【新生日本代表選考会について】

五輪後の新生日本代表となる選手選考会が去る3月12日~15日に宮崎県で行われました。
日程も場所も公表し且つ「見学自由」と謳っていたために参加者を書いても差し支えないとは思うのですが、一応ネット上で書かれている記事がどこにもなく先頭を切って書く勇気もないので取りあえず個人名は差し控えました(笑)
唯一宮崎日々新聞にビブナンバー53番の地元宮崎出身でIPU(環太平洋大学@岡山)の浜渦聡美選手の参加が明示されていただけでしょうか。近頃ソフトボールに力を入れソフトボールマガジンでも紹介された進境著しいチームで、浜渦はユニバーシアードにも選出されたスピードある好選手。今回の結果は別にしても今後も注目したい選手です。何よりこのチャレンジ精神がいいですね。

さて内訳です。ポジションや所属で分けると以下のようになります。

 

ポジション–実業団1部–実業団2部–大学生
投手(12) 7 3 2
捕手( 9) 5 0 4
一塁手(5) 2 0 3
二塁手(4) 2 0 2
三塁手(5) 3 0 2
遊撃手(3) 2 0 1
左翼手(6) 5 1 0
中堅手(5) 3 0 2
右翼手(4) 2 0 2

合計(53)3118

 

1/3が大学生という若手の多さにまずは驚きました。実業団1部でもかなり若手が多かったです。特にそういう書類選考をしたわけではないのでしょうが、逆に「なぜこの選手が来てないのか。参加すれば確実に・・・」という選手が何人もいましたので、結果的にそのような比率になってしまったのでしょう。
ただチーム別に分けて試合形式で選考会を行うためには、ポジション別に選手をバランスよく集める必要もあるはず。そのような意味から足りないポジションに大学生を選択した(招集した)可能性もあるのではないでしょうかね(もちろん内情はわかりませんのであくまで想像です)。

さて先にも述べましたがこの53人を3チームに分けます。選手のビブ番号はポジション別に、
投手(1~12番)
捕手(13~21番)
内野手(22~35番)
外野手(36~53番)
と通し番号になっており、これを1番(Aチーム)、2番(Bチーム)、3番(Cチーム)、4番(Aチーム)・・・というように3チームに振り分けて行きます。
その3チームで互いに試合形式の練習などを行うわけですが、ビブナンバーは選手の実力を考えておよそ均等に戦力分散できるような番号の振り方になっているようです。例えば瀬川と藤原は別のチームになるように(言うてもた笑)。

さてそのようにしてチーム分けして選考会がスタートします。

 

<一日目>
晴れ。気温は少々低め。
初日は午後からの開始。協会のHPでは「宮崎県宮崎市総合運動公園」となっていたため「宮崎市運動公園」に向かうがまるで違うことが判明。正確には「宮崎県総合運動公園」であり、WBCのキャンプやサンマリンスタジアムのある場所。そこの軟式第1球場という広場が会場となる。
以下、箇条書き風に。

○13時半くらいからマイクロバスに分乗し徐々に選手が集まりだす。開会の挨拶で宮崎県の偉いさんが「北京五輪ではどげんかしてくれました」というような軽いジャブを放つも、その時にはまだ選手第1陣が球場に集まった段階であり、あとから来た選手はこのギャグを耳に出来ない不幸に見舞われる。

○選手は個々にアップを開始。複数人参加しているチームの選手は、最初は同じチームで集まってアップを、少人数や特に若手の選手は若手で集まってアップを始める。

○ただ実力選手でもチームから一人参加のような選手は最初は孤独で黙々と、といった感じ(徐々にうち解けていく)。

○それぞれのチームの特徴がアップの違いにも表れていて、それが球場のあちこちでてんでばらばらに行われていて面白い。

○次にビブナンバーの近いもの同士でキャッチボール。初顔合わせの選手同士や、実業団選手と大学生の組、1部の超有名投手と2部の若手投手のキャッチボールなど、緊張が手に取るようにわかって面白い。1部の超有名捕手に緊張して投げ込む2部の若手投手などおり、そのような若手選手には参加したこと自体が大きな財産になるはずだ。

○練習の流れの勝手がわからない若手が多い中、かつて代表B経験のある1部の某投手がテキパキと指示を出しつつ全体をまとめる。

○1日目は各チーム別(A、B、Cの3チーム)に軽くシートノックしたりと、ある意味半日を通しての顔合わせとウォーミングアップで終了。最後は投手も含めて全員でトスバッティング。

 

<二日目>
未明より大雨。グランド使用は不可能。加えてこの日鹿児島港から乗船予定のフェリーも欠航(それは個人的なこと)。

○選考会は隣接する室内球場(木の花ドーム)に移して行われる。

○試合形式のケースバッティングなどを主に行った模様。(紅白戦形式も行われたか?)。

○平日でしかも強い風雨。雨の中一応ドームに向かうも、昨日のように近所のおじいさんの散歩がてらの観戦も期待できず、観戦者がごく少数の場合のこっ恥ずかしさを危惧して外から一瞥するのみで宿に戻る。

 

<三日目>
晴れたがグランド状態が悪く風も強く、加えてこの日は気温もかなり下がった。選考会は引き続き木の花ドームで行う。

○この日は休日ということもあり観客も若干増える。

○実業団の某ベテラン監督がバックネット裏で目を光らせる。

○振り分けられたチームはそれぞれかなりうち解けている様子。

○それぞれに仲の良い選手も出来たようでどこの選手とどこの選手がグループになっているのかを見るのも面白かったりする。

○リーグ1、2年目の若手選手は大学生の選手と特に気が合うようでそのような和を作る(よく考えると、今回参加した大学生選手はおそらくみんな年上だろう)。

○選考会の内容としてはケースバッティングがほとんど。ランナーを1塁や2塁、3塁などと条件を替えては繰り返し繰り返しこれを行い、それぞれのケースで目的を設定してバッティングを行う。恐らく、これだけの人数を短期間でしかも守備や走塁、打撃について見極めるにはこの方法がベストなのだろう。

 

<四日目>
おそらく宮崎も快晴。
昨夜遅くフェリーで吐噶喇列島に渡り、この日より1週間は酒を飲んだり崖から滑り落ちたり焼酎を飲んだり坂から転げ落ちたりしていたために選考会を見学できず(それも個人的なこと)。
それでこの日の練習内容は未確認。恐らく観客も増えたことだろう。

 

<さて選考会の結果はどうなる?>
で、さっきもネタバレしてしまったのですが、ソフトウエアの瀬川投手と藤原投手は参加していました。というかこの2人なくして新生日本代表の投手陣は形作れないでしょう。もしかしたら瀬川投手は選ばれないかも知れませんが、それは瀬川の実力を高く評価しているがために与えた試練以外に理由はないはずです。さてさて、結果やいかに。さてさて、さては南京球すだれ(北京にかけてみたが、0点)。

いろいろメディアで流れた情報によりますと、北京組からの参加は5~7人になる様子。合計で「15+2くらい」を予定しているようで、不参加を表明した上野や三科はその「2」に含まれるかも知れません。すると代表組で確実に次も参加しそうなのは投手以外では「峰、廣瀬、西山、馬渕、山田」となるでしょうか。捕手1人を含めた野手は10人弱が新しく加わりそうで、まさに「新生日本代表」といったところ。特に今までずっと期待し続けてきたあの内野手や、あのチームの外野陣、あのベテラン外野手にこの強打の左打者が入るとなるとかなり楽しみなのですが、さてそれは選考結果の楽しみとしましょう。さては南京・・・(もうええ)。
他にも、果敢に挑戦した若手や、2部から挑戦した選手の心意気に感動したことなど書きたいことはいっぱいあるのですが、危うく口を滑らせること請け合いなのでこの辺で終わりましょう。

ところで選考結果の発表はいつですかね?ちなみにB代表なんかも作るのかな?
何にもわかりません。

終わり。

 

<選考会初日の集合時の様子。名将亀井監督もこの時ばかりは小学校の先生気分か(笑)>


<選考会場となった軟式第1球場。後方に見えるのが木の花ドーム>

<2日目以降の会場となった木の花ドーム。新しく美しい球場だが、何せ観戦にはネットが邪魔>


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