デンソー
000 0002…2
000 0000…0
シオノギ製薬
デンソー：メーガン・ランゲンフェルド、○アイリーン・キャニー － 竹林綾香、伊藤綾香
シオノギ製薬：●安福智 － 橋元春華
（本）：伊藤綾香（デ）
（二）：永吉理恵（デ）、宮幸代（シ）
【戦評】
デンソーの望月監督が伊藤綾香に期待し続けてきた答えがまさにこれだろう。安福の好投と橋元のリードに翻弄され6回まで散発3安打無得点。2度二塁まで走者を進めたが得点できる気配のないまま迎えた最終回。そして迎えた先頭打者が4番の伊藤。こういう展開で欲しいのは4番の一発だが、その期待に見事に応えレフトフェンスを遙かに越える特大のホームランで均衡を破った。
春先の伊藤を見ていると毎試合このような結果を残すのではないかとまで期待をしたが、しかし当然ながらそんなに甘いものではなく、それどころか満塁の場面で外野フライも打てないような気持ちで負けてしまうらしくない打撃が多かった。デンソーは今年は結局最後までチームの歯車がかみ合わないままもはや終戦間近になってしまったが、しかしこの伊藤の一発や増山、松本の小技など理想とする展開で残り3節で上位陣相手にもしっかり勝利し、少しでもチームとして来年への手がかりを作って欲しい。
シオノギとしては安福の好投もあり、三塁に進めたチャンスも2度あったりと、なんとか1点を奪って逃げ切りたかった。ただ杉本が2度犠打を決めるなどやるべきことはしっかりやった結果だったので仕方がない。4回、2死一三塁から好調三宅の打席での重盗失敗だけが残念でなんとか三宅に打たせたい場面だった。ただこの重盗は何度も失敗しながらも繰り返しているシオノギこだわりの作戦なので、そういうチームとしての意志を貫いた結果ならそれはそれで意味はあるだろう。ただもう少し精度を上げてもらわないと、ちょっと余裕でアウトに成りすぎている気がしないでもない。
【先攻：デンソー】
1(4)：今泉早智
2(8)：増山由梨
3(7)：永吉理恵
4(3)：伊藤綾香
5(D)：狩野香寿美
6(6)：松本尚子
7(1)：M･ランゲンフェルド
8(5)：倉成真子
9(9)：衣笠久美
FP(2)：竹林綾香
【後攻：シオノギ製薬】
1(7)：藤田恵
2(9)：陽山亜美
3(6)：山根すずか
4(5)：宮幸代
5(3)：杉本夏子
6(D)：鹿出千奈美
7(2)：橋元春華
8(8)：三宅美咲
9(6)：椎木明日香
FP(1)：安福智
＜神戸野田高時代から続く安福、橋元のバッテリーは最高のコンビネーション。橋元は安福の全てを引き出せる＞
【1回表：デンソー～0点(安福)】
今泉：遊ゴロ
増山：三ゴロ(スラップ)
永吉：空振り三振
【1回裏：シオノギ～0点(ランゲンフェルド)】
藤田：投ゴロ
陽山：捕ゴロ(セフティバント)
山根：二ゴロ(初球)
【2回表：デンソー～0点(安福)】
伊藤：遊飛
狩野：遊ゴロ(二遊間より、椎木軽快なプレー)
松本：中前打(山根わずかに届かず)
ランゲンフェルド：投ゴロ
【2回裏：シオノギ～0点(ランゲンフェルド)】
宮：四球
杉本：投犠打(初球)
鹿出：右飛(タッチアップ三進)
橋元：四球
三宅：四球(ファールで粘り)
椎木：遊ゴロ
【3回表：デンソー～0点(安福)】
倉成：二ゴロ
衣笠：中直(いい当たり)
今泉：中直
【3回裏：シオノギ～0点(ランゲンフェルド)】
藤田：二飛
陽山：三ゴロ
山根：空振り三振
【4回表：デンソー～0点(安福)】
増山：遊ゴロ(間一髪)
永吉：左前二塁打(好走塁)
伊藤：遊直(火の出るような当たり)
狩野：中飛(大)
【4回裏：シオノギ～0点(キャニー)】
※投手交代、ランゲンフェルド→A･キャニー（FPに）
※ランゲンフェルドがファースト、伊藤がキャッチャー
※今泉に代わりセカンドに野木あや
宮：左超え二塁打(フェンス直撃でめり込む)
杉本：犠打
鹿出：四球
橋元：空振り三振(三球)
三宅：
※2球目に鹿出がスタート、捕手→遊撃→捕手と渡り宮がホームタッチアウト
＜実力的には日本代表クラスの4番宮。アウトコースを流してフェンス直撃＞
＜一三塁のチャンスに、あまり成功した印象のない重盗をしかけるも失敗。デンソー内野陣相手に成功させるにはさらに修正が必要＞
【5回表：デンソー～0点(安福)】
松本：三直
ランゲンフェルド：四球
倉成：
※1ボールからエンドラン空振りもランゲンが二盗
ph中岡理美：投ゴロ
衣笠：二ゴロ
【5回裏：シオノギ～0点(キャニー)】
※倉成再出場
三宅：右飛
椎木：見逃し三振
藤田：空振り三振
【6回表：デンソー～0点(キャニー)】
野木：見逃し三振
増山：左直(藤田前進して好捕)
永吉：一内安(セフティバント)
伊藤：
※永吉が二盗失敗
【6回裏：シオノギ～0点(キャニー)】
ph上田恵(←陽山)：見逃し三振
山根：遊ゴロ
宮：遊飛
【7回表：デンソー～2点(安福)】
※陽山が再出場
伊藤：左超え特大本塁打
狩野：一ゴロ
松本：中前打
ランゲンフェルド：投直
倉成：左前打
衣笠：中前適時打(三宅もファンブル)
野木：遊ゴロ三封
＜0-0で迎えた7回、安福に抑えられていたデンソー打線に待望の一発、伊藤が超特大のホームランで均衡を破る＞
＜安福としては1点で止めたかったが、2死から下位の倉成、衣笠に連打を浴び、三宅もファンブルしてしまい痛い2点目＞
【7回裏：シオノギ～0点(キャニー)】
杉本：右邪飛
鹿出：中飛
ph紺野智美（←橋元）：空振り三振(気持ちよく３つフルスイング！)