【2017年1部第6節茅ヶ崎⼤会③︓誘電 vs ⽇⽴ 〜好ゲーム必⾄ のこの対戦、誘電が終盤の2発で快勝 】

誘電 000 1140…6-9-0
日立 100 0000…1-3-1
太陽誘電:○藤田倭、尾﨑望良 - 佐藤みなみ
日立:●泉花穂、小薗美希、岡村奈々- 清原奈侑
(本):藤田倭、河野美里(誘)
(三):
(二):藤田倭(誘)
【テーブルスコア】


【戦評】
誘電対日立と言えば、ここ数年では最も面白い対戦を見せてくれることで知られ、個人的にもこの組み合わせだけはできる限り現地で見るように努力している。
試合前の予想では、藤田倭が前日不調なこともあり、点を取りあって5、6点の争いになるなという予想。結果的に勝った誘電が6点を奪ったが、終盤までは1点を巡る接戦で、そうなると両チームの守備陣が好プレー連発の守り合いとなり、結局どちらにせよこの両チームの試合はどう転んでも面白い試合になる。

日立は1回裏に2死満塁から那須が粘って四球を奪い取って先制。昨日全然よくなかった藤田が今日もコントロールを乱してイマイチのスタートだったが、この後はなんとか立ち直る。
日立の先発泉花穂は持ち前の緩急を使った丁寧なピッチングで3回まで抑えたが、4回、二つの暴投もあって1死一三塁のピンチを招くと投手が小薗に交代。2死まで持って行ったが、誘電の1番原田のどかに高めのボール球を強く叩きつけられサード林のグラブを弾く同点打を浴び追いつかれる。

1-1の同点となったが、小薗も登板してきたし、リリーフした誘電の尾﨑望良も絶好調だし(結果的にパーフェクトリリーフ)、さあこれからまだまだ長い投手戦が続くぞ~~と思った矢先、5回表1死からOPOの藤田が左中間に打った瞬間にわかるようなICBM級の弾丸ライナーのホームラン。PAC3でも太刀打ちできんようなとんでもない打球で誘電が1点勝ち越す。

ただそれでもまだまだ1点差。日立の攻撃陣ならたとえ誘電相手でも簡単になんとかなるはずだったのだが、6回に一気に試合を決める4点を奪われて万事休した。
その誘電の6回、原田の「しぶとく」という言葉がまるっきり当てはまるような狭い三遊間をしぶとく破るタイムリーヒットと、河野のスリーランの4打点だったのだが、この、試合を決める4点を呼び込んだのが間違いなく8番の新人中溝のバッティングだろう。

この回先頭の尾﨑が四球で出ると、中溝が送りバントの構えからバスター。その打球が前進守備だったサードの名手林のグラブを弾くヒットとなったことで、一気にチャンスが広がって最終的には河野のスリーランにまでつながった。
サードの守備位置を見て自分で判断したのか、ベンチによるサインかはわからないが、どちらにせよあの場面でバスターで強い打球を打てる思い切りの良さはなかなかベテランでもないはず。それを高卒1年目の選手がいとも簡単にやってしまうのだから恐れ入る。この中溝優生という選手、本当にすごい選手だ。

<6回表、無死一塁、バントの構えからのバスター強打で三塁強襲ヒットを放ちチャンスを広げた中溝優生。高卒1年目とはとても思えない凄い選手>


<長谷川「す、すみません山田さん!なんか臭うなあと思ったら、間違って山田さんのヘルメット被ってネクスト入ってました!」
山田「お、おう…。そ、そうか…(…お前一回シバくぞ…)」>

<監督「何?ブルペンキャッチャーしていた時にファールボールがバウンドして当たった!?ボケーっとしているからだよ!頭冷やして来い!」
数馬「もう冷やしてます…」>


(注)会話は全てフィクションです(笑)


【先攻:太陽誘電~先発メンバーと交代選手】
1(7):原田のどか
2(5):山本晴香
3(8):河野美里
4(1):藤田倭→(OPO)→(走/OPO)小山友香
5(2):佐藤みなみ
6(3):大塚枝里香
7(D):尾﨑望良→(走/DP)石濱真実→(DP)尾﨑望良→(DP1)
8(6):中溝優生
9(4):丸本里佳
FP(9):石濱真実→(走/DP/9)

【後攻:日立~先発メンバーと交代選手】
1(8):山田恵里
2(4):松岡くるみ→(走)市川咲子→(再4)松岡くるみ
3(5):林佑季
4(D):松畑美希
5(3):奥田茉優希
6(6):那須千春
7(7):田邊奈那
8(2):清原奈侑→(打)木村千春→(走)松本伶奈→(再2)清原奈侑
9(9):長谷川千尋→(打)倉本美穂
FP(1):泉花穂→(1)小薗美希→(再1)泉花穂


【試合経過】

【1回表:太陽誘電~0点】
原田:二ゴロ
山本:中前打(チェンジアップを巧くためて)
河野:右飛
※暴投で山本二塁へ
藤田:四球
佐藤:四球(3-0後のストライクがイリーガル)
※テンポラリー走者に河野
大塚:遊ゴロ・三封(那須が三塁にバックトス)

【1回裏:日立~1点】
山田:一ゴロ
松岡:三遊間左前打
林:一二塁間右前打(一二塁)
※二塁代走に市川
松畑:死球(初球を左胸に)
奥田:二ゴロ本封
那須:押出四球(粘って)
田邊:遊ゴロ

【2回表:太陽誘電~0点】
尾﨑:一二塁間・右前打(粘って)
※一塁走者にFPの石濱
中溝:三犠打
丸本:遊ゴロ失(二塁寄りのゴロで一二塁のまま)
原田:見逃し三振(直前までボール判定の厳しいコース)
山本:捕邪飛(チェンジアップ)

【2回裏:日立~0点】
清原:遊邪飛
長谷川:四球
山田:左前打
松岡:左飛
林:三邪飛(好捕)

<フェンスを越えるファールフライを山本晴香が好捕>

【3回表:太陽誘電~0点】
河野:右邪飛
藤田:中直
※センター左への弾丸ライナー。山田がダイビングキャッチのファインプレー
佐藤:遊飛

<藤田倭の完全に左中間を真っ二つの打球をファインプレーするセンターの山田恵里。写真で見るとそんなにファインプレーに見えないのは、足が速すぎて打球に追いついてしまうから。要するに山田が凄すぎるから。>

【3回裏:日立~0点】
松畑:空振り三振
奥田:左直
※レフト線完全に抜ける当たり、原田が超美技
那須:三飛(ツマリ)

<守備なら山田にも河野にも負けないのが原田のだどか。この奥田の打球もまさか捕るとは思えなかった>

【4回表:太陽誘電~1点】
大塚:右邪飛
尾﨑(再←石濱):左前打
※ワンバウンド暴投で二塁へ。この時捕手の清原の送球が反れるも塁審直撃。当たってなければ右中間抜けた。
中溝:四球
※四球のボールがワイルドピッチで一三塁に
※日立は投手に小薗
丸本:右飛(浅い)
原田:三遊間・左前適時打(しぶとくゴロで破る
山本:一ゴロ(強い打球)

<ワンバウンド投球を捕手清原奈侑が弾く間に好走塁で二塁に走った尾﨑望良。送球が大きく逸れるも審判に当たって日立としてはラッキー>

<同点の三塁強襲ヒットを放つ原田のどか>

【4回裏:日立~0点】
田邊:空振り三振
木村(打←清原):四球
※木村が珍しく二盗
長谷川:中飛
※誘電はDP投手に尾﨑、藤田はOPOに
※投球練習終了後、日立は二塁代走に松本
山田:一ゴロ

【5回表:太陽誘電~1点】
(日立は清原が捕手に再出場)
河野:右飛
藤田:左中間本塁打
佐藤:遊ゴロ
大塚:二飛

<逆転の弾丸ライナーホームランを放った藤田倭。本塁で吠える>

【5回裏:日立~0点】
松岡:投ゴロ(尾﨑がグラブトスで間一髪)
林:左飛
松畑:空振り三振

【6回表:太陽誘電~4点】
尾﨑:四球(ストレート)
中溝:三弾く安(一二塁)
※バントの構えから、サードの前進を見てバスター。見事なバッティング
丸本:捕犠打(二三塁)
原田:三弾く適時打(一三塁に)
※強く叩いたゴロがバウンドし林のグラブを弾く
山本:三ゴロ(一塁はワンバン送球)
河野:左中間3点本塁打
藤田:左翼線二塁打
※二塁へ滑り込んだ際足を負傷。太ももにピリッときたかタッチで膝を強打したか、不明だが。
※二塁代走に小山
※日立は投手に泉花が再出場
佐藤:右飛

<原田のどかがまたしても三遊間に渋すぎるタイムリーヒット>


<山本晴香のサードゴロは名手林佑季の珍しいワンバウンド送球も、ファースト奥田茉優希が巧くキャッチ>

<走者を二人ためて、河野美里が昨日に続き左中間に一発。この日は風の影響はなし>


<レフト線にヒットを放ち二塁に滑り込む藤田倭。間一髪セーフ>

<しかしこの時藤田倭が足を負傷して退場。藤田がいなくなったら一大事。軽傷を祈る>

【6回裏:日立~0点】
奥田:左邪飛
那須:空振り三振
田邊:空振り三振

【7回表:太陽誘電~0点】
大塚:遊ゴロ
尾﨑:中飛
中溝:投ゴロ

【7回裏:日立~0点】
清原:右直
倉本(打←長谷川):捕邪飛
山田:投ゴロ(尾﨑がグラブトス)

<最後は尾﨑望良のグラブトスでゲームセット>


【試合終了】

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