【2011年第7節静岡大会一日目第2試合~鈴木麻美v.s.栗田美穂 vs 中村夏美の同世代静岡対決実現】

2011年9月10日(土)
織機 010 3000…4
靜甲 000 0020…2
豊田自動織機:○栗田、宮本-石田、ウィリス
靜甲:●鈴木、河部-田中
(三)池原(織)、中村(靜)



【戦評】

 2005年春の選抜大会、夏のインターハイで3位、2006年の選抜大会では準優勝と、全国的にも強豪の常葉学園菊川の当時エースだったのが織機の栗田美穂である。1学年下に現佐川急便の松下友里、現トヨタの渥美万奈もいれば強いのも当然で、栗田最後の夏も静岡大会は簡単に制していよいよ全国制覇か、と思われていた矢先準決勝で0-3と完封負けしまさかの予選敗退となってしまった。
 その時常葉菊川の全国制覇の夢を砕いた相手が飛龍高校のエースだった現靜甲の鈴木麻美なのだ。その後強豪の豊田自動織機に進んだ栗田は数年間はほとんどリーグでの登板機会に恵まれず、逆に初の1部に昇格した靜甲に進んだ鈴木は1年目の1部で大活躍して新人賞獲得と、実力では栗田が上という評価ながら鈴木が常に実績で上回ってきた。
 そんな二人があれから5年目のシーズンにしてようやく1部の舞台で直接対決。静岡のソフトボールファン、関係者にとっては何とも感慨深い対戦だったであろう。
 ちなみにその常葉菊川の1番打者で打ちまくっていたのがライバル鈴木と同じ靜甲に進んだ中村夏美。中村は栗田とは掛川東中からの同級生でお互い知り尽くした中。その中村と栗田の同級生対決も実現したこの静岡大会はまさに記念の大会となった。
 試合は4回満塁の場面で走者一掃の三塁打を放った代打池原の一打で織機がなんとか逃げ切った。靜甲としては2回、満塁のピンチでショートゴロで送球が乱れホームゲッツーを取れず、吉良にユニフォームをかする死球を与えた場面が悔やまれる。終盤追い上げただけにあの先制点はなんとか防ぎたかったが、運もなかった。

<静岡のライバル同級生対決実現、左:鈴木麻美(飛龍→靜甲)、右:栗田美穂(常葉学園菊川→織機)>


【先攻:豊田自動織機】
1(8):狩野亜由美
2(6):高坂香月
3(7):白井沙織
4(5):古田真輝
5(9):国吉早乃花
6(D):本田小百合
7(3):小柳薫
8(2):石田奈々
9(4):吉良真利菜
FP(1):栗田美穂

【先発メンバー】
1(8):植松尚子
2(5):白井奈保美
3(7):原田真由美
4(3):計盛志津子
5(D):萩藤寛子
6(9):白井加奈絵
7(5):松井志帆実
8(2):田中美穂
9(4):尾方栄里
FP(1):鈴木麻美


【1回表:織機~0点(鈴木)】
狩野:右邪飛
高坂:二ゴロ
白井:中飛

【1回裏:靜甲~0点(栗田)】
植松:四球
 ※植松、捕手からの牽制死
白井:三ゴロ
原田:右飛

<センスもあるがそれ以上にガッツがあり気持ちが伝わってくる素晴らしい選手の植松。でもたまに空回りする。この牽制死は痛かったなあ>

【2回表:織機~1点(鈴木)】

古田:四球
国吉:二ゴロ(叩きつけて進塁打)
本田:四球
小柳:中前打
石田:遊ゴロ本封
 ※ワンバウンド送球でゲッツー取れず
吉良:押し出し死球
 ※避けた吉良の肘をわずかにかする余りにも不運な死球…
狩野:中飛


【2回裏:靜甲~0点(栗田)】

計盛:遊ゴロ
萩藤:右飛
白井:空振り三振

【3回表:織機~0点(河部)】
 ※靜甲は投手交代、鈴木→河部祐里
高坂:中飛
白井:二飛
古田:二半直

【3回裏:靜甲~0点(栗田)】
松井:右飛
田中:遊内安(当たり損ねが幸い)
尾方:三犠打
植松:中飛

【4回表:織機~3点(河部)】
国吉:右前打
本田:右前打(バスターで一二塁間)
小柳:右前打(粘って一二塁間)
ph池原恵(←石田):右越3点三塁打(初球)
吉良:投直
狩野:遊飛
高坂:遊飛

<満塁の場面で代打、走者一掃打を放った池原。正直この一打がなかったら結果もわからなかった>

【4回裏:靜甲~0点(栗田)】

 ※捕手に石田が再出場、ショート交代、高坂→藤崎絵未莉
白井姉:空振り三振
原田:投半直
計盛:左前打(三遊間真っ二つ)
萩藤:二盗死(微妙な判定で計盛無念)

【5回表:織機~0点(河部)】
白井:三遊間左前打
古田:遊ゴロ二封
 ※古田二盗死(間一髪)
国吉:三飛

【5回裏:靜甲~0点(栗田)】
 ※捕手交代、石田→メーガン・ウィリス
萩藤:中飛(フェンスぎりぎり)
白井加:左飛
松井:投ゴロ

【6回表:織機~0点(河部)】
本田:中直
小柳:一ゴロ
ウィリス:遊ゴロ(ワンバウンド送球を計盛好捕)

【6回裏:靜甲~2点(栗田)】
田中:遊ゴロ
ph中村夏美(←尾方):中越三塁打
植松:右前適時打
ph菊池美咲(←白井奈):三飛
原田:右前適時打
計盛:見逃し三振

<栗田vs中村という常葉菊川の同級生対決もようやく実現した>
<結果は中村の勝ち。センターオーバーの大きな三塁打を放つ>
<植松がしぶとくライト前に運んで1点。原田も続いたが靜甲はあと一歩届かなかった>

【7回表:織機~0点(河部)】

 ※セカンドに尾方、サードに白井奈が再出場
ph千葉逸美:右飛
狩野:二ゴロ
藤崎:左飛

【7回裏:靜甲~0点(宮本)】
 ※バッテリー交代、栗田→宮本直美、ウィリス→西井春菜
萩藤:空振り三振
ph吉田早希(←白井加):空振り三振
ph今倉麻衣(←松井):二飛

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