【2010年第5節富山大会・2日目第1試合~戸田中 vs 大鵬薬品 ~ “らしい”試合で大鵬が逆転勝ち】
高知の室戸から1日だけ、夜行列車と夜行バスの0泊で富山に往復。
織機のふがいない大敗を見せられる羽目になりつつも、大鵬と戸田中の最下位争いながら非常に面白い打撃戦を見られて満足しました。
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さてこの大事な大事な戦いを制したのはもがき苦しんできた大鵬薬品。点を取られても取られても打線で奪い返す大鵬の得意な戦い方。
3年前、エースの小橋を擁しながら入れ替え戦で2敗した戸田中相手に、3年越しのリベンジとなる大逆転勝ちを収めた。
これで2勝9敗で3チームが並び、俄然熱を帯びてきた最下位争い。その中には2年前の入れ替え戦で大鵬を破ったシオノギの名前も。
新生大鵬になったとはいえ、伊予銀も含めここ数年来大鵬薬品を悩まし続けてきたこの3チームとの争いは、後半ますます熱さを増すこと間違いなし!
※写真は高知から戻った何日か後にこっそりアップします※
戸田病院 023 2000…7
大鵬薬品 104 301x…9
戸田:長南、神山-吉田
大鵬:梅津、小澤、鈴木、梅津-増井
(本):川原(戸)、佐藤(大)
(二):内田、川原、助川、今泉(戸)、佐々木2(大)
【先攻:戸田中】
(4)今泉
(9)東
(8)太田
(3)内田
(5)川原
(D)高井
(2)吉田
(6)助川
(7)塚田
(FP-1)長南
【後攻:大鵬】
(9)中山
(4)酒井
(7)佐々木
(3)山崎
(5)佐藤
(2)増井
(6)森田
(D)鷲野
(8)上釜
(FP-1)梅津
【1回表:戸田中~0点(梅津)】
今泉:二ゴロ(初球)
東:一ゴロ
太田:三ゴロ
【1回裏:大鵬~1点(長南)】
中山:投ゴロ
酒井:二ゴロ
佐々木:左中間二塁打
山崎:中前適時打
佐藤:二ゴロ(送球が反れ、一塁手の足が大きく離れたが、塁審から死角だったかアウトに)
※中山、酒井と2球でツーストライクと追い込んだ長南、しかし佐々木にはスリーボールから打たれた
<山崎の先制タイムリー>
【2回表:戸田中~2点(梅津)】
内田:右二塁打・三進
(どん詰まりで一塁後ろが幸い、ライト中山からの送球が走者内田と交錯し三塁ファールグランドに。内田は三進)
川原:左中間2点本塁打(打った瞬間わかる完璧な当たり。初ホーマーか?)
高井:三小飛(ツマリ)
吉田:遊ゴロ
助川:空三振(チェンジアップ)
<川原愛美の逆転スリーラン>
【2回裏:大鵬~0点(長南)】
増井:二直(完璧に捉えたが)
森田:左飛
鷲野:二飛
【3回表:戸田中~3点(梅津)】
塚田:一ゴロ(セフティバント)
今泉:中前打(良い当たり)
東:一ゴロ失(エンドランで引っ張った強い当たり。前進守備の山崎が弾く。内安打?か)
太田:四球
※投手交代、梅津→小澤
内田:二ゴロ本封
川原:左越3点二塁打(3-2から。しかしこの不運が結果的に大きかった!フェンス最上部に当たり跳ね返り、2打席連続、かつ満塁ホームランとならず)
高井:投ゴロ
<今日大当たり、川原愛美の3点二塁打。3回で5打点目>
【3回裏:大鵬~4点(長南)】
上釜:遊ゴロ(スラップ、ここは助川好プレー)
中山:右前打
酒井:中前打(太田がファンブルし二三塁に)
佐々木:中前適時打(ジャストミート、二走酒井が上手く飛んで避けた。並の走者なら当たっていた)
山崎:遊ゴロ(ゲッツーコースの強い打球も助川判断ミスで一度本塁を見てから一塁送球してしまう)
佐藤:右越同点スリーラン! (打った瞬間わかる高々と舞い上がった完璧な当たり。元織機のリベラ並)
増井:右直
<佐々木瞳の追撃のタイムリー>
<佐藤光紗の同点スリーラン>
【4回表:戸田中~2点(鈴木、梅津)】
吉田:四球
助川:左中間二塁打(代走に尾崎)
塚田:一犠打・三進
今泉:一塁線2点適時二塁打(ベース上ギリギリ)
※投手交代、鈴木→梅津
東:二ゴロ・三進
太田:三飛
【4回裏:大鵬~0点(長南、神山)】
※助川再出場
森田:投手強襲安打
鷲野:空三振(チェンジアップに完全に崩される)
上釜:遊ゴロ失(助川が一塁へワンバウンド送球)
中山:中前適時打(初球)
酒井:中直
佐々木:中越2点二塁打
※戸田中は投手交代、長南→神山
山崎:見三振
<1点差に迫る中山亜希子のタイムリー>
<佐々木瞳の逆転2点二塁打!>
【5回表:戸田中~0点(梅津)】
内田:遊ゴロ
川原:見三振
高井:一ゴロ
【5回裏:大鵬~0点(神山)】
佐藤:右飛
増井:中飛
森田:一ゴロ
※急に試合が落ち着いて両軍三者凡退
【6回表:戸田中~0点(梅津)】
吉田:三ゴロ(佐藤がガッチリ体で止める)
助川:投ゴロ
塚田:二ゴロ
【6回裏:大鵬~2点(神山)】
鷲野:左前打
※代走濱田(地元富山出身)
上釜:三ゴロ二封
※代走稲垣
中山:左前打(上手く三遊間流し打ち)
酒井:一犠打(内田が野選)
佐々木:左前適時打
※今日4安打の佐々木、貴重な追加点
山崎:三ゴロ併殺打(5-2-3)
<戸田中の川原を上回る大当たり、佐々木瞳の今日4本目のヒットは2点差に突き放すタイムリー>
【7回表:戸田中~0点(梅津)】
今泉:三邪飛
東:左前打(三遊間流し打ち)
太田:三ゴロ併殺打
試合終了
【コメント】
打線爆発で離されても追いつき、逆転した大鵬。4安打した佐々木を筆頭に打線の勝利なのはもちろんだが、やはりこの試合は新人の梅津を褒めたい。大エースの鈴木が故障の影響で本来の投球から程多く、小澤も井俣も前日の織機戦で好投したとはいえ不安定。そんな中先発し一時は退きながらも再出場で戸田中の反撃を許さなかった投球は立派の一言。
一方の戸田中。打でも活躍し普段の守りでも十分な働きをしている新人の助川だが、この試合は結果的にこの助川の単純なミスが致命的になった。
3回、1死1、3塁から山崎のゲッツーコースの強いゴロに思わず本塁へ牽制してしまい一塁送球。勘違いしたというような苦笑いをしていたが、まさかの次打者佐藤のスリーランにつながった。また4回には平凡なゴロを一塁へワンバウンド送球。ここから佐々木の逆転打につながってしまう。しかし普段の助川の活躍を見ると、彼女を責めるより打った大鵬打線を褒めるしかないのだが、やはり怪我で出遅れている柳井の穴がこういうところで出ているということだろう。
そしてもう一つの大誤算が先発し大量援護をもらいながら逆転された長南。結果的に前半戦は1勝も上げることなく終わってしまったが、おそらくこの試合は何が何でも長南に勝ちをつけさせたいという温情采配が裏目に出たはず。この試合の重要性を考えれば、ここは武井に全て任すべきだったのではないかと思うが、さて。
この1敗が戸田中の今後にどう影響するのか。心配でならない。