【慣れないことをやるもんじゃない~日本一の捕手・吉田真由美のやり過ぎ】

【慣れないことをやるもんじゃない~日本一の捕手・吉田真由美のやり過ぎ】

 

観戦記の合間の小ネタを一つ。
そう言えば、去年もこの時期戸田中関連ネタを書いたような。

 吉田真由美と言えば長年戸田中央総合病院の正捕手を務め、日本代表候補にもなったような名捕手。
 2000年代ベストナインにも選ばれたような(選んだのは僕ですが)現役では日本一の捕手だと思っている。

 さてそんな名選手・吉田真由美が「やりすぎてしまった」件について。

 佐賀大会での誘電戦。0-0で迎えた2回表、1死から鶴澤が四球で出塁して打席に入った吉田。
 今年初先発の武井を助けるためにも、なんとしてでも、それこそ「当たってでも」塁に出てチャンスを広げたいところ。
 そこに相手投手伊藤美幸がインコースへ投げ込んできた。
 わざと当たるなんてプレーをすような吉田ではないのだが、この試合、先制点に賭ける意気込みが強かったのだろう。インコースのボールに思わず足を出してしまった。

 しかしながら、やっぱり慣れないことをやるもんじゃ~なかった。

 ”足を出しすぎた”のだ。

 打ちに行くと見せかけて膝をかすめるくらいが理想だったはずなのだが、やり過ぎてしまったせいで速球が太ももを直撃!パチーンと音が響くくらい見事にヒット!
 (こ、これは痛い…)

 痛みに耐えかね転げ回る吉田。



 しかし、判定は冷酷にも、「わざと当たりに行ったからボール」

 常々、わざと当たりに行くような行為を厳密にボール判定して欲しいと思っていたが、この場合の球審はそこをきっちり判定してくれた。それは良かったのだが、しかしながら投球が当たって痛さでのたうち回っている打者にあっさり「ボール判定」なんて、なんと冷酷な仕打ちだろうか(こんなプレー初めて見た、笑)。

 しかしそこはさすがの吉田。痛み(と恥ずかしさ?)に耐えながらこの打席はショートへの内野安打を放ち出塁。試合も軟投派の武井を巧みにリードし強打の誘電を1失点に抑えて見事な勝利を上げたのだ。


 さて実はこの話には続きがある。
 4回表に4点取られ、1-4と逆転された誘電はその裏、2死1-3塁のチャンスを作ると打者は好打者の河野。
 打ちに行こうと踏み込んだところ足首辺り?に武井から死球を食らう。しかし先の吉田の故意プレーの余波か、判定は無情にも、
「わざと避けなかったから、ボール」



 普通に一塁に歩きかけるも戻される河野。

 で結局、①打ち直しになった打球も、②ショートへの平凡なフライ。③「本当はここに立ってるはずなのになあ」、④「…」



 不運な河野なのであった。


 そしてもちろん、この記事にもオチが用意されている(笑)

 次の日の織機戦、昨日投球を当てられても死球判定されなかった河野、腹いせにサードコーチボックスの佐藤みなみにファールボールを直撃させて気を晴らすのであった(笑)

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