Honda
010 1001…3-6-0
000 0200…2-5-0
日立
Honda：○ジェイリン・フォード － 田井静華
日立：岡村奈々、●近藤光、坂本実桜 － 清原奈侑
（本）：山田恵里（日）
（三）：
（二）：田井静華（Ｈ）
【テーブルスコア】
【戦評】
Hondaの攻撃、7回表2死一三塁の場面で日立はなんと高卒新人の坂本実桜をリリーフに投入。しかし4球目が痛恨のワンバウンド投球で、しかも変化球だったためか思った以上にバウンドせず名捕手清原奈侑の股の下をボールが抜ける痛恨のワイルドピッチに。これで決勝点を奪ったHondaがジェイリン・フォードの好投もあって日立との接戦を制した。
やはり今年のHondaはひと味違う、というのを見せつけられた試合。まず開幕初戦で1回表に1番の長谷川優理が初球をセンター前にクリーンヒット。1年ぶりに日本リーグに復帰した1番長谷川のこのヒットでチーム全体が「今年はいける」という勢いを感じ取ったはず。強いて言えば4度あった満塁のチャンスで死球と犠飛の2点だけではなく、1本でもタイムリーが出ていたらもっと良かったが、とにかく「山田恵里のホームランで日立に追いつかれながらも最後は突き放して勝ちきった」という試合の流れが「今年のHondaは去年までとは違う」と思わせるには十分だった。
一方の日立は最後の大事な場面で新人坂本を投入したように、また監督が斉藤春香さんに戻っていろいろ意外なことをやりそうで見る楽しみが増えた。
それと開幕直前で入団した日立初の外国人選手、シェルビー・ベンドリーがなかなか凄い。左打者ながら3打席ともレフトに鋭い当たりを放っていて確実に戦力になることが証明された。これは相手にとっては相当手強いバッターになるはず。山田恵里が二人いるくらいのインパクトになるかも知れない。
新戦力としては、昨年の全日本総合ですでに公式戦デビューはしていたが、日本リーグでは1年ぶりの復帰となった左腕の近藤光もやっぱり良い投手。簡単に四死球も出すし常にピンチも背負ったが、何が起きても飄々として平然と投げて抑えてしまう姿は「これぞ近藤光」という投球内容。今後も確実に戦力になるだろうし、岡村奈々がこんな状態だと近藤にはエースとしての活躍も期待されるはず。
この2チームが次節では豊田自動織機と当たることになるが、今シーズンを占う非常に楽しみな対戦になる。
【試合詳細】
【Honda～先発と交替選手】
1(6)：長谷川優理
2(8)：山田静佳
3(3)：森山遥菜
4(4)：胡子路代
5(8)：佐野由貴美
6(7)：塚本蛍
7(2)：田井静華→(TR)芝﨑恵梨→(走)高橋真子→(再2)田井静華
8(9)：芝﨑恵梨
9(5)：永友遙→(打)吉田菜々→(再5)永友遙
FP(1)：ジェイリン・フォード
【日立～先発と交替選手】
1(8)：山田恵里
2(7)：松岡くるみ
3(6)：那須千春
4(2)：清原奈侑
5(D)：シェルビー・ベンドリー
6(5)：奥田茉優希
7(3)：木村千春
8(9)：松本怜奈
9(4)：屋禰未奈
FP(1)：岡村奈々→(1)近藤光→(1)坂本実桜
＜1回表、初球をセンター前ヒットにする長谷川優理。今年のHondaを勢いづかせる貴重な1本＞
＜日立の新外国人、シェルビー・ベンドリー。ユニフォームが間に合わなかったのか発注ミスか、背番号は表裏とも高校野球みたいに布の縫い付けで一人だけ名前もなし。どうせならマジックで書いても良かったのに、笑＞
【1回表：Honda～0点】
長谷川：中前打（初球をクリーンヒット）
山田：セフティバント投犠打
森山：左前打（クリーンヒット、一三塁に）
胡子：二直
※一塁走者飛び出しタイミング的には併殺も、送球がやや逸れ捕ったファースト木村がグラブでオレンジベースにタッチしてしまう
佐野：四球（満塁に）
塚本：空振り三振
＜復帰初打席でセンター前ヒットを放った長谷川＞
＜胡子の二直で一走の森山が飛び出し戻ってベースも踏み損ねたが、ファースト木村も慌ててオレンジベースにタッチでセーフ＞
【1回裏：日立～0点】
山田：中飛
松岡：死球（初球、背中）
那須：中飛（大きな当たり）
清原：左飛（レフトポール際）
＜打った瞬間は行ったかと思った清原の当たりもポール際で失速。序盤は日立の良い当たりが全部アウトに＞
【2回表：Honda～1点】
田井：右前打（ライナーで一二塁間）
芝﨑：スラップ三ゴロ二封
永友：セフティバント・守備妨害
※バントして一歩走り出した永友にボックス内でワンバウンドした打球が当たる
※長谷川の打席で何度もスタートを切りながらファールが続いていた芝﨑が、2-2から二盗を決める
長谷川：四球（3-2）
山田：四球
森山：押し出し死球
※打ちに行ったところにインコースで腹をかする。バットはギリギリで止まる
胡子：見逃し三振
＜森山が打ちに行くもインコースで体に当たる。バットはギリギリで止まった＞
【2回裏：日立～0点】
シェルビー：左直（良い当たり）
奥田：左直（良い当たり）
木村：一ゴロ
【3回表：Honda～0点】
※この回から日立は投手に近藤
佐野：四球
塚本：遊ゴロ（二塁）
田井：二直併殺
【3回裏：日立～0点】
松本：遊後飛（長谷川好捕）
屋禰：三ゴロ
山田：四球
松岡：セフティバント・投ゴロ（フォード、下からトス）
【4回表：Honda～0点】
芝﨑：四球（3-2から）
永友：右飛
※芝﨑が二盗
長谷川：左前打（クリーン）
※山田の打席で長谷川がディレイド気味に二盗
山田：四球（満塁に）
森山：中犠飛
※センター山田の返球を誰もカットしなかったので二走が三塁へタッチアップしたのに続いて一走も二塁へ
※山田としてはカットしてもらって一塁走者を二塁で刺したかったはず
胡子：二飛
＜この試合2盗塁で現在盗塁王の芝﨑＞
＜満塁から森山がセンターに高々と打ち上げて2点目となる犠飛に＞
＜センターの山田が捕球して本塁方向に返球。この送球を見て二走、一走もそれぞれタッチアップで進塁。直後に山田はショートの那須を呼び寄せたが、恐らく「こういう場面はホームは無理なの分かって投げてるんだから、内野手がカットして二塁に走ってきた走者をアウトにしなさい」という注意のはず。＞
【4回裏：日立～0点】
那須：右直（良い当たり）
清原：三遊間左前打
シェルビー：左前打（巧い流し打ち）
※二塁代走に山口
奥田：空振り三振
木村：空振り三振
※山口に代わり清原が再出場
【5回表：Honda～0点】
佐野：遊ゴロ
塚本：四球（ストレート）
田井：一二塁間右前打（クリーン、一二塁に）
芝﨑：一邪飛（高いフライ）
※田井のテンポラリー走者に芝﨑
永友：死球（満塁に）
長谷川：空振り三振
【5回裏：日立～2点】
松本：左直
※レフトの塚本、一旦前に出てきて慌てて戻ってキャッチ
屋禰：右前打
山田：左中間2点本塁打
松岡：二ゴロ
那須：空振り三振（ハーフスイング）
＜さすが山田、左中間へ同点のホームラン＞
【6回表：Honda～0点】
山田：空振り三振
森山：四球（3-2から）
胡子：スラップ二ゴロ二封
※暴投で走者二塁に
佐野：二ゴロ
【6回裏：日立～0点】
清原：右飛
シェルビー：左前打（クリーン）
奥田：見逃し三振
木村：空振り三振
＜全打席ジャストミートのシェルビー＞
【7回表：Honda～1点】
塚本：左飛
田井：右中間二塁打
※代走に高橋
芝﨑：投ゴロ（走者三塁）
(打)吉田：四球（粘って）
※日立は投手が新人の坂本に交代
※長谷川の打席で痛恨の暴投で三走の高橋生還
※ワンバウンドが跳ねずに捕手清原股の下を抜ける。清原無念
長谷川：空振り三振
＜リリーフした新人坂本のワイルドピッチが決勝点に。ただ捕手の清原は「止められなかった私の責任だから全く気にするな」と話したはず＞
【7回裏：日立～0点】
松本：遊ゴロ
屋禰：二ゴロ
山田：故意四球
松岡：一ゴロ
【試合終了】