【2011年USAカップの結果~前半3試合】

 USAカップが始まりました。
 【公式サイト結果】←のページを開くと試合結果の一覧があります。
 ここの右にある「Streaming」をクリックし、開いたページの中に出てくる表の右上の「Zipcode」欄に「Japan」と入れ(何でもいい?)、その横の「login」をクリックしたあとに、表の中にある見たい試合をクリックすれば試合すべてを見ることができます。
 ただこの動画を見るためには「Silverlight」というのをインストールする必要があるようです。

 やりかたがこれで正しいのかはわかりませんが、僕はこれで試合をみることができました。

 で果たして、その見ることができたUSAカップ第1戦の詳細をカナダカップと同じようにまとめておきましたのでご覧ください。2戦目以降をこのエントリーで更新するかどうかは、寝ながら考えます。日本戦はあと
3時間後。とても起きてられないのです。


【(予-1) 第1試合○】
JPN 013 1001 3…9-14-0
CAN 200 3001 0…6-12-3
JPN:平原、○藤原-峰、渡邊
CAN:右、左、右-Rafter
【試合経過詳細のリンク】

【戦評】
 初戦思い切って先発させた大学生の平原が、先頭打者を三振に取るもその後ヒット、タイムリー二塁打、四球とピンチを広げてノックアウト。急遽登板することになった藤原がさらに1点を失い2点を先制される。
 しかしこの日も日本打線は好調なうえ、相手カナダの守備陣がとても代表クラスとは思えないお粗末すぎる守備を連発。3回には大久保、古田、山本の三連打にレフトが後逸して打った山本まで生還したり、4回には待ちに待った代表デビューとなった鈴木美加の好走塁のあと、何でもないショートバウンドをパスボールして鈴木が生還するなど、呆れ返るようなカナダの守備で4回表までに日本が5-2とリードする。
 2回3回と立ち直った藤原だったが、アウトコースの判定が一定しない球審に悩まされ4回裏に3安打3四球で3点を失い同点とされてしまう。繊細なコントロールとピッチングの組み立てで勝負する藤原にとって、あれだけアウトコースの判定がぶれると計算が成り立たない。
 それでも大崩れしないのが藤原でその後は立ち直り7回表の日本の攻撃を迎える。
 7回は山本、永吉が連続内野安打で無死一二塁とするも、どちらも日本なら普通にアウトになるような打球。とにかくお粗末すぎる守備でもらったチャンスで岩渕に代わって打席に送られたのが、この日が日本代表デビューとなったHondaの大橋美奈。やることはひとつ、とにかく転がして走者を進めることでその初球にきっちりバントを試みたが思わず心臓が止まりそうになるような投手正面へのライナーに。ただ捕手側からのカメラで見てドキっとはしたが打球的には勢いを殺していたようで投手前でバウンドし走者を進める打球となり、送りバントとしてはなんとか成功。
 さらに打席に立ったのは5回の守備からマスクをかぶる、こちらも代表デビュー試合となった渡邉華月。1死二三塁で「ゴロ・ゴー」のサインだったようで平凡なセカンドゴロも山本が好スタートを切っておりこれが勝ち越し打に。ようやく最終回にして日本に勝ち越し点が入る。
 さあこれでこの長い試合をおしまいかと思った矢先、守備は下手でもさすがにカナダの代表だけはある。1死から5番のBairdがレフトに完璧なホームランを放ち、土壇場でカナダが同点に追いついた。
 初戦から思わぬ形で延長戦になったが、しかし最後に決めたのがやはり頼りになる山田。1死三塁から右中間に完璧な一発を放ち2点勝ち越し。さらにこの夏大いに当たっている林、古田に連続ヒットが出て貴重な追加点を上げると、その裏藤原がカナダに無死一三塁とされてからの真骨頂。内野ゴロ3つで三塁走者を釘付けにして1点も与えずにゲームセット。

 苦しんだ1戦目だったが、藤原の粘投にも助けられながら新しい戦力も試しつつなんとか勝利を手にすることができた。


【(予-2) 第2試合○】
AUS 000 0000 0…0-3-3
JPN 000 0000 3x…3-4-0
AUS:Smethurst-Stevenson
JPN:○藤原-峰
【試合経過詳細のリンク】

【戦評】
 染谷が8回を3安打無失点に抑える見事な投球でオーストラリアに完封勝ち。
 3回、先頭のウォールがヒットで出るが続くドロッパートの送りバントを猛ダッシュしたサードの林が体をひねりながらセカンドへ送球しアウトにするナイスプレー。その後、レフト前ヒットに不運な内野安打で満塁とされ迎えたのが世界最強打者で佐川急便所属のポーター。この打席以外は全て歩かせている強打者だが満塁ゆえに勝負せざるを得ない。しかしここで染谷が渾身の投球。初球を詰まらせてポーターを一邪飛に打ち取るとボーイングも内野ゴロに打ち取って無失点。結局染谷はこの回の3安打だけに抑えて8回を無失点で投げきることになる。
 一方のオーストラリアも佐川急便所属のスメサートが会心の投球。被安打3の10奪三振で7回をゼロ封し、延長タイブレイカーに突入する。
 延長8回表、オーストラリアは犠打と四球、盗塁で1死二三塁とするとウォーウィックが2球目にスクイズ。これを染谷が好フィールディングでホームへ送球してタッチアウト。ビデオで見ると三走Wallの足が早いように見え、ここは判定に助けられる形で無失点で切り抜ける。ただし1球ボールの後の2球目に行く間にウォーウィックがかなり長くサインを見ていたので日本守備陣も何か気づいた点もあったのかも知れない。
 そして8回裏日本の攻撃、ここは定石通り山田が歩かされ一二塁となった後に大久保が上手くバントを決めて二三塁に。今日3三振と不調の3番永吉に代わって代打に出た古田が1-1からの3球目をジャストミート。右翼線を破るサヨナラ安打になるかと思われたがデブラエスがジャンプ一番で好捕し2死となる。このファインプレーでオーストラリアバッテリーはかなりホッとしたに違いない。しかしこういう場面で初球からいきなりフルスイングできるのが山本の最大の特徴。簡単にストライクを取りに来た初球をフルスイングするとこの打球がライナーでセンターへ一直線。打った瞬間にサヨナラとわかる打球がそのまま伸びてフェンスを越えるサヨナラホームランとなり、日本がカナダに続いて強豪のオーストラリアも撃破した。


【(予-3) 第3試合●】
USA 100 0250…8-11-2
JPN 110 0020…4-2-0
USA:○Ricketts、Thomas、Taylor-Holcombe
JPN:●藤原、染谷、藤原-峰、渡邉
【試合経過詳細のリンク】

【戦評】
 この日は藤原、染谷ともに不調。このコントロール抜群の二人の投手が、大事な場面で四球や死球を与えて失点していることがいかに調子が悪かったのかを表しているが、あるいは球審との相性も良くなかったのかも知れない。特にこの夏ずっと好調だったエースの染谷が、6回に四球、押し出し死球の後に満塁本塁打を浴びるなどちょっと考えられないような崩れ方。この回の5点が結局は大きく響いてしまう。
 ただカナダカップに続いてアメリカは特に投手陣がやや格下のメンバー。それに加えて相変わらずの守乱で野手陣も足を引っ張り、暴投や外野飛球の落球などで序盤に失点するなどお粗末な状態。日本は6回にも内野手の失策からもらったチャンスに渡邉が2点適時打するなどほとんどもらったような4点を取るも、結局は2安打に抑えられて追いつくことは出来ずに敗れた。

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