【2017年1部第6節茅ヶ崎大会①:SG-HLD vs 太陽誘電~SGH先制するも、誘電が貫禄の逆転勝ち】

SG-HLD 210 0200…5-10-1
太陽誘電 221 210x…8-8-0
SGホールディングス:●樋口麻知子、市谷愛美、千葉美咲 - 山科真里奈
太陽誘電:○藤田倭 - 青木千春
(本):S・ポーター(S)、河野美里、佐藤みなみ②(誘)
(三):中島香澄(S)
(二):柳瀬友紀(S)、丸本里佳(誘)
【テーブルスコア】

 


【戦評】
まず始めに、この試合で誘電の河野美里選手が、通算300本安打を達成しました。山田恵里選手、増山由梨選手に続いて史上3人目の快挙達成!
おめでとう!
さて、前半戦を終わって7勝4敗と大健闘のSGホールディングス。SGHとしては初の、前身のミキハウスまで遡ると13年振りくらいの決勝進出を目指し絶好の位置につけている。
そのSGHで唯一にして最大の懸念がエース、K・パーナビーが前半戦で投げ過ぎたため、後半は回数制限で安易に登板できないこと。なので最初から相手を決めての登板となる。
この6節は上位確定の誘電と、最下位の日本精工が相手ということなので、パーナビーの登板はなし(練習もしてなかったが、怪我なんてことはないはず)。
「登板はなし」ということをわかりやすく説明すれば、「誘電戦は捨て試合、日本精工戦は何が何でも日本人投手(加藤あずさ)で勝つ試合」ということになるだろう。
でもそんな試合に限って打線が好調で、藤田倭を相手に初回から安打を重ね点数を奪い、ついつい欲が出て途中からでもパーナビーを出して勝ちに行きたくなるところだったが、「樋口、市谷、千葉」と3投手をつなぐだけで、結局最後までパーナビーどころか明日登板予定の日本人エースの加藤すら出さなかったのは、ある意味徹底した采配で、その辺りは小林良美監督さすがだなといった印象。
ただファンとしては、SGHが勝てそうな試合をあえて負けに行ってるようで、見てて全然面白くない采配だったが(笑)。でもそこはもう割り切り。次の7節の「v.s.豊田自動織機」が最大のライバル対決になるんだからパーナビーはそこに全力でぶつけるしかない。
さて誘電はこういう投手藤田が調子悪くて被安打10で5点も取られた試合でも、相手が控え投手とはいえしっかり打ち負かして勝つのがさすが。
まあ藤田が悪かったのか、正捕手佐藤の代わりにマスクをかぶった青木が悪かったのかはわからないが、藤田は日本代表でぶいぶい言わせてて言い訳はできんから、これは100%藤田が悪かったということにしよう。
で最後に一つ、ここの所4番にも抜擢されて打って守って大活躍のSGHの中島香澄。愛媛短大出身ということでひそかに大いに応援している選手なのだが、あの5回のレフト前ポテンでの無謀な本塁突入と、3点差の7回の無謀な二塁盗塁(失敗)はいただけない。「なんで点差あって負けてる7回に盗塁するの?意味がわからん」って、隣に座ってる人も言うてた(笑)そのあたりを克服して、4割打った元大鵬で愛短の先輩の中山亜希子選手みたいな良い選手にならなければ。
<299安打で迎えた4回裏の第2打席、レフトにクリーンヒットの適時打を放ち、通算300安打目を達成した河野美里>





【先攻:SGホールディングス~先発メンバーと交代選手】
1(4):柳瀬友紀
2(8):土肥里奈→(打)藤田成美→(再)土肥里奈
3(3):ステーシー・ポーター
4(7):中島香澄
5(2):山科真里奈
6(5):増野瑠奈
7(6):岩城祐紀→(打)室原杏樹→(再)岩城祐紀→(打)森田紀代美→(走)釣春香
8(9):兵頭花帆
9(D):田中瑠璃
FP(1):樋口麻知子→(1)市谷愛美→(1)千葉美咲
【後攻:太陽誘電~先発メンバーと交代選手】
1(7):原田のどか
2(5):山本晴香
3(8):河野美里
4(1):藤田倭
5(D):佐藤みなみ
6(3):大塚枝里香
7(2):青木千春
8(6):中溝優生
9(4):丸本里佳
FP(9):石濱真実


【試合経過】
【1回表:SGホールディングス~2点】
柳瀬:右飛
※初球を大きな当たり。ホームランの打球だったが、ライトの石濱がフェンスについて腕を伸ばしてキャッチ。
※ライナー性の打球を定位置から一直線に下がって落下地点に行った石濱の守備が素晴らしかった。
土肥:二遊間中前打
ポーター:右中間2点本塁打
中島:一二塁間右前打
山科:空振り三振
増野:空振り三振
<先頭打者柳瀬が初球をライトにホームラン!と思ったら、ライト石濱がフェンス際でホームランをもぎ取る。>

※試合開始の初球だったので油断していてキャッチの瞬間は撮れず。あとで協会のビデオで見ようと思ったら、協会のカメラも全然追いついておらず。ファインプレーしても拾われないのがいかにも石濱らしい(笑)
<柳瀬のホームランはもぎ取られたが、ポーターは完璧な先制ツーラン>
【1回裏:太陽誘電~2点】
原田:遊ゴロ・失
※強いが正面の平凡なゴロ。岩城が見事にトンネル
山本:三ゴロ二封(一塁は間一髪)
河野:中越え2点本塁打
※センター方向への強風に乗った風ホームラン
※センター土肥も捕れそうだったがわずかに及ばす
藤田:中直
佐藤:見逃し三振
<河野がアウトコースをセンターへ。>

<ふらふらと上がったのでセンター土肥が捕れると思ったし、ちょうど死角でボールが消えたので捕ったと思ったのだが、、、>

<この日は台風の影響で上空はセンター方向へこの強風(グランド内はほぼ無風)。河野の打球は高く上がって明らかに風に乗ったホームラン>

【2回表:SGホールディングス~1点】
岩城:空振り三振
兵頭:二遊間・中前打
田中:セフティバント・一犠打
柳瀬:右中間適時二塁打
土肥:空振り三振(外の遠い球)

<この日大当たりの柳瀬。インコースを見事に右中間に適時二塁打>
【2回裏:太陽誘電~2点】
大塚:四球
青木:遊後ろポテン安
※捕れそうな打球。野手が風を読めず
中溝:一犠打(タッチアウト)
丸本:右越え2点二塁打
※ライト兵頭が打った瞬間前進
原田:二ゴロ三進
山本:左前直(中島が好捕)

<青木の打ち損じの打球はショートの岩城が捕れず。これも風に翻弄されたが、捕ってほしかった打球>

<丸本の打球はライトへの強烈なライナー。ライト兵頭が打った瞬間前に走ってしまい、頭上を大きく越える>

<山本のレフトへの打球は中島が好捕>
【3回表:SGホールディングス~0点】
ポーター:四球
中島:三犠打
山科:四球
増野:三ゴロ併殺(5-5-3)
<1死一二塁から増野のゴロは三塁ベース付近でおあつらえ向きの併殺打>
【3回裏:太陽誘電~1点】
河野:左直
藤田:二飛
佐藤:左越え本塁打
大塚:右直

<この日は守備はお休みでDPの佐藤みなみ。完璧な一発>

【4回表:SGホールディングス~0点】
岩城:二飛
兵頭:二ゴロ
田中:投ゴロ

【4回裏:太陽誘電~2点】
※この回からSGHは投手に市谷
青木:左飛
中溝:中直(土肥が好捕)
丸本:四球
原田:中前打
山本:中前適時打
河野:左前適時打
※河野はこれで300安打達成
藤田:遊ゴロ

<中溝のセンターへの打球は完全に抜けたかと思ったが、これはセンター土肥がファインプレー>
【5回表:SGホールディングス~2点】
柳瀬:左前打
土肥:空振り三振(前の打席と同じ外のボール)
ポーター:四球
※四球のボールをパスボールしたが球審に当たる
中島:右翼線2点三塁打
山科:四球
増野:左前ポテン安
※1死一三塁で打球はレフトの前に。これをレフトの原田が前進するもショートバウンドでキャッチ。
※それを見た中島が三塁ベース付近からホームへ突入も原田からの返球で余裕でアウト。
※あの打球で本塁突入は絶対に無理。三塁走者中島の明らかな走塁ミス。
※二塁テンポラリー走者に中島
室原(←岩城):空振り三振

<ライト線を深々と破る2点三塁打を放つ中島>

<増野の詰まったレフト前への打球がポテンヒットに>

<落ちたのを見て三塁からスタートした中島がホームタッチアウト。この走塁は完全に判断ミス>

【5回裏:太陽誘電~1点】
佐藤:中越え本塁打
大塚:左飛
青木:左飛
中溝:死球(かすり)
丸本:二ゴロ

<DP佐藤みなみが2打席連続のホームラン。誘電の選手は与えられた場所で確実に結果を残す>

【6回表:SGホールディングス~0点】
兵頭:右飛
田中:空振り三振
柳瀬:中前打
藤田(←土肥):一飛(ツマリ)

【6回裏:太陽誘電~0点】
※この回からSGHは投手に千葉

原田:右飛
山本:二ゴロ
河野:遊飛

【7回表:SGホールディングス~0点】
ポーター:四球
中島:一ゴロ二封
※中島が二盗失敗。この点差での盗塁企図は意味不明
山科:四球
増野:三直強襲安
森田(←岩城):死球(肘)
※一塁代走に釣
兵頭:二飛

【試合終了】

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