【2012年日本リーグ第9節大分大会1日目第2試合:誘電 vs. 大鵬~江本が2安打完封の快投。酒井の犠飛の1点を守り切る】

太陽誘電 000 0000…0-2-0
大鵬薬品 010 000x…1-3-1

太陽誘電:●森真里奈-佐藤みなみ
大鵬薬品:○江本奈穂-増井知美
(三):佐々木瞳(大)
(二):佐藤みなみ(誘)

【テーブルスコア】



【戦評】

 大鵬は2回、4番の佐々木が上手く流し打ってライト線へのライナー。ライトの丸山も懸命に走って追いつき、一旦はグラブに入れるも勢いでボールを落球、佐々木も必死に走って三塁へ進み、無死三塁の絶好のチャンスを作る。
 無死三塁とくればここのところの大鵬お得意である「エンドラン失敗」あるいは「スクイズ失敗」がでるかと期待し、案の定成功しないと「むしろ見に来た甲斐があった」とでも思うような底意地の悪い人間も広い世の中にはいるかも知れないが、自分は決してそんな人間ではない(笑)。
  とにかく仕掛けたエンドランは成功しなかったのだが、しかし、この場面では誘電の森投手の投げたうち側に食い込んでくる難しい投球を酒井が懸命にバットを出してファールにし最悪の自体は免れた。
 このいろんな意味で価値あるファールで、むしろカウントが追い込まれたことが幸いし、強硬策に切り替えた次の投球を酒井が捉えてレフトへ飛球を放つと、これが決勝点となる貴重な犠牲フライになった。

 誘電も無死二塁、1死一三塁、2死二塁など再三チャンスを作ったが、今日は江本のピッチング、特にチェンジアップやドロップが冴えわたりほぼ完璧に抑えられた。あの河野が、完全に崩されたような三振をするのを見ると、よほど江本の調子が良かったのだろうと思う。
 誘電は2回に先頭の佐藤が二塁打、送って1死三塁から遠山が四球で歩いて一三塁の場面で二盗を試みるも、捕手の増井が躊躇せず二塁に送球して遠山をアウトにした。この増井のプレーも好投の江本を救った大きなプレーだった。
 今年は若い選手中心でよく頑張ってきた誘電だが、この敗戦でほぼベスト4への挑戦は終わり。来年こそは再びあの決勝トーナメントの舞台に深紅のユニフォームを。



【先攻:太陽誘電】

1(D):岡本由香
2(5):山本晴香
3(8):河野美里
4(2):佐藤みなみ
5(7):原田のどか
6(4):遠山佑奈
7(9):丸山実希子
8(3):佐野志津香
9(4):石濱真実
FP(1):森真里奈

【後攻:大鵬薬品】
1(8):千原香奈
2(D):佐藤このみ
3(5):佐藤光紗
4(7):佐々木瞳
5(4):酒井かおり
6(1):江本奈穂
7(6):森田まゆ
8(9):稲垣ゆみこ
9(3):新井賢紗
FP(2):増井知美


【1回表:太陽誘電~0点】
岡本:左飛
山本:左飛
河野:中飛

【1回裏:大鵬薬品~0点】
千原:空振り三振
佐藤こ:中飛
佐藤光:一ゴロ

【2回表:太陽誘電~0点】
佐藤:右中間二塁打
原田:一犠打
遠山:四球
 ※遠山が二盗失敗
丸山:二飛

【2回裏:大鵬薬品~1点】
佐々木:右線三塁打
酒井:左犠飛
江本:中飛
森田:中前打
稲垣:左飛

<4番佐々木がライト線に鋭い当たり>

<ライトの丸山が懸命に走り、最後は腕一杯に伸ばして一旦はグラブに入れるも無情にもボールがこぼれ三塁打に>

<無死三塁の場面で5番酒井にエンドラン。しかし難しいインコースのボールを酒井が上手くファールで逃げる>

<打ち直しになった場面でレフトへ飛距離十分な犠牲フライ>

<先制打を放ち好投の江本とハイタッチをする酒井>

【3回表:太陽誘電~0点】
佐野:見逃し三振
石濱:右飛
岡本:二ゴロ

【3回裏:大鵬薬品~0点】
新井:一ゴロ
千原:遊ゴロ間一髪
佐藤こ:二ゴロ

【4回表:太陽誘電~0点】
山本:中直
河野:二ゴロ(平凡ヘッスラ)
佐藤:左直(好プレー)

<6回、佐藤みなみがうまく捉えた打球がレフト頭上へ。これを佐々木が背走しジャンプ一番キャッチ。佐々木は守備でもやればできる子>

【4回裏:大鵬薬品~0点】
佐藤光:二ゴロ(初球)
佐々木:右飛(初球)
酒井:右中間単打
江本:三邪飛

【5回表:太陽誘電~0点】
原田:空振り三振
遠山:二ゴロ
丸山:一ゴロ

【5回裏:大鵬薬品~0点】
森田:三邪飛
稲垣:三飛
新井:左飛

【6回表:太陽誘電~0点】
ph尾崎望良:一ゴロ
ph丸本里佳:三遊間左前打
 ※一走に石濱が再出場
岡本:投犠打
山本:空振り三振

【6回裏:大鵬薬品~0点】
 ※一塁に佐野が再出場
千原:二ゴロ
佐藤こ:左直
佐藤光:四球(ストレート)
佐々木:左飛(高いフライ)

【7回表:太陽誘電~0点】
河野:空振り三振
 ※河野今日は江本のチェンジアップに全く合わず
佐藤:四球
原田:捕セフティバント犠打
遠山:空振り三振

<誘電打線を完封し捕手増井とハイタッチを交わす江本。中学時代のチームメイトコンビが最高のゲームを演出>

<試合終了。大分大会、新大分球場自慢のスコアボード>

試合終了

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