【2017年1部リーグ第9節・滋賀⼤会②︓Honda vs⽇本精⼯〜 地元開催で⽇本精⼯が好ゲーム。敗れはしたが最後まで会場を沸 かせる】

Honda 030 1000 2…6-9-2
日精工 003 0100 1…5-6-0

Honda:○ジェイリン・フォード - 田井静華
日本精工:藤嶋涼菜、●白川果歩、藤嶋涼菜 - 馬場未波、重石華子
(本):大塚友紀(H)、安井聖梨奈(日)
(三):
(二):田井静華、胡子路代(H)
【テーブルスコア】

【戦評】
第9節にしてようやく地元滋賀での凱旋試合となった日本精工。社員の中には現場作業着のまま駆けつけた人たちも大勢いた中、2勝目とはいかなかったが最後まで楽しませてくれる好ゲームだった。

決勝点に繋がったのが延長タイブレイカー、1死二三塁からのフェーガンのセンターへの大飛球。打ったフェーガンがアウトになったのにしばらく二塁ベースから動かなかったように、完全にセンター頭上を抜ける当たりでまさかあれが捕られるとは思えなかったのだろう。それぐらいのセンター中村白のスーパープレーだった。
ただこの飛球が犠飛となり1点を勝ち越されてなお2死三塁。ここで打者田井の詰まった当たりはセンター、ライト、セカンドの守備位置のちょうどど真ん中。センターから走ってきた中村が最後はスライディングキャッチもグラブがわずか数センチ及ばず連続スーパープレーとはならず、結局この2点目が決勝点となってしまった。
あの田井の打球、やや深めに守っていたのもあったが、普通の中村なら捕れたかも知れない打球。実は全く同じ打球が先の全日本総合の伊予銀行戦であり、その際に中村がセカンドの杉山と激突し負傷。その怪我でその後の国体も棒に振ったのもあったので、そのことが一瞬頭をよぎり、それが数センチの差になったのかもしれない。

<フェーガンのセンターへの大飛球を背走しスーパーキャッチする日本精工の中村白>



<打ったフェーガン。まさかあの打球が捕られたとは思わないもんだからずっと二塁ベースに立ったまま(笑)>
セカンドの杉山が「なんでここにずっといるの??」って言って塁審が集まってきて身振り手振りで説明。やっぱ少しは英語勉強しなきゃね。自分も(笑)


<しかし続く田井の詰まった打球はあと数センチ及ばず、中村、無念…>


<9月18日、全日本総合でのプレー。この試合の田井の決勝タイムリーと同じ位置に飛び、センター中村とセカンド杉山が激突して中村が負傷退場。このプレーが脳裏をよぎったのかも>


【先攻:Honda~先発メンバーと交代選手】
1(7):佐野由貴美
2(8):山田静佳→(8)蟹沢夏帆
3(6):又吉薫
4(3):森山遥菜→(走)吉田菜々→(再3)森山遥菜
5(D):サマンサ・フェーガン
6(2):田井静華
7(4):胡子路代
8(5):大塚友紀
9(9):芝﨑恵梨→(打)藤家菜々子→(再9)芝﨑恵梨
FP(1):ジェイリン・フォード

【後攻:日本精工~先発メンバーと交代選手】
1(D):村井彩乃
2(5):新美天理→(走)瀧中美緒→(再5)新美天理
3(4):杉山まれい
4(3):安井聖梨奈→(走)原野友希→(再)安井聖梨奈
5(9):尾西未紗→(打)江口裕里→(再9)尾西未紗
6(8):中村白→(打)野木あや→(再8)中村白
7(2):馬場未波→(2)重石華子→(走)穐山奈央
8(6):松田愛実→(打)須貝素美→(再6)松田愛実
9(7):西岡彩乃→(打)平井真理子→(再7)西岡彩乃
FP(1):藤嶋涼菜→(1)白川果歩→(再1)藤嶋涼菜

【試合経過】

【1回表:Honda~0点】
佐野:二遊間・中前打
山田:三ゴロ二封
又吉:二半直
森山:右飛

【1回裏:日本精工~0点】
村井:死球(背中)
新美:一犠打(二塁)
杉山:セフティバント・一犠打・失(一三塁)
※杉山のバントをファーストの森山がこぼし、一塁送球もセーフ
安井:空振り三振
※三振の時に杉山が二盗で二三塁
尾西:遊飛

【2回表:Honda~3点】
フェーガン:左前打(クリーン)
田井:死球
胡子:一犠打(二三塁)
大塚:中越3点本塁打
芝﨑:投ゴロ
佐野:二ゴロ
※強い打球でイレギュラー下が杉山が好プレー

<走者二人を置いて大塚がセンターに完璧な一発>


【2回裏:日本精工~0点】
中村:スラップ・二前ゴロ(間一髪)
※セカンドの胡子が前進してランニングスロー
馬場:右飛
松田:四球(3-1から)
西岡:セフティバント・捕ゴロ(間一髪)

<セフティバントをする西岡。なんかこのバントだけ見てもセンスを感じるのは、自分だけ?>


【3回表:Honda~0点】
山田:空振り三振
又吉:遊直
森山:遊ゴロ

【3回裏:日本精工~3点】

※この回からHondaはセンターに蟹沢
村井:投ゴロ(強い当たり)
新美:二右内野安打
※セカンド胡子がダイビングで止めて一塁送球もややそれファースト落とす(記録はヒット)
杉山:中前打(クリーンヒット)
安井:中越え3点本塁打
尾西:一邪飛
中村:四球(3-2から)
※馬場の打席で中村が二盗失敗

<新美の強い打球が一二塁間へ>


<Hondaのセカンド胡子が飛びついて懸命に処理もやや送球がそれ一塁セーフに>


<さらに続く杉山がヒットでチャンスを広げ>


<ようやく出ました安井の一発。地元凱旋試合で開幕戦以来のホームランは同点スリーラン>




【4回表:Honda~1点】
フェーガン:左直
田井:左中間二
※センター中村の左に落ちたが中村が捕るときに行きすぎて後逸。但し、人工芝で打球方向が変わった可能性もあり、記録は二塁打に
胡子:左中間適時二塁打
大塚:二強襲安
(日本精工はバッテリー交代、投手に白川、捕手に重石)

芝﨑:空振り三振
佐野:四球(満塁)
蟹沢:三飛

<先頭フェーガンの強烈な打球はレフトの西岡の正面>


<田井のセンター前ヒットはセンター中村が左に走り過ぎてスルー。カバーの西岡も走り過ぎてもたつく間に田井は二塁へ>


<上のプレー、中村のミスかと思ったが、思い出すとこれとほとんど同じプレーを、2011年にこの甲賀スタジアムで行われた2部の大会でも見ていた(平林金属のレフト橋本厚子選手)。この球場の外野の人工芝は時に不規則なバウンドをするのだろう>


<胡子の二塁打は左中間のど真ん中を抜く正真正銘の二塁打>


【4回裏:日本精工~0点】
重石:四球(3-2からハーフスイングもセーフ)
松田:セフティバント・捕ゴロ・守備妨害
※打者走者の松田が捕手と接触し送球が暴投になる
※球審はその場では本塁ベース付近での打者走者と捕手の「成り行き接触」として継続プレーとしたが、審判団協議の結果、成り行きではなく「しばらくしてからの接触で守備妨害」と判断、打者走者アウト、一塁走者はそのままで試合再開となった。
※個人的にはこの最終結果は妥当なものと思うが、マイクの調子が悪くて説明に時間がかかり過ぎたのにはダメ出し(笑)

西岡:セフティバント・一犠打
(二塁テンポラリー走者に西岡)
※村井の時に暴投で西岡が三塁へ
村井:四球(3-2)
新美:遊ゴロ

<村井の打席でワンバウンド投球、捕手田井が少しこぼした一瞬を突いて三塁へ進んだ西岡。記録は暴投だが、西岡のセンスが光る好走塁>


【5回表:Honda~0点】
又吉:中前打
森山:右飛
※フェーガンの打席で又吉が二盗するもアウトに
フェーガン:中飛

【5回裏:日本精工~1点】
杉山:二左内野安打
安井:四球(3-2)
(一塁代走に原野)

江口(打←尾西):バント・一ゴロ三封
※これはHonda守備陣に完璧なバントシフトを敷かれた
野木(打←中村):遊ゴロ・三塁送球失
※名手又吉がまさかの送球ミス。満塁に

重石:一邪飛
須貝(打←松田):押し出し四球

(一塁走者に松田が再出場)
平井(打←西岡):見逃し三振(3球)

<困ったときの代打の切り札、須貝がよくボールを見極めて押し出しを奪い、三走の原野が生還。同点に>


【6回表:Honda~0点】
田井:遊直(ファインプレー)
胡子:投ゴロ(バットの先)
大塚:中飛

<田井のライナーは左中間を抜けそうな打球も、ショート松田がファインプレー!>


【6回裏:日本精工~0点】
村井:遊ゴロ
新美:二ゴロ
杉山:一二塁間右前打(今日3本目のクリーンヒット)
※安井の打席、追い込まれてから二盗も失敗

<3番杉山、左腕フォードから今日3本目のヒット>


【7回表:Honda~0点】
藤家(打←芝﨑):中飛
佐野:一邪飛
蟹沢:二遊間右前打
※続く又吉の打席で蟹沢が二盗死

【7回裏:日本精工~0点】
安井:中前打
尾西:一ゴロ(バスター気味に転がす)
中村:二ゴロ(三塁)
重石:空振り三振

【8回表:Honda~2点】

※日本精工は投手に藤嶋

※Hondaは二塁走者に蟹沢

又吉:一犠打(三塁)
森山:故意四球
(代走に吉田)
※吉田が二盗で二三塁
フェーガン:中直犠飛(1点入って二走も三塁に)
※フェーガンの打球は完全にセンターオーバーの当たり、これをセンター中村がまさかのジャンピングスーパーキャッチ!
※打ったフェーガン、まさか捕られたとは思ってないもんだから二塁打と思ってしばらく二塁に止まったまま。審判に言われるも、何が起きたかわからずベンチへ。

田井:中前ポテン適時打(どんづまり)
※センターの中村、今度は前進スライディングもわずか数cmおよばず
(テンポラリー走者にフェーガン)
胡子:左直飛

【8回裏:日本精工~0点】
(二塁走者に代走の穐山)
松田:中直(大きな当たり、タッチアップで三塁)
西岡:一ゴロ(打点)
※ファールでかなり粘り、最後は変化球を一塁ゴロ
※三走の穐山が転がったのを見て本塁へスタートし、投げればアウトにできたかもしれないが、無理をせず一塁でアウトに

村井:遊ゴロ

<1死三塁からファールで粘っていた西岡が最後は低めの変化球に食らいついてファーストゴロ。それを見てから三走が生還し、西岡にリーグ初打点が記録>


※ちなみに協会のレポートでは「エンドランを決め」となっているが、三走はスタートしていなかったし、さすがにこの点差、場面、カウントではエンドランではなかったはず。

【試合終了】

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