【2017年1部第6節茅ヶ崎大会②:日立 vs 日本精工~日精工、終盤反撃するも及ばず】

日 立    100 0003…4-6-0
日本精工 000 0002…2-8-1
日立:○小薗美希、岡村奈々、小薗美希 - 清原奈侑
日本精工:●藤嶋涼菜、山田夏生 - 馬場未波
(本):林佑季(日立)
(三):
(二):瀧中美緒(日精)
【テーブルスコア】

 


【戦評】
とにかく見ていて最後までハラハラどきどきの面白い試合だった。日本精工は前半戦で唯一勝利したのがこの強豪日立相手。しかもその後、夏のトヨタオープン、足利市長杯と勝利し、練習試合含めとはいえ3連勝中。その相性の良さが嘘ではないことをこの日も証明してくれた。
惜しかったのが0-1と1点ビハインドで迎えた6回裏の攻撃。先頭の1番村井が四球で出ると続く中村との間でエンドラン。中村が頭の高さのボール球を強引に叩きつけ一二塁間を破るヒットを放つと、一走の村井が三塁を狙ったがタイミングは完全にアウト、しかしライト長谷川からの送球がレフト方向にそれ、村井も巧くタッチを交わしてセーフになり、その間に中村も二塁を陥れ二三塁に。さらに3番杉山がストレートの四球を選び、ノーアウト満塁の大大大チャンス。
コントロールも乱しているし、これは最低でも同点にはなる、と思ったが、しかしここからが日立小薗の真骨頂!
直前の打者をストレートの四球で歩かせて無死満塁にしながら、4番安井を迎えた時点ではすでに別人。しかもアウトコースのギリギリを何度もボールに判定されながらも全く動じず、緩急をつけコースギリギリを攻めてファールを打たせ、最後は安井を空振り三振に。この時点でもう小薗の完全勝利。続く尾西をセカンドゴロ併殺打に打ち取って、当たり前のように無死満塁を無失点で切り抜けてしまった。日本精工としては絶好のチャンスを4番5番で無得点と最悪の結果ではあったが、あの場面は相手の小薗があまりにも素晴らしかったので仕方がない。

しかし日本精工もただでは終わらない。
7回表に日立の林に3点本塁打を打たれ4点差がついたことで、日立は7回裏に日本代表に選ばれている岡村を登板させたが、正直、岡村レベルでは抑えられない。
前半戦も岡村を滅多打ちにして勝利した日本精工だったが、この試合でもバッティング練習状態。
瀧中がセンターフェンス直撃の二塁打を放つと、高岡、村井、中村もヒットを放って2点。このままいけば逆転サヨナラは確実だったが、さすがに日立も最後は小薗を再登板させて試合を締めた。
しかしそれにしても岡村はひどい。前半戦のレポートでも書いたが、日本精工の打線なら岡村レベルなら楽勝で打つから、大事な場面ではとてもじゃないが使えない。こんな投手がなんで日本代表に選ばれているのか、正直全く分からない。
ビックカメラの中野花菜と日立の岡村奈々の日本代表選出には何か裏があるとしか思えない。かなり多くの人がこの二人の選出には強い不満を吐露している(と思われる、笑)。

日本精工としては痛かったのが初回先頭打者長谷川の「普通の」ショートゴロを松田がエラーしたこと。
結果的にあのエラーが試合を決めてしまった。

<瀧中の弾丸ライナーは、開幕戦の安井に続き日本精工2本目のホームランかと思ったが、打球が低かったせいでフェンスを越えず>
<高岡の打球もセンターへのクリーンヒット>
<さらに村井、中村と連打で岡村奈々を滅多打ち。正直、岡村レベルでは抑えるのは無理>



【先攻:日立~先発メンバーと交代選手】
1(9):長谷川千尋
2(4):松岡くるみ
3(8):山田恵里
4(D):松畑美希
5(5):林佑季
6(3):木村千春→(3)奥田茉優希
7(7):田邊奈那→(打)松本伶奈→(再走/7)田邊奈那
8(6):那須千春
9(2):清原奈侑→(打)倉本美穂→(再2)清原奈侑
FP(1):小薗美希→(1)岡村奈々→(再1)小薗美希

【後攻:日本精工~先発メンバーと交代選手】
1(D):村井彩乃
2(8):中村白
3(4):杉山まれい
4(3):安井聖梨奈
5(9):尾西美紗
6(6):松田愛実
7(5):新美天理→(走/5)瀧中美緒
8(7):高岡佑衣
9(2):馬場未波→(打)野木あや→(再2)馬場未波→(打)山岡未歩
FP(1):藤嶋涼菜→(1)山田夏生


【試合経過】

【1回表:日立~1点】
長谷川:遊ゴロ失
松岡:三犠打
山田:四球
松畑:死球(初球)
林:右犠飛(一三塁に)
※松畑二盗で二三塁
木村:四球
田邊:遊飛

 

【1回裏:日本精工~0点】
村井:遊ゴロ
中村:空振り三振
杉山:三ゴロ

 

【2回表:日立~0点】
那須:遊ゴロ
清原:見逃し三振
長谷川:二ゴロ

 

【2回裏:日本精工~0点】
安井:遊ゴロ
尾西:左直(田邊好捕)
松田:一ゴロ

 

【3回表:日立~0点】
松岡:一ゴロ
山田:四球(ストレート、ただ1球ストライク臭かった)
松畑:遊ゴロ二封
林:三遊間・左前打
木村:遊ゴロ二封

 

【3回裏:日本精工~0点】
新美:空振り三振
高岡:一二塁間右前打
馬場:見逃し三振(タイミング合わず)
村井:左前打(ポテン)
中村:中飛

<村井がレフト線に巧く落としたが、この回は得点できず>
【4回表:日立~0点】
田邊:空振り三振
那須:三遊間・遊安
倉本(打←清原):投ゴロ二封(初球)
長谷川:一ゴロ

 

【4回裏:日本精工~0点】
杉山:二ゴロ
安井:三ゴロ
尾西:遊ゴロ

 

【5回表:日立~0点】
松岡:中前打(投手の足元)
山田:左前打(クリーンヒット)
松畑:一ゴロ(二三塁)
※日本精工は投手に山田
林:投ゴロ・本塁タッチアウト(エンドラン失敗、一三塁に)
木村:三ゴロ

 

<1死二三塁から職人・林がエンドランでゴロを転がすも投手の正面>
<三走松岡が突っ込むもタッチアウト。林と松岡のコンビでもエンドランを失敗することがあるのかとビックリ>
【5回裏:日本精工~0点】
(日立はファーストに奥田)
松田:三ゴロ
新美:遊右・中前打
※代走に瀧中
高岡:空振り三振
野木(打←馬場):右直

 

<この回代打に出てきたのがなんとなんと「野木ちゃん」ではないですか!良い当たりだったがライトへのライナー。>


【6回表:日立~0点】
(日本精工は捕手に馬場が再出場)
松本(打←田邊):死球
※代走に田邊が再出場
那須:三犠打
清原:右飛
※田邊が二塁からタッチアップも三塁アウトの併殺

 

<捕球は不安だが肩は一級品のライト尾西。二塁からタッチアップしたのが俊足田邊なのだから、これは自慢できる>
【6回裏:日本精工~0点】
村井:四球(ストレート)
中村:一二塁間右前打(二三塁に)
※エンドラン、頭の高さのボールを叩きつけてヒット
※三塁に滑り込んだ村井はタイミングアウトだが送球がレフト方向に逸れてタッチをかいくぐってセーフに、中村も二塁へ
杉山:四球(ストレート)
※無死満塁に
安井:空振り三振
尾西:二ゴロ併殺(4-2-3)

 

<無死一塁から中村がエンドランでボール球をライトにヒット>


<一走村井が三塁狙ったのは無謀と思ったが、送球がそれ間一髪セーフに>
<無死満塁の大チャンスだったが4番安井が空振り三振。この時点で小薗の勝利は見えた>
<尾西も粘ったが詰まってセカンドへのゴロ>
<難しいバウンドの打球だったが、そこは日立の松岡。楽勝でホームゲッツーに仕留める>
【7回表:日立~3点】
長谷川:投ゴロ
松岡:セフティバント・捕ゴロ
山田:四球
松畑:中前打
林:左越え3点本塁打
奥田:中飛

 

<2死走者なしからチャンスを広げ、最後は林が試合を決める3点本塁打。林の前で藤嶋を再登板させていれば、と日本精工の遠藤監督も後悔したはず>
【7回裏:日本精工~2点】
松田:投ゴロ
※日立は投手に岡村
瀧中:中越え二塁打(ジャスミート、ライナーで)
高岡:中前打(クリーンヒット)
山岡(打←馬場):投ゴロ二封(初球。一三塁に)
村井:左前適時打(一二塁)
中村:中前適時打(一二塁)
※日立は投手に小薗が再出場
杉山:空振り三振

 

【試合終了】

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