【2019年開幕節①：NECプラットフォームズ vs. 伊予銀行～伊予銀行、土壇場で追いついて延長サヨナラ】

NECプラットフォームズ
　002 0000 0 …2-3-1
　001 0001 1x…3-8-0
伊予銀行
　※公式記録ではNECのエラーは0

NECプラットフォームズ：●三木綾菜－小嶺来未
伊予銀行：●庄司奈々－二宮はな
（本）：望月朱里（Ｎ）
（三）：正木朝貴（伊、実質1ヒット1エラー）
（二）：松成あゆみ（伊）
【テーブルスコア】

【戦評】
　伊予銀行は1点ビハインドの7回裏、2死三塁と追い詰められた場面で2番松成あゆみが値千金の同点タイムリー二塁打。最後は延長8回裏にあっけない押し出し死球をもらってサヨナラ勝ち。ライバルNECプラットフォームズを相手に貴重な貴重な勝ち星をあげた。
　最後は延長で力尽きる形になってNECの三木綾菜だが、ほぼ勝利を手に入れる寸前のナイスピッチングだった。6回裏の1死満塁のピンチも併殺で切り抜け、7回裏も2死走者なしとなって迎えたのは1番の正木朝貴。打ち取った打球がライトの前にふらふらっと上がり、ライトが判断良く思い切って前にくればあるいはアウトにできたかも知れないが、慎重になったライト辻井晴名の前にぽとり。もちろんヒットになるのは仕方がないが、中途半端に前にきたためバウンドも中途半端に。雨で濡れた人工芝で跳ね方もイレギュラーだったのかも知れないが、これをグラブにも当てずに後逸し打者走者は一気に三塁へ。記録は三塁打となったが実質的には1ヒット1エラーで、その後の松成あゆみの同点タイムリーに繋がった。あの場面で打った松成がもちろん立派だが、正木の打球をせめてシングルヒットに止めてくれていれば、おそらく試合は7回裏で終わっただろう。
　ただ伊予銀行としては先制した3回裏の攻撃。1死満塁で樋口菜美が遊ゴロで二封され、その間に1点を奪ったので最低限の仕事ではあったが、カウント3-2からの一打は頭より高い糞ボールに手を出したもの。あそこはしっかり押し出し四球を選んでチャンスを繋いでいれば、もう少し楽に勝てたのかも知れない。

　NECプラットフォームズは2回表に大和電機から移籍してきた望月朱里がレフトに先制のツーランホームラン。昨期2部で打ちまくった逸材が早速大きな仕事をしてこのまま逃げ切れるかと思ったが、その後は伊予銀行のエース庄司奈々から追加点を奪えなかったのも試合展開を苦しくした。
　それと3回、8回の失点にはそれぞれ犠打を処理したファースト鈴木茜の送球ミス（野選）がともに絡んでいる。8回はタイミング的にはアウトの三塁に送球するもセーフで、あれは二走の樋口が素晴らしいスタートだったので仕方がないが、3回は間に合わないセカンドへ投げて暴投。無駄な守備のミスが失点に結びついてしまった。

【試合詳細】

【NECプラットフォームズ～先発と交替選手】
1(7)：望月朱里
2(6)：岸波亜美
3(9)：辻井晴名
4(8)：和田美樹→(8)小川原結→(再打8)和田美樹
5(D)：轟優花
6(5)：瀧下麻理
7(3)：鈴木茜
8(4)：南方麻留実→(打)清水汐里→(再4)南方麻留実
9(2)：小嶺来未→(打)知見美乃利→(再2)小嶺来未
FP(1)：三木綾菜

【伊予銀行～先発と交替選手】
1(4)：正木朝貴
2(9)：松成あゆみ
3(D)：樋口菜美
4(2)：二宮はな
5(3)：浅石彩菜
6(8)：照喜名真季
7(5)：飯田瑞稀
8(6)：麻生佳奈代
9(7)：吉田愛純
FP(1)：庄司奈々