【Hondaの後半戦を考える・その1~最下位脱出なるか?Hondaの長い秋】

8月も終わりに近づき、再来週には後半戦がスタートするが、リーグ戦4位に入れば決勝トーナメントに進める上位争いと同じく、いやそれ以上に、最下位になると無条件降格の下位争いは後半戦の1試合1試合がそれこそ将来を左右するような大事な大事な試合になってくる。

今回はその最下位争いの中心チームでもあり、かつ会社に立派な専用グランドを造ってもらった手前なんとしてでも負けられないHondaにスポットを当てて後半戦いかに戦えば良いかを(頼まれてもいないのに勝手に)考えてみたいと思う。
まずはチームとしての前半の戦いを振り返り、後半どう勝利を積み重ねれば2部降格を逃れられるのかを考えてみたい(その2では各選手の成績を振り返りたい)。

 


 

☆Hondaの前半戦を振り返る(スコアと責任投手、簡単な試合内容)☆

●1-2:誘電
(オークス。開幕戦。坂井から1点先制するも終盤逆転負け。2死満塁から中村瞳の一打が左翼線ギリギリファールで万事休す)
●0-4:戸田中
(オークス。堤に完封負け。0-1で進んでいたが6、7回に計3失点)
●1-6:レオパ
(オークス。新人加藤の本塁打で1点先制するも4、5回に3点ずつ取られて逆転負け)
●2-7:織機
(オークス。初回2死から6失点。中盤以降は金尾が好投。)
●0-3:トヨタ
(庄子。初回1失点も庄子がその後は好投し、アボット相手に5回まで0-1の展開)
●1-3:ソフト
(金尾。藤原との投手戦で金尾が好投。ヘザーの本塁打で先制するも、5、6回に栗原、林の伏兵二人に一発を浴び惜しい敗戦)
●4-5:伊予銀
(庄子。4-0とリードする楽な展開も、6回裏に突然先発の庄子が打たれ救援のオークスも捕まり5失点。痛すぎる大逆転負け)
●0-3:ルネサス
(金尾。金尾が好投し4回まで0-0も5回に1失点。黒川、上野の継投に完封負け)
●1-2:佐川急便
(オークス。オークスが好投し1-1という接戦も7回裏にサヨナラ負け)
○3-2:シオノギ
(オークス。初回に菊地の本塁打で3点先取。庄子、オークスと繋いでなんとか反撃を2点に抑えて今季初勝利)
●1-5:デンソー
(オークス。先発金尾が好投し4回まで0-0の展開も、5回から救援したオークスが打たれ完敗)

※10敗と低迷したが試合内容は惜敗が多かった。とにかく全敗で終えずに1勝したことが後半に望みをつなげられた。

 


 

☆Honda以外の前半戦下位4チームの成績と勝利した相手☆

(1)戸田中央病院 (4勝7敗:○9─0トヨタ、○4─0 Honda、○3─0シオノギ、○9─8伊予銀)
(2)佐川急便  (3勝8敗:○5─1戸田中、○2─1 Honda、○5─4シオノギ)
(3)シオノギ製薬 (3勝8敗:○3─2誘 電、○1─0トヨタ、○4─3伊予銀)
(4)伊予銀行  (2勝9敗:○5─2佐 川、○5─4 Honda)

☆Hondaが各チームを上回るには・・・☆
(1)戸田中:3勝余分に勝利し、かつ戸田中相手に5点差以上をつけて初めて戸田を追い越せる。
(2)佐川:余分に2勝し、かつ佐川に2点差以上をつけて勝てば佐川を追い越せる。
(3)シオノギ:余分に2勝して追いつき、かつシオノギに負けたとしても2点差以上あけられなければシオノギよりは上位。
(4)伊予銀:余分に1勝して追いつき、かつ伊予銀相手に2点差以上つけて勝てばほぼ最下位脱出。早い話、伊予銀に2点差以上つけて勝てばその時点で順位逆転できる可能性大。

☆Hondaが最下位脱出するために絞るターゲットとしてのチーム☆
(1)戸田中:Hondaが後半4勝7敗なら戸田中は1勝10敗以下が必要条件。戸田中を越すには極端にハードルが高い。つまり戸田中は少なくとも自動降格になることはないだろう。
(2)佐川急便:前半戦かなりもたついたが、もともとローチとポーターがいるチーム。ローチを下位チームに重点的に当ててきたら少なくとも最下位にはならないだろう。
(3)シオノギ:2勝差があるが、直接対決で勝っているのが大きい。実質1.5勝差くらいの感覚か。以下でさらに詳しく検討。
(4)伊予銀:やはり直接的なターゲットは伊予銀。伊予銀は前半戦かなり善戦した感があったがそれでも2勝。正直、Hondaに勝った伊予銀が前半3勝していたら、Hondaにとってはかなり苦しい展開になっていた。
直接対決で負けているとはいえ1点差負けなのは得失点差にもつれ込んだ場合を考えると最低限の結果は残したといえる。

※結局はHondaを軸にした最下位争いは伊予銀、シオノギを交えた3チーム間の争いに集約しそうである。

 


 

<Hondaの後半戦シミュレーション>
(条件判断に誤りがあったら訂正します。ただ考えうる全ての可能性は拾っていません。現実的なもののみ考慮)
__(Hondaが伊予銀に勝つという前提で、それ以外との対戦が・・・)__

Honda:0勝(伊予銀以外は全敗)で2勝20敗の場合
伊予銀が後半0勝なら2勝20敗で並び、得失点差に。
伊予銀が他に1勝でもしたら3勝19敗となりHondaは12位確定。

Honda:(伊予銀以外にも)1勝して3勝19敗の場合
伊予銀が全敗したら2勝20敗でとなりHondaは11位。
伊予銀が1勝したら3勝19敗で並び得失点差に。
伊予銀が2勝したら4勝18敗となりHondaは12位確定。

Honda:(伊予銀以外にも)2勝して4勝18敗の場合
伊予銀がHonda以外に2勝なら得失点差。
伊予銀がHonda以外に3勝すれば5勝17敗でHondaを上回れる。Hondaはシオノギが全敗しない限り12位。
前半戦3勝のシオノギが後半戦1勝以下と低迷すれば、Hondaにも10位に上がれるチャンスが出てくるが、かなり確率は低い。

Honda:(伊予銀以外にも)3勝して5勝17敗の場合
伊予銀はHonda以外に3勝したら並んで得失点差。
伊予銀がHonda以外に4勝したらHondaは伊予銀より下でシオノギ次第。シオノギが2勝以下ならHondaと並ぶが下か、得失点差か。

__(Hondaが伊予銀に負けるという前提で、それ以外との対戦が・・・)__
Honda:0勝または1勝の場合
12位決定

Honda:(伊予銀以外に)2勝し3勝19敗の場合
伊予銀がHonda以外に全敗して星が並んでも直接対決で2敗しているのでHondaは12位。
シオノギが全敗の場合はシオノギが12位。

Honda:(伊予銀以外に)3勝し4勝18敗の場合
伊予銀が全敗した場合はHondaは11位以上。
伊予銀が他に1勝でもすれば星が並ぶが直接対決2敗なのでHondaは伊予銀よりは下。
シオノギが全敗の場合はシオノギが12位(松村&安福を擁してその可能性はほぼゼロ)
シオノギが1勝だけなら4勝18敗で並ぶが、シオノギが得失点差に持ち込むにはその1勝は前半負けているHondaでなければならない。
シオノギは2勝すれば最下位にならない。

Honda:(伊予銀以外に)4勝し5勝18敗の場合
伊予銀がHonda以外に2勝したらHondaよりは上。1勝以下ならば伊予銀が最下位。
シオノギが0または1勝ならばシオノギと伊予銀の最下位争い。
シオノギが2勝ならばHondaと並んで直接対決比較や得失点差。
シオノギが3勝以上ならシオノギが上。

 


 

【結論:Hondaと伊予銀の後半戦のシミュレーションまとめ】
「×(最下位脱出アウト)、△(可能性が見えてくる)、○(たぶん大丈夫)という判断は個人的な感覚で決めた最下位脱出の可能性(ただし×は数字上完全にアウト)」

(1)直接対決で「Honda○-●伊予銀」の場合
<伊予銀との直接対決以外のHondaの勝ち数が>
0勝:×
1勝:△
2勝:△
3勝:○

※つまり最下位脱出への近道は、伊予銀に勝利し、かつそれ以外に2勝以上(できれば3勝以上)すること。

(2)直接対決で「Honda●-○伊予銀」の場合
<伊予銀との直接対決以外のHondaの勝ち数が>
0勝:×
1勝:×
2勝:×
3勝:△
4勝:○

※伊予銀に負けた場合は他に4勝しないと先が見えてこない。かなり苦しい。

 


 

☆Hondaの後半戦の対戦相手と重要度☆

(1)対レオパレス 富山大会:重要度(後半戦の出だしで勢いを付けられるか。負けるとしても後半戦に向けて手ごたえを感じたい)
(2)対佐川急便 富山大会:重要度(佐川には前半も善戦。付け入る隙は大いにあり)
(3)対ソフトウェア 岩手大会:重要度(ソフトウェアも無駄に負けられない。ここは苦しい試合)
(4)対シオノギ 岩手大会:重要度☆☆☆☆(前半戦唯一の勝利相手。直接対決で2勝できたらかなり有利に立てる)
(5)対太陽誘電 高崎大会:重要度(ただし相性は悪くない。誘電も今年は波が激しいから戦い方いかんでは可能性はゼロではない)
(6)対ルネサス 高崎大会:重要度(誘電からの強豪4連戦は試練の時。ただし過去の「波に乗ると止められないHonda」が復活すればもしかする。
(7)対トヨタ 高崎大会:重要度(〃)
(8)対豊田織機 山口大会:重要度(〃)
(9)対伊予銀行 山口大会:重要度☆☆☆☆☆(今シーズン、というか今後のHondaのあり方が決まってしまいそうな大一番。100%勝利が求められる)
(10)対デンソー 豊橋大会:重要度(デンソーも4位争いで山場を迎えており必死で来るだろう)
(11)対戸田中 豊橋大会:重要度☆☆☆(最終的な順位はここで決まるはず。「負けても最下位にはならない」という楽な状況で迎えられるか否か。降格争いとともに入れ替え戦回避もかかるはずだ)

 


 

【最後に】
2007年、前半戦を終えて靜甲が4勝7敗、戸田中が0勝11敗。これで結果的にシーズンを終え靜甲が最下位で2部に落ち、戸田中が11位で入れ替え戦に回る結果になるなど予想した人はいなかっただろう。戸田中の後半戦4勝には、堤がミッシェルに投げ勝った試合も含まれる。
またこの年、普通に対戦成績を考えればシオノギが落ちてもおかしくはなかったが、結果的にシオノギは5勝でシーズンを終え入れ替え戦も免れた。しかしそのうちの1勝は後半戦で松村が上野ルネサス相手に1-0で投げ勝った試合も含まれている。あれがなければ対戦成績からいってシオノギが最下位だった。
僕が靜甲を必要以上に応援するのは、あの年の悲運の2部落ちがあったからだが、それくらい、後半戦は何が起きるかわからないのである。Hondaも前半戦のように低迷したまま終わるとはとても思えない。きっと巻き返してくるだろう。

西京極の決勝トーナメント進出をかけても激しい戦いが繰り広げられるが、最下位争いはさらに厳しい熱い戦いが期待できるのである。

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