【ミニ国体(地区ブロック別国体予選)の結果】

【ミニ国体(地区ブロック別国体予選)の結果】

 さる8月20~21日に各地で国体のブロック予選が行われ、本大会に出場する県が決まりました。
 今回は仕事の関係で予選も本選も見ることが出来ませんが、どちらも楽しみにしていることでもあるのでせめて結果だけでもまとめてみようと思います。
 なかなか情報が得られないブロック予選ですが、さまざまなサイトからかき集められる分だけの情報で、不十分で申し訳ないのですが掲載します。


 

【北海道地区】



 北海道は唯一7月中にすでに予選が行われていた。4チームが参加し、優勝したチームが国体に行ける。
 去年は北翔大主体に北翔FGの選手が参加したチームだったが、今年は北翔大が出ずにFGのみ。
 そんな中優勝したのは札幌のクラブチームである「KG-SHE’S」。今までに全日本クラブ選手権に6回(3位1回)、全日本総合に1回出場し、3年前には国体にも出場している地元の強豪クラブ。国体の1回戦でどんな試合をするのかとても楽しみ。


 

【東北地区】





 東北地区は6県を二つにわけて3県総当たりの予選リーグを行い、上位2県の計4県で決勝トーナメントを行う。
 優勝したのはトヨタの藤野を補強した岩手県(主体は富士大学で東海大学の投手も補強しているようだ)。2位が福島で、この2県が国体出場になった。各県ともに主体となったチームや補強選手に関しての情報がほとんどないので気になるところだが仕方がない。宮城はトーテックだったのだろうか。


 

【関東地区】





 ある意味でリーグより面白い、とも言われる関東ミニ国体(関東ブロック予選)。その理由として1部リーグチームが主体の県が集まっていることに加え、優勝以外の全都県による敗者復活戦がある。
この結果各県ともに2日間で多くの試合を行うことになり、たとえば第2代表になったHondaなどは一気に5試合もこなしたことになる。
 昨年は関東から1県だけということでこういう敗者復活もなかったが、今年は一昨年までのシステムが復活した。合わせて千葉開催ということもあり、地元千葉も含め関東から3県が出場と数も増えた。
 さて今年の関東ミニ国体での話題はやっぱり神奈川県ではないか(笑)
ジャパンカップで主力を欠いていたとはいえソフトウェアが県大会で東海大学に逆転負けしてしまった。果たしてどんなチームでミニ国体に臨むのか、少なくとも主力は東海大学だろうなと思っていたらあに図らんや、なんとほぼ全てソフトウェアの選手で東海大学からは一人の補強でかつ代打で一度使っただけだったようだ。
 もちろん県代表をどういう編成にするかは各県の協会の判断によるものでありルール上全く問題はないのだが、「じゃあ県予選っていったいなんなんだ?」という疑問は自然とわき上がってくる。
 そうやって考えると第2代表を栃木県が勝ち取ってくれたのは良かったことなのかも知れないが、逆にいうとああまでしてブロック大会に出場ししかも負けて本大会に出られないなんて、もうソフトウェアの立場なんかあったもんじゃあない(笑)
 ただ冷静に考えて群馬県の連覇を阻止するにはソフトウェアが主体(あるいは単独)の神奈川県が一番手だったわけでもあり本戦に出られないというのは僕を含め多くのソフトボールファンにとってきっと残念なこと。そんなさまざまな意味を込めて、この夏の国体予選に関するソフトウェアの失態には大喝だ。

 さてもう一つ注目したいのは群馬県の選手構成。昨年も誘電から5人が補強されていたが今年も同じくらい入っているのではないか。優勝した今回の関東予選も、1-0勝利の決勝戦で決勝点をあげたのが誘電の谷川まきの犠牲フライだった。これだけ誘電選手が活躍しながら、もし群馬県が優勝した場合に今年もマガジンは「ルネサスが優勝」という間違った認識を示すのだろうか?注目したい。
 もちろん選手を補強したとしても、たとえば社会人野球のように日本生命がパナソニックの選手を補強しても「日本生命」で通す慣例もあるが、あくまで国体の出場母体は「県」であり、単独チーム構成で出る県も多く、かつ補強選手数に制限もないソフトの国体において、2チームの合同チームの県を「ルネサス」と言い切ることには違和感を覚えざるを得ない。たとえば今回織機の3人を補強した愛知県チームを「デンソー」と表現する人はいないはずであくまで「愛知県」だろう。そんなにルネサスの手柄を強調したいのだろうか。

 ちなみに東京都、主体は東女なのかはたまた寄せ集めなのかわからないが、その中に佐藤理恵さんが入っていたようだ。来年も是非出て欲しい。そしたらまたプレーを見られる。


 

【東海地区】



 デンソーの選手主体のチームに、望月監督がいかにも好みそうな織機の3選手(狩野、古田、白井)を補強した愛知県。靜甲主体の静岡県に苦戦しながらもなんとか優勝した。
 その静岡県、靜甲にNECアクセスの今村やドリームの小原を補強し投手陣も踏ん張ったがあと一歩。岐阜県もミナモの若手にソフトウェアの「山中-真鍋」バッテリーを補強したり、三重も鈴鹿国際大に園田大の選手が入るなど各県ともに力を入れて良い試合を展開した。
 東海地方に関しては地元に「とんぷりん」さんが居てくれるのでかなり詳しい情報が入手できます。大変ありがたい。
とんぷりんの観戦記


 

【北信越地区】



 北信越ブロックは昨年は大和電機の長野県と開催県の新潟県の2県が出場したが、今年は1県のみ。
 そこで唯一の代表の座を勝ち取ったのは大和電機の長野でもYKKの富山でもなく、津幡高OGが主体の石川県だった。
 もちろん2部とはいえ実業団の2チーム主体の2県、そこを含む3チーム相手に1失点に抑えた石川県の投手。本戦でどんな投球を披露してくれるか楽しみだ。
 ※これもとんぷりんさん情報で判明したのだが投手は愛媛短期大からの補強だったようでその投手を全日本総合で見ることができた。アンダースローのような独特の投げ方から力強いボールを投げ込んでいた。


 

【近畿地区】



 昨年は京都府と兵庫県の2チームが出場できたが今年は1県の近畿ブロック。
 大会は予想通りシオノギの兵庫県と佐川急便の京都府の一騎打ちとなり、決勝戦もタイブレイカーまでもつれ込んだが最後は兵庫県が突き放して去年に続いての近畿代表となった。
 奈良、和歌山、大阪がどのチーム主体であったかを聞き忘れてしまい情報提供できないのが残念。
 ※これもとんぷりんさん情報で判明したのだが、奈良の主体が平城SENTOというクラブチームで、それで検索するとデンソーや電工津で長年活躍した荻原千佳子さんが監督で、勤務している奈良文化女子短大の選手も何人か入っていたようだ。


 

【中国地区】



 中国ブロックは昨年は島根県(島根三洋主体)と岡山県(平林金属主体)の2県が出場したが今年は1県のみ。
 平林金属が予選で負けたIPU環太平洋大が岡山代表で出場し健闘したが及ばず。昨年福岡県に勝利し続く群馬県相手にも健闘した島根県が連続出場を果たした。


 

【四国地区】



 四国ブロックは伊予銀の愛媛県と大鵬薬品の徳島県の2強の争いかと思われたが1回戦で両者が当たり大鵬薬品がなんとコールド負け。
 逆に2部加盟を目指す高知ファイティングドッグスが決勝で愛媛に1-3と接戦を繰り広げた。
 愛媛県は昨年も出場したが京都府と当たり1回戦負け。今年は初戦突破し快進撃となるか。


 

【九州地区】

 8県参加の九州ブロックであるが、出場権の多い東北とも関東とも予選の仕方が異なりこのブロックは毎年クジ運にかなり左右される。8県から2県を選ぶのだがまず最初に4県ずつ二つに分け、それぞれで優勝した県をそのまま代表にしてしまうという、なんとも南国的で大雑把な決め方だ(笑)
 去年は1回戦で大分と福岡が当たった。それぞれ実業団選手を補強した県だったが内藤恵美や長澤佳子、田中美奈子を補強した福岡に敗れた大分は運が悪かったとしか言いようがない。ただこのクジ引きも開催地において開催日前日の監督会議で行われることから「クジも含めて予選大会」と考えればあながち刹那的とばかりは言えないかも知れない。

 それぞれのトーナメントで優勝し代表になったのは去年と同じ福岡県と熊本県。福岡県には昨年同様東芝北九州主体に松岡恵美、長澤佳子が補強された他、デンソーの永吉理恵も新たに加わった。またオール熊本主体の熊本県には熊本のヒロイン・小森由香が恐らく4番ライトという田中幹子的立場で加わっているはずで、これもまた大いにみものである。
 また残念ながら負けてしまったが鹿児島県には地元出身の織機の藤崎絵未莉の他にミキハウスとマクセルのOGが加わっていたようであり、恐らくその中には鹿児島に帰ってクラブチームでソフトを続けている栫(かこい)も入っていただろう。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です