【2019年日本リーグ1部第10節・甲府大会:日立 vs. SGホールディングス ~ SGH、最終戦は豪州コンビの久々の活躍で勝利】

日立
 000 0000…0-3-0
 100 0000…1-2-0
SGホールディングス

日立:●泉花穂、アレシア・オカシオ - 清原奈侑
SGホールディングス:○カーヤ・パーナビー - 山科真里奈
(本):カーヤ・パーナビー(S)
(三)
(二):市川咲子(S)

【テーブルスコア】

<戦評>
 初回、ステーシー・ポーターが先頭打者ホームラン。結局この1点をカーヤ・パーナビーが2安打完封で守り切ってSGホールディングスが最終戦を白星で飾った。
 2017年は11勝11敗で勝率5割ながらリーグ戦5位に入り、決勝トーナメント進出にあと一歩のところに迫りながら、2018年、そして今年と10勝12敗で7位、8位と順位を下げたSGホールディングス。ただこの試合を見ても、得点は1点ながらS・ポーター、柳瀬友紀、中村光里がホームラン性の打球をフェンス際でキャッチされたし、前日にも柳瀬友紀、中島香澄にあと少しでホームランという打球があった。そしてまさにあれがここ2年のSGHを象徴するような打球。チーム全体があと少し、全員が底上げして好調を長く維持すれば決して4位以内に入るのも不可能ではないと思う。今年はカーヤ・パーナビーが不安定だったこともあるが、それでもこの勝敗を維持はできているし、S・ポーターが健在なうちに是非ともベスト4に入ってほしい。チーム全体の雰囲気もいいし、若手も底上げできてきてるし、来年は本気で期待したいと思う。
 前半戦2勝9敗と大低迷した日立は、後半戦からアレシア・オカシオが加入し、ほぼ全試合ぐらいの勢いで登板して7勝4敗と巻き返し、借金4の9位にまで順位をあげた。日本人投手の登板機会が激減したのは若干残念ではあるが、そういうことを言っていられない時代に突入したので仕方がない。来年は開幕からおそらくA・オカシオがいるはずなので、そこでどういう戦いになるのかを逆に楽しみにしたい。とにかくここは打ってなんぼのチーム。前半勝てなかったのも投手以上に打撃陣に元気がなかったのが最大の理由なので、以前のような打ちまくる日立をまたみたいものだ。
 さてこれで2019年のリーグ戦も終了。残すは決勝トーナメントのみとなったが、決勝に進出しないチームではすでにストーブリーグが始まっているようだし、すでに来年に向けてスタートしている。また来年もリーグ戦が始まるのを楽しみに待ちたい。

<リーグ戦が終わって笑顔で写真に収まるSGホールディングスナイン>

<試合終了後には両チームにブドウが贈られた。このブドウがまた最高級で美味しいやつ>


【日立:先発と交代選手】
1(6):那須千春
2(4):松岡くるみ→(7)松岡くるみ→(打)奥田茉優希→(再7)松岡くるみ
3(8):山田恵里
4(5):シェルビー・ペンドリー
5(7):アレシア・オカシオ→(1)アレシア・オカシオ
6(2):清原奈侑→(走)唐牛彩名
7(D):倉本美穂
8(9):松本怜奈→(打)木村千春
9(3):松畑美希
FP(1):泉花穂→(4)屋禰未奈

【SGホールディングス:先発と交代選手】>
1(3):ステーシー・ポーター
2(7):中村光里
3(D):藤原麻由
4(2):山科真里奈
5(8):中島香澄
6(4):柳瀬友紀
7(6):釣春香
8(5):市川咲子
9(9):水津佳那英
FP(1):カーヤ・パーナビー


【1回表:日立~0点】
那須:空振り三振・振り逃げ
松岡:バント・三小飛
山田:二ゴロ・二封
 ※4-6-3と渡って併殺完成かと思ったが一塁はセーフ。山田に忖度したか(笑)
 ※ペンドリーの打席で山田が二盗失敗。セーフだったがベースから離れてしまい再タッチされる

【1回裏:SGホールディングス~1点】
ポーター右中間本塁打
中村:中飛
藤原:二ゴロ
山科:遊飛

<ステーシー・ポーターが先頭打者ホームラン>

【2回表:日立~0点】
ペンドリー:空振り三振
オカシオ:四球
清原:右邪飛
倉本:遊直

【2回裏:SGホールディングス~0点】
中島:三ゴロ
柳瀬:遊飛
:見逃し三振

【3回表:日立~0点】
松本:二飛
松畑遊後方左前ポテン打(巧くちょこんとバットで合わせた)
那須遊右イレギュラー中前打(二三塁)
 ※強い打球がショートの右。センター中島がファンブルし一走の松畑は三塁へ。三塁送球の間に那須も二塁へ。失策はつかず
松岡:空振り三振(最後は高め)
山田:一ゴロ

【3回裏:SGホールディングス~0点】
市川左翼線二塁打
水津:バスター二ゴロ・三進
ポーター:故意四球
 ※ポーター二盗で二三塁に
中村:空振り三振
藤原:遊ゴロ

<元日立の市川咲子がレフト線を破る二塁打>

<最終戦で好投したカーヤ・パーナビー>

【4回表:日立~0点】
ペンドリー:空振り三振
オカシオ:右直
清原:見逃し三振

<ショートを守る釣春香>

<ライトを守る水津佳那英>

<ホームラン性の打球を好捕し(珍しく)笑顔の山田恵里>

【4回裏:SGホールディングス~0点】
 ※この回から日立はレフトのオカシオが投手に、セカンドの松岡がレフトへ。FP投手の泉に代わり屋禰がセカンドに
山科:遊ゴロ
中島:遊ゴロ
柳瀬:中飛
 ※ホームラン性の打球、山田がフェンスに当たりながら好捕

<一前への犠打を好プレーでアウトにするS・ポーター>

【5回表:日立~0点】
倉本:二ゴロ
松本セフティバント一安(タイミング微妙)
松畑:一犠打
那須:右飛

<走攻守全てにおいて抜群の身体能力の高さを見せるアレシア・オカシオ>

【5回裏:SGホールディングス~0点】
:投ゴロ
市川:三前セフティバント・スリーバント失敗三振
 ※意表を突くやや強いバントだったが、三塁ベース前に転がるまで見送ってファールに
水津:遊ゴロ

【6回表:日立~0点】
(打)奥田(←松岡):右飛
山田:遊ゴロ
ペンドリー:右飛
 ※奥田に代わり松岡がレフトに再出場

【6回裏:SGホールディングス~0点】
ポーター:左飛(フェンス際ギリギリ、レフトの松岡好捕)
中村:中飛(大、ホームラン性)
藤原:空振り三振

<S・ポーターが今度はレフトへ強烈な打球も>

<レフトの松岡くるみが下がって好捕>

【7回表:日立~0点】
オカシオ:空振り三振(3-1、3-2)
清原:四球(3-0、3-1)
 ※代走に唐牛
倉本:一犠打
(打)木村(←木村):空振り三振

<1死から清原奈侑が四球で出塁>

<一塁代走に唐牛彩名>

【試合終了】

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