【女子ソフトボール日本代表選手紹介~外野手】

【No.5 狩野亜由美(豊田自動織機)】



稀代の天才打者である。
1年目から若くしてその才能を開花させ、かつ年々打撃技術を向上させている。

デビュー年に本塁打王や打点王を獲得し、毎年の首位打者争いの常連でもある山田恵里が「ソフトボール界のイチロー」と称されている。
形にこだわらずコンタクト重視のバッティングスタイルはまさにイチローである。
イチローといえば日本最高打者の称号を欲しいままにし、かつメジャーナンバー1(ということは世界ナンバー1)のリードオフマンとして疑う人も少ないだろう。
ただそのイチローに称される山田恵里をして「日本一の打者」とするのには少し訂正をはさみたい。ソフトボール界において、日本一の打者はいまや狩野亜由美なのである。
天才的なバットコントロール、教科書的なバッティングスタイル、驚愕のミート力、脅威の走塁スピード、すべてにおいて「世界1」と考えて間違いないと思う。強いてあげればA・ロドリゲスに走塁のスピードを加えたような感じか。
唯一山田に負けているのが肩の強さ、守備のうまさだけだろうが、それとて山田が異常に良すぎるのであって、狩野が世界トップクラスにあるのは間違いない。

「昨年度のリーグの首位打者」という冠を抱いて望む五輪にはファンとしては感慨深いものがある。
実は昨年、一度は完全に手に入れていたはずの「首位打者」のタイトルを自らの手で手放し、そのライバルの河野美里(レオパレス21)が再び手放したおかげで転がり込んだタイトルなのである。

2位と打率にある程度差をつけて迎えたリーグ最終節、狩野の所属する豊田自動織機は埼玉は鴻巣で佐川急便と対戦した。率から言えば、下位の佐川急便に対し1安打でもすれば首位打者は確定。かつ、塁に出て盗塁をすればシーズン最多の歴代記録を更新する試合であった。
試合は終始織機が圧倒し、6-0で完勝。シーズン最後を良い勝ち方で締めた織機は3位でリーグ戦を通過し、その後、決勝トーナメントも3連勝し2連覇を達成するわけであるが、なんとその天才打者狩野がこの佐川急便との最終戦で4打数0安打と率を落としてしまい、首位打者から陥落してしまったのである。もちろん盗塁の最多記録もならなかった。
一方、同日同時間帯に甲府で試合を行っていたレオパレス21は、この年ソフトウエアに勝つなどし旋風を巻き起こした一部初参戦の靜甲相手に圧倒。6回を終わって7-0と靜甲の2部落ちを決定付けさせる試合を行い、かつヒットを打った河野がその時点で狩野を逆転し首位打者に立ったのである。
しかし手綱を緩めないレオパレスはなおも最終7回も攻め続けて一挙5点をあげ、とても回ると思わなかった河野にこの年最終の1打席を回してしまうのである。
プロ野球ならば当然代打を送るなりして引っ込め首位打者を獲らせるところであろうが、そんなことはしないのがソフトボールの良さである。
当然のように打席に立った河野が凡退し、そして九分九厘諦めていた狩野に首位打者のタイトルが転がり込んだのであった。

今回のソフトボールの代表選考においての特徴のひとつは、外野手を3人しか選んでないことである。何かあったらバックアップは内野手でカバーするのだが、それは内野手にその才能を持った選手がいるからできる芸当で、もし外野に一人バックアップを、ということであれば当然河野美里が選ばれていただろう。
あるいは河野が首位打者を獲れていれば、と思うこともある。ただバランスや枠から言っても今の状況は変わらないのかも知れないが。
ただ、首位打者の河野を落として狩野を、となると、五輪で初めてソフトボールに接するファンから異論が出るかもしれない。そういう意味でも、昨年のタイトル獲得は非常に大きかったと思うのである。

もちろん、そんなシーズンのタイトルの有無で評価を左右されるような選手じゃないのは当然で、五輪前のカナダカップでも打ちに打ってMVPを獲得してしまった。
狩野に「絶好調」なんて言葉は当てはまらない。なぜならこれが実力なのだから。

五輪期間を通じて果たして狩野が何割打つか、とても楽しみでならない。

3割を打つなんてことはたぶんありえないだろう。
4割前半で終わるのか、5割を越すか、その辺りを期待して見てもらいたい。

 

【No.11 山田恵里(日立ソフトウエア)】
【No.25 馬渕智子(日立ソフトウエア)】

どっちも好きな選手で、特に馬渕選手は顔的にタイプなんだが(w)、どっちもしょっちゅうアホマスコミに取り上げられて紹介されているので ここでは割愛。
写真だけ。



(でもこっそり書き足し)
【No.11 山田恵里(日立ソフトウエア)】
各地の試合会場やお正月のOG会では、偉くなった今でも厚木商業の先輩にもちゃんと挨拶に行く律儀で礼儀正しい子。イチローに心酔してるのか、非常に道具類も大切にするし、「日本代表主将」に相応しい人格の持ち主ではないか。

 

【No.25 馬渕智子(日立ソフトウエア)】
去年トヨタカップ見に行ったら「馬淵」って書いたキャンプ用の椅子に座って試合を観戦している男性がいたが、あれはお父さんだったのだろうか。しかし体は馬淵選手の半分くらいの太さ。ということはお母さん似か?
僕はこの馬淵の顔が代表の中では一番、佐藤理恵より可愛いと思うのだが、ほとんど賛同は得られない。

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