【2017年決勝トーナメント④:ビックカメラ vs 太陽誘電~ビックカメラが2年ぶりの優勝】

BIC高崎 100 1010…3-7-0
太陽誘電 000 0000…0-4-0

ビックカメラ高崎:○上野由岐子 - 我妻悠香
太陽誘電:●藤田倭 - 佐藤みなみ
(本):内藤実穂(ビ)
(三)
(二):森さやか(ビ)
【テーブルスコア】


【戦評】
短期決戦ではあまり相性の良くない織機を破り、アボット擁するトヨタ自動車に初めて勝利し、今年は25年ぶりの優勝を飾るにはチャンスの年だった太陽誘電だが、最後はビックカメラの前に力尽きた。
今年はリーグ戦でビックカメラを相手に唯一土を付けたように決して実力的にも相性的にも悪くない相手だっただけに、ファンとしては最後は誘電の選手が歓喜に溢れる場面を期待したのだが…。

試合の行方を分けたのは初回の攻撃。簡単に1点を先制された誘電はその裏、原田、山本の連打で無死一二塁として打席は河野。ここは何が何でも走者を送らないといけない場面で、河野なら100%送ってくれると期待したが、初球のファールに続いて2球目にファーストの前に小フライを上げてしまう痛恨のミス。打ちたいからわざと失敗したのかなと思うくらい雑なバントでチャンスを潰してしまった(まあ失敗したら雑に見えてしまうのが河野の自由なプレースタイルではあるが、笑)。しかしここですぐさま追いついていたら、個人的には誘電に勝機があったように思う。本当にもったいない場面だった。

今年の決勝トーナメントでのビック、誘電、トヨタの3チームの試合は結局は攻撃においても守りにおいても「一つのミスも許されない」という試合内容。結局ほぼ全くミスのなかったビックカメラが優勝したのもうなずける。まるで名人同士の囲碁や将棋のようで、見ている素人ファンの目線からは決して面白い試合とは言い難いのも事実だが、この3チームの力関係がもうそこまでの域に達しているということだろう。
また来年もこの3チームは他チームにとって厚くて高い壁なのは間違いない。

<この試合の始球式は元戸田中、元太陽誘電の坂井寛子さん。石川県代表の時は石塚寛子投手。肘を突き上げる独特の投球フォームは健在>


【先攻:ビックカメラ高崎~先発メンバーと交代選手】
1(D):森さやか
2(6):市口侑果
3(7):大工谷真波
4(5):山本優
5(9):糟谷舞乃→(走)川井菜月→(再9)糟谷舞乃
6(3):内藤実穂
7(8):小松美樹→(打)降矢香→(再8)小松美樹
8(2):我妻悠香
9(4):藤本麗→(打)植木千晴→(再4)藤本麗
FP(1):上野由岐子

【後攻:太陽誘電~先発メンバーと交代選手】
1(7):原田のどか
2(5):山本晴香
3(8):河野美里
4(1):藤田倭
5(2):佐藤みなみ
6(3):大塚枝里香→(打)岡本由香
7(D):尾﨑望良→(打)青木千春
8(6):中溝優生
9(4):丸本里佳
FP(9):石濱真実


【試合経過】

【1回表:ビックカメラ高崎~0点】
森:左中間二塁打
市口:一犠打(三塁)
大工谷:右飛(浅い)
山本:一二塁間右前適時打
※ポコっという感じで当たりは良くなかったが一二塁間真ん中を抜ける
糟谷:見逃し三振(3-2から)

 

【1回裏:太陽誘電~0点】
原田:中前打(初球をクリーン)
山本:スラップ・遊安(高く跳ねる)
河野:バント・一飛
※初球もバントしファール。らしくない雑な打席。
藤田:中直(弾丸ライナー)
佐藤:一邪半直

 

【2回表:ビックカメラ高崎~0点】
内藤:一ゴロ(ボテボテ)
小松:一ゴロ(ボテボテ)
我妻:見逃し三振

 

【2回裏:太陽誘電~0点】
大塚:空振り三振
尾﨑:空振り三振
中溝:右前打(初球、クリーン)
丸本:投ゴロ

 

【3回表:ビックカメラ高崎~0点】
藤本:一ゴロ
森:左前打(クリーン)
市口:空振り三振
大工谷:二ゴロ

 

【3回裏:太陽誘電~0点】
原田:見逃し三振(チェンジアップ)
山本:遊小飛
河野:二ゴロ

 

【4回表:ビックカメラ高崎~1点】
山本:二ゴロ
糟谷:見逃し三振
内藤:中越え本塁打
※見逃し三振かというような際どい球を2球ボール判定されたら、どうしても甘くなる。
小松:一ゴロ

 

【4回裏:太陽誘電~0点】
藤田:二ゴロ
佐藤:二内安
※二遊間寄りの打球、藤本追いつくも順手でグラブを出してポロリ。
大塚:空振り三振
(テンポラリー走者に大塚)
尾﨑:空振り三振(チェンジアップ)

 

【5回表:ビックカメラ高崎~0点】
我妻:空振り三振
藤本:三遊間左前打
森:二半直
市口:見逃し三振

 

【5回裏:太陽誘電~0点】
中溝:空振り三振
丸本:投ゴロ(ボテボテ)
原田:遊飛

 

【6回表:ビックカメラ高崎~1点】
大工谷:見逃し三振
山本:中飛
糟谷:死球(避けていない)
(代走に川井)
内藤:左前打(ややツマリ)
降矢(打←小松):死球(これもワザと当たった)
(代走に小松が再出場)
我妻:中前適時打(ゴロで二遊間)
(テンポラリー走者に生還したばかりの川井)
植木(打←藤本):空振り三振

(川井、植木に代わり糟谷、藤本が再出場)

 

【6回裏:太陽誘電~0点】
山本:一邪飛
河野:左邪飛
藤田:投ゴロ

 

【7回表:ビックカメラ高崎~0点】
森:空振り三振
市口:一ゴロ(大塚好プレー)
大工谷:左飛

 

【7回裏:太陽誘電~0点】
佐藤:空振り三振(チェンジアップ)
岡本(打←大塚):空振り三振
青木(打←尾﨑):空振り三振

 

<最後の打者青木千春が三振でゲームセット>

【試合終了】

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