<2012年2部リーグ開幕記念特集~「ホープセクション」>
※表記は「(背番号/ポジション) 選手名 (在籍年数または出身校)」
※写真は後日追加します。ミスも見つかり次第訂正します。コメントは夏くらいまでこっそり追加するかもしれません。しないかも知れません。
【ペヤング】
引退選手:9人
( 5/OF)蛯名沙季(1+4+2年)
(13/LF)後ロ真紀子(甲賀2+2年)
(25/OF)丹野朝香(2+2年)
( 7/IF)石川すず(2年)
(24/IF)今井陽香(2年)
(18/P)背戸あゆみ(2年)
(15/IF)田中萌子(2年)
( 4/P)深尾愛璃(2年)
( 2/IF)松村佐和子(1年)
新加入選手:3人
( 7/IF)大島あずさ(武庫川女子大附→武庫川女子大)
( 5/IF)芳賀琴美(神田女学園)
(28/OF)横江仁美(大津商→甲賀医専)
※コメント
今年もう1チームクラブチームも発足したらしいペヤング。それと関係があるのかどうかわからないが1年目2年目の将来有望な選手が多く引退してしまったのは残念だ。
個人的に思い入れあるのが蛯名沙希。ソニー埼玉、パナソニック電工津と2度の廃部経験があり、リーグ加入のペヤングに移籍。同じ埼玉出身でパナソニック電工津で一緒だった2歳上の本田美穂が今年から大和電機でキャプテンとまだまだ引退する気配もないことから、もっともっと続けてほしかったが。
もう一人が後ロ真紀子。苗字も変わってるし送球フォームがまた独特。しかしバッティングがよくソフトボールセンスもあったし何よりルックスがよくて目立つ選手だった。甲賀医専出身というのも高ポイントだっただけにこんなに早い引退は何とも惜しい。
清和大ソフトボール部の一期生だった丹野朝香(さやか)も移籍組。ベルマーレで2年過ごした後にペヤングでも2年プレーした。
こういったペヤングの初期を支えた移籍組の選手たちが徐々にいなくなるのも寂しいが、優勝を狙える今年は残った選手たちにももっと注目していきたいと思う。
【NECアクセステクニカ】
引退選手:5人
(12/ C)加藤愛(7年)
(18/OF)高橋小百合(2+4年)
(10/3B)宮之原真見(2+3年)
(24/OF)山下成美(4年)
(20/2B)富田あすか(1年)
新加入選手:4人
( 3/IF)岸波亜美(福島東稜)
( 7/IF)玉里友希(星野→山梨学院大)
( 8/OF)林優貴(埼玉栄→日本体育大)
(24/OF)田畑このみ(九州女子→TOETECK)
※コメント
キャプテンでサードの宮之原真見が引退。NECは去年躍進し、今年こそという時にNECでも甲賀医専でもキャプテン経験のある宮之原がいなくなるのは痛手だろう。1年目からセカンドのレギュラーだった富田あすか、外野手として活躍した山下成美、ベテラン捕手の加藤愛、外野手のバックアップだった甲賀出身の高橋小百合もチームには貢献していただけに残念だ
山下、高橋の抜けた外野に入るのがTOETECKで主力選手だった田畑このみ。震災の時に直接被災し昨年1年間はほぼブランクだったが、新しい活躍の場で思う存分ソフトボールをプレーしてほしい。
【島根三洋電機】
引退選手:3人
(11/3B)平川香奈子(10年)
(18/ P)岸本華乃(2年)
(24/ P)山元亜衣(2年)
新加入選手:3人
(24/ P)堀田恵(津幡→愛媛女子短大)
(26/IF)岡山弥生(大阪夕陽丘学園)
(28/IF)山脇寿美奈(夙川学院)
※コメント
島根三洋のソフトボール部ホームページのブログの名前が「さわやかイレブン」。ソフトボールなのになんで「ナイン」ではなく「イレブン」なのか最初は悩んだのだが、その正体(?)がブログの中の人が平川香奈子だったからだ(たぶん)。
6年間主将を務め、リーグでも常に上位に顔を出す打撃成績を残し、いわば島根三洋の顔的存在だった。引退した今も、というか、引退してなおさら丁寧にブログを更新して島根三洋ソフトボール部の日常を伝えてくれている。僕は個人的にあのアットホームなブログが大好きだ。
岸本華乃、山本亜衣という二人の若手投手が引退してしまったが、代わって入ったのが愛媛短大出身の堀田恵。名前は知らなかったのだが、実は愛媛短大の投手で福井県出身でアンダースローのような変則投法からなかなかいいボールを投げていた投手がいたのを覚えているが、それがこの堀田ではないだろうか。短大時代には国体予選で福井県に補強されてYKKや大和電機といった実業団チームを破る原動力になっていたような気がする。
【ドリーム☆ワールド】
引退選手:8人
(11/P)陳彦君(1+3年)
(14/P)成田春菜(1+1+2年)
(10/3B)古宇田佳愛(1+2年)
(25/C)阿部望(2年)
(8/OF)石山寛子(2年)
(3/IF)岡野舞(2年)
(/IF)成岡千裕(2年)
(5/OF)三輪一恵(2年)
新加入選手:5人
( 7/IF)坂本有里(岐阜女子→甲賀医専)
(12/ P)高須恵理(岡崎商)
(15/OF)小林安奈(柏陵→東北福祉大)
(22/ C)逢坂亜依(大阪信愛女学院→大阪国際大)
(25/IF)平千尋(東海大山形)
※コメント
陳彦君は台湾出身で2004年の1年間日立マクセルで過ごした後にドリームワールドに移籍(直接移籍か間にどこかを挟んだのかは正直わからない)。
成田春菜はTOETECKで1年間過ごした後富士大に進学。佐々木瞳とは年齢は同じだが学年は一つ下に当たる。大学卒業後はその佐々木と同じ大鵬薬品に入部。大学日本代表の一員で長身の期待の投手だったが1年で大鵬からリーグ加入したドリームワールドに移籍。ドリームではマネージャーも務めるなど頑張っていたが2年で引退となってしまった。
日体大を経てレオパレスに入るも1年目で廃部に遭い、ドリームに移籍して主将を務めた古宇田佳愛もユニフォームを脱いだ。埼玉栄高では一昨年引退したマクセルの高田翔子や現Hondaの芝崎恵梨と同学年。仲間が徐々に少なくなって芝崎もさびしいだろうな。
【大和電機】
引退選手:9人
( 8/IF)小林麻希子(11年)
(10/3B)町田美佐子(8年)
( 4/SS)児玉愛(5年)
(12/ C)榎本育恵(4年)
( 9/ P)松林奈津子(4年)
(17/ P)上野温子(2+1年)
(21/2B)大林茉央(3年)
( 6/CF)児玉沙織(3年)
(25/ P)山本麻里絵(1年)
新加入選手:5人
( 3/OF)瀬尾稚(京都産業大附→東海学園大)
( 6/IF)伊橋麻貴(水戸商→山梨学院大)
(15/IF)河西香織(甲斐清和)
(21/ P)渡辺由美(天童→山梨学院大)
(29/ P)小西あかり(福知山女子→東海学園大)
※コメント
多くの選手が辞めてしまった今年の大和電機。しかもキャプテンの町田美佐子やショートの児玉愛、センターの児玉沙織のダブル児玉に、2部界のアイドル・セカンドの大林茉央に僕の貴重なネタ要員だった榎本郁恵など、レギュラークラスの選手がごっそり抜けたことで今年はチームが一気に変わってしまう。コーチ兼任で11年目の小林麻希子、選手、コーチ、監督とチームを支えた西村亜子監督が抜けたのも大きな痛手だろう。
さらに痛いのが3人の投手が引退したこと。とくに甲賀医専から進んで1年目で、全日本総合では大鵬薬品を破り、大垣ミナモを完封し、ベスト8入りする原動力になった上野温子が抜けたのは大きすぎる。というかもったいなさすぎる。ちなみに、東海学園高出身で非常に能力が高く活躍することが確実視されていた山本麻里絵はすでに昨年後半に入る前からチームを離れていたようだ。ソフトボールを嫌いになったわけでないのなら、なんとかしてどこかのチームで復帰してもらいたい。あの才能を枯らすのはもったいない。
【YKK】
引退選手:3人
(33/M&OF)川合静江(14年)
( 7/IF)内山亜沙美(8年)
( 1/ P)高橋優(3年)
新加入選手:3人
(16/OF)山本風吹(津幡)
(18/ P)血分智香(本庄第一)
(28/ P)森山千聖(滑川)
※コメント
OGの大艸(オオクサ)ルミ子さんや卜部(ウラベ)智美さん、捕手の山頬(ヤマツラ)愛美など、珍しい苗字好きの僕には毎年大注目のYKKが今年もやってくれた。誘電の伊藤美幸の後輩に当たる埼玉の本庄第一高出身の新人選手が「血分智香」。さすがにこの苗字は初めてお目にかかった。YKKの担当者は苗字の珍しさも採用の基準にしているのではないだろうか?(笑)
ネットで調べてみると、この「血分」という苗字で出てくる人は一人。橋の下で暮らしていた時に石をぶつけられた仕返しに通りがかった中学生に暴行して傷害罪で逮捕された人の名前くらいなのだ。その血分さんも埼玉の人なので埼玉には稀にある苗字なのだろうか。とにかく、この血分選手が橋の下で生まれ育ってないことを願うばかり(笑)。
以前、Hondaの中川原麻衣が引退したとき、「これで日立工機を知る現役選手がいなくなった」と書いたが、ある意味間違いだった。確かに1部選手では中川原が最後だったが、2部も含めるとYKKの川合静江が、ほとんどスタッフとしてマネージャー業をしながらもずっと現役登録をしていた「最後の日立工機選手」だったのだ。その川合も今年で選手登録を外れてマネージャーに専任。これで本当に日立工機を知る選手がいなくなった。
キャプテンも務めたことがある内山亜沙美、若手左腕で登板機会も多かった高橋優も引退した。高橋なんて普通にいまどきの女の子でそんな選手が一生懸命ソフトボールやってるところがまた良かったのだが。
【カネボウ化粧品小田原】
引退選手:5人
(18/P)佐藤ゆきえ(5年)
(25/OF)末吉かほり(5年)
(17/P)土屋晴佳(5年)
(4/OF)菊池冬美(4年)
(21/IF)村松玲子(3年)
新加入選手:3人
( 5/IF)山本颯季(木更津総合)
(18/ P)久保谷愛(日出)
(19/ P)志津野菜都子(木更津総合)
※コメント
昨年1節不参加で2節からリーグに参加したカネボウが、初戦で大和電機に完封勝利したのだがその時の投手が土屋晴佳だった。その土屋と佐藤ゆきえという二人の投手が抜けたのはチームとしては大きな穴。
山口一人となってしまった投手陣に新たに加わったのが日出の久保谷愛と木更津総合の志津野菜都子。木更津からは山本颯季も入っており、なぜかカネボウは毎年強豪校、有名校からの入部が多い。
【日本ウェルネス】
引退選手:7人
(20/P)小関唯香(3年)
(17/OF)早乙女弥優(3年)
( 6/IF)池石夢須希(2年)
(19/OF)五嶋美咲(2年)
(22/IF)千葉美都紀(2年)
( 5/C&IF)武蔵菜那(2年)
(23/ P)矢田萌(2年)
実業団への移籍選手:1人
(18/P)田谷めぐみ(2年)→3年目は湘南ベルマーレに移籍
新加入選手:5人
(11/IF)矢作香南子(大和)
(12/IF)松永夏実(新座総合技術)
(21/ P)松本真梨(本庄第一→YKK→3年ブランク)
(48/OF)川井優美(平塚商)
(51/IF)横石沙弥香(日出)
※コメント
2010年、日本リーグ初で唯一の勝利を挙げた時に2年生だった選手2人、1年生だった選手4人が引退した。これでチーム内に勝利の味を知る選手が3年目の佐藤貴美絵だけになってしまった。
引退した選手、特に武蔵や早乙女なんかはいい選手で実業団に進んでほしかったのだが、今年は田谷一人だけになってしまった。
新加入として注目はやはり元YKKの松本真梨。こういう一旦は辞めた選手が再びチャレンジするきっかけのチームとしてウェルネスが機能してくれるとまた新しい道が開けてくる。
【ホープセクション2012年展望】
人数は減ったとはいえ主力がほぼ残留したペヤングが今年こそ優勝候補の筆頭。今年で4年目というころでまさにペヤングソース焼きそばの食べ頃。これ以上待ったら麺が伸びてしまう。
エースの宮崎のさらなる成長が期待されるNECが昨年に引き続き2位候補だが、宮之原が抜けた影響はどうか。堀田が戦力になった場合に古瀬がさらに投打に力を発揮できそうな島根三洋がかなりいいところまで行くかもしれない。
ドリームワールドは、1部のチームでもクリーンナップを打つような小野奈津子、伊藤綾香がいた1年目は特別過ぎで、レオパ選手の比率が下がってきたこれからがいよいよ正念場でもあり、本当の意味でのチームの成長。新キャプテンの川上と捕手の谷口がチームを引っ張って、なんとかまた優勝決定トーナメントにまで駒を進めたい。大和電機、カネボウ、YKKは3チームともタイプ的にも実力的にも非常に似たところのあるチーム。上位に食い込むのは難しいが、時に強豪を倒す試合もするので上位チームも侮れない。
ベルマーレと別セクションになったウェルネスには今年も1勝が難しそうだが、しかしCMでイチローとも対戦した垣内がエースとして化ければ可能性は十分。
とにかく、靜甲、伊予銀行という強豪がいないこのセクションでは毎節毎試合が順位変動の激しくなる1年となりそう。