さて今年は最終節を前に、ベスト4最後の1枠をめぐり5チームに可能性が残っているという史上稀に見る大混戦の女子ソフトボール日本リーグ1部。
前半戦終わって戸田中央総合病院が3位で抜けて、シオノギも4位。誘電が負け越しで折り返すなど、大騒ぎしたが、最終節を前にして豊田自動織機が3位以上を決め、4位争いも太陽誘電が1勝上回りリード。結局このまま「3位豊田自動織機、4位太陽誘電」では、ベスト4の顔ぶれが去年と一緒になってしまう。
もしこのまま行ってしまうと、それこそまさに「大山鳴動して鼠一匹」だろう。
果たして太陽誘電でこのまま決まってしまうのか。
もちろん誘電が有利なのは間違いないが、しかしそれぞれのチームにもまだまだ可能性は残っている。何が起こってもおかしくないのが今年の日本リーグなのだ。
「鼠一匹」で終わらないドラマを、最後の最後まで期待したい。
以下に各チームのライバル同士との対戦成績と、ベスト4への可能性を探りたい(頭の中で考えたことなので、もし間違いがあったらごめんなさい)。とにかく初日丸亀大会での「太陽誘電対日立」の結果待ち。誘電が勝てば終わりなので、他の4チームは日立に可能性を託す。
【太陽誘電(11勝9敗)】
○2-0 vs SGホールディングス
○5-3 vs SGホールディングス
●2-3 vs 戸田中央総合病院
?*-* vs 戸田中央総合病院(10節丸亀大会)
●5-6 vs デンソー
○3-0 vs デンソー
●0-1 vs シオノギ製薬
○4-2 vs シオノギ製薬
vs 日立(10節丸亀大会)
デンソー、SGホールディングスとは対戦成績が上回っており並んだ場合でも大丈夫。12勝だと9勝チームも追いつけないので、1勝すればベスト4が当確となる。
丸亀大会の初日が日立戦で、ここで勝利すれば一安心、となろうが、日立がここ終盤に来て乗ってきたので油断大敵。
もし日立戦で負けた場合、最終戦で戸田中央総合病院戦を残しているので非常にややこしくなる。戸田中央総合病院と並ぶと対戦成績で下回ってしまうのだ。
もし11勝で戸田中央総合病院と並ぶ場合は、デンソーやSGホールディングスも11勝で数チームが並んでくれないと困る。数チームが並んだ場合は対戦成績と得失点差で上に行ける可能性が高い。
ただ戸田中央総合病院とシオノギ製薬との3チームで並ぶとシオノギ製薬に上に行かれるので厄介。
とにかく初日の日立戦に勝たないと最終戦がとんでもないことになる。
【SGホールディングス(10勝10敗)】
●0-2 vs 太陽誘電
●3-5 vs 太陽誘電
○2-1 vs 戸田中央総合病院
○1-0 vs 戸田中央総合病院
○5-0 vs デンソー
○4-1 vs デンソー
○1-0 vs シオノギ製薬
?*-* vs シオノギ製薬(10節熊野大会)
vs トヨタ自動車(10節熊野大会)
太陽誘電に連敗しているので誘電の上に行くにはSGホールディングスが2連勝、太陽誘電が2連敗してくれるのが絶対条件。
11勝で数チームが並ぶ場合は戸田中央総合病院、太陽誘電と3チームで並ぶのが理想。ただし太陽誘電が戸田中央総合病院に負けてくれることが条件となる。その場合3チームが2勝2敗で並ぶ。しかしその場合をよく考えてみると、得失点差で太陽誘電が現在+6、SGホールディングスが-2、戸田中央総合病院が-1なので、実は対戦得失点差ではどうやっても上に行けない。
つまり、SGホールディングスは2連勝で誘電2連敗の場合しか残っていないのではないか。
返す返すも、太陽誘電に連敗したのが痛い。特に後半戦勝利目前で太陽誘電に最終回に悪送球で逆転負けした試合が痛すぎた。
【デンソー(10勝10敗)】
○6-5 vs 太陽誘電
●0-3 vs 太陽誘電
●0-5 vs SGホールディングス
●1-4 vs SGホールディングス
●0-1 vs 戸田中央総合病院
○2-0 vs 戸田中央総合病院
●0-1 vs シオノギ製薬
?*-* vs シオノギ製薬(10節熊野大会)
vs トヨタ自動車(10節熊野大会)
SGホールディングス同様、1勝して太陽誘電の星に追いついても対戦成績で下回るのでその上にいくしかない。熊野大会でシオノギ製薬、トヨタ自動車に2連勝して結果を待ちたい。
1勝1敗で終わった場合、太陽誘電が連敗してくれて11勝で3チーム以上が並ぶ場合しかないが、どの場合でも該当チーム同士での対戦成績が悪いので上に行けないはず。
デンソー2連勝、太陽誘電とSGホールディングスが2連敗、の場合しか可能性が残っていないのでは。
【戸田中央総合病院(9勝11敗)】
○3-2 vs 太陽誘電
?*-* vs 太陽誘電(10節丸亀大会)
●1-2 vs SGホールディングス
●0-1 vs SGホールディングス
○1-0 vs デンソー
●0-2 vs デンソー
●0-1 vs シオノギ製薬
●2-3 vs シオノギ製薬
vs 伊予銀行(10節丸亀大会)
戸田中央総合病院が2連勝し太陽誘電が連敗してくれることがまずは絶対条件。その上でSGホールディングスとデンソーのどちらも連勝しないことが必要条件。
現実的に考えると、トヨタ自動車との対戦を残しているSGホールディングスとデンソーがどちらも連勝することは難しいので、その両チームのことは置いておき、まずは自分たちが2連勝すること、そして、丸亀大会の1日目は日立を全力で応援して太陽誘電に勝利してくれることを願うばかり。
勝ち星ではSGホールディングス、デンソーより一つ下回るが、誘電戦を残しているので、この両チームよりも実は可能性を多く残している。
【シオノギ製薬(9勝11敗)】
○1-0 vs 太陽誘電
●2-4 vs 太陽誘電
●0-1 vs SGホールディングス
?*-* vs SGホールディングス(10節熊野大会)
○1-0 vs 戸田中央総合病院
○3-2 vs 戸田中央総合病院
○1-0 vs デンソー
?*-* vs デンソー(10節熊野大会)
シオノギ製薬がライバルのSGホールディングスとデンソーに2連勝して、太陽誘電が2連敗することが最低必要条件。しかしこれで誘電と並んだだけなら対戦成績で劣るので上には行けない。
SGホールディングスとデンソーのどちらか、あるいは両方がトヨタ自動車に勝利してくれて11勝で数チームが並んでくれることが絶対条件。で、その場合は該当チーム同士の対戦成績になる。
もしデンソーとシオノギ製薬、太陽誘電の3チームだけが11勝で並んだ場合は、この3チームの中ではシオノギが3勝1敗で一番上に行ける。
SGホールディングスや戸田中央総合病院も並も並ぶ場合があるので非常にややこしいが、要するにまだ可能性があるということ。戸田中央総合病院に2勝しているし、SGホールディングス、デンソー戦も残しているし、太陽誘電にも1勝1敗だし、奇跡を起こせる可能性も十分残っている。
ややこしい計算は抜きで、とにかく熊野大会で連勝だ。
4 comments for “【2018年日本リーグ1部最終節に向けて~ベスト4最後の1枠をめぐる争い】”