【日本ウェルネス、監督と選手退場の真相】

【日本ウェルネス、監督と選手退場の真相】

 4月25日月曜日の東芝北九州対日本ウェルネス戦で、日本ウェルネスの監督と選手がFP違反で退場となる前代未聞の出来事があった。ただこれは日本ウェルネス側にほとんど罪はない。99.9%、球審の責任だ。何が起きるかわからない面白い2部とは言っても、こんなことが起きたらアカン。

 23日が雨で中止になった代替となった平日の2部の試合ということで、あまり観客はいなかった。ただ幸いに長澤コーチのいる東芝北九州絡みの試合ということで、織機の選手も何人か見にきており、次の試合のために控えていた東海理化やドリーム☆ワールドの選手も含めこの場面を見ていた選手も多かった。
 ただそれでも一般のファンも関係者も少ないことから、このまま放っておいては「FP違反で日本ウェルネスの監督と選手が退場」という記録だけが残ってしまい、のちのち「ルールもろくに知らなかったのか」という汚名だけを被せられることになりかねない。それではあまりにも日本ウェルネスの選手や監督が不憫で可哀想だ。
 目の前でこの光景を見ていたものの責任として、やっぱり事実は事実として記録して報告しておかなければならないと思った。



【退場に至るまでの経緯】

<7回裏日本ウェルネスの攻撃>
0:小関唯香はFPで投手として先発出場し、途中で交代、その後FP投手として再登板
1:7回、佐藤貴美絵が打席に入る(先発9番ライトの池石夢須希の代わりで途中出場)
2:場内アナウンスが「バッターは~~小関」と間違ってアナウンス(確かそうだったと思う。録画録音してないのでここは不確定だが)
3:球審がウェルネスベンチにやってきて「20番(小関)早く打席に」と命令する
4:既に打席に入っていた佐藤もウェルネスのベンチ全員も「え?」ってな感じでポカンとする
5:ウェルネスの小花監督が球審に確認
6:球審に確認後、佐藤に代わって小関が打席に入り、サードゴロに倒れる
7:次の浦川が打席に入る時に東芝北九州側からFP違反の指摘がある(相手側が抗議するのは当然)
8:確認に10分以上手間取ったが、結局FP選手がDP以外の打撃を兼ねた違反となり、日本ウェルネスは監督と当該選手である小関が退場処分となる



【問題点】

1:実は日本ウェルネス側は何も間違っていなかった
 先発の9番ライト池石に代わり佐藤が途中出場していた。FPで先発出場したのは投手の小関で、いったん退いたがリエントリーで再登板。7回は9番の佐藤が普通に打席に入っただけ。特に難しくもない普通の交代でウェルネス側は何も間違えずに佐藤選手をバッターボックスに送り込んでいた。

2:球審がベンチに出場選手を指示する不思議、しかもそれが原因でFP違反に
 なのにアナウンスの間違い(あるいは公式記録員の間違いか?)に惑わされたか、球審がウェルネスベンチにきて「小関が打席に入れ」と指示、というか命令した。もちろんここで「いや、佐藤で間違いないです」と貫き通せなかったウェエルネス側に瑕疵(過失)があるとすればそうかも知れないが、しかし選手交代の連絡は全て球審を通して行っているもの。ここまでの交代連絡が球審にちゃんと伝わっていなくてこうなった可能性もあるわけで、球審に確認して「小関が打席に」と言われればそうせざるを得ないのではないか。
 ただ個人的に言わせてもらうと、そもそも球審がベンチに行って出場選手を指示すること自体がおかしすぎる。弱いからって日本ウェルネスを舐めてるんじゃないのか?何か腹が立ってきた。

3:自らの責任は棚上げしルールを杓子定規に適用して日本ウェルネスに全責任を負わせた球審
 そして東芝北九州から指摘され、10分以上もろくに説明もできないまま右往左往したあげく、「ウェルネスにFP違反があったので、監督と当該選手が退場」という、その辺の木っ端役人でも今どきやらないような杓子定規なお役所的対応で責任の全てを日本ウェルネスにおっ被せて自分は知らぬ存ぜぬを決め込んだ球審。この場面を見ていた観客や選手全員が「日本ウェルネス可哀想、球審許せん」と言いたいような顔をしていたような気がするし、少なくとも何人かの選手は「可哀想すぎる」と実際に口にもしていた。

4:さらに死者にむち打つような仕打ちを
 普通にベンチで応援していたらいきなり球審に「打席に入れ」と命令され、打席に入って凡退したあげくに退場になった可哀想すぎる小関選手。悔し涙をにじませながらベンチの後ろにきて仲間に大声で気合いを入れて応援していたらさらに酷い仕打ちが待っていた。
 そもそもからして球場の範囲も曖昧でベンチの後ろに一般の観客も入り込んで試合を観戦しているようなアットホームな2部の試合。ベンチから出たらもうそれで十分「退場」の意味はあろうものなのに、ベンチの後ろに回った小関選手と小花監督に対して、「試合が見られないような遠くに去れ」という、まさに死者にむち打つような仕打ち。どんだけ権威を振りかざしたら気が済むのか。



【この場合、どう処理すれば良かったのか】

 今までの述べてきたのは過激な表現はあったとはいえほぼ事実通り。とにかく日本ウェルネスが弱いからなのか、月曜日の2部の試合で誰も見てないと思ったからなのか、あるいはその両方か、日本ウェルネスに対して余りにも酷すぎる球審のFP違反処理だった。
 ただ文句ばっかり言っていても仕方がない。この場面どうすれば良かったか、それをいくつか個人的に冷静に考えてみたい。

1:球審がその場で切腹
 そもそも球審が間違って、しかも越権行為でウェルネス側にFP違反をさせたようなもの。全ての責任を認めてその場で切腹してこそ問題は解決するわけで、これが最も穏当な解決方法だっただろう。

2:球審が土下座で謝罪、ウェルネス側が自らの意志で退場、球審はその後切腹
 やはり球審は自分がおかしなことをして原因を作ったとその場ですぐに非を認めて謝罪し、ただルールを通さないといけないスポーツの性質上からも監督と選手は退場に。ただしそれは自主的に退場してもらう道を用意してあげないといけない。その後球審が自宅に帰って白州の上で切腹するのは言うまでもない。

3:東芝北九州側の訴えを却下、そのまま試合続行、その後、球審は切腹
 実はこれが一番良かったのではないかと思っている。全ての責任を球審がひっかぶるのだ。東芝からの抗議は抗議として受けながらも既に大差試合の最終回であることから球審権限でFP違反放置のまま試合続行。もちろんこの続行は即「没収試合」に該当するがそこも球審が責任を取れ。そして終了後、東芝北九州側の抗議を受けながら適切な処置をしなかったという理由で球審は審判資格剥奪。球審に騙された日本ウェルネス側はもちろんお咎めなし。その後の球審の切腹は当然だが、すでに審判資格を剥奪されていることから罪一等を減じられて島流しで済むかもしれない。

 以上、僕が個人的に考えられる解決方法はこの3つだけだ。
 少なくとも球審が誘導してFP違反を起こさせたような場面に対して「球審は知らん顔。日本ウェルネスの監督と選手だけ退場、終わり」なんてむちゃくちゃな対応は考えられない。

 「私情に左右されず心を鬼にしてルールを厳密に適用した」なんて言って「審判として100点」を与えられるのかも知れないが、ハッキリ言おう。
 人間として、男として「0点」だ。
 対応のぐだぐだ感を考えたら審判としても2点くらいだ。


<正しく打席に入ろうとして球審に代われと命令され小首をかしげ不思議そうな表情をする佐藤。この佐藤の表情が全てを物語っている。素晴らしい。監督が球審に確認している様子も写っている>

<球審に命令されて佐藤に代わって急遽打席に入った「投手」の小関。滅多に打席に入らないから足がボックスから出ていて球審に注意される。その後凡退した上に退場に>

<結局この騒動の結末が「ウェルネス小花監督と小関選手の退場」で、ベンチから出させられる>

<悔し涙を流しながらベンチを出て声出して応援しようとしていたところに球審から「球場も出ろ」と指摘され、球場を後にする二人>

<誤審その他に関して日頃から比較的審判に対しては同情的な自分だが、さすがにこの日のこの件に関しては切腹以外の責任の取り方を見つけ出せなかった。噂によると東芝側にも打順間違いがあってそれは放置したらしい。とすると0点でもまだ多い>


 とにかく、この件に関して小花監督あるいは日本ウェルネスが何かしらの不利益を被ることがあってはならないと強く主張したい。

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