【打撃に関するベスト(ワースト)10~2011年1部リーグ】

 毎年恒例、2011年シーズンの打撃記録に関する簡単なベスト10(ベスト5)ランキングを掲載します。今年は守備は別掲して打撃記録のみについて報告します。
 基本的に30打席以上の選手を対象で、一部のカテゴリーは全選手について計算しました。
 良い面ばかりではなく、ワーストもきっちり報告するのが銀猫流。是非とも発憤して来年は大きく飛躍を!

【2010年版】
【2009年版】



【打率】

<シーズン・ベスト10(30打席以上,カッコ内は打席数)>
0.492(76) 山田恵里(ソ)
0.468(87) ナターシャ・ワトリー(ト)
0.417(76) 鈴木美加(ト)
0.415(49) 市口侑果(ル)
0.414(76) 大久保美紗(ル)
0.393(71) 永吉理恵(デ)
0.388(75) ステーシー・ポーター(佐)
0.383(75) 佐々木瞳(大)
0.382(73) 峰幸代(ル)
0.371(80) 増山由梨(デ)
 ※山田とワトリーの差は実質2安打。永吉、ポーター、佐々木、峰は1安打足りずに4割を逃す。

<前半戦・ベスト5(規定の23打席以上,カッコ内は打席数)>
0.545(27) 市口侑果(ル)
0.487(46) ナターシャ・ワトリー(ト)
0.486(45) 鈴木美加(ト)
0.471(43) 大久保美紗(ル)
0.467(34) 永吉理恵(デ)
 ※前半戦高打率を残した市口も後半戦は0.263とやや失速。それでも1年目としては立派過ぎる数字だ。

<後半戦・ベスト5(規定の23打席以上,カッコ内は打席数)>
0.606(44) 山田恵里(ソ)
0.458(33) 中村瞳(H)
0.447(41) ナターシャ・ワトリー(ト)
0.438(38) 蔭山遥香(ル)
0.429(38) 山本優(ル)
 ※後半戦驚異の6割越えの山田が逆転で首位打者に。
 ※しかしそれ以上に注目したいのがHonda中村の打率。前半戦の0.143から3割以上も大飛躍。Hondaの後半戦快進撃を支えていたのは実は中村の打撃だった!?

<シーズン・ワースト10(30打席以上,カッコ内は打席数)>
0.032(33) 紺野智美(シ)
0.080(59) 陽山亜美(シ)
0.083(40) 尾方栄里(靜)
0.091(35) 前薗理絵(ト)
0.098(68) 杉山真里奈(ソ)
0.104(52) 梅村麻弥(佐)
0.107(31) 倉成真子(デ)
0.114(39) 鹿出千奈美(シ)
0.130(54) 原田真由美(靜)
0.133(32) 岩川奈美絵(佐)
 ※紺野は使われ方が少々不運な面があったので仕方がない。陽山はもっと頑張ってほしかった。尾方、梅村、倉成は守備で貢献したので不問。前薗がまさかまさかの1割未満。杉山はあの7回同点スリーラン、岩川はシオノギ戦でのサヨナラホームランがあるからあれで十分。苦言を呈したいのは原田(滝)と鹿出。実力あるんだから、打率が低くてもいいから杉山みたいにもうちょっといいところで1本ほしかった。



【出塁率】

<ベスト10(30打席以上,カッコ内は打席数)>
0.605(76) 山田恵里(ソ)
0.600(75) ステーシー・ポーター(佐)
0.529(87) ナターシャ・ワトリー(ト)
0.507(75) 佐々木瞳(大)
0.500(76) 大久保美紗(ル)
0.493(73) 峰幸代(ル)
0.447(76) 宮幸代(シ)
0.444(36) ローラン・ラッピン(H)
0.438(80) 増山由梨(デ)
0.438(80) 谷川まき(誘)
 ※やはり山田とポーターは別格。現時点での左右の世界最強打者で間違いない。

<ワースト10(30打席以上,カッコ内は打席数)>
0.068(59) 陽山亜美(シ)
0.091(33) 紺野智美(シ)
0.114(35) 前薗理絵(ト)
0.115(52) 梅村麻弥(佐)
0.125(32) 岩川奈美絵(佐)
0.130(54) 原田真由美(靜)
0.143(35) 椎木明日香(シ)
0.150(40) 三崎奈緒(大)
0.154(39) 鹿出千奈美(シ)
0.161(56) 駒野まみ(佐)
※シオノギが4人で佐川急便が3人。チームとしては11位と9位だが、宮とポーターがいなかったら間違いなく最下位ワンツー。

 



【安打】

<ベスト10>
36 ナターシャ・ワトリー(ト)
29 山田恵里(ソ)
26 増山由梨(デ)
〃 河野美里(誘)
〃 鈴木美加(ト)
〃 藤田恵(シ)
24 長﨑望未(ト)
〃 大久保美紗(ル)
〃 白井沙織(織)
〃 永吉理恵(デ)
 ※1番打者、左打者はやっぱり多い(ワトリーは多すぎるが)。しっかり10位以内の増山、河野、永吉はさすがだが、右打者で安打を重ねている鈴木美、藤田、白井、大久保に注目したい。とくにシオノギのキャプテン藤田はチーム内での存在感も抜群!


【二塁打】

<二塁打数・ベスト5>
8(63) 坂元令奈(ト)
(〃(541) 佐川急便)
6(56) 眞鍋幸維(ソ)
〃(58) 大久保美紗(ル)
〃(59) 山田恵里(ソ)
5(60) 鈴木美加(ト)
 ※去年の小野、藤野に続いて今年もトヨタの坂元が1位。眞鍋が2位だが、今年は本当に大事な場面で多く二塁打を放った印象が強い。

<二塁打率・ベスト5(全選手対象,カッコ内は本数)>
1.00(1) 齊藤優季(ソ)
0.29(2) 細野了華(ト)
0.17(3) 江口未来子(デ)
0.17(1) 森田歩(佐)
0.13(8) 坂元令奈(ト)
 ※1打数1二塁打の齊藤が今年の二塁打率王。ただ全試合に出て最多二塁打に二塁打率も全選手中5位という坂元が真の二塁打王。来年に向けて期待できそうなのがデンソーの江口。


【三塁打】

<三塁打数・ベスト5>
2(49) ステーシー・ポーター(佐)
2(58) 今泉早智(デ)
2(61) 永吉理恵(デ)
2(64) 島崎望(H)
1(13) 池原恵(織)
〃(19) 中村夏美(靜)
〃(22) 篠田美穂(マ)
〃(27) ローラン・ラッピン(H)
〃(37) 渥美万奈(ト)
〃(38) 中野久美(ル)
〃(42) 小川絵里加(H)
〃(44) 上野由岐子(ル)
〃(50) 岡本由香(誘)
〃(52) 田中清香(H)
〃(52) 東綾華(マ)
〃(60) 鈴木美加(ト)
〃(60) 本田小百合(織)
〃(61) 溝江香澄(ソ)
〃(65) 山本優(ル)
〃(68) 蔭山遥香(ル)
〃(77) ナターシャ・ワトリー(ト)
 ※ポーターの2本は意外だが、打球が速すぎて外野手が後逸というのもあった。去年は3本以上が4人いたが(1位は山本優で4本)、今年は三塁打が少なかった。

<三塁打率・ベスト5(全選手対象,カッコ内は本数)>
0.077(1) 池原恵(織)
0.053(1) 中村夏美(靜)
0.045(1) 篠田美穂(マ)
0.041(2) ステーシー・ポーター(佐)
0.037(1) ローラン・ラッピン(H)
 ※今年の三塁打率王は13打数で1本打った織機の池原で、2位が19打数で1本放った靜甲の中村。その2本が出たのが後半戦の織機対靜甲戦。1位2位の三塁打が出た貴重な試合だったのだ。


【本塁打】

<本塁打数・ベスト5>
5(65) 小野奈津子(マ)
5(68) 長﨑望未(ト)
4(34) 森さやか(ル)
〃(59) 山田恵里(ソ)
〃(60) 鈴木美加(ト)
〃(60) 佐々木瞳(H)
〃(70) 白井沙織(織)
(〃(557) シオノギ製薬)
 ※最終節で逆転サヨナラホームランを放った小野が初受賞。「新人」長崎も素晴らしいが、もはや開幕当初から「新人」という扱いではなかった。特に第9節での3本の荒稼ぎが効いた。1本1本の本塁打の価値とすれば、個人的な意見であるが大鵬の佐々木の本塁打が小野と並び最も価値が高いと思っている。

<本塁打率・ベスト10(全選手対象,カッコ内は本数)>
0.50(1) 田中麻里奈(デ)
0.20(1) 濱名真未(ソ)
0.12(4) 森さやか(ル)
0.10(1) 石田奈々(織)
0.10(1) 松木瑛里(デ)
0.08(1) 小野奈津子(マ)
0.074(1) 長崎望未(ト)
0.071(1) 大村英利佳里(大)
〃 (1) 川口藍(織)
〃 (1) 佐野志津香(誘)
 ※毎年恒例、もっとも注目を集める(?)本塁打率ダービー。今年の本塁打率王は第8節刈谷大会の織機戦で7回2死ツーストライクから起死回生の同点弾を放ったデンソーの田中麻里奈!今年は2打数1本塁打。誘電佐野の1本はオスターマンから左中間へ。


【長打率】

<ベスト10(30打席以上の選手,カッコ内は打席数)>
0.797(76) 山田恵里(ソ)
0.733(76) 鈴木美加(ト)
0.672(71) 永吉理恵(デ)
0.662(87) ナターシャ・ワトリー(ト)
0.653(75) ステーシー・ポーター(佐)
0.617(75) 佐々木瞳(大)
0.603(72) 長﨑望未(ト)
0.588(39) 森さやか(ル)
0.585(49) 市口侑果(ル)
0.571(79) 白井沙織(織)
 ※なかなか勝負してもらえなかったとはいえ、そのポーターを上回り2位、3位に入った鈴木と永吉は素晴らしい。打ちまくった印象があり外野のベストナインも獲得した新人長崎を上回る大鵬の佐々木はもっと評価されるべき。


【打点】

<ベスト10(カッコ内は打席数)>
22(72) 長﨑望未(ト)
22(76) 鈴木美加(ト)
19(76) 山田恵里(ソ)
18(80) 坂元令奈(ト)
15(49) 市口侑果(ル)
14(74) 杉本夏子(シ)
13(73) 峰幸代(ル)
〃(76) 藤野遥香(ト)
〃(76) 大久保美紗(ル)
12→が3人
 ※それにしてもトヨタはちょっと点を取りすぎた。いつまでも調子に乗らせて気持ちよく打たせていてはいけない。市口は織機戦の満塁ホームランも大きかった。

<打点率・ベスト5(全選手対象,打点÷打席数,カッコ内は打席-打点)>
0.50( 2-1) 千葉逸美(織)
0.44(18-8) 川口藍(織)
0.43( 7-3) 細野了華(ト)
0.33( 3-1) 杉浦舞(ソ)
0.33( 3-1) 田中麻里奈(デ)
 ※1打席当たり何打点稼いだか。1位は2打席で1打点の千葉ちゃん。しかし全体的に見ると同じ織機で2位の川口に目が行く。もちろんチャンスに代打の場面が多かったとはいえ、18打席で8打点は凄い…。



【三振】

<三振数・ベスト10(カッコ内は打席数)>
20(58) 髙崎千恵(マ)
20(74) 植松尚子(靜)
19(59) 田中涼子(マ)
15(40) 三崎奈緒(大)
〃(60) 田中梢子(マ)
〃(70) 萩藤寛子(靜)
〃(72) 芝﨑恵梨(H)
〃(76) 溝江香澄(ソ)
14(59) 佐藤みなみ(誘)
〃(59) 森田まゆ(大)
〃(59) 平林真由子(H)
 ※今年の三振王はマクセルの高崎と靜甲の植松。なんだって1番はいいことだ。
 ※これはわざわざ書かなくてもいいことなんだが、大鵬の新人捕手の三崎が15個で4位。しかし後半戦でマスクを被った増井知美が6個だから二人合わせて21個。実は今年の真の三振王は「大鵬の捕手」というのが正解(笑)。

<三振率・ベスト5(三振数÷打席数,30打席以上の選手を対象,カッコ内は三振数)>
0.387(12) 前田遥(佐)
0.375(15) 三崎奈緒(大)
0.345(20) 髙崎千恵(マ)
0.333(11) 大村英利佳(大)
0.322(19) 田中涼子(マ)
 ※春先のトヨタオープンでのレフトへの凄いホームランを見てから結構注目していた佐川急便の前田遥が3割8分7厘の高三振率で見事1位に輝く。繰り返し言うが、なんでも1番はいいことだ(笑)。


【四球】

<四球数と四球率・ベスト5(四球数÷打席数,カッコ内は打席数)>
26-0.347(75) ステーシー・ポーター(佐)
20-0.263(76) 宮幸代(シ)
18-0.225(80) 谷川まき(誘)
17-0.224(76) 山田恵里(ソ)
14-0.192(73) 峰幸代(ル)
〃-0.187(75) 佐々木瞳(大)
〃-0.184(76) 古田真輝(織)
 ※四球率3割4分7厘というえげつないポーター。来年は4割を超える超大物来日の予感…。宮の20四球、0.263も凄い。

<四球率・ベスト5(全選手対象,四球÷打席数)>
0.50( 1) 齊藤優季(ソ)
0.50( 1) 河内雅美(織)
0.35(26) ステーシー・ポーター(佐)
0.33( 1) 杉浦舞(ソ)
0.33( 1) 田中麻里奈(デ)
 ※全選手対象での四球率ダービー。もちろん河内の1位にスポットライトを当てるためにあえて創設されたカテゴリーである。代打で出てたまたま四球を得た選手が名前を並べる中で、主軸で試合に出続け26四球で四球率3位に入るポーターの四球数の凄まじさがよくわかる。


【死球】

<ベスト5(カッコ内は打席数)>
5(56) 中村祥子(マ)
4(74) 原田のどか(誘)
3(46) 中野久美(ル)
〃(50) メーガン・ランゲンフェルド(デ)
〃(52) 加藤恵理(H)
〃(58) 髙坂香月(織)
〃(58) 髙崎千恵(マ)
〃(60) 田中梢子(マ)
〃(63) 中村瞳(H)
〃(73) 三宅美咲(シ)
〃(74) 杉本夏子(シ)
〃(74) 植松尚子(靜)
〃(87) ナターシャ・ワトリー(誘)
 ※昨年はHondaのルプネッティで8個


【犠打】

<ベスト5(カッコ内は打席数)>
10(74) 杉本夏子(シ)
10(80) 坂元令奈(ト)
9(59) 陽山亜美(シ)
〃(76) 溝江香澄(ソ)
8(59) 柳瀬友紀(佐)
〃(66) 白井奈保美(靜)
〃(73) 三宅美咲(シ)
〃(76) 鈴木美加(ト)
 ※シオノギはさすがで3人入っているが、成功率を上げればもっと増えるはず。1位に並ぶ坂元もさすが。ほとんど失敗しない隠れたバントの名手。


【盗塁】

<ベスト5,カッコ内は打席数>
9 増山由梨(デ)
(〃 靜甲)
(〃 日立マクセル)
8 溝江香澄(ソ)
〃 濱本静代(ソ)
〃 平林真由子(H)
(〃 大鵬薬品)
7 鈴木美加(ト)
 ※さすが増山。警戒されても走る。靜甲とマクセル、大鵬を一人で上回る。今年は山田が大人しかった。


【残塁】

<ベスト5,カッコ内は打席数>
29 谷川まき(誘)
28 山田恵里(ソ)
27 ステーシー・ポーター(佐)
26 佐々木瞳(大)
25 宮幸代(シ)
 ※各チームの柱がずらり。残塁数の多さもある意味強打者を表す指標。

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