【飛躍してほしい選手、するかも知れない選手2011年~その2】

【飛躍してほしい選手、するかも知れない選手2011年~その2】

さて「飛躍しそうな選手」に続いてまたしても蛇足。

 

【太陽誘電】
 上西晶&廣瀬芽という大ベテランが抜けてけっこう大変かもしれない太陽誘電。ただ元気な若手が多いので逆に楽しみでもある。捕手の谷川まき、一塁の佐野志津香、遊撃の水谷直子、中堅手の河野美里以外はポジションが確定していないが、セカンドに山本晴香、サードに佐藤みなみ、レフトに原田のどかや岡本由香、ライトに丸山実希子と、ポジション別に当てはめてみると経験は浅いが意外と実力ある選手が揃っている。大型ショートの遠山佑奈も水谷の代わりに出番が増えるかもしれないし、投手の藤田倭も自慢の打撃力でDPでの出場が多くなるだろう。そんな若手の多い誘電の中で特に個人的に応援したいのがもう若手とは言えなくなってきた門前高校出身の7年目の外野手・和田千鶴。1年目からの打席数が0→1→1→6→2→2と6年間で12打席で計3安打、守備機会も4と、わずかな出場もそのほとんどが代走なのだが、それでもこうやって7年目のシーズンもユニフォームを着続けて挑戦してくれているのが何より嬉しい。こういう選手にこそなんとかひと花咲かせてほしいものだ。がんばれ和田!
 さて上でポジション別に挙げた中から一人選ぶとするなら、その和田と同じライトを守ることになりそうな丸山実希子。佐藤みなみと同じ高卒4年目でまだまだ若手の域ではあるのだが、そろそろここら辺りの選手が次の世代の誘電を作って行く土台になってほしい。2年目に43打席で打率0.350、3年目の昨年も41打席で0.270とそれなりの成績も残している。地元群馬出身の選手でもあり、佐藤と揃ってそろそろチームの中心選手になる年だ。

 

【佐川急便】
 佐川急便については多くは「飛躍しそうな選手」でほとんどあげた。伊藤愛や三重県出身駒野まみにも頑張ってほしいが、やっぱりここは繰り返しになるが田中里依と柳瀬友紀と、それから松下友里、この3人の飛躍が不可欠だろう。そして何といっても新監督の喜多真弓監督。監督次第でチーム自体が飛躍するか否かがかかっている。

 

【シオノギ製薬】
  田城博美という日本でもトップクラスのクラッチヒッターが抜けた穴があまりにも大きすぎるが、それでも打つ方に関しては毎年似たようなもので点が取れないのにはもう慣れっこ(笑)ただ宮幸代というもう一人の中心打者が残っているので彼女を中心として例年通り小技を駆使した攻めで1点ずつ積み重ね、少ない点差を堅い守りで乗り切る試合になるだろう。そういうチームカラーのシオノギにとって田城以上に痛いのが第一線を退く松村歩の抜けた穴。コーチ兼任か引退かわからないが、もし兼任ならシーズン半ばで投げざるを得ない状況になって戻ってくるのがいいかもしれない(笑)。ただもう完全に投げないつもりだとしたら、良い時と悪い時の差が激しすぎる安福智を支えられる次の投手の成長が不可欠。つまりは洞井絵梨香と松本優香に新人を加えた中から一人でもいいから先発を任せられる投手が出てこないとかなり厳しいということ。ただ今まで何度もこういう状況は経験しその都度克服してきた伝統チームなので、きっと今年も最後はなんとかするだろう。
 野手に関しては鹿出千奈美は確実に活躍するし、去年の紺野智美ほどの大ブレイクとまでは行かずとも毎年意外にぽつぽつと野手が育ってくるのがシオノギなのであまり心配してない。とにかく投手をどうするか、それから良い打者だった岩切の抜けた穴をどうするか。もちろん安福&橋元春華の神戸野田出身のバッテリーがそれぞれ去年の3倍働けば何の問題もない。

 

【大鵬薬品】
 去年は全員がそれぞれ頑張って1部残留に貢献した大鵬薬品。森田まゆにしろ上釜恵にしろ山崎由利にしろ2割前後の打率で終わるような選手じゃないのだが、2部からの昇格の1年目でもあり個人成績以上の貢献度があったはずなので十分及第点は与えられるだろうし、今年は着実にその成績を上回ってくれるだろう。そんな頑張った選手たちの中で唯一飛躍してほしいというか復活してほしいのが、ずっと1部選手でありながらここ数年打率が下がり続け昨年も1割台で終わった酒井かおり(のバッティング)。彼女には正直小一時間説教したい(笑)。今年はぜひとも打撃復活の1年にしてほしい。実力からしても3割は最低限のノルマだ。
 ただこの大鵬薬品に関しては正直打つ方に関してはあまり心配はしていない。やはりカギを握るのはどこも同じだが投手陣だろう。その中で一本立ちした井俣茉莉はそこそこ今年もやるとして、問題はそれ以外の3人、鈴木碧と小澤芙美子と梅津佳奈子だ。井俣が防御率0点台だったが、ほかの3人は全員5点台。エースの鈴木も投球回数は一番多かったが1勝10敗と大きく負け越した。しかし、大鵬薬品が今年もまた1部で試合ができるのも、去年残留できたおかげだがその前、あの2009年の2部での鈴木の大車輪の活躍があってこそなのだ。投げまくった2009年の後半にはすでに怪我の影響が出始め登板できない試合もあった。昨年も1年間怪我を引きずりながらだましだましの投球だったようだが、豊富な経験とベテランならではの投球術で、イメージチェンジして技術で上位チームを抑える鈴木の姿を今年は見てみたい。

 

【靜甲】
 4年ぶりの1部復帰となるかつての新人賞投手・鈴木麻美や2部最高投手であり日立マクセルの呂投手に何度も投げ勝った河部祐里などは今年一番楽しみな投手だが、このチームはとにかくショートがどうなるのかが心配だ。去年までいてチームの精神的支柱でもあり1部経験もある鈴木優子が今年で退部して大垣ミナモに移籍した。ここ何年もショートは彼女一人に任してきたので正直今年どうなるのかわからない。有望な新人が入ればいいのだが、今いる選手の中で探すとなるとサードの控えであった加藤菜奈子とセカンドの控えの吉田早希がどこかのポジションを埋める形で成長してもらわないと困る。特に加藤は一昨年の国体予選でデンソーの染谷美佳投手からホームランも放っている潜在能力の高い選手。色白で長身で美人の選手だけに活躍したら人気も出るかも知れない。がんばれ!(笑)
 とにかくこのチームはもう全員が活躍して全員が飛躍して欲しい。

 

【日立マクセル】
 日立マクセルの去年は呂偉の存在あっての入れ替え戦勝利で今年の1部昇格なのだが、決して見逃せないが森川憲子のがんばり。彼女が1年踏ん張って2番手投手で投げてくれたおかげで1部に昇格できたとも言えるのではないか。今年は森川がいないので、豊崎貴世と長尾美希がその分を埋めないと行けない。二人とも同じくらい期待したいがやはり先輩でもありいかにも「2部で頑張ってきた」みたいな印象の強い豊崎には特に活躍して欲しい。
 野手ではかなり強力な補強ができた。去年からチームに帯同していた田中梢子と小野奈津子はともにレオパレス21のレギュラーとして決勝トーナメントも経験している選手で、特に小野は7年前の2004年の決勝トーナメントにも出ている経験豊富な素晴らしい選手。田中も強豪レオパのレギュラーサードを1年間無失策で乗り切った経験もあり、この二人が実力通りの活躍をすればかなりの戦力になるはず。もちろん阿部環や高崎千恵や田中涼子など元から良い選手は揃っていたが、とにかく今年は1部復帰となる二人の元レオパ戦士に注目だ。

※なんというか、酔っ払って書いたのバレバレみたいにマクセルの項の日本語がめちゃくちゃだった。こっそり訂正(笑)

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