今年の総合では戸田中との試合が山場かと思った織機だったが、戸田中のエース李がアジア大会に備え帰国していたのがやや幸いした。
それでも相手投手ヒガマユミの好投で接戦となり、最終回に突き放すまで1-0という僅差の展開だったが、その戸田中のヒガ以上に好投したのが織機の栗田美穂だった。
打たれる気配が全くと言って良いほどない素晴らしいピッチングを続け、高坂の好守もありノーヒットノーランを達成した。
ノーヒットゲームとしては平成19年に藤原麻起子と上野由岐が完全試合を達成しているのでそれ以来、ノーヒットノーラン自体としては平成15年の上野由岐子以来となる久々の快挙だ。
全日本総合でのノーヒットノーラン投手最近の10人をあげてみると、ミッシェル・スミス(4回)、ターニャ・ハーディング(2回)、上野由岐子、坂井寛子、清水麻琴、メラニー・ローチというそうそうたるメンツ(上野は他に完全試合4回)。この中に栗田の名前が入るというのもなかなか感慨深いものがある。
そして同日に行われた準々決勝の佐川急便戦では、今度はエースの宮本直美が1安打ピッチングの快投。世界最強打者ポーターに唯一の失投をホームランされたがそれ以外は完璧で、栗田、宮本という織機の新しい2枚看板の好投で今年もベスト4に残ることが出来た。
今週末から行われるリーグ戦でも激しいベスト4争いが予想されるが、宮本、栗田の二人の日本人投手の活躍で、今年もきっと織機は決勝トーナメントに進んでくれると確信している。
豊田自動織機
100 0003…4-7-0
000 0000…0-0-2
戸田中央総合病院
豊田自動織機:○栗田美穂 - 石田奈々
戸田中央総合病院:●比嘉マユミ・ニウゼ - 鶴澤眞緒
本:
三:
二:白井沙織(織)
【テーブルスコア】
【栗田の投球内容】
回数:7
打者:23
打数:18
安打:0
三振:5
四球:1
死球:2
内ゴロ:8
内飛:2
外飛:3
<強打の戸田中相手に無安打無得点試合を達成した栗田美穂>
<リードで貢献した石田奈々。大学の同級生が多い戸田中戦でいいところ見せられて良かったね(笑)>
<先発完投した戸田中のヒガマユミも良いピッチングだった>
【1回表:織機~1点】
<好調、国吉が先制打>
【2回裏、6回裏:戸田中~0点】
※ノーヒットノーランをアシストした高坂香月の好プレー。
<2回、センターに抜けそうな打球に追いついて処理。打者が渡辺瞳だったのも幸運だった(笑)>
<塚田の打球はサードの後ろ、捕らなければフェアゾーンに落ちるヒット性の打球。これは超ファインプレー!>
【7回表:織機~3点】
<最終回に白井の2点打が出てようやく突き放した>
【7回裏:戸田中~0点】
<最後の打者、小澤をセカンドゴロに打ち取りゲームセット、栗田がノーヒットノーランを達成>
【試合終了】
<※ご飯はいっぱい食べるみたいだけどとにかく痩せてる戸田中の助川真貴。そんな助川がこんなマスクしてたら余計病弱に見えてしまうではないか>
豊田織機 000 0042…6-14-0
佐川急便 010 0000…1-1-2
織機:○宮本、北岡-ウィリス
戸田:●スメサート、関根-山科
本:ポーター(佐)、ウィリス(織)
三:
二:国吉2、白井(織)
【テーブルスコア】
【宮本の投球内容】
回数:6
打者:23
打数:19
安打:1
三振:5
四球:3
死球:1
内ゴロ:6
内飛:3
外飛:4
<栗田に負けじと6回1安打ピッチングだった宮本直美>
【2回裏:佐川~1点】
<好投宮本の唯一の失投、高めのボール気味の球を右中間に完璧に叩き込んだS・ポーター。凄まじい一打だった>
【3回裏:佐川~0点】
<1死一塁、抜ければ一三塁のピンチになる一二塁間の打球をダイビングキャッチする吉良真利菜。このファインプレーは大きかった>
【6回表:織機~4点】
<ポーターの1発で1-0のまま進んでいた試合をひっくり返したM・ウィリスのホームラン>
<センター駒野もよくフェンス際まで追いついて、捕ったかと思われたが無情にも打球はグラブからこぼれてフェンスの向こうに>
<この日3安打の高坂と抱き合って喜ぶウィリス。この後打線も息を吹き返して最終的には6得点>
【試合終了】
※駒野に貴重なアドバイス。佐川急便にはホームランキャッチの名手、中村歩がいるではないか。是非とも中村にコツを聞くべきだ。
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(2008年第9節山梨大会より)
※でも間違って日高よしえマネージャーに訊いてしまうとこうなるので、注意が必要。
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(2008年第9節山梨大会より。日高も入ったので2点追加)