【1日目第1試合-A】
靜甲 205 0154…17
北九 010 0003…4
靜甲：○勢村香織、清水琴乃、渡部恵里花 － 佐藤友麻
takagi北九州WaterWave：●小林咲嬉、福本真樹、山下美幸、豊田理沙 － 増田みゆき
（本）：佐藤友麻②、鹿目真実②、中尾萌（靜）
（三）：
（二）：麓みさき（靜）、馬込穣（t北）
【コメント】
初回、2死走者なしから野木利佳子が四球で出ると佐藤友麻がレフトに先制のツーラン。実はこの二日間、常に西から東への強風が吹き続けたせいでA会場で行われた試合は完全な「ホームラン風」で、背中合わせになるB会場は「完全な逆風」。YKKが翌日打ちまくったのもこの会場で、ちょっと外野に大きめのフライを上げたらどんどん持って行ってくれる感じ。この試合の靜甲も多分にその追い風の恩恵を受け、佐藤友麻と鹿目真実の2発を含む5本塁打でtakagi北九州を圧倒した。点差はコールドレベルの大差は付いたが、あの強風だと試合内容は評価不能に近い荒れた試合だったと思う。takagiの先発、新人の小林咲嬉も良いボールを投げていたし、この試合の結果は、反省はしても引きずる必要は無いと思う。
ちなみに注目の増山由梨だが、初回は四球で歩かされるもその後はクリーンヒット2本と上場の出足。
＜先制ツーランの靜甲、佐藤友麻＞
＜2本目のヒットを放つtakagi北九州、増山由梨＞
【1日目第1試合-B】
厚木ＳＣ 011 2012…7
甲賀医専 000 0000…0
厚木ＳＣ：○大塚巳那子、丹羽桃子 － 前川汀紗、大石麻里奈
甲賀健康医療専門学校：●永井美里、大依春奈、鈴木千尋、竹口舞 － 岡田琴音
（本）：
（三）：
（二）：吉田美優、永井葵②（厚）
【コメント】
この試合は厚木ＳＣの新人選手が大活躍。初回、3番に入った吉田美優（太成学院大出）がレフトオーバーの二塁打を放つと。2回には8番捕手で先発の前川汀紗（甲賀医専出）が先制のタイムリー。3回には吉田が2点目のタイムリーをライトに放つと、4回には再び吉田がセンターへ2点タイムリー。吉田は第4打席もヒットを放つ4安打の大活躍でチームの勝利に大きく貢献した。
＜先制適時打の厚木ＳＣ、前川汀紗＞
【1日目第2試合-A】
NEC-PF 011 0001…3
靜甲 000 0000…0
NECプラットフォームズ：○三木綾菜 － 小嶺来未
靜甲：●勢村香織 － 佐藤友麻
（本）：瀧下麻理（Ｎ）
（三）：
（二）：辻井晴名、瀧下麻理（Ｎ）
【コメント】
開幕1日目にして事実上のホープセクション優勝決定戦第1ラウンド。靜甲が勝つか、NECが勝つにしても1点差くらいだと後半に繋がって面白いと思ったのだが、結果はNECの3点差勝利。1日目に靜甲に負けたtakagiが2日目に理化に勝利するなど、1節にして早くも下がつぶし合っているので、このままNECが1位で走り抜ける可能性がかなり高くなったような気がする。後から振り返るとそれくらい大事な一戦と位置づけられるだろう。
ちなみに試合は2回に瀧下麻理の右中間へのホームランでNECが先制。3回に和田美樹の犠飛で追加点を奪うと7回にも和田がツマリながらもセカンドの後ろに落とすタイムリーでダメ押しの3点目。投げてはエースの三木綾菜が被安打4で靜甲を完封した。ちなみにこの試合も会場は強風の恩恵を受ける「A会場」。さすがに好投手同士の投げ合いだと荒れた試合にはならなかったが、会場が逆風になるB会場だったら、もしかしたらせいぜい1-0くらいの試合になったかも知れない。これもまた巡り合わせ。
＜7回、ダメ押しのタイムリーを放つＮＥＣ和田美樹＞
【1日目第2試合-B】
ペヤング 000 0000…0
東海理化 111 130x…7
ペヤング：●岡野文香、中島智奈都 － 橋本真奈美
東海理化：○河津かおり、鈴木成実、吉川瑞紀 － 朝田雅音
（本）：
（三）：
（二）：阿部千尋（理）
【コメント】
先発は復帰移籍の岡野文香で、DPの古閑千愛が怪我で欠場のため復帰の白井沙織もDPで先発出場。これでなんとか東海理化に対抗したかったのだが、理化もさすがにそう簡単に勝たせてくれない。初回に太田清花のヒットを足場に先制すると2～4回にも1点ずつを積み重ねて突き放した。
＜先発した移籍復帰のペヤング岡野文香＞
＜ヒットでチャンスを作った東海理化の川辺ちなつ＞
＜タイムリーを放った東海理化、麓さやか＞
＜2011年11月11日の1部決勝トーナメントトヨタ自動車戦以来、8年ぶりにリーグ戦の打席に立った監督兼任の白井沙織＞
【2日目第1試合-E】
甲賀医専 001 0000…1
NEC-PF 100 320x…6
甲賀健康医療専門学校：●大依春奈、永井美里 － 多田真理子、岡田琴音
NECプラットフォームズ：○城戸真古、大塲亜莉菜 － 清水汐里
（本）：和田美樹（Ｎ）
（三）：
（二）：和田美樹、牧野樹（Ｎ）
【コメント】
この試合は観戦出来なかったのだが、どうやら和田美樹の打棒が順調に爆発した様子。開幕直前の練習試合でも不調だったようで、初日の靜甲戦も良い当たりはなかったが（それでも3点中の2打点）、この試合では初回に先制の二塁打のあと、同点の4回には牧野のタイムリー二塁打の後に突き放すツーランホームラン。
詳細は「静岡新聞SBS」を参照。
【2日目第1試合-F】
東海理化 100 3000…4
takagi北 300 1001…5
東海理化：鈴木成実、吉川瑞紀、●河津かおり － 朝田雅音
takagi北九州WaterWave：小林咲嬉、○福本真樹 － 増田みゆき
（本）：畠田奈実（t北）
（三）：太田清花（理）、塩澤こころ（t北）
（二）：内藤共笑（t北）
【コメント】
初回、先頭太田清花の左翼線三塁打と3番川辺ちなつのエンドランで東海理化があっさりと先制するが、その裏takagi北九州は2死から内藤共笑の左翼線二塁打、有吉萌々子の中前適時打、畠田奈実の中越え2点本塁打と、クリーンアップ3人の活躍で一気に逆転する。しかし東海理化も4回、麓さやかの右翼線ヒットの後、阿部千尋の右翼線ヒットをライトの畠田が悪送球して1点。さらに朝田雅音と田口明璃にもタイムリーが出て再逆転に成功。逆転されたtakagi北九州はその裏、新人の塩澤こころの左翼線タイムリー三塁打ですぐさま同点に追いつく。
そして同点で迎えた7回裏、2死三塁の場面で4番の有吉萌々子がセンターオーバーのサヨナラ打を放ち、新生takagi北九州が今シーズン1勝目をあげた。
※ちなみに…
有吉のサヨナラ打の打球は少なくとも二塁打になるような長打性だったが（実は打球の最後の方は見られなかったので、恐らくだが）、走者が三塁にいてサヨナラになったので、記録は単打にしかならない。仮に走者が二塁、あるいは一塁にいて、その走者が本塁に生還してサヨナラになった場合はそれぞれ「二塁打」「三塁打」になる「可能性」がある。ただしその場合は有吉が二塁ベース、もしくは三塁ベースを踏んでいる必要がある。
ルールブックの「12-6項 塁打の決定」の「3」の「打者が自チームの勝利に必要な得点を導く安打で試合が終了したときは、その安打について、勝利得点を記録するのに必要であった塁数と同じ塁打を与える」というのがそれ。ただし、「その場合においては、その数だけの塁に触れることが必要である。」とも書かれているので、サヨナラ二塁打や三塁打にするには打者走者も二塁ベースや三塁ベースを踏んでいないといけない。でもそこには「サヨナラの走者がホームインする前に」なんてことは書かれていないので、サヨナラの走者がホームインした後でもいいのでちゃんとベースを踏んでおくことが大事となる。
【2日目第2試合-E】
厚木ＳＣ 000 0010…1
NEC-PF 013 021x…7
厚木ＳＣ：●大塚巳那子、丹羽桃子、池信里奈 － 大石麻里奈
NECプラットフォームズ：○三木綾菜、大塲亜莉菜、城戸真古 － 小嶺来未、清水汐里
（本）：和田美樹、牧野樹（Ｎ）
（三）：
（二）：遠藤千夏（厚）、和田美樹（Ｎ）
【コメント】
甲賀医専戦で本領発揮し出した和田美樹がこの試合でも二塁打にスリーランと大活躍。この試合はスタメンを外れた牧野樹にもホームラン（ランニング）が出てNEC-PFが快勝した。
【2日目第2試合-F】
ペヤング 000 0000…0
靜甲 206 313x…15
ペヤング：●中島智奈都、萩原あゆみ － 橋本真奈美
靜甲：○勢村香織、清水琴乃、藤田真理子 － 佐藤友麻
（本）：
（三）：
（二）：佐藤友麻、山崎奈美佳、櫻井円香（靜）
【コメント】
靜甲は先発全員の18安打。新人の鳫平綾香にもタイムリーが出て、中上みかさも代打から守備につくなど地元静岡の大会で思う存分やりたいことがやれた試合。唯一人、初回からイリーガルピッチを取られまくった先発の勢村香織以外は楽しい試合になっただろう（笑）
ペヤングは1日目に続いて良いところ無く大敗。ただ先発の中島智奈都も2回は２三振を奪って三者凡退。決してこんなに滅多打ちをくらうような投手陣ではないので、２節以降のチームの成長に大いに期待したい。今シーズンを戦ううちにこの差は十分縮められると思う。