豊田自動織機 010 0040…5-5-0
戸田中央病院 001 0000…1-5-1
※会場の記録では織機のエラーが1で戸田中のヒットが4※
豊田自動織機：○海部栞菜 － 永溝早紀
戸田中央総合病院：●ジョーダン・テーラー、五味彩華 － 坂本結愛
（本）：カースティ・メリット（織）、坂本結愛（戸）
（三）：
（二）：洲鎌夏子、ケイラニ・リケッツ（織）、坂本結愛（戸）
＜戦評＞
とにかく戸田中央総合病院、投手のジョーダン・テーラーには不運としか言い様がない試合だった。
1-1の同点で迎えた6回表、先頭の洲鎌夏子に二塁打を打たれたが続く中森菜摘は完全に打ち取った当たり。しかしこの打球がセカンドとセンターの間にぽとりと落ちるヒットとなり盗塁もあって二三塁とピンチが広がるも、次のK･リケッツも完全に打ち取った当たり。しかしこの打球が変速回転でショートとレフトの前にぽとりと落ちると、あろう事か打球の方向が直角に変わり、前進してきたレフトの横をすり抜けて外野方向に。野手が追いかける間に二人が生還し、リケッツも二塁に達するタイムリー二塁打となった。その後ワイルドピッチ、代打田口美佳のホームランもあり一挙4失点で試合が決まったが、あの二つのどん詰まりが野手の間に連続して落ちる当たり、もはや戸田中はツキからも完全に見放されたのか…。
確かに前半戦は相手の自滅や幸運も重なっての8勝3敗ではあったがしっかり戦ってきた実力で手に入れた貯金5だったはず。実力がなければ全日本総合の準優勝なんかもとても無理なわけで、それを思うと後半戦ここまでの5連敗はやはり不運の連続が原因だろう。その不運を象徴するような、まさにこの試合の6回表の守りだった。
果たして、2018年の戸田中央総合病院は、このまま終わってしまうのだろうか…。いや、終わってはいけいのだ。
しかしそれにしても6回のリケッツの打球は織機としては見事。野手の間を完全にすり抜けるアメフトのランニングバックみたいだった(笑)。あの打球で思い出したのが2004年リーグ決勝戦での織機の瀧澤美香の優勝決定サヨナラヒットの打球。相手レオパレスのショート佐藤理恵がバックして最後はダイビングしたが届かず、その先を直角に曲がってファールグランドに転がっていった。実はこの日はその当の佐藤理恵さん（現東京女子体育大監督）が会場に来られていたようで、もしこの打球を見たら悪夢が蘇ってしまったかもしれない…(笑)。
【豊田自動織機：先発と交代選手】
1(6)：髙坂香月
2(7)：村上ほのか→(打)大平あい→(再7)村上ほのか
3(3)：佐藤光紗
4(5)：洲鎌夏子
5(4)：中森菜摘
6(D)：ケイラニ・リケッツ→(走)下山実咲→(再D)K･リケッツ
7(9)：横野涼→(9)金江爽友
8(8)：カースティ・メリット
9(2)：永溝早紀→(打)田口美佳→(再2)永溝早紀
FP(1)：海部栞菜
【戸田中央総合病院：先発と交代選手】
1(2)：坂本結愛
2(6)：水戸久瑠実
3(D)：サム･フィッシャー
4(3)：小沢佳那子
5(9)：高原侑里
6(4)：田中江理奈
7(7)：長井美侑→(打)本間紀帆→(再7)長井美侑→(7)高橋亜珠美
8(8)：上原依万里
9(5)：松本由佳
FP(1)：ジョーダン・テーラー→(1)五味彩華
＜今やケイラニ・リケッツを抑えてエース格の存在、豊田自動織機の海部栞菜＞
【1回表：豊田自動織機～0点】
髙坂：四球（初球がイリーガル）
村上：スラップ三ゴロ（二塁、エンドラン）
佐藤：左直飛（ややつまり）
洲鎌：四球
中森：四球（満塁に）
リケッツ：遊半直
※3-1からの1球が低めでリケッツも歩き出したが判定はストライク。リケッツ怒り気味だが今日はあの高さはストライクだった。
【1回裏：戸田中央総合病院～0点】
坂本：遊ゴロ・イレギュラー二塁打（会場の判定は失策扱いだったが、強烈な打球でしかも明らかに跳ねた）
水戸：三犠打（初球）
フィッシャー：投ゴロ（バットの先）
小沢：三ゴロ（ヘッスラ）
＜坂本結愛の強烈な打球がショートの右へ＞
＜坂本の打球はショートの髙坂香月が捕る寸前でイレギュラー。しかしこれが「エラー」判定は野手にも打者にも可哀想過ぎる＞
【2回表：豊田自動織機～1点】
横野：三邪飛（バットの先）
メリット：左越本塁打
永溝：見逃し三振（外の変化球）
髙坂：空振り三振（チェンジアップ）
＜前半戦終わりぐらいからようやく慣れてきて打つ方で存在を発揮しだしたカースティ・メリット、この日もこの一発＞
＜K･メリットの打球を見送る戸田中央総合病院のレフト、長井美侑＞
【2回裏：戸田中央総合病院～0点】
高原：三ゴロ
田中：中前打（投手の真横抜ける）
長井：捕邪飛（フェンス際、永溝好捕）
上原：三ゴロ
＜難しい飛球を好捕する捕手の永溝早紀＞
【3回表：豊田自動織機～0点】
村上：スラップ空振り三振
佐藤：二ゴロ
洲鎌：四球
中森：一二塁間右前打
リケッツ：中飛（フェンスギリギリの大飛球）
＜ケイラニ・リケッツの打球は高く上がってセンターのフェンス際まで＞
【3回裏：戸田中央総合病院～1点】
松本：左飛
坂本：中越本塁打（初球）
水戸：右飛
フィッシャー：三ゴロ
＜前半戦に続き織機戦で貴重な同点の一発を放った坂本結愛。何度でも書くが、坂本が日本代表に選ばれないのはおかしい＞
＜同点の一発を放った坂本結愛＞
【4回表：豊田自動織機～0点】
横野：一ゴロ
メリット：三ゴロ
永溝：見逃し三振（インロー）
【4回裏：戸田中央総合病院～0点】
小沢：一直
高原：中直（メリット、バックして好捕）
田中：二ゴロ
【5回表：豊田自動織機～0点】
髙坂：三邪半直
(打)大平：見逃し三振（外の高め）
佐藤：空振り三振
※レフトに村上が再出場
【5回裏：戸田中央総合病院～0点】
(打)本間：空振り三振（チェンジアップ）
上原：遊ゴロ（髙坂が落としてすぐ拾って一塁送球。タイミングは微妙）
松本：四球
坂本：右飛
【6回表：豊田自動織機～4点】
洲鎌：左中間二塁打（アウトコース低めを巧く拾う）
中森：中前ポテン打
リケッツ：左前ポテン2点適時二塁打
※どん詰まりがレフトの前にぽとり。変速回転の打球が真横に方向を変えレフトの横をすり抜ける二塁打に。
※二塁代走に下山
横野：三犠打（三塁）
メリット：空振り三振
※田口の打席で暴投があり三走下山生還
(打)田口：右中間本塁打
※インコースの難しいボールを技ありのホームラン
髙坂：四球（粘って）
村上：三飛
※DPにリケッツ、捕手に永溝が再出場
＜洲鎌夏子が粘って最後は低めの変化球を巧く拾って左中間真っ二つ＞
＜洲鎌の打球が左中間を抜く＞
＜送るかと思ったが中森菜摘が強打で詰まった打球＞
＜この打球がセカンドとセンターの中間にポトリ＞
＜無死二三塁からケイラニ・リケッツの一打は完全に打ち損じ＞
＜しかしこの打球がレフトの前にポトリと落ちると、、、＞
＜ショベルパスみたいな緩いボールが守備陣を抜いてタッチダウン成功（？）＞
＜ジョーダン・テーラー痛恨のワイルドピッチで三塁から下山実咲が生還＞
＜インコースのボールにとんでもないへんてこなスイングでファールを打ち「こりゃ同じ球投げられたら120％打てへんやろな」と思っていたら…＞
＜その同じコースのボールを同じようにへんてこなスイングで右中間にホームランを叩き込んだ。恐るべし田口美佳…（笑）＞
【6回裏：戸田中央総合病院～0点】
水戸：遊ゴロ
フィッシャー：空振り三振
小沢：左飛
【7回表：豊田自動織機～0点】
※戸田中は投手交代、ジョーダン→五味
佐藤：遊ゴロ
洲鎌：遊ゴロ
中森：左直
【7回裏：戸田中央総合病院～0点】
※織機はライトに金江
高原：セフティバント・ファール三振
田中：空振り三振
高橋：遊右中前打（ショートすぐ横をゴロで抜ける）
上原：右前打（一三塁）
松本：三飛
【試合終了】