【2012年第7節岩手一関大会2日目第2試合:豊田自動織機 vs. 太陽誘電 ~ 両チーム必死の守りの投手戦、織機が初回の1点を守り抜く】

豊田織機 100 0000…1-6-0
太陽誘電 000 0000…0-2-1

豊田自動織機:○ダニエル・ローリー-メーガン・ウィリス
太陽誘電:●森真里奈-佐藤みなみ
(二):狩野亜由美、国吉早乃花(織)、遠山佑奈(誘)

【テーブルスコア】



【戦評】

 初回、織機は先頭の狩野が右中間二塁打で出塁すると、2死から4番の国吉が左中間へタイムリー二塁打。苦手とする森から織機打線が2本の二塁打で先制した。しかしその後は要所で切れのあるライズを投げ込む森にてこずり、結局この1点が決勝点となった。
 織機の投手ローリーも被安打2ながら所々でコントロールを乱すいつものピッチングだったが、しかし前半戦と違い大崩れはしなくなっており、内外野も必死に守りぬいてまさに全員で誘電打線を完封した。
 負けはしたが誘電の攻撃、バッテリーの攻め方はとても勉強になるものだった。
 2回、先頭の原田が四球で出ると2ボール1ストライクから二盗、1死後の2ボール1ストライクから今度は三盗と、完全に織機の虚を突いて走者を三塁に進める。さらに四球、二盗で1死二三塁にしたあと代打の山城が3ボール1ストライクからエンドラン(残念ながらファール)。さらに3ボール2ストライクの時点で再びエンドラン。結局このエンドランが最悪の空振りで三走もアウトになってしまったが、振り返るとノーヒットの2四球だけでここまでローリーを追い詰めていたわけで、山城があと少し成長すればこういう攻撃が出来る打線になりもっと強くなるだろう。
 7回、2死二塁で狩野を迎えた場面では当たっている狩野に対して歩かせるかのように2球連続で明らかな外角へのボール。そこから投球を組み立て、最後は高めのチェンジアップで空振りを奪った配球は見事だった。
 誘電は負けたものの1点差。前半は1点差勝ちなので織機とは五分五分。もう一つのライバルであるソフトウェアには前半戦では点差を開けて勝っているので有利な状況。下位に取りこぼしさえなければ決勝トーナメント進出の可能性もまだまだ十分ある。今後の誘電にも目が離せない。



【1回表:織機~1点(森)】

狩野:右中間二塁打
 ※ライナーで真っ二つ
本田:一ゴロ
 ※狩野好走塁で三塁へ
白井:空振り三振
国吉:左中間適時二塁打
中森:遊ゴロ

<初回、2死二塁、国吉の打球が左中間を抜ける。これが決勝点に>

【1回裏:誘電~0点(ローリー)】
岡本:中飛
山本:二ゴロ(初球)
河野:中前打(クリーン、さすが河野)
佐藤:投ゴロ

【2回表:織機~0点(森)】
古田:遊飛(高いフライ)
ウィリス:三ゴロ(弾いたが余裕)
吉良:見逃し三振

【2回裏:誘電~0点(ローリー)】
原田:四球(ストレート)
 ※2-1からの空振り時に二盗
丸山:二飛
 ※2-1から原田が三盗、完全にノーマーク
遠山:四球
 ※1-0からスクイズファール、1-1から二盗、3-1からエンドランもファール
PH山城みな:空振り三振
 ※エンドランかけていて三塁走者飛び出しアウト

<2死二三塁、3-2から意表を突くエンドランも代打山城が痛恨の空振りでダブルプレー。このカウントは決まれば山城がヒロインで監督も好采配だが、失敗しても監督だけの責任。山城、気にするな>

【3回表:織機~0点(森)】
高坂:二ゴロ
狩野:中前打
 ※狩野二盗
本田:遊ゴロ
白井:遊ゴロ(初球)

【3回裏:誘電~0点(ローリー)】
石濱:空振り三振
岡本:四球(0-2からかなりファールで粘り3-2にして)
 ※バントの構えも暴投(高投)で二進
山本:二飛
 ※またも暴投(ワンバン)で三進
河野:投ゴロ

<何があっても河野だけは抑えたい織機、ファールフライに本田も必死のダイビング>

【4回表:織機~0点(森)】
国吉:二ゴロ
中森:見逃し三振
古田:左前打(クリーン)
ウィリス:右飛

【4回裏:誘電~0点(ローリー)】
佐藤:遊ゴロ
原田:左邪飛
丸山:二ゴロ

【5回表:織機~0点(森)】
PH横野涼:二内安(二遊間より石濱弾くも捕ってもセーフ)
 ※代走に吉良が再出場
高坂:遊ゴロ二進(バスターエンドラン)
狩野:四球(3-2から、外一辺倒で歩かせてもいい配球)
本田:左飛(いい当たりも正面)
白井:一飛(高いフライ、本人はもらった感じのライズを打ち損じか)

<切れのあるライズに高い内野フライが多かったこの日の織機打線。特に白井は打ち損じが多く苦手なのかな>

【5回裏:誘電~0点(ローリー)】
遠山:右中間二塁打(速いゴロでセカンド横を抜けそのままフェンスに)
佐野:投ゴロ三進(一塁ワンバン送球危なかった)
PH尾崎望良:空振り三振
岡本:一ゴロ

<前半の織機戦では0-0の7回に代打で出て決勝打を放った尾崎だったが、この日は三振に打ち取られた>

【6回表:織機~0点(森)】
国吉:一ゴロ(初球、ラインぎりぎりをコロコロ)
中森:左飛(平凡なフライ)
古田:三ゴロ(つまり)

【6回裏:誘電~0点(ローリー)】
山本:二ゴロ
河野:遊邪飛
 ※高坂が捕った勢いで杭が曲がるほどフェンスに突っ込むも落とさない!
佐藤:二ゴロ

<どうしても捕りたい河野の打球、高坂がフェンスに突っ込みながらキャッチする大ファインプレー!(写真がないので長澤佳子画伯風の絵で再現)>

【7回表:織機~0点(森)】
ウィリス:一ゴロ(初球、バット先端の変な打球)
吉良:遊ゴロ(初球)
高坂:一内安・セカンド悪送球
 ※どん詰まり一二塁間佐野飛びつくも弾き拾った石濱が不必要に投げ悪送球
狩野:空振り三振
 ※チェンジアップ?を高め。明らかなボール2球から入るなど、配球の勝利

<誘電も気合いの入った守り。高坂のファールに丸山もフェンスに突っ込む。両チーム必死の守りで投手をもり立てる>

【7回裏:誘電~0点(ローリー)】
原田:三セフティバントゴロ(吉良好プレー!)
丸山:二ゴロ
遠山:右飛

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