【2012年日本リーグ第9節神奈川大会2日目第2試合:織機 vs. ソフトウェア~ライバル対決は織機が勝利し、ベスト4進出へ大きな大きな1勝】

豊織機 010 2010…4-9-1
日立ソ 100 0000…1-4-0

豊田自動織機:○ダニエル・ローリー-メーガン・ウィリス
日立ソフトウェア:●山中しほ、佐藤佑樹-眞鍋幸維
(本):
(三):
(二):メーガン・ウィリス、白井沙織(織)

【テーブルスコア】


【戦評】
 前半戦大活躍し、7節のデンソー戦でも完封勝利をあげたソフトウェアの山中しほ。
 その山中が岐阜県代表で出場した国体では大鵬薬品主体の徳島県相手に7失点、愛知県相手には初回5失点と、散々な出来だった。それを見て正直「手を抜いて投げてるのではないか」と思ったくらいでとてもあの山中とは思えない投球内容だったのだが、やはりリーグが一旦中断し総合、国体と続く間に調子を大きく崩してしまったようだった。
 この試合でも内容的には4-1で織機が快勝したようにも見えるが、4点のうち2点が山中のワイルドピッチによる失点。攻撃の方でも再三走者をためて織機のローリーを攻め立てたがあと一本が出ず、好守において非常に悔やまれる展開で敗戦し、ソフトウェアの今年の決勝トーナメントへの夢が潰えてしまった。
 この試合は山中の乱調が痛かったとはいえ、今年のソフトウェアは山中の開花を抜きには語れない。将来的には日本代表の左のエースとして君臨しないといけない投手。この悔しさを一生胸に秘めて来年はさらに成長した姿を、再び決勝トーナメントの舞台で見せてほしい。
 来年は個人的にもかなりソフトウェアに肩入れして応援しそうな年になりそうなので、山中のさらなる成長をソフトウェアの元気な応援団さんたちと同じように願ってやまない。
 勝った織機はこれでベスト4は決まりかと思ったが、Hondaがトヨタ自動車も撃破するという快進撃を続けたことにより決着は最終節に持ち込まれた。
 ローリーの投球回数が終わりに近づいてきたので、最後は9安打放ったこの日のように打線が奮起し大勝でベスト4を決めてほしい。



【先攻:豊田自動織機】

1(D):白井沙織
2(8):狩野亜由美
3(4):中森菜摘
4(9):国吉早乃花
5(3):古田真輝
6(1):ダニエル・ローリー
7(7):本田小百合
8(2):メーガン・ウィリス
9(5):吉良真利菜
FP(6):高坂香月

【後攻:日立ソフトウェア】
1(8):山田恵里
2(6):西山麗
3(5):林佑季
4(3):濱本静代
5(D):粟倉陽香
6(4):溝江香澄
7(9):杉山真里奈
8(2):眞鍋幸維
9(7):田邉奈那
FP(1):山中しほ



【1回表:織機~0点】

白井:中前打
 ※FP高坂が代走でDP
狩野:一ゴロ二失
中森:一犠打
国吉:浅い中飛
古田:二飛
 ※1死二三塁の絶好期を4番5番でものにできず

【1回裏:ソフトウェア~1点】
 ※FPに高坂、DPに白井
山田:四球
西山:一犠打
 ※ワイルドピッチ三進
林:二ゴロ
濱本:左前適時打
粟倉:中飛
 ※4番濱本がまさに4番の仕事でソフトウェアが先制

【2回表:織機~1点】
ローリー:遊小飛(詰まり)
本田:一ゴロ
ウィリス:左前打
吉良:左前打
 ※ウィリスに代わり二塁代走に金澤美優
白井:右前打
 ※ワイルドピッチで1点
狩野:四球
中森:二ゴロ二封
 ※2死からの3連打で満塁とし山中の暴投でなんとか1点を返すも3安打1四球で1点のみ

<山中が指に引っかけてしまい高投。懸命に伸ばす真鍋のミットを弾き暴投に>

【2回裏:ソフトウェア~0点】
 ※ウィリスが再出場
溝江:中前打
杉山:三犠打
眞鍋:四球
田邉:空振り三振
山田:四球
 ※二走に横沢あゆみ
西山:空振り三振
 ※2死満塁まで攻めるも得点できず

【3回表:織機~2点】
 ※田邉がレフトに再出場
国吉:セバ一ゴロ
古田:四球
ローリー:遊小飛
本田:四球
ウィリス:左前適時打
 ※田邉弾いて二三塁に
 ※またしてもワイルドピッチ(高投)で1点
吉良:中飛

<山中が2度目の暴投で三走本田が必死の生還>

【3回裏:ソフトウェア~0点】
林:三ゴロ失(正面の強い打球)
 ※強襲ヒットでもおかしくない打球も記録はエラー。確かに正面の打球だし、地元ソフトウェアの守備力を基準に考えたらこんなのは「当然捕れる打球」なのかも知れない…苦笑
濱本:空振り三振(後逸二進)
粟倉:空振り三振
溝江:空振り三振

【4回表:織機~0点】
白井:右飛
狩野:三半直
中森:二ゴロ

【4回裏:ソフトウェア~0点】
杉山:投強二安
眞鍋:遊ゴロ併殺打
 ※何度もエンドランを仕掛け眞鍋もファールで粘ったが、強い打球がショート正面に飛ぶ不運な当たり
ph森田涼:空振り三振

【5回表:織機~0点】
 ※レフトに森田
国吉:右前打
古田:エンドラン三ゴロ
ローリー:三ゴロ
 ※二走の国吉飛び出して挟殺、凡ミス
本田:二ゴロ

【5回裏:ソフトウェア~0点】
山田:見逃し三振
西山:三邪直(吉良がダイビングキャッチ)
林:凡退

【6回表:織機~1点】
ウィリス:左前打
吉良:一犠打
白井:右中間適時二塁打
 ※ホーム間一髪
 ※二塁走者に高坂
狩野:二ゴロ三進
中森:二ゴロ

 ※白井の打球は右中間を深々と破る当たりだったが、センターの山田があたかも余裕で追いつくかのようなゆっくりした足取りで打球に向かう。これに騙された二走のウィリスのスタートがかなり遅れる。
 ※右中間フェンスに跳ね返った打球に追いついた山田が素早く返球、溝江を介した中継プレーも完璧で、本塁でのタイミングも間一髪。磯野監督が抗議したように、眞鍋も上手く捕球してタッチしアウトに思えたが、実際にはウィリスの長い足がベースに届いた時にはハーフバウンドの送球をわずかに眞鍋がミットからボールを浮かせてしまって完全捕球していなかった。

 ※このプレーでは球審が三塁に向かっており、ホームの判定をしたのが一塁の塁審。正直、タイミングで「アウト」と言われてもおかしくはないプレーだっただけに、その一塁塁審がウィリスの足が入り、完全捕球が遅れたところをしっかり見きわめ正確な判定をしてくれたのは織機には非常に幸運だった。

 ※山田の頭脳的なプレーに、溝江、眞鍋と渡った完璧な中継プレーだったが、ソフトウェアには痛い失点になってしまった。

<白井が右中間に完璧な当たり>

<真鍋も難しいバウンドを上手く捕球し、タッチしたように見せたのだが>

【6回裏:ソフトウェア~0点】
濱本:死球(初球)
 ※代走に井上みのり
粟倉:左飛
溝江:右前打
杉山:四球
眞鍋:二飛
田邉:空振り三振

【7回表:織機~0点】
国吉:二ゴロ
古田:遊ゴロ
ローリー:三ゴロ

【7回裏:ソフトウェア~0点】
 ※再び霧雨が
山田:空振り三振
西山:四球
 ※ウィリスの勘違いボール回しの1球あり
林:二ゴロ二進
濱本:二ゴロ

試合終了

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