日7位のシンコヴェック(Sinkovec Jure、スロベニア)が2位と、前日優勝のプリモジュ・ピクルを抑える。頭の隅に名前を残しておきたい若手か。
オーストリーのフェットナー(Fettner Manuel)が4位。

【7月6日:コンチネンタルカップ(COC)】
NH個人 クラニャ(Kranj,HS109)@スロベニア(SLO)
場所をクラニャ(Kranj)に移してのノーマルヒル(NH)。
ポーランドの若手(若干17才)コット(Kot Maciej)が優勝。同じくポーランドの若手実力者フーラ(Hula Stefan)が2位。開幕から調子の良いスロベニアのピクル(Pikl Primoz)が3位。

なお、このスロベニアでのコンチネンタルカップ、サマージャンプ開幕シリーズには日本選手は参加していない。

【7月12-13日:フィスカップ(FC)】
NH個人 オーベルビーゼンタール (Oberwiesenthal,HS106)@ドイツ(GER)
さらに格下のフィスカップ。ドイツで行われたことからオーストリー勢(3人)とドイツ勢(4人)が上位を占める。その中でブルガリアが二人、ロシアが一人。
ドイツ勢の若手の多さを見ると、いずれまた帝国復活の気配が感じられる。

【7月26日:サマーグランプリ(GP) 個人第1戦】
NH個人 ヒンターツァルテン(Hinterzarten ,HS108)@ドイツ(GER)
2008-2009年スキージャンプにつながる最初の戦いである。
本戦を占う意味でもここからのサマーグランプリの結果が重要となる。
優勝は2回目で最長不倒(110m)を飛んだスパーシュ(GER)。昨年は総合36位が今年は幸先がよい(ちなみに34位が栃本翔平、37位がロアー・ヨケルソイ)。
2位が104mを2本揃えたコッフラー(Kofler Andreas,AUT)で、3位には昨年の覇者モルゲンシュテルン(Morgenstern Thomas,AUT)が入った。今年もオーストリーの優位は続くだろう。
4位に入ったノイマイヤーや8位に入ったベテランのシュミット(Schmitt Martin,GER)が頑張れば今年はドイツも上位に食い込めそうだ。
日本勢は栃本の16位が最高。韓国の第一人者チョは良い選手だが、日本人が全員負けているのが不甲斐ない。渡瀬が23位、湯本が27位で若手の一押し株の竹内択が28位。
岡部は31位で2回目にも進めなかったが、現役を続けてくれるだけで嬉しい。

ちなみに気になるのがノルウェー勢とフィンランド勢の低調さ。ノルウェーはロモレンの11位が最高で、フィンランドにいたってはハリ・オリの24位。ともに大ベテランが引退し、厳しい年になりそうだ。

【7月26日:サマーグランプリ(GR)】
NH団体 ヒンターツァルテン(Hinterzarten ,HS108)@ドイツ(GER)
同じ日に行われたNHでの団体戦。
優勝がオーストリーで2位がドイツと個人戦の結果の通り。オーストリー勢は全員が100m超え。100m超え延べ17人中オーストリーが8人と圧倒、ドイツも5人。

しかも両国が1020点台なのに対して3位のチェコが955点。NHでこの点差。
上が走りすぎると面白くないので3位以下の国には奮闘努力を期待したい。

さらに他国が不甲斐ないので、それでも4位にノルウェー、5位にフィンランドが入った。
ノルウェーは「バーダル(Bardal Anders)、ヒルデ(Hilde Tom)、ヤコブセン(Jacobsen Anders)、ロモレン(Romoeren Bjoern Einar)」とビッグネームを揃えながらの体たらく。ノルディック発祥国の威信はどうしたのか。フィンランドは「ラリント(Larinto Ville)、ラッピ(Lappi Arttu)、ケイツリ(Keituri Kalle)、オリ(Olli Harri)」とやや力不足なメンツ。いや、それぞれ実績のある選手ではあるがいかんせん引退したアホネンの名前が大きすぎて力不足に見えてしまう。
アホネンの穴を埋めるには相当苦労しそうだ。

ちなみに日本は「栃本、渡瀬、湯本、竹内」の若手4人で臨んで6位。力不足は否めないがようやく期待を抱かせる若手が増えてきたのは嬉しい。
将来的には「栃本、伊藤、竹内、伊東」で臨めるようになれば、メダルも期待できるだろう。ソチでの冬季五輪まで我慢強く待ちたい。

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