【2011年第3節刈谷大会二日目:マクセル vs 大鵬薬品~4時間半中断を挟んだ試合、最後はマクセル打線が大爆発】

マクセル 102 1008…12
大鵬薬品 002 0000…2

日立マクセル:○呂、長尾-中村
大鵬薬品:●井俣、梅津、小澤-三崎

【先攻:日立マクセル】
1(8):阿部環
2(4):田中涼子
3(6):小野奈津子
4(2):中村祥子
5(5):小林朝子
6(3):高崎千恵
7(D):田中梢子
8(9):得真梨奈
9(7):東綾華
FP(1):呂偉

【後攻:大鵬薬品】
1(D):中山亜希子
2(6):森田まゆ
3(4):酒井かおり
4(7):佐々木瞳
5(9):千原香奈
6(5):稲垣ゆみこ
7(2):三崎奈緒
8(3):大村英利佳
9(8):上釜恵
FP(1):井俣茉莉


【戦評】
 この試合の見どころと言えば、7回に大鵬薬品が誇る名手酒井が平凡なゴロを見事にトンネルしたところ。酒井のエラーなど滅多に見ることなんかできないのでほんと良いものが見られた。もちろん皮肉である(笑)
 マクセルは初回に昨日もホームランを放っている小野が2死から一発、3回にも一発。2009年春に日本代表の選考会があったときの外野の顔ぶれを見ると、バッティングに加え内外野を守れて捕手もできるこの小野は選ばれてもおかしくない、選ばれていないとおかしいような選手で、個人的には間違いなく代表に加わるだろうと思っていたが残念ながら漏れていた。しかしこの活躍を見ていると、やっぱり対戦相手は小野に対して代表クラスの選手と思って対峙しないといけないだろう。
 その小野に対して初回の一発は2死無走者の3-2から甘く入ったボールで、次の打席も同じように安易に勝負に行って打たれた。どう考えても小野と素直に勝負する場面ではなかった。1点差に追いついた直後の4回も2死一三塁で阿部を迎え3-2からタイムリーを打たれた。次打者が2番の田中涼ということを考えると阿部とは慎重に勝負して欲しかった。大鵬バッテリーにはただ単に打者と勝負するだけではなく、相手の打線を考えて、勝負すべき所、避けてもいいところを考えて戦って欲しかった。ただ2年目投手の井俣と1年目捕手の三崎の若いバッテリーは本当によくやっていると思うし、いきなり全てを求めるのは酷だろう。こういう痛い経験こそ良い勉強だと思うので、監督とコーチ、それから正捕手の増井やエースの鈴木、さらに森田や酒井や佐々木など先輩達の意見もしっかり聞いて1試合1試合、1打者1打者成長していって欲しい。
 結果的にはとんでもない大差になったが、試合の流れ的には2回には無死満塁、3回には大鵬が誇るキャプテン佐々木が1点差に迫るツーラン、6回裏には代打鷲野が大きく切れたが特大のファールと大鵬が押す場面も見られたが、7回に井俣が負傷退場した時点で万事休す。リリーフした梅津、小澤がマクセル打線に気持ちよく打たれまくったが、雨で4時間半中断した試合のしかも最終回途中での緊急登板は、正直気の毒だった。この二人も今日の痛手をしっかり経験として身につけて欲しい。

 それにしても誘電、デンソーと破って大鵬薬品には大量点と今年の台風の目は間違いなく日立マクセルだ。阿部も当たってきたし東綾にも長打が出てますますチーム力は上がってきた。前半戦、オスターマン擁する織機と一緒に回っているのも実はかなりの幸運で、なぜなら強豪チームと対戦する3節以降では対戦相手は織機戦にエースをぶつけざるをえないからだ(21日のデンソー戦がまさにそうだ)。そうするとますますマクセルの試合が面白くなる。次節のトヨタ自動車も織機にアボットをぶつけマクセル戦を回避するようだとマクセルが勝つ可能性も十分にある。
 だからトヨタ自動車は織機戦ではなくマクセル相手にアボットを投げさせた方が絶対にいい。マクセルを舐めていたらきっと痛い目に遭う。絶対にそうすべきだ。織機戦にアボットをぶつけては絶対にダメだ。マクセルにぶつけなさい。何も織機ファンだから言っているのではないですよ。くれぐれもお間違いなく(笑)



【1回表:マクセル~0点】

阿部:投直
田中涼:二ゴロ
小野:中越本塁打
 ※3-2から、素直に勝負する必要あったか…
中村:四球
小林:三ゴロ
<昨日のデンソー戦に続きまたもや小野がセンターに豪快な一発>

【1回裏:大鵬薬品~0点】
中山:右飛
森田:二直(ファースト弾いて田中涼キャッチ)
酒井:ゴロ

<1回終了後に突然の大雨で結局4時間半の中断。しかしよく我慢して試合を再開したと思う。運営側の大勝利>

【2回表:マクセル~0点】
高崎:投ゴロ
田中梢:遊ゴロ
得:チェンジアップを全く避けずに死球(ここはしっかり「ボール」判定してほしかった)
東綾:一ゴロ

【2回裏:大鵬薬品~0点】
佐々木:三遊間レフト前安打
千原:一犠打失(送りバントを高崎がファンブルし一塁もセーフ。記録は内野安打)
稲垣:一犠打失(高崎が三塁悪送球)
三崎:空振り三振(三球)
大村:左邪飛(浅くてタッチアップ出来ず)
上釜:左邪飛

<高崎がサードに悪送球。好守高崎のまさかの連続ミスでマクセルは無死満塁のピンチ>

<1死満塁となって期待の大村がレフトに浅いファールフライ。大鵬はここで決めておきたかった>

【3回表:マクセル~2点】
阿部:四球
田中涼:空振り三振
小野:中越2点本塁打
中村:空振り三振
小林:遊ゴロ

【3回裏:大鵬薬品~2点】
中山:右飛
森田:一ゴロ
酒井:左前打
佐々木:左越2点本塁打
千原:中前打
稲垣:二ゴロ
<頼れるキャプテン佐々木がライナーでレフトに叩き込む>

【4回表:マクセル~1点】
高崎:三ゴロ失
田中梢:四球
得:見逃し三振(三球)
東綾:二ゴロ二封
阿部:右適時打
 ※ここも3-2から、慎重に勝負してほしかった…
代打和田祐美:(二盗)中飛

【4回裏:大鵬薬品~0点】
 ※田中涼再出場
三崎:空振り三振
大村:二ゴロ
上釜:二ゴロ

【5回表:マクセル~0点】
小野:四球
中村:投犠打
小林:右前打(一三塁に)
 ※三球目に小林離塁アウト
高崎:四球
田中梢:四球
代打林杏奈:空振り三振

【5回裏:大鵬薬品~0点】
中山:遊ゴロ
森田:中飛
酒井:遊ゴロ

【6回表:マクセル~0点】
東綾:三ゴロ
阿部:左飛
田中涼:二ゴロ

【6回裏:大鵬薬品~0点】
佐々木:中前打
千原:空振り三振
稲垣:二ゴロ
 ※アピールにより守備妨害で佐々木がアウト
代打鷲野留美:空振り三振
<大きく切れたが飛距離十分のファール、良い角度でボールを捉えに行ったのだが、ほんの少し早く同点ツーランならず>

【7回表:マクセル~8点】
小野:空振り三振
中村:左前打
小林:投強内安(井俣の長い足の足首直撃)
 ※投手交代、井俣→梅津佳奈子
高崎:三遊間レフト前(当たり損ね)
田中梢:押し出し死球(ユニフォームかする)
得:左前適時打(ゴロで三遊間)
東綾:右翼線3点三塁打(ラインギリギリ)
阿部:左中間適時二塁打(フェンス最上部に当たる)
 ※投手交代、梅津→小澤芙美子
田中涼:中前打
 ※4球目に田中二盗
小野:右2点適時打
中村:右飛
小林:二ゴロ失(名手酒井までが何しトンネル)
代打塩見麗:空振り三振
<小林の打球が井俣の足首を直撃、試合はここで終わった>

【7回裏:大鵬薬品~0点】
 ※高崎再出場、投手交代、呂→長尾美希
大村:左中間安打(二塁間一髪アウト)
上釜:一ゴロ
中山:二ゴロ

【試合終了】

またしても長くなってしまった。
靜甲と大鵬薬品が絡むとどうしても文章が長くなってしまう…

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