【2009年日本リーグゴールドグラブ賞】

☆2009年日本リーグ・ゴールデングラブ賞☆

※リーグ開催の性格上、個人が見れる公式戦はごくごく限られている。その限られた試合観戦の中での、さらには個人的に“魅せられた”プレーに大きく左右されたものだとして、あくまで一個人の評価として理解していただきたい。
※それでもやっぱり、ここにあげた選手たちが名手には間違いないだろう。

 

【投手:メラニー・ローチ(佐川急便)】
~体中から溢れ出るガッツ、炎の9番目の野手~
投手に関しては去年も迷ったがなかなか守備機会が少ないので判断が難しい。上野もかなり巧いが、たまに見せるグラブトスやバックトスが正直鼻につく(笑) トヨタの露久保も巧い。彼女は投手としてやるべきこと全てを完璧にこなせる投手の鑑だ。
しかし今年は、山形大会を見てローチにがっちりハートを捕まれた。もちろん去年もあの気迫の守備にはしばしば感動させられてたのだが、引退を決めた今年はそれ以上に本人も一挙手一投足に魂を込めていたのかも知れない。
僕が佐川急便を見られた試合は数少ない。ただその少ない中に前半の大きな山場となった織機・ルネサス・トヨタと佐川急便が集まった山形大会があり、そこで気迫を全面に出した好プレーをいくつも見られたのだ。
ソフトの場合、バント守備においては猛烈に前進守備をする一三塁に任せた方が素早くアウトに出来るというのもあり、また投手が上から送球する場合にイップスになり悪送球することも多いことから、投手が積極的に守備をする機会が非常に少ない。
そんな中においてローチは時には飛びついてでも取りに行くような気迫と積極性を見せて打球に食らいつく。かつてジャパンでも活躍した渡辺正子投手は投手でありながら実際に打球に飛びついていて捕球していた。さすがにそこまでではないが、打球に対する情熱一つをとっても、世界のソフトボールプレイヤーの鑑になるような選手ではないか。そんな選手が長年日本リーグで活躍してくれて、そしてその現役生活の最後を日本で終えてくれた。なんだか豪州のファンに申し訳ない気もするのだが、日本のファンとしてこんなに嬉しいこともない。
ありがとう。ローチ!
<気迫の守備を見せるメラニー・ローチ>



<トヨタの露久保も守備は巧い>

 

【捕手:ナタリー・ティッカム(レオパレス21)】
~海のように広く深くナインを包み込む~
捕手の守りに関してはそれぞれの選手に特徴があり良さがあり、結局は考えるほど誰を選んでいいのかわからなくなる。そのため昨年も吉田真由美と鈴木由香の二人を選んだのだが、今年は1年を見て改めてティッカムの素晴らしさを再確認した。
永らくオーストラリアの代表捕手を務めた世界的にもトップクラスの捕手であることから、昨年はむしろ敢えて外した部分もあったが、今年若返ったレオパレスの精神的支柱として活躍する姿を見て改めてその大きさに気づいた。
とにかくティッカムは大きな体同様にその存在の大きさが何より頼りになる。捕手としてどっしりと構え、若いチーム全体を抱え込んで安心させるような懐の深さがある。
日本一年目のティンチャーが、アメリカと違うコースの判定に悩んでも、ティッカムはたとえ審判にクレームを付ける場合でもいつも笑顔である。笑顔を湛えて審判に対して判定の是非を問い、決して声を荒げたり表情に怒りを見せることがない。その余裕のある態度こそが若くて経験の浅いチームをどれだけ落ち着かせることができたか。
リードした塁上の走者を牽制するために座ったまま矢のような送球をするその強肩も、彼女の見せ場である。もちろん、一見何も考えてなさそうな顔をして(笑)、その実決して相手に連打を許さないようなリードをするクレバーな一面も魅力だ。しかしやはり何よりも、「チーム全体を包み込む器の大きさ」こそが、ティッカムが世界一の捕手と称されてもおかしくはない所以だろう。
そのティッカムもレオパレスの廃部とともに来年はどうなるかわからない。しかし日本が金メダルを取れたことに間接的にではあるが多大な貢献をしてくれた、日本のレベルを飛躍的に引き上げてくれた一流の捕手であることには変わりはない。
ローチとともに心からお礼を言いたい。ありがとう、ティッカム!
<若いレオパ野手陣を暖かく包み込むように牽引した名捕手・ティッカム>


 

【一塁手:伊藤良恵(デンソー)】
~元祖美人選手はグラブさばきも美しい~
やはりジャパンに選ばれるような選手はひと味もふた味も違う。久々に復帰した昨年はしかし、新しいチームということもあったか少々大人しかったのではないか。個人的には守りでそこまで印象に残るようプレーを見た記憶はないが(もちろんあくまで限られた観戦の中でだが)、今年は「やっぱりカズエは巧い」と感嘆させられるような、華麗なグラブ捌きが戻っていたような気がする。
これもあくまで個人的な好みでもあるのだが、左投げの一塁手が流れるようなグラブ捌きを見せてくれると、巧さに加えて芸術的な美しさまで感じてしまう。加えてアイドル的な人気という面では増淵まり子と並んで元祖的な選手。見た目の美しさに加えてあんな美しいグラブ捌きを魅せられたら、そりゃたまらん(笑)去年選んだ織機の長澤が、今年はちょっとミスも目立ったように感じるのは、「長澤は巧い」という先入観の裏返し的な部分もあり少々酷な評価にはなったが、しかし改めてそのグラブ捌きの巧さを見せてくれたという意味で伊藤良恵でやはり文句なしである。
ちなみに、八代でのリーグの後、熊本空港で一緒になった伊藤選手に思わず「巧いですね」と言ってしまったら横にいた増淵まり子投手に「当たり前でしょ!」と、ほとんど“元ジャパン舐めんなよ”と言わんばかりに怒られた(笑)
その反省の意味も込めて(も込めなくても)、やっぱり文句なしに伊藤良恵だ(笑)。
<一児の母とは思えないこの美しさ(褒めすぎ?笑)。プレーも美しい>


 

【二塁手:酒井かおり(豊田自動織機)】
~地味にして堅実。全く目立たないこその名手~
二塁手は正直迷ったが、しかし最後は長く沢山見続けてきた織機の選手で、しかも特別ファインプレーを見た記憶もないが、何より「全く不安に思ったことがない」という安心感からこの酒井に決めた。
とにかく酒井の守備は地味にして堅実。派手さはないが不安も全くない。例えば1-0で勝っていた試合の相手の攻撃が7回裏二死満塁、その場面でセカンド酒井のところに打球が飛んだら、少々ヒット性の当たりでもその瞬間にゲームセットを確信するような、そんな信頼感が彼女の守りにはある。
一昨年までセカンドのDEFOとして活躍し、昨年は怪我で離脱の内藤の代わりに1年間ショートを守りその穴を完璧に埋めた。そして今年再びセカンドに戻されたが、実に堅実に1年間守りきった。彼女こそまさに「守備の職人」と言いたくなるような選手だ。その地味さがまた良い。
個人的にはセカンドと言えばなんと言ってもHondaの名手・中村瞳を推したい。ただ後半からはレギュラーとして守り結果的に失策も1と相変わらずの好守備を見せてはくれたが、やはり前半戦で控えにまわりちょっと守備機会が少なかったことから今回は外さざるをえなかった。それでもやはり中村は今のリーグで見ていて一番楽しい二塁手なのは間違いない。もう一人セカンドで忘れてはならないのが誘電の上西晶か。ただ今年はレフトで始まった印象が強いことから、どうも内野手としては挙げづらかった。また来年。
さてこの酒井がいなくなる来年は、いよいよセカンドの守備に関しては若手の争いになるだろうか。織機は期待し続けてきた菅野が守るか白井が戻るかになるだろうが、最有力はデンソーの若手イチオシ・野木あやではないかと思っている。もちろん正反対の失策王になる可能性もはらみながら(笑)
<地味で堅実、それこそが酒井の守備>

 

【三塁手:坂元令奈(トヨタ自動車)】
~魅せ場を持っている華のある三塁手~
そう坂元には“魅せ場”がある。こと守りにおいて、そういう魅せ場を作ってくれる選手はソフトボールではなかなか貴重である。
元はと言えば大阪のボーイズリーグ(少年野球)出身。野球で鍛えられたある意味での「雑さ」が、その大雑把さを超えて一つの武器になっている選手である。
ソフトボールの場合は瞬発的な前後左右の動きと同時にボールの大きさもあるが確実に掴んで投げるという基本的な動作が何よりも重視される。少しでもファンブルすれば即ち内野安打になるわけで、とにかく「絶対にファンブルしない、お手玉しない、確実に掴む」というのが何よりもいい内野手でありそれは今でも変わりはない。
ただし、その例外がこの坂元であり、同じボーイズリーグのチームで育った松本尚子ではないだろうか。
とにかく二人とも思い切りがよく、特に坂元は緩い打球を前進して片手でボールを捕らえてのジャンピングスローが最大の売りなのだ。
トヨタの試合で三塁前に弱い打球が転がればそこは坂元の最大の魅せ場。体に染み込んだ勘とタイミングで走りながら左手を出してハーフバウンドの打球を捕り、ジャンプしながら華麗な送球をしてアウトを奪う。
さて結局は坂元の魅せるプレーを選んだのだが、三塁手はかなり悩んだ。こと守備に関しては多くの試合を見たほうがいいプレーに出会う確率も高いわけで、直前までは織機の古田にしようと決めていた。しかし逆に多く見すぎたせいもあり、今年後半戦での名手古田のやや緩慢なプレーが逆に強くマイナスな印象として残ってしまった。廣瀬に関しては少々微妙な位置。巧いのは分かっているが故、彼女には驚愕するようなプレーを連発でもしてくれないとどうも驚かない体質になってしまっているのかも知れない。そして山本優、もちろん巧いのはわかっているのだが、あまりにも派手すぎてどうも騙されているような気がしてしまうのだ(笑)
それから忘れてはいけないのが旧レオパレス21の田中梢子。今年初のリーグ全試合出場で、なんと失策ゼロで乗り切った。来年新天地でも大いに期待したい。
<前に緩い打球が転がればもらったも同然。そこが坂元の魅せ場だ>



<失策ゼロの田中梢子。レオパの決勝T進出には彼女の守りも大きかった>

 

【遊撃手:松本尚子(デンソー)】
~彗星のごとく現れた次世代ジャパンの内野守備の要~
芸術的なグラブ捌きの西山麗、神がかり的な球際の強さ、しぶとい守りでチームを窮地から救う内藤恵美、若くして1年を守り抜いた旧レオパレスの蔭山遥香などなど、遊撃手の才能には事欠かない日本リーグだが、やはり今年の一番はこの松本尚子ではないだろうか。
久々に、見ていて「この選手は凄いな」と感嘆させられるような内野手の、彗星のごとくの出現である。
とにかく松本の守備にはスピードとパワーがある。小柄ながらも体に芯の強さがあり、遊撃手の守備範囲をまさにその「遊撃」という名に相応しいがごとく右に左に自由自在に走り回って打球を処理する。
坂元と同じく野球出身なところもこの天才的遊撃手にプラスしたようで、打球に対する判断も実に俊敏だ。「この打球は普通に処理しては間に合わない」と思った瞬間、一か八かでダッシュして片手捕りをするように、守備に対する発想の柔軟性や想像力が実に長けている。リーグではないが、USAカップでセカンドを守った時に投手後方への弱い飛球にダイビングキャッチした素晴らしいプレーも、まさにその「守備に関する豊かな想像力」の表れだと思う。
守りを見ているだけで十分楽しませてくれる素晴らしい遊撃手、それが松本尚子だ。
<とにかく守備は巧い松本。いよいよ来年はさらなる飛躍の年になりそう>


<この場面では捕球できなかったが、こういう一か八かの判断で飛び出せるプレーも僕は好きだ>

 

【左翼手:小野真希(トヨタ自動車)】
~トヨタのレフトはエリア“14”~
左翼手として昨年は同じ小野だが、球際に異常に強い旧レオパレスの小野奈津子を選んだ。今年の小野は同じように球際に強いがそのレオパの小野以上に守備範囲の広いトヨタの小野真希である。
サード後方のファールグラウンドのフェンス際の当たり、誰もがファールになると思って打球を追っていると突然現われた小野がダイビングキャッチを試みて間一髪のプレーをする。
かと思えばセンター寄り左中間へ上がったホームラン性の打球、固唾を飲んで打球を追っている先に小野が現われてフェンス際で打球を処理してしまう。
とにかく、この選手の守備範囲の広さは日本一ではないか。もちろん真後ろに上がった打球も処理すれば、前進してはスライディングキャッチもお手の物だ。肩も強く足も速く、外野の守備力としては日本で1番かもしれない。少なくとも左翼手としては1番なのは間違いないだろう。
さてそこでトヨタである。今年のトヨタの話が始まると愚痴がエンドレスになるのをもう許してもらいたい(笑)
トヨタのセンターはここ数年前薗が務めている。前薗も日本リーグでは有数の守備力を誇る外野の名手である。ゆえに前薗がリーグトップクラスのチームのセンターを守ることに何ら疑問はない。
しかしである。今年トヨタは2度もルネサスに土壇場で逆転負けし、その2試合とも、もう一歩というところでセンターの頭の上を越されたヒットが命取りになって敗れている。
確かに前薗は名手だ。名手ゆえに「もう一歩」のところまで行けたわけではあるが、もし小野がセンターだったらどうだっただろうか。
これほどの守備範囲、球際での根性ある飛び込みを見ていると、やはり小野をセンターで起用したくて仕方がない。日本一広い守備範囲を誇る小野がセンターを守るようになれば、そして名手前薗との左中間コンビを維持できれば、トヨタの武器はさらに増えるだろう。
<前の打球も、左中間センターより深い打球も、三塁後方フェンス際の打球も、どこにでも現われる小野の守備範囲の広さは抜群>



【中堅手:高木美晴(佐川急便)】
~ただ長くやっているだけのベテラン選手ではない!~
一部リーグの全てのチームにおいて、レギュラークラスで活躍する選手の中ではこの高木美晴が一番の年長者である。しかもただ年を一番食ってるというだけでない。ダントツで年上である(笑)
その今や日本リーグで一番の年長選手の高木であるが、ただ単に長くやってるというだけのベテラン選手ではないのだ。
2000年のシドニー五輪の前年の日本代表候補に、この高木は堂々と選ばれていた。今でもその片鱗はうかがえるが、内外野を守れて足が速くしぶとい打撃もできる、全盛期は紛れもない代表クラスの選手だったのである。
その後残念ながら五輪選手には選ばれなかったが(まああの当時の選考過程が選手の能力を評価して行われたとは到底思えないが)、その後も日本リーグのミキハウスで活躍するが突然の廃部。新たに出発した佐川急便で2005年、6年と3部リーグ、2部リーグを経験し1部から遠ざかったことからその間の実績が欠如している形にはなっているが、宗利と並んでチームを1部に引き上げて今も中堅チームの一員としてバリバリで活躍しているのが何よりも彼女の根性ある生き方を表しているのではないか。
結果的にはジャパンで活躍することもなく、優勝争いの中で活躍したのも2004年の1年限りであったが、こういう長年日本リーグで活躍し、廃部も経験し、2部も3部も代表候補も経験し、35才を過ぎた今でも体を張ってソフトボールに貢献してくれている選手というのは、僕は日本のソフトボール界の「宝」だと思う。
若くして世界一という栄光を勝ち得、20代で引退して新たな道に進み、常にスポットライトを浴び続ける、確かにそういう選手も素晴らしいだろう。
しかし僕は、日本中のファンを沸かせるような桧舞台には立てなかったが、小さな体で佐川急便を引っ張り続ける、高木美晴や宗利美保のようないぶし銀の選手の方がずっとずっと好きだ。
これは好みの問題だから仕方がない(笑)

さて中堅手、 もちろん山田もいれば狩野姉もいる。河野の守備範囲も広いし、下位チームではHondaの大橋なんかのプレーも個人的には好きだ。特に狩野姉の今年のプレーは昨年とは全然違うくらいに球際にチャージするような本来の良さが戻っているようでもあり序盤は彼女で決まりかなとも思っていた(昨年は何よりも怪我できなかったから仕方がないが)。
ただそれでも、やはり第5節の山形大会で、上野目当てに集まった超満員の観客を大いに湧かせた高木美晴の二つのファインプレーが、今年の一番で間違いはないだろう。
「わざと美技に魅せるために合わせて飛んだんちゃう?」みたいな意見も確かに当たってるかもしれない(笑)。あの打球も全盛期の高木ならランニングキャッチしてたか。しかし、それでもやはり、実際に観客を大いに湧かせるプレーを見せてくれた、それが何よりも感動的だった。
<右に左に、観客を大いに沸かせた山形での高木のファインプレー>


【右翼手:田中幹子(豊田自動織機)】
~織機の強さを守りでも支えた名選手~
さて最後は右翼手。決勝トーナメントで大ファインプレーをした旧レオパレスの永吉理恵や、ジャパンではそのライバルであるデンソーの狩野妹、守りという面においては宇津木監督からも絶大な信頼を寄せられているルネサスの城戸絵理沙など、ここも名手揃いだが、今年はあえて織機の田中幹子を選びたい。
知らない人はいない日本リーグきっての大砲であることから、あるいは守備や走塁に関しては逆に言われなきマイナスの印象評価をされる嫌いがある。現にGAORAの放送においても、あんなにリーグに詳しい解説者までもが田中がセフティーバントでアウトになった時などに「もう少し田中に足があれば(笑)」なんてコメントをすることが幾度かあったが、その評価だけはまるで当たらない。大きな認識違いである。
田中幹子はチームでも2,3を争う(さすがに1位の狩野には及ばないが)俊足で、その足を駆使した守備範囲の広さと球際の強さは何度か見ればすぐに分かる。肩も強いが何よりコンパクトなフォームから素早く送球する一連の流れがリーグでも屈指であり、捕ってからの早さも合わせトータルで見ると「走者の進塁を阻止する」という外野手の守りで一番重要な点において完璧な右翼手なのだ。ダイビングキャッチで捕球するようないわゆる「目に見えるファインプレー」を見た記憶がほとんどないが、何もダイビングを厭っているわけではない。逆転になるようなホームラン性の打球や、「ここは投手を元気付けたい」と思うような場面では、絶対に届きそうもない打球でも一か八かで体を張ってダイビングで捕りに行く。逆に言えばそれ以外では俊足を飛ばして打球を抑えたり、着実にクッションを処理してそれ以上の進塁を阻止するような、頭の良い、つまり大人の守備を常に見せてくれるのだ。
打つ方でも歴史に名を残した田中幹子は守りにおいても常に日本のトップクラスの素晴らしいものを魅せてくれていたのである。
打席で空振りをしてもしびれてしまうような美しいスイングを見せてくれたその彼女も、今年ひとまず大きな荷を降ろした。
同時に、日本リーグの一つの時代が終わった。
<打撃のみならず守備にも定評があった田中、>


<時にはフェンスを突き破り…>


<時にはとても捕れそうにない打球にも飛びつき、常にプレー(と野次、笑)でチームを鼓舞し続けた名選手>

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