【第54回全日本大学女子選手権大会(2019年インカレ)にむけて】

【インカレ1日目について】

※残念ながらインカレ1日目は雨ですね。今日の第3、4試合は行われないようです。第1、2試合は午前11時に再判断するようです。

【2019年インカレに向けて】

 いよいよ文部科学大臣杯第54回全日本大学女子選手権大会が明日8月30から3日間の予定で、愛知県安城市総合運動公園で始まります。今年から少なくとも5年間は会場を安城市に固定ということで、新たな大学ソフトボールの聖地として記憶に残っていくことでしょう。
 個人的なことを書かせてもらいますと、いかんせん大学ソフトボールに関しては観戦経験も知識も浅いのであまり偉そうなことは書けないはずなのですが、こうやってまとめることで明日からの大会をより深く見ることができますので、無理矢理書いている部分があります。見当外れだったり認識不足な部分が多々あると思いますが、勉強中ということをご考慮のうえ、以下おつきあいください。

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 さて、今年はとにかく中京大が優勝の大本命。とにかく強くて結果も出しているし、実際にチームも完成されている。安山涼香が9番に座るような打線は破壊力抜群。1番の佐藤友香や3番の高瀬沙羅など好打者も目白押し。8月初旬に行われた西日本インカレMVPの村田未幸、丹羽萌の右左の投手2枚看板も素晴らしいし、他にも使える投手が何人もいる。よほどのことがなければ優勝するだろう。
 対抗馬は山梨学院大か。ここは飛び抜けた選手はいないがチームのまとまりが素晴らしい。信田、勝田の両投手も調子が良さそうだし、中京大と山が分かれたのも幸運。決勝戦で当たれば一発勝負でどう転ぶかわからない。
 この2チームに続くのは日本体育大か。昨年の優勝チームで、実力ある新人も入っていて選手個々の実力ではナンバーワンかも。ただ東日本インカレで1試合目(2回戦)で山梨学院大に完敗したように、まだチームとしてのまとまりに欠ける気がする。来年、再来年に花開くチームか。
 本当なら真っ先に名前が挙がるはずの園田学園女子大だが、今年はいまいちパッとしない。主力を欠いていたとはいえ全日本総合予選では県予選で敗退。西日本インカレでも中京大に完敗。その中京大と同じブロックに入ってしまったのも組み合わせ的には不運だ。

【ブロック別予想】
<Aブロック>
 昨年男女でアベック優勝した日本体育大。今年も選手は揃っていて1番から9番まで全員ホームラン打てそうな選手はいるけど、上述したがまだ一体感に欠ける。その辺が大会を通じて成熟してきたら2連覇も夢ではないのだが。
 このブロックで対抗となりそうなのは東海学園大か。西日本インカレでは準々決勝で太成学院大に1点差で負けたが、投手も良いし本番になったら結果を出すと思う。今年最強の中京大にとって、もしかしたら1番戦いにくく、相性も悪いのが同じ東海地区のライバル東海学園大かも。もし東海学園大がブロックを抜けたら準決勝は面白い試合になる。
 その他、東日本インカレで優勝した山梨学院大に惜敗した東京国際大、今ひとつ調子が出ていないが九州の強豪、日本文理大。廃校(生徒募集停止)で今年が最後の出場になるIPU環太平洋短大(愛媛短期大)にも注目したい。

 ◎日本体育大(東京)
 関西大(大阪)
 △東京国際大(埼玉)
 IPU環太平洋短期大(愛媛)
 ○東海学園大(愛知)
 淑徳大(埼玉)
 松本大(長野)
 △日本文理大(大分)

<Bブロック>
 山梨学院大がかなり良い感じでチームが仕上がっている様子。東日本インカレでは日本体育大、金沢学院大を破り決勝では9-0の圧勝で富士大を下して優勝。そしてつい先週行われた国体関東ブロック予選には山梨県代表として出場し、1部リーグのHonda単独の栃木県には0-2で惜敗。敗者復活に回ると千葉にコールド勝ちしたあと、1部リーグの日立単独の神奈川県相手に信田投手の好投で2-0と完封勝利。続く試合では1部の戸田中央総合病院単独の埼玉県を相手に、敗れはしたが延長8回タイブレイカーで1-2の惜敗。関東の日本リーグ1部の3チームを相手に、公式戦でほぼ互角以上の試合をできるというのは本当に凄いこと。今年のインカレ優勝候補の一角であるのは間違いない。
 山梨学院大に続くのが毎年良い選手が揃うIPU環太平洋大か。西日本インカレでは園田学園女子大に2-7と完敗しているが、最後の本番では期待したい。
 個人的に注目しているのが富士大。独特の投球フォームのエース苅込千波投手がはまれば面白いことになるかも。東日本インカレで完敗している山梨学院大に雪辱を果たしたい。
 その山梨学院大と1回戦で当たる武庫川女子大にも期待で、ここは1回戦屈指の好カードか。西日本インカレでもベスト4に入っているし、総合の近畿予選では日本精工に勝利寸前だった。個人的には、7月の2部リーグとの交流戦(ソフトボールフェス)で3打席連続ホームランを放った主軸の中村みなみに注目。

 ○IPU環太平洋大(岡山)
 早稲田大(東京)
 立命館大(京都)
 △城西大(埼玉)
 △富士大(岩手)
 九州共立大(福岡)
 △武庫川女子大(兵庫)
 ◎山梨学院大(山梨)

<Cブロック>
 中京大園田学園女子大という大学ソフトボールの屈指の強豪チームがいるブロックではあるが、それでも中京大がほぼ確実に勝ち抜くだろうと予想できるほど今年の中京大は強い。
 先の西日本インカレでも優勝したが、2回戦の同志社大相手に6-4というスコアが唯一ちょっと僅差だったくらいで、他は決勝戦に至るまで全て完勝。エース級の投手が左右で何人もいるし、打者も力のある選手が揃っている。
 5~6月の全日本総合予選でも、県予選で一度Dream Citrineに負けたが、それ以外は東海理化、大垣ミナモ、靜甲、Dream Citrineと2部の強いチームを相手に全勝。しかも全く危なげない感じの勝利で、今年の中京大はほんと強いわ、と恐れ入った。
 その中京大と園田学園女子大がこのブロックでつぶし合ってくれるというのは、逆に他のチームとしてはありがたいことかもしれない。もちろん園田学園女子大も投手に三原、秋豆、打者にも下山、服部など良い選手が揃ってはいるので中京大に勝てれば優勝もかなり近づく。この2チームが対戦するとなると大注目の試合になる。
 個人的には、先日のミニ国体で富山県に補強されて打ちまくっていた東北福祉大の山北莉乃に注目。

 ◎中京大(愛知)
 国士舘大(東京)
 大阪大谷大(大阪)
 美作大(岡山)
 清和大(千葉)
 中京学院大(岐阜)
 △園田学園女子大(兵庫)
 △東北福祉大(宮城)

<Dブロック>
 ここは今年の実力的には本命がいないブロックで、どこにもチャンスがあるが、先の西日本インカレで準優勝の太成学院大、東日本インカレでは優勝の山梨学院大と互角の試合をしていた金沢学院大、名門の東京女子体育大の3チームが有力か。
 大学としては全国的に有名だがソフトボールのインカレにはまさかの初出場の同志社大は、初出場ながら近年は名門高校から選手が集まっているこれから強くなる大学。西日本インカレでも優勝した中京大に唯一くらいつく4-6の2点差敗戦。全日本総合の近畿予選では日本精工を相手に終盤に逆転されたが6回まで1-0と勝利寸前という未知数の力を秘めている。また指導体制が変わって新たに出発した東京富士大、近年徐々に力をつけてきている星城大にも注目したい。

 ○金沢学院大(石川)
 ○太成学院大(大阪)
 龍谷大(京都)
 東海大(神奈川)
 ○東京女子体育大(東京)
 星城大(愛知)
 東京富士大(東京)
 △同志社大(京都)

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