【2012年日本リーグ開幕記念特集~12チームの開幕スタメン予想】

 いよいよ2012年の日本リーグが今週末から始まります。
 11月の決勝トーナメントまでの8ヶ月間、今年もでるだけ詳しく試合内 容をお伝えしたいと思っています。

 さて恒例の「外れることで有名」な銀猫スタメン予想を今年も開催します。
 既にあと1日ということで、各チームともにほぼ開幕スタメンは決定していることでしょう。果たして各チーム、2012年をどのようなメンバーでスタートするのか。予想が大きく外れているチームがあれば、できるだけ「見なかったこと」にしてくれることを心底お願いいたします(笑)



【わかさスタジアム京都(京都西京極球場)】

【4月14日(土)】
 10:00~第1試合~戸田中央総合病院 v.s. 大鵬薬品
 12:30~第2試合~日立マクセル v.s. Honda
 15:00~第3試合~日立ソフトウェア v.s. 豊田自動織機

【4月15日(日)】
 10:30~第1試合~シオノギ製薬 v.s. 佐川急便
 13:00~第2試合~デンソー v.s. 太陽誘電
 15:30~第3試合~ルネサスエレクトロニクス高崎 v.s. トヨタ自動車

 ※左側チームが一塁側で先攻



【1日目第1試合~靜甲 vs. シオノギ】

【戸田中央総合病院】
スタメン予想
1(6):柳井春菜
2(7):太田あゆみ
3(9):内田千恵美
4(D):渡辺瞳
5(3):小沢佳那子
6(5):川原愛美
7(2):鶴澤眞緒
8(4):村井美保
9(8):塚田真美
FP(1):李琪(リー・チー)
※コメント
 5割打者3人で打率上位4人と、昨年2部で打ちまくっていた打線が2年ぶりの1部でどこまで打てるかも興味深いが、もともと力のある打者が揃っているので個人的にはそこそこやるんではないかと期待している。
 打線の中でのポイントは5番の小沢佳那子か。内田千恵美がチャンスを作って、渡邊瞳は豪快に長打狙い、そこで還せなかった走者を小沢が掃除してくれるかどうか。下位打線も良い打者はいるが若干確実性に欠けるので、小沢の場面でどう得点出来るかが重要になりそうだ。


【大鵬薬品】

スタメン予想
1(5):佐藤光紗
2(4):酒井かおり
3(9):千原香奈
4(7):佐々木瞳
5(8):稲垣ゆみこ
6(D):鷲野留実
7(6):森田まゆ
8(2):増井知美
9(3):佐藤このみ
FP(1):江本奈穂
※コメント
 3番中山亜希子の抜けた穴を千原が少しでも埋めたい。本来的にはその千原と佐々木、大村のクリーンナップが理想だが、大村が術後で復帰が遅れるため5番にはソフトボールセンス抜群の稲垣が座る。その大鵬打線で重要なポイントとしては去年と同様にやはり5番打者だろう。チャンスになれば強打者の佐々木瞳は必ず勝負を避けられるので、5番に入る稲垣ゆみこ(場合によっては鷲野)がいかに結果を残すかがチームの勝敗を大きく左右する。
 守備面を考えるとセンターの上釜がいなくなったのも痛いが、内外野に捕手も守れる稲垣が外野の一角を埋めてくれそうなので非常に助かる。
 術後の大村の代わりのファーストは佐藤このみで落ち着きそうだ。べらぼーに足の速いこのみが去年までの上釜的な嫌らしい打撃をしてくれると、もともと破壊力のある打線がもっと柔軟に機能する。
 先発投手は復活の期待も込めて2年ぶりリーグ復帰の江本奈穂か。若きエースの井俣かどちらが先発にせよ必ず試合は作るので、今年の大鵬薬品は十分上位を狙えるチームだ。



【1日目第2試合~日立マクセル vs. Honda】

【日立マクセル】
スタメン予想
1(8):阿部環
2(4):田中涼子
3(6):小野奈津子
4(5):田中梢子
5(2):篠田美穂
6(3):高崎千恵
7(7):小林朝子
8(D):塩見麗
9(9):林杏奈(得真梨奈)
FP(1):西村瑞紀
※コメント
 ソフトボールマガジンで小林監督も言っていたが、今年のこのチームはとにかく篠田美穂次第。逆に言うとそれ以外の選手はほぼ固定できて計算も出来ると言うことと、そして昨年までいた中村祥子の存在がやはり大きすぎたということでもあろう。
 外野陣では頼モンティが出遅れているので、本職サードの小林が臨時的にレフトか。ライトの守備位置は林と得での競争の一年となりそうだ。

【Honda】
スタメン予想
1(D):島崎望
2(7):結城典子
3(9):平林真由子
4(2):ローラン・ラッピン
5(8):芝﨑恵梨
6(5):加藤恵理
7(4):小川絵里加
8(2):武藤理恵
9(6):又吉薫
FP(1):モーガン・メロー
※コメント
 結局今年の春に一度もみることが出来なかったHondaなので、打順、守備位置ともに確率の低い予想となる。
 セカンドの名手中村瞳の後継者は昨年からレギュラーでも出ていた小川で決まりだが、大橋美奈が抜けた外野陣はどうなるだろうか。ソフトボールマガジンではそのままセンターに沢幡を入れていたが、上原をレフトに入れ平林をライトに戻し、芝﨑をセンターにとか、新人の結城をレフトに入れセンター、ライトを芝崎、平林というのもあるだろう。
 金尾先発の時は捕手に武藤、ショートにラッピン、メロー先発の時はラッピンを捕手にしてショートに又吉というのがリーズナブルだが、メローが先発でも捕手に武藤を固定でショートラッピンのパターンも多くなるのかも知れない。ただ個人的希望としては、出来れば将来を考えても又吉を一年間ショートで使って育てていきたい。



【1日目第3試合~豊田自動織機 vs. ルネサスエレクトロニクス高崎】

【日立ソフトウェア】
スタメン予想
1(5):林佑季
2(6):西山麗
3(3):濱本静代
4(8):山田恵里
5(9):眞鍋幸維
6(9):杉山真里奈
7(4):森田涼
8(D):粟倉陽香
9(7):田邊奈那
FP(1):山中しほ
※コメント
 日立ソフトウェアは今年も打線、守りには全く問題がない。当然ながら今年を左右するのは藤原麻起子が抜けた投手陣の出来だ。石川多映子、遠藤有子、藤原麻起子と続いてきたソフトウェアの右投げ技巧派エースの正当な後継者である山口憲子が軸になるのは確かだが、大事な試合、強豪相手では左腕の山中しほをぶつけてくることも多くなるのではないか。春先のオープン戦であまり見せなかった山中をこの織機との開幕戦でぶつけてくると予想した。

【豊田自動織機】
スタメン予想
1(8):狩野亜由美
2(7):白井沙織
3(4):中森菜摘
4(9):国吉早乃花
5(5):古田真輝
6(3):小柳薫
7(D):本田小百合
8(2):メーガン・ウィリス
9(6):高坂香月
FP(1):ダニエル・ローリー
※コメント
 伊予銀行から中森菜摘が加入し打線の厚みが飛躍的に増した。中森が一、二、遊を守れるので小柳、池原、高坂、吉良といった選手がさらに高いレベルでの競争を余儀なくされ、さらに相乗効果で狩野、白井、国吉、古田などのベテランも春から調子が良く、中森効果が早くも現れてきている。中森が3番或いは5番を打つのは確実だが、その意味は非常に大きい。つまり去年の2部リーグには織機の3番をはるような選手がプレーしていたと言うことの証明になるからだ。2部リーグを舐めちゃいかん。
 ただ最近は吉良のバッティングの成長に目覚ましいものがあるので、去年と同様に吉良-高坂の二遊間でファーストに中森、DPに小柳で、本田はとっておきの代打、というメンバーでの開幕も大いにあり得る。
 総監督のルーシー・カサレスさん以来の織機の右投げ外国人投手となるのが北京五輪カナダ代表でもあるダニエル・ローリー。海外実績は十分だが日本では未知数。その最初の相手が強打のソフトウェアということで、この試合が今後活躍できるかどうかの試金石になる。



【2日目第1試合~日立マクセル vs. 太陽誘電】

【シオノギ製薬】
スタメン予想
1(8):三宅美咲
2(7):陽山亜美
3(4):山根すずか
4(2):杉本夏子
5(2):橋元春華
6(9):鹿出千奈美
7(D):上田恵
8(5):唐橋亜由佳
9(6):椎木明日香
FP(1):安福智
※コメント
 鹿出と上田の打順以外はほぼ打順も守備位置も固定できた。人数が少なくなったこともあるが、各選手が成長してきたことで調子に関係なく打順を組めるようになったのが大きい。宮幸代、藤田恵と言ったリーグでも屈指の強打者が抜けた今年のシオノギで、得点をあげるための最大のポイントが1番の三宅。成長し続けているこの好打者が塁に出るか出ないかが、今年のシオノギ打線の中では非常に大きい。

【佐川急便】
スタメン予想
1(4):柳瀬友紀
2(8):駒野まみ
3(7):松下友里
4(5):ステーシー・ポーター
5(3):田中里依
6(D):寺本有希
7(6):梅村麻弥
8(9):松下美稀(村中美紀)
9(2):山科真里奈
FP(1):関根有希(信長香菜)
※コメント
 キャプテン柳瀬が1番に定着し、2番には調子の良い打者を入れて3番は松下友か。とにかくポーターの前に走者をためいかにして勝負せざるを得ない状況を作れるかが今年も重要なのは間違いない。しかし今年は昨年までのポーター頼みの打線ではなく、若手が成長しているので楽しみが格段に増えた。田中、寺本、村中、松下美などからでも確率は低いが十分チャンスが作れるし、柳瀬や駒野には長打も期待できる。代打の切り札にはかつてのホームラン王の中村も控えている。個人的には非常に楽しみなチームでもあるのだ。
 その打線以上に注目なのがシオノギ相手の開幕試合での先発投手。誰を投げさせるかで、今年の佐川急便がどこを目標としているのかがわかりそうだ。そういう意味でも関根、信長がともにいいので、この試合ではスメサートを温存して日本人投手でなんとか乗り切りたい。今年はスメサートを上位チームに重点的に当てて戦って行けば、十分にベスト4も狙えるチームではないだろうか。
 まあでも、地元京都の開幕戦だし勝たなきゃいかんし、相手は安福だし、高いお金使って獲得してるんだし、やっぱりスメサート先発かな。



【2日目第2試合~デンソー vs. 太陽誘電】

【デンソー】
スタメン予想
1(8):増山由梨
2(2):伊藤綾香
3(9):永吉理恵
6(3):狩野香寿美
5(7):メーガン・ウィギンス
6(D):江口未来子
8(6or4):松本尚子
7(4or5):今泉早智
9(5or6):野木あや
FP(1):ジョーダン・テイラー
※コメント
 何度見ても全く予想できないのが今年のデンソー。2番に伊藤や中岡を入れ4番に江口や野木を入れていたこともあったが果たしてこういうパターンでリーグにも入って行くのかどうか。トヨタカップ最終戦では2番に中岡、4番に伊藤だった。新外国人のM・ウィギンスもタイプ的には足の使える選手なのでどの打順にも持って行ける。

【太陽誘電】
スタメン予想
1(8):河野美里
2(6):山城みな
3(9):丸山実希子
4(D):佐藤みなみ
5(2):原田のどか
6(5):山本晴香
7(7):岡本由香
8(3):佐野志津香
9(9):遠山佑奈
FP(1):藤田倭
※コメント
 春先病気になっていた佐藤がようやく戻ってきて万全の状態に近づいたが、まずは原田を捕手にしてDPからのスタートか。佐藤がマスクを被り、レフトに原田、DPに岡本が理想の布陣だが、佐藤をファーストにしてレフトに岡本、DPに尾崎という選択肢もある。控えの石濱も一応内外野を守れるし、人数は少ないがいろいろなパターンが考えられるチームに仕上げてきているのはさすが山路さんだ。
 投手力は藤田、森の代表クラスの2本柱がしっかりしているので全く心配はない。今年は尾崎もよさそうなので、さらに二人の負担も減りそうだ。
 とにかく今まで目をつぶって若い選手達を使い続けてきた甲斐があり、ようやくみんなが一人前の選手に育ってきた。2007年以来5年ぶりの決勝トーナメント進出に十分手の届く位置にまでチームは成長した。



【2日目第3試合~日立ソフトウェア vs. トヨタ自動車】

【ルネサスエレクトロニクス高崎】
スタメン予想
1(7):森さやか
2(9):関友希央
3(3):大久保美紗
4(2):峰幸代
5(6):市口侑果
6(8):岩渕有美
7(1):上野由岐子
8(D):中野久美
9(4):小松美樹
FP(5):橋本留美
※コメント
 山本優の存在感が大きすぎたので抜けた穴も大きく見えるが、森さやかや宇野有加里のように後釜に座れる可能性のある選手をしっかり補強しているのはさすがルネサス。タイプ的にはその森が1番打者に座りそうだが、それ以外、特に下位打線の組み方は不明。ソフトボールマガジンにも書かれていたようにやはり毎試合試行錯誤で組み替えていくことになるだろう。個人的には昨年活躍した市口を何番に置くのかに興味がある。

【トヨタ自動車】
スタメン予想
1(6):ナターシャ・ワトリー
2(4):鈴木美加
3(8):長崎望未
4(9):藤野遥香
5(5):坂元令奈
6(3):藤崎由起子
7(D):山崎早紀
8(7):小野真希
9(2):渡邉華月
FP(1):モニカ・アボット
※コメント
 昨年からほぼ不動のメンバーで前人未踏の3連覇を目指す。このスタメンの中で山崎早紀に当たりが出だすと全く穴のない打線になる。新人の林もすでに実業団レギュラークラスの実力で、打力で言えば馬渕、渥美、細野なども毎試合でも使いたい選手たち。むしろこれらの力のある選手達にどうやってチャンスを与え続けて行くかに頭を悩まさせそうだ。

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