【投手に関するベスト5~2009年】

決勝トーナメントの観戦記を報告しないといけないわけですが、なにせ出張続きで(熊野→伊予西条→小倉)手元に写真がない。
それにビデオを見直さないと打者ごとの記録の抜けを埋められない。
でも放っておいたら年を越してしまう…。

そんなわけで閑話休題

今回は2009年の日本リーグ1部の投手に関するさまざまな記録のベスト(ワースト)5を。
(一部を除き投球回数20回以上の投手で)

結論から先に言ってしまうと、つまりは「堤千佳子(戸田中)の独壇場(笑)」
その記事を小倉からアップするのも一興。
しかしそろそろ堤投手を休ませないといよいよ過労死してしまう。でも来年はもう大丈夫。力強い新人が。

 

 

【最多投球回】
137 藤原麻起子(ソフトウェア)
118 上野由岐子(ルネサス)
112.3 堤千佳子(戸田中)
107 坂井寛子(誘電)
97 ケイティ・バークハート(織機)
※今年の最多投球回は藤原。昨年は上野の141、堤の126、坂井の111の順。

 

【完投、完封】
<完投>
12 堤千佳子(戸田中)
12 藤原麻起子(ソフトウェア)
10 上野由岐子(ルネサス)
10 坂井寛子(誘電)
8 ケイティ・バークハート(織機)
※今年は投げに投げた藤原。堤と並んで完投王

<完封>
5 ケイティ・バークハート(織機)
3 堤千佳子(戸田中)
3 上野由岐子(ルネサス)
3 藤原麻起子(ソフトウェア)
(以下1数人)
※最多完封はリーグ1年目のケイティ・バークハート(織機)。上野、藤原と並ぶ堤の存在感。

<完投勝ち>
6 モニカ・アボット(トヨタ)
5 メーガン・ギブソン (デンソー)
5 上野由岐子(ルネサス)
4 メラニー・ローチ(佐川)
4 堤千佳子(戸田中)
※完投勝ち最多はアボットなのだが。意外や完封が少ないアボット。

<完投負け>
7 坂井寛子(誘電)
6 藤原麻起子(ソフトウェア)
5 堤千佳子(戸田中)
3 松村歩(シオノギ)
3 坂田那巳子(伊予銀)
3 伊藤美幸(誘電)
※完投王の藤原と堤を上回る坂井の完投負け数。今年は打線に全く援護されなかった悲運。

 

【最多対戦打者数】
513 堤千佳子(戸田中)
426 上野由岐子(ルネサス)
411 藤原麻起子(ソフトウェア)
384 坂田那巳子(伊予銀)
359 メラニー・ローチ(佐川)
※今年一番多くの打者と対戦したのは堤。しかも2位上野を100人近く上回るダントツの数字。
※昨年も堤559、上野517の順(3位は坂井435)

 

【最多投球数&投球数/回】
<投球数>
2223 藤原麻起子(ソフトウェア)
1878 堤千佳子(戸田中)
1633 坂井寛子(誘電)
1610 エンジェラ・ティンチャー(レオパレス)
1580 上野由岐子(ルネサス)
※最多投球数はダントツで藤原。堤も多いが3位坂井以下の標準的な球数より600球近くも多い。圧巻。
※昨年は堤2053、上野1900、坂井1659の順

<1回当たりの投球数・多い上位5>
21.6 清水美聡(伊予銀)
19.5 坂田那巳子(伊予銀)
19.3 末次夏弥(伊予銀)
18.6 武井智穂(戸田中)
18.5 金尾和美(Honda)
※やはり投手陣で苦労した伊予銀行は数字でも表れている。ワースト3を独占。

<1回当たりの投球数・少ない上位5>
13.2 露久保望美(トヨタ)
13.3 上野由岐子(ルネサス)
13.8 帰山悦子(佐川)
14.6 宮本直美(織機)
14.8 モニカ・アボット(トヨタ)
15.2 坂井寛子(誘電)
※上野やアボット、坂井はヒットを打たれないから。露久保、帰山、宮本の3人は紛れもなく技術を駆使して少ない球数で回を終わらせる。

 

【最多失点&失点率】
<失点>
89 堤千佳子(戸田中)
77 坂田那巳子(伊予銀)
50 松村歩(シオノギ)
46 ジーナ・オークス(Honda)
41 末次夏弥(伊予銀)
※昨年の失点数ワーストも堤で68(以下森川50、帰山45)。堤の連覇は2年間投げまくった証。ある意味勲章。

<失点率(1試合あたり失点)>
8.9 清水美聡(伊予銀)
8.5 末次夏弥(伊予銀)
8.1 武井智穂(戸田中)
7.1 坂田那巳子(伊予銀)
6.6 外山美紀(佐川)
※1試合当たりでは清水、末次、武井、坂田が7点以上。

 

【最多自責点&防御率】
<自責点>
67 堤千佳子(戸田中)
59 坂田那巳子(伊予銀)
42 松村歩(シオノギ)
39 ジーナ・オークス(Honda)
38 末次夏弥(伊予銀)
※昨年は堤59、森川39、安福32

<自責点率=防御率>
8.6 清水美聡(伊予銀)
8.1 武井智穂(戸田中)
7.9 末次夏弥(伊予銀)
6.0 外山美紀(佐川)
5.4 坂田那巳子(伊予銀)
※この当たりは失点率とほぼ同じ

 

【野手自責点率(非投手自責点率)】
(失点-自責点)/(失点) = 自責点にならない失点の割合

50% メラニー・ローチ(佐川)
46% 宮本直美(織機)
40% 江本奈穂(織機)
31% ケイティ・バークハート(織機)
31% 金尾和美(Honda)
※高い値ほど投手が野手に足を引っ張られているということ。
※佐川急便のローチ、Hondaの金尾は分かるにしても…。まさかの織機投手陣が2~4位独占(江本は投球回数12回だが)。

 

【最多被本塁打&最高被本塁打率】
<被本塁打数>
15 堤千佳子(戸田中)
10 藤原麻起子(ソフトウェア)
10 末次夏弥(伊予銀)
9 清水美聡(伊予銀)
9 松村歩(シオノギ)
※昨年は堤11、森川9、帰山8の順

<1試合当たり被本塁打数>
4.2 高村唯(佐川)
4.0 神山里美(戸田中)
2.3 清水美聡(伊予銀)
2.1 末次夏弥(伊予銀)
1.4 帰山悦子(佐川)
0.9 堤千佳子(戸田中)
0.9 外山美紀(佐川)
※高村、神山は投球回数20以下だが被本が多いので参考に掲載。高村3回3分の1で2本、神山は7回投げて4本被弾

 

【被安打&被打率】
<被安打数>
145 堤千佳子(戸田中)
113 藤原麻起子(ソフトウェア)
109 坂田那巳子(伊予銀)
104 坂井寛子(誘電)
89 松村歩(シオノギ)

<被打率ワースト5(50打者以上の対戦)>
0.491 山田莉恵(伊予銀)
0.413 末次夏弥(伊予銀)
0.412 清水美聡(伊予銀)
0.400 武井智穂(戸田中)
0.398 外山美紀(佐川)

<被打率ベスト5>
0.138 モニカ・アボット(トヨタ)
0.151 上野由岐子(ルネサス)
0.160 ケイティ・バークハート(織機)
0.163 露久保望美(トヨタ)
0.207 黒川春華(ルネサス)
※アボットはダントツ。上野とケイティに匹敵する露久保の0.163は立派。なぜ決勝トーナメントで投げさせなかったのか…。

 

【奪三振&奪三振率】
<奪三振数>
155 モニカ・アボット(トヨタ)
133 上野由岐子(ルネサス)
103 ケイティ・バークハート(織機)
85 エンジェラ・ティンチャー(レオパレス)
79 メーガン・ギブソン(デンソー)
※今年の奪三振王はアボット

<1試合あたり奪三振>
11.5 モニカ・アボット(トヨタ)
7.9 上野由岐子(ルネサス)
7.6 瀬川絵美(ソフトウェア)
7.4 ケイティ・バークハート(織機)
6.4 エンジェラ・ティンチャー(レオパレス)
※奪三振に関してはアボットが圧巻。瀬川もこれだけの数字を残せるのだが…

 

【与死球&与死球率/試合】
<与死球>
12 堤千佳子(戸田中)
11 坂田那巳子(伊予銀)
10 染谷美佳(デンソー)
10 メラニー・ローチ(佐川)
9 松村歩(シオノギ)
9 ケイティ・バークハート(織機)
※コントロールのいい染谷に意外に多い死球数。内角を厳しく攻めるからか。

<1試合あたり与死球>
2.3 高倉さやか(シオノギ)
1.8 橋爪春菜(戸田中)
1.5 清水美聡(伊予銀)
1.4 山田莉恵(伊予銀)
1.3 染谷美佳(デンソー)
※高倉、橋爪、山田は投球回数が少ないが与死球率の高さから掲載

 

与四球&与四球率/試合】
<与四球>
44 藤原麻起子(ソフトウェア)
41 坂田那巳子(伊予銀)
35 エンジェラ・ティンチャー(レオパレス)
20 坂井寛子(誘電)
28 ケイティー・バークハート(織機)

<1試合あたり与四球>
11.7 瀬川絵美(ソフトウェア)
4.6 清水美聡(伊予銀)
3.3 末次
3.3 武井智穂(戸田中)
3.2 金尾(Honda)
2.8 ジーナ・オークス(Honda)
瀬川

 

【最多暴投数&最多暴投/試合】
<暴投数>
8 瀬川絵美(ソフトウェア)
6 メラニー・ローチ(佐川)
5 ケイティ・バークハート(織機)
5 エンジェラ・ティンチャー(レオパレス)
3 上野由岐子(ルネサス)
3 宮本直美(織機)
瀬川

 

<1試合あたり暴投>
6.7 瀬川絵美(ソフトウェア)
1.8 庄子麻紀(Honda)
0.6 宮本直美(織機)
0.5 メラニー・ローチ(佐川)
0.4 エンジェラ・ティンチャー(レオパレス)

※1位が6.7で2位が1.8。瀬川

 

 

【最終結論】
堤の独擅場かと思いきや、最後は瀬川の独壇場。

 

 

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以下は間違えたデータ!
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【与四球&与四球率/試合】
<与四球>
73 メラニー・ローチ(佐川)
51 堤千佳子(戸田中)
49 ジーナ・オークス(Honda)
44 藤原麻起子(ソフトウェア)
39 松村歩(シオノギ)

<1試合あたり与四球>
11.7 瀬川絵美(ソフトウェア)
7.0 上村さつき(トヨタ)
6.1 メラニー・ローチ(佐川)
6.0 神山里美(戸田中)
5.1 ジーナ・オークス(Honda)

【最多暴投数&最多暴投/試合】
<暴投数>
8 瀬川絵美(ソフトウェア)
6 メラニー・ローチ(佐川)
5 ケイティ・バークハート(織機)
5 エンジェラ・ティンチャー(レオパレス)
3 上野由岐子(ルネサス)
3 宮本直美(織機)

<1試合あたり暴投>
6.7 瀬川絵美
1.4 小森愛弓
0.6 宮本直美
0.5 メラニー・ローチ
0.4 エンジェラ・ティンチャー
※1位が6.7で2位が1.4。瀬川

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