【(予-4) 第4試合○】
GBR 201 021 …6-13-0
JPN 422 203x…13-16-0
イギリス:●Brown、Townsend、Hare-English
日本:○平原-峰
(本):Townsend、English、山本、蔭山
(二):Thompson、English、山田、大橋
【試合経過詳細のリンク】
【戦評】
初先発の平原が、やや力の劣るイギリス打線に初回から滅多打ち。6回までに2本塁打を含む毎回の13安打を浴び6点を失う。
しかし日本打線がそれ以上の16安打を放ち、相手の拙い守備にも乗じ効果的なタイムリーも出て計13得点。6回終了時点で7点差をつけてコールド勝ちした。
~日本の得点経過のまとめ~
初回に2四球に渡邉のヒットで満塁とした後に林がショートにゴロを転がして1点、続く蔭山が右中間にライナーで放り込んでいきなり4点を先制する。
日本は2回にも攻撃の手を緩めず、初先発の大橋が左中間よりセンター前にスラップで落とすと俊足を飛ばして二塁へ。山田のヒットのあと大久保がライト前にポテンヒットのタイムリー、渡邉もタイムリーで続いてこの回2点、3回には山田が右中間にタイムリー二塁打でさらに2点。
6回には先頭の山本がホームラン。林、蔭山と連打の後、2死となるも大橋が初球を綺麗にバントヒットを決めて満塁にし、山田が押し出しで四球となると大久保の2球目が暴投となりこの回3点目。これで7点差がついてコールが成立。
【(予-5) 第5試合○】
CZE 000 00…0-3-6
JPN 404 1x…9-9-0
CZE:●Draha、Zappova-Borecka
JPN:○染谷-渡邉
(三):山本
(二):山田、渡邉、林、岩渕、溝江
【試合経過詳細のリンク】
【戦評】
イギリス戦に続くこの日2試合めの相手もやや力の劣るチェコ。5回で9安打を放ったうえ、相手も6失策と守備がボロボロ。記録に残らないミスも連発し日本は4イニングで9点を奪う。
先発の染谷は2本の単打にランナーに当たる不運なヒットの3安打を打たれたが散発に抑え全く危なげなく5回を軽く完封。
2試合連続のコールドゲームで2位での予選通過を決めた。
~日本の得点経過のまとめ~
1回、先頭の山田が二塁打のあと永吉が絶妙なセフティバントを決めるとこれをサードがファンブルし一三塁、永吉が二盗するとキャッチャーがセカンド悪送球で日本があっさりと先制。その後、渡邉の2点二塁打、岩渕の適時打で4点を先取。
3回、先頭の山本がセカンド左に強いゴロもセカンドの足が全然動かず倒れ込むように捕りに行くも後逸して記録はヒット。とにかく日本人選手を見慣れているせいか、外国人選手の守備の下手さが目に余る。好調、林のタイムリー二塁打のあと岩渕にもタイムリーが出るがこれをレフトが後逸。鈴木が三塁線へ強いゴロもサードが捕れずにエラー(でもこれはヒットでも良かった?)。このもらったチャンスに溝江がレフトにフライを上げると、この打球にレフトが右往左往して後逸し二塁打に。結局この回はこの4点で終わったが、永吉の強いファーストゴロで全く併殺を捕る気がないなど、余りにも守備が拙すぎて悲しくなってくる。
最終の4回も、山本の三塁打の後に林が犠牲フライで1点。これで9点目となるが、次の岩渕の強いライナーをこれまたサードがグラブを出し遅れて弾かれるエラー。山本のがヒットになるなら鈴木と岩渕のもヒットで良いのかなとも思うが、日本のレベルで考えると3つとも普通にアウトになるような打球。とにかく守備力に関しては各国相当に鍛え直さないと、もはや国際的なソフトボールの火が消えてしまうのではないかと思えるくらい悲しい試合だった。
【(決勝戦) 第6試合●】
JPN 000 0112…4-4-1
USA 201 012x…6-6-4
JPN:●藤原、平原-峰、渡邉
USA:○Thomas、J.Taylor、Ricketts-Holcombe
(本):Hoagland
(三):Cochran
【試合経過詳細のリンク】
【戦評】
決勝はカナダカップに続いてアメリカと。アメリカのメンバーもほとんど変わらず、この夏は結局アボット、オスターマンらの超一流投手は抜きでの試合となった。
日本の先発は染谷と並ぶダブルエースの一人藤原。しかし染谷もそうだが藤原もどうにもこの大会では球審との相性が悪いようで際どいコースをことごとくボールにされて投球の組み立てができない。
1回、1死奪った後に藤原にはとても考えられない4連続四球での押し出しに犠牲フライとノーヒットで2点を奪われる(まさかこれは藤原ではなく、せが…略)。
ただ3回にも三塁打のあと適時打、5回にも適時打と、ヒットを打たれて点は取られたが2回以降は丁寧に低めをついてゴロを打たせ、徐々に本来の投球を取り戻す。
しかしこの日のアメリカはJ.Taylorが先発。カナダカップでは対戦しておらず、USAカップ予選でも1回1/3を無安打に抑えられている苦手投手で、この試合も4回無安打に抑えられる。ただアメリカも相変わらずの守乱で、日本は5回に投手の失策から1点、6回にもセカンドのエラーで1点を奪い、2点差に迫る。
そしてまだまだ試合がどうなるかわからい2点差で迎えた6回裏、先頭打者にヒットを打たれるも藤原が2死を取ったあとに不可解な采配が起きる。
普通に考えると藤原がそのまま投げ続けるか、代えるにしても染谷か、あるいはまだ一度の登板もない上野を出してビシッと締めて次の攻撃に勢いをつけに行くところ。
しかしここで宇津木監督は、なぜかカナダカップでもUSAカップでも打たれまくっている大学生の平原をマウンドに。
とてもまともに勝ちに行こうとしているとは思えない采配では平原も投げにくかっただろう。案の定、連続イリーガルピッチの後にホームランを浴びるという最悪の結末。7回に相手の失策に乗じて2点を奪った日本だったが、結局はよくわからない不可解な投手起用で後味の悪いこの夏の代表戦締めくくりとなってしまった。