【2018年・第63回全国高校女子選抜選手権大会~決勝戦詳細】

九州文化 000 0000…0-3-1
創志学園 000 003x…3-3-0
九州文化学園:●田渕朱里 - 前田あみ
創志学園:○坂本実桜 - 二宮杏奈
(本):白石千晴(創)
(三)
(二)

 

【戦評】
 九州文化の投手、田渕が好投。5回まで強豪創志をノーヒットに抑えていたが、6回裏先頭の9番松本にライトに初ヒットを打たれると、続く1番白石にセンターへ弾丸ライナーの決勝ツーランを打たれ力付きた。
 創志の1番白石千晴は1回の第1打席もセンターへホームラン性の大飛球、4回の第2打席でも深く守っていたレフトの正面への強烈なライナーで、決勝のホームランもセンターの前か、少なくともフェンスの前でワンバウンドすると思った低い軌道のライナーが、そのまま伸びて伸びてフェンスオーバー。センターがジャンプして捕ろうとするようなライナー性の打球なんて日本リーグでもなかなか見ない凄い打球だった。ただ好投した九州文化学園の田渕も、結局この日は白石にだけは完璧に打たれていたので、あそこは歩かせてたらどうだったかなとも思う。しかし歩かせたところで後ろにも良い打者が沢山控えている創志打線なので、仮定の話をしても仕方が無いか。
 昨年に続き2年連続で選抜大会を制した創志学園は、昨夏のインターハイも制しているのでこれで3季連続の優勝。あの戦力なら4季連続も現実味があるが、さすがにそれは是非ともどこかが阻止しなければ。
 敗れた九州文化学園は飛び抜けた選手はいないが全体的にまとまりのある非常に良いチーム。川原ほのかが初戦の花巻戦で1安打完封すると、決勝でも好投した田渕朱理が2戦目の習志野戦でノーヒットノーラン。次の3回戦では川原が2安打完封すると、準々決勝では今度は田渕が最終回の2点だけに抑えるなど二人の好投手が大健闘。準決勝の神村学園戦では投手二人が打たれたが、打線が奮起して2度の逆転での勝利と、全員ソフトボールで長崎県代表として過去最高の準優勝にたどり着いた。
 それにしても創志の白石は良い打者だ。元豊田自動織機の松岡(内藤)恵美選手のお兄さんが監督を務める福岡のクラブチーム出身らしいが、夏のインターハイはもちろん、卒業してどの実業団チームに進むのかも今から楽しみ。

<決勝のツーランホームランを放つ創志学園、白石千晴>


<白石の打球は弾丸ライナーでセンターオーバー>


<優勝した創志学園ナイン>




<準優勝の九州文化学園ナイン>





【九州文化学園高校~スタメン】
1(4):瀬戸口梨乃
2(9):門里唄
3(6):三輪玲奈
4(3):池田有佳里
5(2):前田あみ
6(5):古庄未久
7(7):林田三冬
8(8):西田華綸
9(D):山口聖叶
FP(1):田渕朱理

【創志学園高校~スタメン】
1(8):白石千晴
2(9):安田広夢
3(4):近藤佑希
4(5):井田芽衣→(打)網あやの→(再)井田芽衣
5(3):麻生汐音
6(7):齊藤明日加
7(2):二宮杏奈
8(D):頼貞さくら
9(6):松本沙耶→(走)片山美由→(再)松本沙耶
FP(1):坂本実桜

<決勝で九州文化学園を3安打完封した創志の坂本実桜>

<好投しながら一発に泣いた九州文化学園の田渕朱理>


【九州文化学園高校:1回表~0点】
瀬戸口:空振り三振
:空振り三振
三輪:二ゴロ

<九州文化学園、1番の瀬戸口もかなりの好打者だがこの試合では坂本の外のボールに翻弄された>


【創志学園高校:1回裏~0点】
白石:中飛(大きな当たり)
安田:セフティバント・一ゴロ
近藤:空振り三振

<白石の第一打席もセンターへ大きな飛球>


【九州文化学園高校:2回表~0点】
池田:空振り三振
前田:右飛
古庄:投飛(ツマリ)

【創志学園高校:2回裏~0点】
井田:空振り三振
麻生:一邪飛(好プレー)
齊藤:中飛

 

【九州文化学園高校:3回表~0点】
林田:空振り三振
西田:一邪飛(好プレー)
山口:中飛

【創志学園高校:3回裏~0点】
二宮:二ゴロ
頼貞:右飛
松本:投ゴロ

 

【九州文化学園高校:4回表~0点】
瀬戸口:遊飛
左前打(九文、初ヒット)
三輪:見逃し三振(外角遠いボール。これはちょっと同情)
池田
 ※池田の打席で門が盗塁死

<九州文化学園、2番の門が両チーム初安打>


【創志学園高校:4回裏~0点】
白石:左直(火の出るような打球が深く守っていたレフトの正面)
安田:二ゴロ
近藤:右飛・落球(平凡なフライ過ぎて?足が止まってしまった)
 ※打った走者は一気に三塁へ
井田:空振り三振

<白石の第2打席も良い当たりでレフトの正面に弾丸ライナー>




【九州文化学園高校:5回表~0点】
池田右前打
前田:中飛(初球)
古庄:スラップ・捕飛
林田:二ゴロ

<九州文化学園、4番池田がチーム2本目のヒット>


【創志学園高校:5回裏~0点】
麻生:中飛
齊藤:投ゴロ・失(弱いゴロの打球、グラブに入らず)
 ※最初「H」ランプが点き「初ヒットか」と思われたが、直後に「E」ランプ点灯
二宮:空振り三振
 ※二宮が三振の時に齊藤が二盗
頼貞:セフティバント・投ゴロ

<齊藤の緩い打球を投手の田渕がファンブル>


<記録がヒット→エラーにすぐに訂正されて、田渕のノーヒットピッチングは継続>


【九州文化学園高校:6回表~0点】
西田左前打(初球をクリーンヒット)
山口:スラップ投ゴロ・二封
瀬戸口:空振り三振
:一ゴロ

<8番西田がチーム3本目のヒット>


【創志学園高校:6回裏~3点】
松本右前打(チーム初安打!)
 ※松本に代わり代走に片山
白石中越え・2点弾丸ライナー本塁打
 ※フェンスにワンバウンドくらいで当たるかと思ったら、低い弾道のまま一直線に伸びてフェンスの向こうに
安田:投ゴロ
近藤:遊ゴロ・送球失(一塁へ大暴投で走者二塁へ)
(打←井田):二ゴロ・走者三塁へ
麻生右前適時打
齊藤:二ゴロ

 ※松本、井田が再出場

<創志は9番松本がライトへチーム初ヒット。この一打が勢いをつけた>



<決勝ホームランを放つ白石>






<エラーからもらったチャンスで5番麻生が3点目となるダメ押しタイムリー>


【九州文化学園高校:7回表~0点】
三輪:空振り三振
池田:右飛
前田:右飛

 

<7回2死、最後の打球をライトの安田が捕球>


<連覇を果たし喜ぶ創志の坂本実桜投手。ナインはこのあと全員走ってベンチに向かい喜びを分かち合う>


 

【試合終了】

 

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