【2009年日本リーグ開幕記念特集~開幕節の見どころとスタメン予想~1日目 4_11(Sat)】

ようやく重い腰を上げたソフトボール協会の一大イベント、西武ドームでの開幕節がいよいよ今週末__%color(red){(4月11日、12日)__にせまり、今年も待ちに待ったソフトボールの日本リーグが開幕します。
その開幕節での対戦のみどころ、各チームの状態をあくまで個人的な意見ではありますが載せさせていただきました。

さあみなさん、今年も日本リーグを楽しみましょう!


 

【太陽誘電(一塁側先攻)・開幕予想スタメン(昨季成績)】
1(中):松崎由梨子 (21試合,打率0.371,23安打,8打点, 5二塁打,1三塁打,0本塁打)
2(左):上西晶 (22試合,打率0.203,12安打,5打点, 1二塁打,0三塁打,0本塁打)
3(三):廣瀬芽 (22試合,打率0.364,20安打,11打点, 4二塁打,0三塁打,2本塁打)
4(捕):谷川まき (22試合,打率0.220,13安打,4打点, 1二塁打,0三塁打,1本塁打)
5(遊):水谷直美 (21試合,打率0.190,11安打,4打点, 4二塁打,0三塁打,0本塁打)
6(二):川原若菜 (5試合,打率0.182,2安打,1打点, 1二塁打,0三塁打,0本塁打)
7(一):佐野志津香 (22試合,打率0.102,5安打,3打点, 0二塁打,0三塁打,1本塁打)
8(右):中嶌梨紗 (22試合,打率0.226,14安打,5打点, 0二塁打,0三塁打,2本塁打)
9(D):佐藤みなみ (21試合,打率0.114,5安打,4打点, 1二塁打,0三塁打,0本塁打)
先発投手:坂井寛子
(18試合,投球回数111.6,防御率1.38,被打率0.201,23与四死球,67奪三振,1659球,11勝,7敗)

 

<太陽誘電チームの簡単な紹介>
熊野オープン以来お目にかかれていない誘電。前田の抜けたレフトを誰が守るのか、上西がコンバートされるのかも見どころ。去年のメンバーからの変更はその前田に替わり川原が入るだけだろう。その川原、今年はもしかしたら誘電の鍵を握ることになるかも知れない秘密兵器だ。サードに関しては期待の佐藤を育てる意味でも廣瀬がDPに入ることが多くなるかも知れない。
投手は今年も坂井が健在。ただし長丁場を勝ち抜くためには伊藤美幸の復調も不可欠だ。
不可欠と言えば谷川まきの復活。昨季は五輪落選の影響か、らしくない成績だったが、今年は一昨年のような爆発を期待したい。

 

【Honda(三塁側後攻)・開幕予想スタメン(昨季成績)】
1(中):島崎望 (21試合,打率0.236,13安打,5打点, 2二塁打,0三塁打,1本塁打)
2(D):菊池亜佐美 (17試合,打率0.234,11安打,5打点, 0二塁打,0三塁打,1本塁打)
3(左):平林真由子 (22試合,打率0.277,18安打,6打点, 3二塁打,3三塁打,0本塁打)
4(一):田中清香 (17試合,打率0.136,6安打,4打点, 2二塁打,0三塁打,0本塁打)
5(捕):ヘザー・スカグリオネ(22試合,打率0.278,15安打,8打点, 1二塁打,0三塁打,4本塁打)
6(右):志水麻里 (20試合,打率0.326,15安打,3打点,2二塁打,0三塁打,0本塁打)
7(三):原田美樹 (16試合,打率0.185,5安打,0打点, 1二塁打,0三塁打,0本塁打)
8(遊):村上由里子 (22試合,打率0.196,11安打,2打点, 2二塁打,1三塁打,0本塁打)
9(二):中村瞳 (21試合,打率0.044,2安打,0打点, 0二塁打,0三塁打,0本塁打)
投手:ジーナ・オークス
(13試合,投球回数61,防御率2.41,被打率0.236,27与四死球,32奪三振,998球,4勝,5敗)

 

<Hondaチームの簡単な紹介>
ここは去年と全くレギュラー陣に変化はなし。ただ新人の加藤がいずれ内野のどこかのポジションで出る機会が増えるだろう。注目の打者は1番の島崎、3番の平林、4番の田中。この思い切りの良い打者3人に対し、ベテランの菊池や中村がどうやってチャンスを作るか、作ったチャンスをヘザーが豪快な一打で返せるかにかかっている。
守りでは以前から強調してきた中村瞳のセカンドの守備に今年も大注目。日本リーグ1のファインプレーをまた堪能できるだろう。
投手はスカグリオネと庄子の2人が軸となるが、ここにことしは「富山のドクターKK」金尾和美が入ってくるだろう。元気な稲元も含め、4人で凌ぎながら1年を乗り切っていく戦いになる。

 


 

【デンソー(三塁側後攻)・開幕予想スタメン(昨季成績)】
1(右):狩野香寿美 (22試合,打率0.319,15安打,8打点, 2二塁打,0三塁打,1本塁打)
2(中):増山由梨 (22試合,打率0.280,21安打,3打点, 3二塁打,0三塁打,0本塁打)
3(投):マーガン・ギブソン(新加入)
4(左):東美幸 (22試合,打率0.281,18安打,12打点, 2二塁打,1三塁打,4本塁打)
5(捕):クリスティン・バトラー(22試合,打率0.224,13安打,9打点, 1二塁打,0三塁打,1本塁打)
6(一):伊藤良恵 (21試合,打率0.200,9安打,2打点, 0二塁打,0三塁打,0本塁打)
7(三):新崎涼子 (15試合,打率0.250,5安打,2打点, 0二塁打,1三塁打,0本塁打)
8(遊):松本尚子 (22試合,打率0.133,6安打,2打点, 1二塁打,1三塁打,0本塁打)
9(二):野木あや (9試合,打率0.000,0安打,0打点, 0二塁打,0三塁打,0本塁打)
先発投手:マーガン・ギブソン(新加入)

 

<デンソーチームの簡単な紹介>
昨季に続いての決勝トーナメント進出なるか、戦力的には十分4位以内に入り込める力はある。開幕から昨年のレギュラーに故障が出たようだが、ここは敢えてその穴を埋める若手の新崎と野木に期待したい。野木と投手の片山はともに準優勝した2007年世界ジュニア選手権メンバーである。その時の主力としてはレオパレスの伊藤、山根、ルネサスの峰、山本、シオノギの安福などすでにリーグで大活躍している選手も多い。名門厚木で主軸を打った新崎を加えたこのデンソー勢3人も、同世代の仲間には負けてはいられない。
昨年のリーグ戦3位躍進は東や増山など脂の乗りきった選手の力が噛み合ったことが一番大きいが、打線にバトラーという核となる大砲が入ったのも同じくらいに大きかった。今年はこのバトラーに加え投手のギブソンの打撃も期待できそうで、パワーとスピードが上手く噛み合うととても良い打線になりそうだ。が、と同時に、この2人の守備が足を引っ張ることになりかねないかという心配もある。

 

【シオノギ製薬(一塁側先攻)・開幕予想スタメン(昨季成績)】
1(左):田城博美 (22試合,打率0.234,15安打,3打点, 4二塁打,0三塁打,1本塁打)
2(中):高木由美子 (22試合,打率0.224,13安打,4打点, 0二塁打,0三塁打,1本塁打)
3(D):安田真富果 (22試合,打率0.306,19安打,1打点, 4二塁打,0三塁打,0本塁打)
4(一):熊谷陽香 (18試合,打率0.100,2安打,0打点, 0二塁打,0三塁打,0本塁打)
5(三):宮幸代 (22試合,打率0.190,12安打,4打点, 2二塁打,0三塁打,2本塁打)
6(捕):橋元春華 (19試合,打率0.182,8安打,3打点, 1二塁打,0三塁打,0本塁打)
7(遊):杉本夏子 (14試合,打率0.200,5安打,1打点, 0二塁打,0三塁打,0本塁打)
8(右):藤田恵 (22試合,打率0.085,4安打,2打点, 0二塁打,0三塁打,0本塁打)
9(二):坪田佳奈 (8試合,打率0.000,0安打,0打点, 0二塁打,0三塁打,0本塁打)
先発投手:松村歩
(17試合,投球回数61,防御率3.33,被打率0.282,24与四死球,31奪三振,1014球,3勝,10敗)

 

<シオノギチームの簡単な紹介>
もともと打力は二の次であったが、その中でも軸となっていた津本が抜けてさらに線が弱くなった。今年はオープン戦最初から一貫して4番に大型一塁手の熊谷を据えて主砲としての自覚を持たせることに時間を費やした。若き日の清原和博を彷彿させる迫力有る構えでありながら、スイングはやや大人しく上手く打とうとする意識が強いような気がする。今年は打率はいいとして、出来ればガンガン振り回して大きな打球を放って欲しいものだ。
高木、安田、宮と、熊谷を前後する打者は実績もありある程度は期待できるが、下位打線は今年も目をつむることになるだろう。その下位打線にあって入れ替え戦で大活躍した橋元が如何に気を吐くかにもかかっている。
最大のポイントゲッターにしてチャンスメーカーは1番を打つ田城である。この打者を打線のどこに置くかによって、数少ない得点機を物に出来るかどうかの全てが決まってしまいそうだ。昨季同様にバントを多用して数少ないチャンスをいかに広げるか、今年も苦心の一年になるだろう。
さて打撃に関してはかなり辛口の評価だったが、守備は堅実で個人的にはかなり評価は高い。非常に基本的なスキルであるが、キャッチボール一つを見ても「捕ってから投げる」という一連の動作がどの選手も非常に綺麗であり、基本を大切にした練習を徹底しているのが伺える。
投手に関してはもはや何も言わない。調子云々は関係なく、松村と安福にはやってもらわないとどうしようもないからである。そんな2人が足踏みしている間、高倉が今年はかなり力をつけてきた。もしかしたら主戦としての働きをするかも知れない。

 


 

【豊田自動織機(三塁側後攻)・開幕予想スタメン(昨季成績)】
1(中):狩野亜由美 (22試合,打率0.350,28安打,7打点, 4二塁打,1三塁打,1本塁打)
2(左):白井沙織 (22試合,打率0.170,9安打,9打点, 2二塁打,0三塁打,1本塁打)
3(捕):ジェニー・トッピング(新加入)
4(右):田中幹子 (22試合,打率0.229,16安打,13打点, 4二塁打,0三塁打,2本塁打)
5(遊):内藤恵美 (出場なし)
6(二):酒井かおり (22試合,打率0.318,14安打,2打点, 3二塁打,0三塁打,0本塁打)
7(D):本田小百合 (22試合,打率0.324,22安打,8打点, 2二塁打,0三塁打,1本塁打)
8(三):古田真輝 (22試合,打率0.311,19安打,8打点, 4二塁打,0三塁打,2本塁打)
9(一):長澤佳子 (22試合,打率0.271,13安打,6打点, 2二塁打,0三塁打,3本塁打)
先発投手:宮本直美
(8試合,投球回数24,防御率1.46,被打率0.157,3与四死球,16奪三振,336球,2勝,1敗)

 

<織機チームの簡単な紹介>
大砲リベラがチームを去り替わりに元アメリカ代表捕手のトッピングが入った。さすがに長打力は劣るがバッティングの巧さには目を見張るものがあり、守りはもちろん攻撃に関しても戦力アップになっただろう。そのほかの攻撃陣での最大のプラスが内藤の復帰。若干まだ足が気に掛かり、特に人工芝では不安もあるが、打つ方はむしろ復帰後ますます円熟味を増している。2度のアキレス腱断裂という大怪我を機にむしろ新境地を開いた感さえする。
昨季は今ひとつ乗り切れなかったもう一人のベテラン田中が、今年は春から往年の打棒復活する兆しを見せている。世界的スキージャンパーでありながら五輪年になると不調に陥る葛西紀明よろしく、この田中もとうとう五輪には縁がなかったが、歴代でも最高クラスの強打者であることを今年はもう一度ファンに印象づけてくれそうだ。もう一人あげるとすると酒井の打撃か。昨年初めて規定打席に到達し3割を打ったが、今年はさらにパワーアップしますます活躍しそうな予感がする。
唯一にして最大の懸念はやはりミッシェルの抜けた投手陣だろう。バークハートという力のある若手投手が加入したが、オープン戦を見てももう少し慣れる時間が必要かも知れない。それまでは昨季ようやく開花した宮本の右腕にかかる期待が大だ。開幕戦を含めて前半の数試合、宮本のできが今年の織機の大きな鍵を握るだろう。

 

【トヨタ自動車(一塁側先攻)・開幕予想スタメン(昨季成績)】
1(遊):ナターシャ・ワトリー(新加入)
2(中):前園理絵 (22試合,打率0.277,18安打,6打点, 3二塁打,0三塁打,0本塁打)
3(右):藤野遥香 (22試合,打率0.261,18安打,7打点, 2二塁打,1三塁打,0本塁打)
4(D):藤崎由紀子 (22試合,打率0.304,17安打,8打点, 1二塁打,3三塁打,0本塁打)
5(一):伊藤幸子 (22試合,打率0.279,19安打,9打点, 0二塁打,1三塁打,1本塁打)
6(三):坂本令奈 (19試合,打率0.214,12安打,7打点, 4二塁打,0三塁打,0本塁打)
7(二):鈴木美加 (9試合,打率0.267,4安打,1打点, 0二塁打,1三塁打,0本塁打)
8(左):小野真希 (22試合,打率0.149,7安打,6打点, 1二塁打,0三塁打,1本塁打)
9(捕):渡邉華月 (22試合,打率0.192,10安打,1打点, 0二塁打,1三塁打,0本塁打)

先発投手:モニカ・アボット(新加入)

 

<トヨタチームの簡単な紹介>
とにかくアボットとワトリーである。まさかこんな選手が日本リーグに参戦してくれるとは・・・、と誰もが驚いたはずだ(ということはリサ・フェルナンデスやミッシェル・スミスが日本リーグに最初に来たときの衝撃は恐らくこれ以上だったのだろう)。
そしてこの衝撃の外国人補強の下地としてじわじわ効いているのが昨季戸田中から移籍した坂元の存在。加えて2年目の鈴木が一気に開花しそうであり、かつ金メダリストの伊藤がチームに残り今年も主軸を担ってくれる。他にも藤崎、藤野、前園という玄人好みの実力者がいて、さらにはレフトの小野も急激に伸びてきた。加えて捕手には将来の代表候補の渡邉がいる。投げる方でも投球回数制限を迎えたアボットの後ろには魔球チェンジアップの露久保が控えている。チーム編成としては完璧に近く、今年の優勝候補の筆頭であろう。
そのトヨタが、長年苦杯を舐めさせられてきたライバル織機に対してリーグ初戦でどんな戦いを見せるか、非常に楽しみで仕方がない。どれだけ生中を注文してしまうのか、まるで予想できない・・・。

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