【熊野オープン観戦から今年の展望~その2 「佐川」と「ソフトウェア」】

【佐川急便】
<投手>
今年も外国人投手(出戻りの某投手)と帰山に全てを託さないといけないだろう。熊野オープンではまだその外国人投手が来日していなかったため、日本人の投手しかおらず、それもベテラン帰山と高村の2人だけで無理はさせられない。
ゆえに熊野オープンの後半は中学以来の登板となる桃原が先発完投したり、高校時代選抜優勝投手とはいえその高校以来と思われる外山が完投したり、しまいには大ベテランの高木がベンチ横で投球練習を始めるなど、とんでもないことになっていた(笑)
外国人と帰山の、ミキハウスからの歴史を知る大ベテラン二人がどこまでやってくれるか、そこに今年の佐川の全てがかかっている。
<ミキハウス時代からチームを知る桃原、中学以来でこれだけ投げられれば立派>

<内外野どこでも守れる大ベテランの高木、今年はピッチャーも!?笑>

<捕手>
今年も正捕手のマスクを被るのは福田。というか現時点での登録捕手は福田しかいない。守備にはもともと定評があり、打撃も本人が思う以上に力はある。打率も2割5分と言わず3割を目指して頑張って欲しい。目標を高く設定すればまだまだ伸びる捕手だ。

 

<内野手>
昨年の実績から言えば、内野としてはファーストには豪州代表のポーター(熊野オープンには参加せず)、セカンドに成長著しい柳瀬、サードにベテランで主将の宗利、ショートには守備に定評がある梅村がレギュラーを任されるだろう。
<ショートの守りは十分及第点、今年は打つ方にも期待したい梅村>

<外野手>
外野も同じように実績から言えばレフトにホームラン王の中村、センターに大ベテランで宗利と並ぶチームの精神的支柱である高木、ライトには日高が入るだろう。
内外野とも目立った補強がなく、椀田など期待の若手が引退したことからもあまり顔ぶれの変わらないメンバーになりそうだ。

 

<内野手?or外野手?orDP?>
以上のようにファンが普通に考えると昨年と変わらないメンバーになりそうだが、ただ熊野オープンではセカンドに高木、ショートに宗利が守っていたし、日高はお休みで試合に出ず(怪我か?)しかもHPでは外野ではなく内野手登録だった。
そのせいか新人の田中増野といった選手がよく試合に出てそこそこに活躍してはいたが、実際にどれくらいリーグ本番で使えるかは未知数だ。
外野手登録で打撃の成長が著しい松下も、オープン戦ながら守ることなくほぼ全試合DP1番での出場。__いったい開幕したら内外野がどういう布陣になるのか、ほぼ変わらないのか大きく変わるのか、正直全くわからない。__
もとよりオープン戦とはいえ桃原が突如登板し完投したり、高木が投球練習を開始するようなチーム。誰がどこを守るのか、わからなくても仕方がないのだ(笑)。どうせならリーグでも臨機応変、自由自在な選手起用をしてくれると、それはそれで楽しみなのだが。

<昨年は打率1割台も1年目からレギュラー獲得、今年は一気に飛躍しそうな松下>


<総括>
ベテランが多い佐川において、若手での一推しが昨年同様にDPとして1番打者を一年間任されそうな松下。練習試合から熊野オープンにかけてと打ちまくっていた。1年目からレギュラーを掴んだが打率は2割に満たなかった。しかし今年はかなりやりそうな予感がする。
逆に今ちょっとだけ心配なのが昨年のホームラン王の中村歩。もう完全に泥沼状態である。振っても振ってもバットに当たらないし、たまに当たっても見事にバットの根っこと先っぽだけだ。しかしそこは2部時代から1部に上がっての3年間を通し、毎年確実にトップレベルの成績を残し活躍してきた好打者中村のこと、開幕には確実に合わせてくるだろう。このオープン戦での大スランプ状態からいったいどういう風に仕上げて開幕に持っていくのか、逆に凄く楽しみでもある。

 

【日立ソフトウエア】
<投手>
瀬川が、相変わらずである。シオノギ戦では3安打完封と全く寄せつけない見事な(瀬川としては当たり前な)投球をしたかと思えば、Honda相手には振り逃げで出した打者からランナーをためられて逆転2点タイムリーを打たれ、その後スカグリオネには豪快な一発を被弾した。この毎度の突如のノーコン癖と安易な一発病さえなければ、上野に並ぶくらいの最強投手なのだが、どうもまだ克服できてないようだ。幸い藤原というとても安心できる好投手がいることからチーム全体としては全く不安はないのだが、今年各強豪チームが外国人投手を補強した状況から考えると、瀬川が今のままだと昨年の戸田中戦のように、どこかに足下をすくわれそれが致命傷になる可能性が無いとも言えない。

 

<捕手>
鈴木がコーチ兼任になってレギュラーからは退きそうだが、熊野では試合にも出ていたし実際にシーズンが始まってから投手に対するリードを考えるとまだまだ出場機会は多いかも知れない。若手の捕手としては園田大出身の鮫島と高卒3年目の浅見がいるが、熊野では打撃のパンチ力が売りの浅見が主にマスクをかぶっていたようで、シオノギ戦ではセンターに豪快なホームランも放っていた。鈴木が出ない試合での若い捕手がどうリードできるかだけが、今年のソフトウェア唯一の心配点だろう。
<今年は主戦としてマスクを被りそうな浅見、いかにもパンチ力のありそうな体だ>

<内野手>
前主将の森下の抜けたファーストに濱本が入るようだが、この濱本の打席での風格がすごい。現在の日本リーグで最も打ちそうな雰囲気のある打者かも知れない。どこまで大きな打者になるか今年はすごく楽しみだ。サードには今年飛躍が期待されるがどうやらレギュラーで起用されそう。但しサードはベテランの来條が現役続行してくれたおかで、たとえ林がテンパってもバックアップや併用での起用も万全、安心して林を起用できる。二遊間は昨年ベストナイン獲得の溝江と金メダリストの西山がおり、文句のつけようがない。
<一塁も無難に守っていた濱本。今年は日本有数の打者として認知される一年になりそうだ>

<サードのレギュラーを任されそうな期待の林。大先輩来條に追いつけるか>

<外野手>
レフト馬渕、センター山田、ライト杉山の鉄壁&強打の外野陣は今年も安泰。昨年までは若干見劣りした杉山だが(馬渕、山田と比較されたらたまったもんじゃないかw)、何となく今年はもっとやりそうな気がする。昨年も2割6分に2本塁打と及第点だったのだが今年は3割を期待したい。
ちなみに熊野オープンでは山田はほとんど試合には出ず、背番号1の「杉浦まい」という選手が9番センターで常時試合に出ていた。チームのHPでもまだ紹介されていない期待のこの選手がどこまで起用されるだろうか。
<センターとして試合に出続けていた杉浦>


<総括>
ここは外国人選手もおらず比較的少数精鋭だがそのほとんどが代表クラスの選手であり実力的には何の心配もない。投手も瀬川、藤原というタイプの違う代表クラスの投手がおり、よほどの事故でも起こらない限り優勝争いはするだろう。
ただこのチームの唯一の欠点が「不思議な負け」があること。名将野村監督が「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負け無し」という名言を残しているが、ことソフトウェアに関しては毎年毎年不思議な負けの繰り返しである。
熊野オープンの決勝でも山田以外のレギュラーが出ながらHondaにあっさり敗退。昨年のリーグでの戸田中戦や総合のHondaで敗れた姿そのまんまである。あれだけの打者がある日突然全員沈黙してしまう。
しかしながら、それでこそ、日立ソフトウェアである。ソフトウェアはそうこなくっちゃ面白くない。ソフトウェアバンザイ(笑)

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