【もうすぐ全日本総合!~2019年第71回全日本総合女子ソフトボール選手権大会・大会前特集】



 さて今週末にいよいよ全日本総合選手権大会が開催されます。会場は鹿児島県の指宿市開聞と南九州市知覧町(主会場は開門)。
 大学生から、クラブチーム、2部リーグチーム、1部リーグチームと全てのカテゴリーのチームが一堂に会するので、個人的には一番好きな大会です。もちろん、今年も開会式から参加する気まんまんです(笑)
 そして毎年恒例の大会前予想を今年もやります。ほぼ当たりませんので、勝利確率を低くしたチームの関係者の方もどうか怒らないでください(笑)。
 ではまいりましょう。


【Aブロック ~ 前年優勝のビックカメラ高崎、比較的楽なブロックに入る】

<Aブロック・ベスト4進出確率>
 90%…ビックカメラ高崎
  7%…SGホールディングス
  3%…伊予銀行

<コメント>
 昨年優勝のビックカメラ高崎はとても楽なブロックに入った。
 ブロック突破確率100%でもいいくらいだが、腹立つから90にした(笑)。
 そのビックカメラ高崎が準々決勝で当たる確率が高いのがSGホールディングス。今年はいまいちカーヤ・パーナビーにも打線にも調子が出ないので、リーグの前半戦ではチームも乗り切れなかった。ただ和歌山大会で前身のルネサス高崎を破って準優勝したこともあるので、その時の夢をもう一度、と言ったところ。
 しかしそのSGHを先日のリーグ戦で破ったのが伊予銀行。伊予銀行もいわば組み合わせにも恵まれ、福井大会でも3位に入ったこともあるし、エースの庄司奈々ははっきり言って日本代表クラスの投手だし、決して無抵抗で負けるような試合にはならないだろう。ひょっとしたらAブロック突破、ももちろんありえる。
 その他のクラブチームや大学生には厳しいブロックだが、しかし初出場の「福太郎めんべい」や来年のリーグ加盟を目指すクラブチームの強豪「VONDS市原」など、楽しみなチームも多いブロックである。

【Aブロック・1回戦(14日)~対戦カード別予想】
A1:「ビックカメラ高崎BeeQUEEN(99%) vs. 大和電機工業」
 前年優勝のビックカメラ高崎の1回戦の相手は大和電機工業。大和電機は出てくるといつも1回戦で日立と当たっていたような印象だが、今年も強豪相手。昨年からチームの戦力は落ちたが、ここは意地を見せてほしい。

A2:「神戸親和女大(50%) vs. (50%)平林金属」
 2部の平林金属だが大学生相手に50-50とちょっと厳しい評価になった。エースの中村絢夏は普通に抑えるだろうが、打線が早い段階で点を取れるかどうか。リーグ戦でも苦戦が続くが、ここは大学生を下してビックカメラ高崎戦に挑んでほしい。

A3:「伊予銀行VERTZ(99%) vs. 福太郎めんべい」
 勝敗は伊予銀行で決まり。伊予銀行は格下相手にはしっかり打線も爆発するのでここはコールドゲームで決まるはず。個人的には福太郎めんべいの試合を見るのがとにかく楽しみで、特に元日本精工の山岡未歩選手を久しぶりに見られる(はずな)のが嬉しい。

A4:「VONDS市原(10%) vs. (90%)SGホールディングス ギャラクシースターズ」
 さすがにSGHの勝利は堅く実質99%以上かなと思うが、それでもVONDS市原の可能性を10%にしたのは、それだけこのチームが良いチームだと評価したいから。VONDSがどこまで食い下がるか期待大。

 



【Bブロック ~ Hondaと豊田自動織機の一騎打ち】


<Bブロック・ベスト4進出確率>

 50%…Honda
 45%…豊田自動織機
  5%…NECプラットフォームズ

<コメント>
 Hondaと豊田自動織機は、ベスト4争うライバルが互い同士だけという比較的楽なブロックには入ったが、それが2回戦で当たってしまうというのが想定外。見ている方としても少し残念で、両方好きなチームなのでせめて別の山に入って3回戦で戦ってほしかった。ベスト4に勝ち抜くのはまあこの2チームのどちらかだろうが。
 もう一つの山に入ったNECプラットフォームズと靜甲、takagi北九州は恵まれた組み合わせになった。どのチームもベスト8までは想定内で狙える。2回戦はNECプラットフォームズと靜甲という静岡県総合の決勝みたいな対戦になるだろうが、takagi北九州も1回戦で当たるNECはいかに1部のチームとはいえチャンスはある。とはいえ、これらの3チームの争いとなれば結局はNECが勝ち抜ける可能性が高い。そこでもし準々決勝に進んだNECの相手が相性の良い豊田自動織機となるとNECにも俄然チャンスが出てくるので、そういう場合を想定して織機の5%分をNECにプレゼントした(笑)

【Bブロック・1回戦(14日)~対戦カード別予想】
B1:「金沢学院大(10%) vs. (90%)Honda Reverta」
 そのHondaが1回戦で対戦するのがインカレで3位になった金沢学院大。Hondaは先の国体関東予選では、若手主体で臨んだとはいえ山梨学院大と接戦だったので、ここもあまり遊んだような采配はできない。

B2:「豊田自動織機シャイニングベガ(99%) vs. 立命館大」
 豊田自動織機も大学生と対戦だが、金沢学院大とあたるHondaよりはやや楽か。とはいえ、立命館大戦も油断は禁物。

B3:「靜甲(90%) vs. (10%)IPU環太平洋短大」
 先のインカレで大学生大会を終えたIPU環太平洋短大(元愛媛短期大)は、これが公式戦では最後の試合ということになるだろう。アイ短(I短、愛短)としての最後の戦いに注目したい。

B4:「NECプラットフォームズRed Falcons(70%) vs. (30%)takagi北九州WaterWave」
 ここは正直全く読めない。NECプラットフォームズは昨年1回戦で太陽誘電に勝ったり、豊田自動織機に相性が良かったりする一方、普通に大学生に負けたりする。よく分からないという点ではtakagi北九州も同じで、2部で上位チームに好ゲームする一方、大学やクラブチームに負けたりする。予測不可能なのだ。

 


【Cブロック ~ トヨタ自動車が優勢も4チームに可能性が有る激戦のブロック

<Cブロック・ベスト4進出確率>
 50%…トヨタ自動車
 25%…太陽誘電
 20%…日立
  5%…シオノギ製薬

<コメント>
 1部4チームが綺麗に分かれてそれぞれが大学、2部のチームと当たるという組み合わせの鑑みたいなブロック。
 それぞれの1回戦で1部チームが勝って上がってきた後が問題。まず新外国人投手を補強した日立とトヨタ自動車のつぶし合いが見物。ここを本気でつぶし合った後に同じ日にもう1試合あるので、対戦相手になるはずの太陽誘電やシオノギ製薬にもチャンスが出てくる。
 もちろんトーナメントなのでM・アボット全開でくるトヨタ自動車が最右翼ではあるが、連戦になるのがキツい。トヨタは打線も今年はいまいち不調で昨年までの破壊力もないので、その分確率も下げざるを得なかった。もちろん結局はトヨタ自動車だろうが、トヨタ自動車が3日目に残っていない可能性も十分考えられる。
 トヨタ自動車以外ではやはり太陽誘電か。ただ藤田倭が無理をできないとなると少々暗雲が立ちこめる。シオノギ製薬戦に楽に勝てればいいが、しかしシオノギも投手陣が揃っているし日立も新外国人投手が入ったし、ここはやはり厳しいブロックだ。その日立は新外国人投手兼打者のアレシア・オカシオが働いたら優勝も決して夢ではない。最下位争いをしているリーグ戦の鬱憤を一気に晴らしたい。

【Cブロック・1回戦(14日)~対戦カード別予想】
C1:「中京大(20%) vs. (80%)日立サンディーバ」
 まずインカレでは不完全燃焼に終わった中京大が1部で最下位争いを演じる日立と対戦。中京大もここで意地を見せたいが、日立も外国人選手を出してでも普通に勝ちにくるだろう。

C2:「トヨタ自動車レッドテリアーズ(99%) vs. 富士大」
 トヨタ自動車対富士大も面白い対戦。当然トヨタ自動車が勝つだろうが、富士大の苅込千波投手がどこまで通用するか非常に楽しみだ。

C3:「日本精工BraveBearies(20%) vs. (80%)太陽誘電ソルフィーユ」
 昨年は2部だったNECプラットフォームズにまさかの1回戦負けを喫した太陽誘電が、今年も2部の1位チームと1回戦で対戦。日本精工は藤嶋涼菜投手が今年は良いのでここは良い勝負になるはず。日本精工は打線が、おそらく先発してくるだろう曽根はん奈から点を奪えるかどうかが鍵。

C4:「シオノギ製薬ポポンギャルズ(90%) vs. (10%)城西大」
 シオノギ製薬は初戦で城西大と対決。城西大もインカレでは良いところまで行ったのでここも好ゲームを期待したい。



【Dブロック ~ デンソー、戸田中央総合病院
の一騎打ち】

<Dブロック・ベスト4進出確率>
 77%…デンソー
 20%…戸田中央総合病院
  3%…日本体育大

 昨年準優勝の戸田中央総合病院が1,2回戦は非常に楽なブロックに入った。やはり一度優勝、準優勝すると翌年の組み合わせは楽になる。
 1部のチームがデンソーと戸田中の2チームで、しかもブロックが分かれたのでまず間違いなく両者が準々決勝でぶつかって、おそらく今年絶好調のデンソーが抜けてくることになるだろう。デンソーは今年はいよいよ優勝を狙える年だ。
 とはいえ、1回戦が非常に問題。相手はデンソーのホームグラウンドで先日行われたインカレで優勝した日本体育大で、乗りに乗っている。その優勝大学と当たるというのがまたなんとも。初戦の大学相手だと若手主体で臨みたいが,足下掬われたら目も当てられないので最初からC・フーバーをスタンバイさせざるを得ないだろう。

【Dブロック・1回戦(14日)~対戦カード別予想】
D1:「IPU環太平洋大(60%) vs. (40%)東北福祉大」
 この対戦もまた面白い。インカレで3位になったIPU環太平洋大と対照的に、東北福祉大は準優勝した園田学園女子大に1回戦で延長サヨナラ負け。その鬱憤をここで晴らしたい。

D2:「デンソー ブライトペガサス(90%) vs. (10%)日本体育大」
 さて上述したように安城球場でインカレ優勝を果たした日本体育大と安城がホームグランドのデンソーの対戦。接戦になってしまうのか、あるいはデンソーが1部リーグのプライドを見せて大勝するのか、あるいは普通に3点差とかで無難に終わるのか、まあどれかだろう(予想になってない、笑)。

D3:「ALSOK鹿児島ALLWAVE(50%) vs. (50%)ウエントス」
 地元鹿児島のALSOK対ウエントスというのも実力の拮抗した面白い組み合わせ。何らかの操作が行われたとしか思えないが(笑)、しかしせっかく総合に出てきたクラブチームが1部チームと当たって大敗するのも、特に地元チームでは忍びないので、まあ良いでしょうと(笑)

D4:「Dream Citrine(10%) vs. (90%)戸田中央総合病院メディクス」
 戸田中央総合病院も楽なブロックに入ったとはいえ、Dream Citrineもいざとなれば良い試合をするので油断は禁物。

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