【2011年夏季・日本代表選手成績と雑感~投手編】

※ソフトボール大好きで1部2部関わらず純粋に応援していますが、こと日本代表に関してはいつもの5倍は辛口コメントになることをご了承下さい。やっぱり、日本というチーム名を背負って戦う代表というのは特別だと思いますからね。

【投手成績(防御率順)】

<カナダカップ>
宮本直美(豊田自動織機)
 ☆防御率0.00,1勝,1敗,6登板,17.0投球回,15被安打,10奪三振,3四球,被打率0.242
上野由岐子(ルネサス高崎)
 ☆防御率0.35,3勝,0敗,4登板,20.0投球回,10被安打,19奪三振,5四球,被打率0.152
染谷美佳(デンソー)
 ☆防御率1.22,2勝,1敗,4登板,23.0投球回,17被安打,21奪三振,4四球,被打率0.207
山根佐由里(トヨタ自動車)
 ☆防御率3.00,3勝,0敗,5登板,14.0投球回,16被安打,14奪三振,6四球,被打率0.263
平原かすみ(東京女子体育大)
 ☆防御率3.50,0勝,1敗,3登板, 8.0投球回, 8被安打, 5奪三振,2四球,被打率0.273

<USAワールドカップ>
染谷美佳(デンソー)
 ☆防御率2.44,2勝,0敗,3登板,14.1投球回,11被安打,9奪三振, 6四球,被打率0.212
藤原麻起子(日立ソフトウェア)
 ☆防御率4.42,1勝,2敗,3登板,19.0投球回,21被安打,5奪三振,14四球,被打率0.304
平原かすみ(東京女子体育大)
 ☆防御率9.45,1勝,0敗,3登板, 6.2投球回,16被安打,4奪三振, 5四球,被打率0.457
上野由岐子(ルネサス高崎)
 ☆登板せず

【コメント】
 個人的に非常に不可解なのが、なぜ平原かすみ(東京女子体育大)がフル代表に選ばれているのかということと、どうして上野由岐子がUSAカップで全く登板しなかったのかということ。
 平原を初めて見たのは去年の星野メモリアルで、見た瞬間に「こんな良い投手が東女体大にいたんだ」とすぐに印象に残るほど良い投手だったし、しかもまだ1年生と聞いてびっくりした。しかしそれはもちろん大学生レベルでの話しであって、果たしてジャパンのフル代表に招集するほどの実力かというと大いに疑問符がつく。
 カナダカップではそこそこ抑えたとはいえ代表投手の中では一番悪い成績。そしてUSAカップでは防御率9.45に被打率0.457とボロボロ。それなのにこの夏のカナダとアメリカの2大会のみならず、大事な世界選手権予選でもある秋のアジア大会にもすでに招集が決定しているという不可解さ。噂されている某チームに2年後入団するようなことでもあれば、正直腹が立つのを通り越してドン引きし爆笑してしまうかも知れない。ただそうなるとほんともう代表を応援する気力が潰えてしまうので、どうかそういう事態だけは避けて欲しいというのが正直な願いでもある。
 上野に関しては全く情報がないのでわからない。怪我や体調不良の可能性も否定できないのでなんともコメントしようがないが、もし「温存」みたいな舐めた理由でUSAカップに全く出てないのならこれは由々しき事態。安福智(シオノギ)や森真里奈(誘電)、藤田倭(誘電)や井俣茉莉(大鵬)など試したい好投手がたくさんいるのに、貴重な代表枠を無駄に使って私物化するなんて、それじゃあまるで元監督(前監督=斎藤さんとは違う)と同じになってしまうではないか、と言いたいところだが、ここは情報がないので断定せずにお茶を濁すことにしよう(笑)

 その他の投手に関してはやっぱり注目したいのが宮本直美。初の代表選出となり、そこそこ打たれはしたものの結果的に防御率0.00という最高の成績を残した。こういう選手に光を当ててくれる素晴らしい宇津木麗華監督でもあり、個人的にはとても評価している監督さんなのだが、いかんせん今回に関しても不可解な起用、選出が多すぎる(それはいずれ別にまとめたい)。やっぱりソフトボール協会の裏は夜郎自大のはびこる百鬼夜行の世界なのだろうか…。
 染谷美佳と藤原麻起子は上野が辞退した昨年の世界選手権でフル稼働し、日本を銀メダルに導いてくれた日本のダブルエース。今夏の藤原はUSAカップからの参戦で実力を発揮するまでに至らなかったが、染谷はリーグ戦の好調そのままにカナダカップ、USAカップで素晴らしい投球を披露した。やはり僕はこの二人が主戦で頑張って投げてくれる日本代表チームが大好きだ。
 ただその後に続かないといけない山根佐由里がちょっと打たれすぎ。実力、経験からすると有無を言わせず代表の常連になっていないといけない投手なのにリーグ戦から今ひとつ波に乗れない。確かにリーグでは常に外国人エースの次の2番手投手で投げにくい部分もあろうが、1年目から徐々に成績を落としているようではいただけない。早く次の世代のジャパンの柱になってもらわなければ。
 そして最後になったが、上野の成績はもはや文句なし。あとは選ばれた以上はややこしいこと言わず純粋に代表のために投げてくれるかどうか、その部分だけ。嫌ならまた辞退すればいいだけだしね。
 ただ打者としてももしかしたら中心になれるかも知れない力もあるし、北京五輪後の上野由岐子第二章として、ミッシェル・スミスのように日本代表選手として投打に活躍して欲しいというのが切なる願いだ。

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