【2018年日本リーグ1部第2節市原大会④:伊予銀行 VS シオノギ ~ 好調シオノギ、集中打で一挙に大量点】

伊予銀行 000 0020…2-6-2
シオノギ 001 600x…7-7-0

伊予銀行:●庄司奈々、内海花菜、山口清楓 - 二宮はな
シオノギ製薬:〇重藤恵理佳、奥野初音、池田美樹 - 竹林綾香
(本):樋口菜美(伊)、谷本奈々(シ)
(三):神藤美樹(シ)
(二):浅石彩菜(伊)、長平雅(シ)

 


【戦評】

 ほんと投手交代は難しい、ということをまさに実感できる試合。

 4回、先頭打者の竹林綾香を四球で歩かせると、伊予銀行は投手を先発の庄司奈々から左腕の内海花菜にスパッと交代。しかしこれが完全に裏目。金子沙耶のヒットのあと、長平雅にタイムリー二塁打、神藤美樹にタイムリー三塁打、横野聖菜にタイムリー内野安打を浴びると、さらにリリーフした山口清楓も谷本奈々に2点本塁打を浴び、なんと連続の打者4人に「サイクルヒット」を浴び一挙6失点で試合が決まってしまった。

 先頭打者に四球の時点で交代は早すぎたようにも思えるが、庄司は2回にも2四球、3回にも2安打で1失点とこの日はイマイチ調子が悪かった。伊予銀行は常にこういう継投での戦い方をしているし、打たれる前に交代させる「攻める投手交代」は秋元監督の良いところだと思う。今回は交代が裏目に出ただけで、まあこういうこともあるということだろう。痛かったのが先頭打者の竹林を歩かせたことか。3-2からの1球がアウトコースいっぱいで、ボール、ストライクどちらにもとれるコース。あれが見逃し三振になっていたら、試合は全然変わっていたはず。

<4回、外角いっぱい、どちらともとれるコースを見逃し四球を奪った竹林綾香。伊予銀としては、手を挙げてほしかった1球だろうが…>


 それにしてもシオノギの6回は見事な集中打。この集中打を導いたのが無死一塁からの金子沙耶のレフト前ヒット。追い込まれてからのアウトコースいっぱいを技ありの見事な流し打ち。この一打が完全に流れを持ってきた。
 しかしシオノギは前日の織機戦完封といい今年の前半戦は強豪に変貌したが、打線の好調さもさることながら、その中心にいるのはやはりデンソーから移籍した捕手の竹林綾香だろう。今後は上位との対戦になっていくが、どこまでこの強さが続くのか楽しみだ。それにしても織機はなぜ竹林を採らなかったのだろうか。

<代わった内海花菜から金子沙耶が厳しいアウトコースを見事な流し打ち。ここから怒涛の連打へ>

 

 最後に付け加えると最終回に登板したシオノギの奥野初音。雨も強くなって投げにくくなった中で、四球とヒットで満塁のピンチを作って良いところなく降板したが、正直あの表の回だけストライクゾーンがやけに狭かった。球審さんもひどい天気で調子が狂ったはず。なのであれは奥野には責任はないはず。気にしないで忘れてほしい。

 


【伊予銀行~スタメンと交代選手】
1(6):對馬弥子
2(9):松成あゆみ→(打)甲斐はづき→(再走/9)松成あゆみ
3(7):樋口菜美
4(3):矢野輝美
5(4):正木朝貴
6(8):照喜名真李→(打)前川綾菜
7(2):二宮はな→(2)若林舞
8(D):浅石彩菜→(走)吉田愛純→(再打)浅石彩菜
9(5):金沢美優
FP(1):庄司奈々

 

【シオノギ製薬~スタメンと交代選手】
1(D):谷本奈々
2(4):亀井愛璃
3(5):古藤優実
4(8):數原顕子
5(2):竹林綾香→(走)児嶋優→(再2)竹林綾香
6(9):金子沙耶
7(3):長平雅→(走)大橋茜→(再3)長平雅
8(7):神藤美樹
9(6):横野聖奈→(打)大西朱音→(再6)横野聖奈
FP(1):重藤恵理佳→(1)奥野初音→(1)池田美樹


 

【1回表:伊予銀行~0点】
對馬:空振り三振(粘ったが外に流れる高めのカーブ)
松成:四球(ちょっと狭い?)
 ※松成二盗
樋口:遊小飛(バットの先)
矢野:左直(良い当たり)

 

【1回裏:シオノギ製薬~0点】
谷本:投ゴロ
亀井:死球(初球をヘルメットに。そんなにスピードはなかった)
古藤:空振り三振(外角)
 ※三振の時に亀井が二盗
 ※二塁送球もショートのカバーが遅れてセンターへ抜ける。亀井は自重していたが、バウンドを合わせ損ねた照喜名がファンブルするのを見て三塁へ
數原:四球(一三塁)
竹林:見逃し三振(インコースぎりぎり)

 

【2回表:伊予銀行~0点】
正木:左飛
照喜名:二ゴロ
二宮:右飛

 

【2回裏:シオノギ製薬~0点】
金子:三ゴロ
長平:投ゴロ
神藤:三ゴロ

 

【3回表:伊予銀行~0点】
浅石:遊ゴロ
金澤:空振り三振(外遠いボール球)
對馬投安(ボテボテ)
松成:スラップ・遊ゴロ(難しいバウンドを横野が好プレー)

 

【3回裏:シオノギ製薬~1点】
横野中前打(ぽてん気味)
谷本:二ゴロ(二塁)
亀井中前打(返球が乱れる間に二三塁)
古藤二ゴロ(エンドラン成功)
數原:一ゴロ(ラインぎりぎりで揉める)

<亀井愛璃のファールが観客の焼きそばを食べていた男性を直撃してそのまま服の中にすっぽり、見事なノーバウンドキャッチ!>

<しかしその代償は大きかった…。焼きそば直撃(笑)亀井は弁償してあげただろうか(笑)>




<1死二三塁から古藤優実がエンドランを成功させて三走が生還。伊予銀としてはちょっと簡単にやらせすぎた感じはする>

【4回表:伊予銀行~0点】
樋口:見逃し三振(これは普通のストライク)
矢野:二半直(バットの先)
正木:遊ゴロ

 

【4回裏:シオノギ製薬~6点】
竹林:四球
 ※3-2からの1球が外いっぱい。この1球は運命を分けた
 ※伊予銀は投手交代、内海

 ※シオノギは代走に児嶋
金子左前打(巧い流し打ち)
長平左中間2点二塁打
 ※代走に大橋
神藤右中間適時三塁打
横野遊適時内野安打
 ※伊予銀は投手交代→山口

谷本右中間2点本塁打
亀井:見逃し三振
古藤:一飛(高~いフライ)
數原:空振り三振(かなり粘って最後はインコースをカットにいったがバットに当たらず)

<タイムリー二塁打の長平雅>

<タイムリー三塁打の神藤美樹>

<2点本塁打の谷本奈々>

<ホームランが出ると炎が上がるシステム(ウソ)>






【5回表:伊予銀行~0点】
照喜名:中飛
二宮:凡退
浅石左越え二塁打(フェンス直撃、あわやホームラン)
 ※代走に吉田
池田(打←金澤):遊ゴロ

 ※金澤がサードに再出場

 

【5回裏:シオノギ製薬~0点】
 ※伊予銀はキャッチャーに若林

竹林:中飛(照喜名ダイビングキャッチのファインプレー)
金子:遊半直
長平:見逃し三振(3球)

 

【6回表:伊予銀行~2点】
對馬二遊間右前打(クリーンヒット)
甲斐(打←松成):三ゴロ二封
 ※一走に松成が再出場
樋口左越え2点本塁打(完璧な当たり)
矢野:投ゴロ
正木:一ゴロ

 

【6回裏:シオノギ製薬~0点】
神藤:二ゴロ
大西(打←横野):投弾く三ゴロ
谷本:空振り三振

 

【7回表:伊予銀行~0点】
 ※シオノギはこの回から投手に奥野
前川(打←照喜名):遊ゴロ
若林左前打
浅石(再打←吉田)右前打
金澤:四球
 ※シオノギは投手交代、奥野→池田
 ※奥野の時になぜかストライクゾーンがかなり狭くなったように感じた。複数同じ意見を聞いた
對馬:捕邪飛
松成:空振り三振(外角)

 

【試合終了】


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