【キャンプ見学の思い出~2010年大鵬薬品】

 明日3月8日からは熊野オープン。いよいよソフトボールシーズンも幕開けだなあとそわそわしてくるのは、今年はどのチームのキャンプも見に行けなかったこと。
 練習や練習試合もほとんど見てなくて、熊野オープンが今年の個人的な本格的スタートになります。
 そんなわけで情報が何もないので、今更ながらに2010年に大鵬薬品のキャンプを見に行ったときの思い出を少し。

 2010年2月17日、場所は宮崎。と言っても市内から車で走ること70kmの日向市。この年は織機から酒井かおり選手が大鵬薬品に移籍した年でもあり大鵬薬品の1部復帰の年でもあり、そういうこともあって見学しに行ったわけだけど、もちろん賄賂、ではなく差し入れもバッチリ。手っ取り早く選手の心を掴むにはミスドが一番らしく(これは友達の日立ソフトウェアファンのhopper兄貴に教わった、笑)、幸い球場近くにお店もあったのでミスドを差し入れ。

<ミスド持たせて、はいチーズ(半ば強制)>

 しかしもちろん、その後は大人しくスタンドから静かに練習見学。
<静かで良い環境のグランド>

 大鵬の選手も元気に頑張っていたが、ただ選手数が若干少ないことから練習中声は出てるけど広い球場では比較的黙々と練習しているような雰囲気だった。

 そんな時、スタンドで見ていた唯一の観客の僕の隣に、散歩中に通りかかった近所の爺さんがやってきた。地元の人とか知らない人としゃべるのが大好きな僕はそのお爺さんとの世間話に花を咲かせる。
 ただこのお爺さんは、その後僕にこっぴどく叱られることになる。

 爺さんと僕の二人で世間話しながらベンチ上のスタンドに立って練習を見ていた。 いろいろ地元のこととか、西南戦争時に西郷ドンが逃げた可愛岳(えのだけ)のことなんかを話していたついでに、球場の横の崖の壁面に描かれた「ひょっとこ踊り」の大きな絵についても訊いてみた。

<球場横の壁面にひょっとこ踊りの大きな絵>

 その絵についていろいろ尋ねると、この日向は、あの有名なひょっとこ踊りの本場らしいことがわかった。
 それらの話しは面白かったのだが、ただ田舎の人だからか耳が少し悪かったのか、喋る声がとにかく大きい。

「日向はな、ひょっとこ踊りの本場でな」(ふむふむ)、
「みんなああやってフンドシはいて踊るんやで」(なるほど、しかし声が大きいな)、
「しかし、あんなフンドシはいて、ああいう踊りするやろ?」(声が大きい…)、
「あんなフンドシで踊るもんやからな」(声がでか…)、
「踊ってる最中にな…」(声が…)、

「しょっちゅうキ○タ○が横から出てきてなぁ~。うわっははは(笑)」

「お爺さん声がでかい!!」

最後は思い切り声に出してツッコんでしまった。


で、続きもある。

 そんなこんなの会話をベンチ上のスタンドでしていたとき、キャプテンの佐々木瞳選手だったはずだが、とにかく色白の可愛い選手がベンチ方向に戻ってきて、僕たちに軽く会釈をした。

 そしたら爺さん驚いた。

「あら~!このチームは女の子もおるんか!?」  (しかもでかい声で)

僕は飲んでいたお茶を噴き出しながら(ウソ)、「な、何言うてますの!可愛い乙女ばっかりやないですか!」

爺さん「ほぉー、そうか…」
「このチームは、男女混合か~!」 (しかもでかい声で)

僕は食べていた熱々おでんを吹き出しながら(ウソ)、「違う違う!全部女の子!オンナ!ジョシ!」

爺さん「ありゃ~そうかい!…」
「男みたいな子おるな~!うわっははは(笑)」 (しかもでかい声で)

「ちょっちょっと!みんな可愛い女の子!!ていうか声がでかいっす!」

 しかし、おそらくみんな一生懸命練習していたからいくら爺さんの声が大きかったからって多分聞こえてはなかったはず。
 こんな失礼な会話を選手達に聞かれなくて、知られなくて、いやぁ~本当に良かったと、ホッと胸をなで下ろしたのだった

 とか言いながら、すっかりここで書いてしまった。
 てへ。



<人数少ないから球拾いも大変。手伝えつったら手伝ったのに(笑)>

<いつも笑顔の佐々木瞳キャプテン>

<なかなか良い打者がいるなと思って気になったのが中山亜希子選手。この年は打率4割超えの大ブレイク>


 で、せっかくここまで来たんだから、ちょうど今やってる島根三洋のキャンプも見に行こう!と思って、あくまき食いながら川南町辺りを探し回ったけどどこにもいなくて、あとで気づいたら島根三洋のキャンプは2月じゃなくて3月だった…、っていうのがこの時のオチ。

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