(写真、戦評は本日追加)【2018年日本リーグ1部第2節市原大会③:BIC高崎 VS 織機 ~ 織機の先発河澄星菜好投も、援護に恵まれず】

BIC高 000 0002…2
豊田織機 000 0000…0

ビックカメラ高崎:〇上野由岐子 - 我妻悠香
豊田自動織機:●河澄星菜 - 長溝早紀
(本):森さやか(ビ)
(三)
(二):市口侑果、内藤実穂(ビ)、髙坂香月(織)


【戦評】

 負けはしたが織機の先発、3年目の若手河澄星菜の投球が本当に素晴らしかった。
 確かに強い逆風やきわどい判定がなければ3~4本放り込まれていたかもしれないが、結果的に7回2死まで今のビックカメラ打線を無失点に抑え込んだのだから見事なもの。
 スピードはそんなになかったが失投もなし。常にインコース、アウトコースいっぱいに丁寧に投げ分けて、どんなにファールを打たれても根負けせず、時折り超スローのチェンジアップも交えたりと、丁寧な中にも伸び伸びとしたピッチングをしていた。
 それにギリギリの大飛球がファールになったり、完全にセンターに放り込まれたと思った打球が押し戻されてセンターフライになっても、「危なかった~!」みたいな表情が一切なし。「風に押し戻されるのわかって打たせてるし~」とでもいうように涼しい顔して淡々と投げ続けてる姿が良かった。よく考えたら高3の時点ですでに完璧にサインを書きこなしていたし、年賀状も芸能人みたいに顔のドアップだし(笑)、性格からしてまさにピッチャーになるべくして生まれてきた人間なのかもしれない。
 実は東海学園高時代から河澄のことを知っている知人が常々「最近河澄はどうだ?」と気にかけていたし、「高校時代から人気もんで良いピッチャーやった」とも言っていたが、その意味が今日ようやく理解できた。

 その河澄のためにも打線がなんとか期待に応えてほしかったが、まあ前日シオノギの新人投手に完封された打線を考えると上野を相手に点を取るのは至難の業だったか。
 髙坂香月と佐藤光紗の二人は常に上野に負けない打席を見せてくれるが、相変わらず全体的に走者を送れなかったりと攻略する糸口が見つけられない。どうしたものか。

 そして試合は0-0の7回に案の定、森さやかに一発を浴びて敗戦。織機はいつも森に打たれる。今日の河澄ですら、最後の最後に失投してしまったがもちろん投手は責められない。
 痛かったのは7回の先頭打者。内藤実穂の打球は弾丸ライナーでレフトの頭上を越えたが、レフトの村上ほのかが数歩前進してしまいバンザイしてしまった。あの低い弾道の打球が来たら一瞬前に来てしまうのは仕方がないが、村上ならあの打球は捕って欲しかったな。あれで結局森に打席が回ってしまった。

 

 あと試合とは無関係だが、この市原ゼットエーパーク、最寄りの五井駅から公共交通機関で来るのは至難の業。
 当日は臨時バスを出していたようだが駅に案内も何もなし。球場内での放送もなし。「来たい人は勝手に来い」というスタンスらしい。
 しかもバスには隣でやっていたサッカーの試合の選手も大勢乗り込むので超満員。
 会場は例によって海の近くで強風が吹き荒れるし、外野のフェンスはちょっとした風でも倒れて試合が長く中断するし、会場への公共交通機関でのアクセスも皆無だし運営もいい加減。
 千葉で世界選手権とか絶対に止めた方が良かった。3か月前でこんなことやってるのにまともな運営とか100%無理だ。

 


【ビックカメラ高崎~スタメンと交代選手】

1(D):森さやか
2(6):市口侑果
3(8):大工谷真波
4(5):山本優
5(7):中西舞衣
6(9):北口美海→(打/9)糟谷舞乃
7(3):内藤実穂
8(2):我妻悠香
9(4):藤本麗→(打)降矢香→(再4)藤本麗
FP(1):上野由岐子

【豊田自動織機~スタメンと交代選手】

1(6):髙坂香月
2(9):横野涼
3(5):佐藤光紗
4(3):洲鎌夏子
5(4):中森菜摘→(走)下山実咲
6(8):カーティス・メリット
7(D):金江爽友→(打)大平愛
8(7):村上ほのか
9(2):長溝早紀
FP(1):河澄星菜


 

【1回表:ビックカメラ高崎~0点】
:中飛
市口:遊飛
大工谷:死球(足)
山本左前打(クリーンヒット)
中西:三ゴロ
 ※レフトポール際、巻いて入ったんじゃないかという大飛球があったが判定は無念にもファール
 ※ポール際の打球を未だに三塁塁審が肉眼で確認するとか、ソフトボールも野球も原始的過ぎ。なんか方法あるやろうと

 

【1回裏:豊田自動織機~0点】
髙坂:スラップ遊ゴロ
横野:空振り三振(外)
佐藤:遊ゴロ・失
 ※市口が右横に来たライナーがハーフバウンドで弾く。ヒットでもいいかなと思うような強い打球
 ※パスボールで二塁
洲鎌:空振り三振

 

【2回表:ビックカメラ高崎~0点】
北口:二ゴロ(二遊間好捕)
内藤右前ポテン安
我妻:三ゴロ併殺

 

【2回裏:豊田自動織機~0点】
中森:投弾くゴロ
メリット:捕邪飛(フェンス際好捕)
金江:空振り三振

 

【3回表:ビックカメラ高崎~0点】
藤本:中飛
:右飛(わざと逃げずに当たろうとしたインコースの1球あり)
市口右中間二塁打
大工谷:遊ゴロ

 

【3回裏:豊田自動織機~0点】

村上:見逃し三振(ファールで粘って3-2も、最後はど真ん中)
長溝:一ゴロ
髙坂:スラップ投ゴロ

 

【4回表:ビックカメラ高崎~0点】
山本二遊間中前打
中西:一前バント二封
北口左前打(粘り勝ち)
内藤:中飛(大飛球。風がなければスリーラン)
 ※センターのカーティスも好捕
我妻:遊ゴロ二封

 

【4回裏:豊田自動織機~0点】
横野:遊ゴロ
佐藤三強襲安(クリーンヒット)
左邪飛
 ※タッチップで二塁
中森:見逃し三振(外の完全なボール球)

 

【5回表:ビックカメラ高崎~0点】
藤本:見逃し三振
:左飛
市口:右飛

 

【5回裏:豊田自動織機~0点】
メリット:一ゴロ失(?)
 ※メリットの打球は一前ボテボテ、内藤が捕球して一塁カバーの藤本に送球
 ※藤本がカバーに入りタイミングはアウトも藤本の短い足がベースに届かず踏み損ねてセーフに
 ※内野安打でもいいかと思うが記録は「E」。誰についたエラーか
金江:空振り三振(中途半端な打席で走者を送れず)
村上:スラップ空振り三振
田口(打←長溝):空振り三振(ハーフスイング)
 ※バットは止まっていたように見えたが

 

【6回表:ビックカメラ高崎~0点】
大工谷:二直
山本:左邪飛
 ※レフト低位置くらいかと思った高い打球がギュイーンと曲がってファールゾーンへ。すごい風
中西三遊間・遊内安
糟谷:遊飛

 

【6回裏:豊田自動織機~0点】
髙坂左中間二塁打(良い当たり)
横野:三ゴロ
 ※サード山本が二走を牽制して一塁送球、送球の後に髙坂が三塁へ好走塁
佐藤:空振り三振・ボールデッド
 ※ファールファールで1-2のあとにエンドランもチェンジアップで空振り
 ※空振りの投球が体に当たりボールデッド。2死三塁から再開
 ※ワイルドピッチで振り逃げか、ファールか、などいろいろ揉めたが判定はこれで正しい。簡単なプレー
 ※その割に説明に時間がかかった
 ※球審の説明の「打球が体に当たったため」というのも意味不明。「投球が体に当たった」が正解
洲鎌:空振り三振

 

【7回表:ビックカメラ高崎~2点】
内藤左越え二塁打
 ※低い弾道の打球、レフトの村上が数歩前進して頭上を越される痛恨のミス
我妻:スリーバント失敗三振
 ※バントではなくバットを振ったファールとBIC側から抗議があったが、あれは明らかにバントだろう
降矢(打←藤本):一ゴロ(三塁)
左越え2点本塁打
市口:二ゴロ

 

【7回裏:豊田自動織機~0点】
中森中前ポテン打
 ※一塁代走に下山
カーティス:一ゴロ併殺(3-6-3)
大平(打←金江):二ゴロ

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