【日本リーグ2009_2010シーズンの引退・移籍・新加入選手~1部・その2(佐川急便・Honda・シオノギ)】

【日本リーグ2009/2010シーズンの引退・移籍・新加入選手~1部・その2(佐川急便・Honda・シオノギ)】

 

<2009/2010年シーズンの退団・新加入選手~その2>

 


 

【佐川急便】
退団選手:7人
(2/IF)石橋幸枝(4)
(5/P)メラニー・ローチ(ルネサスに移籍)
(8/OF)和田理絵(4、ミナモSCに移籍)
(11/P)鈴木綾華(1)
(14/P)高村唯(4、ミナモSCに移籍)
(25/P)松尾美希(1)
(28/C)福田彩香(5)

新人選手:7人
(2/IF)寺本有希(鈴峰女子)
(5/OF)駒野まみ(三重高→中京大)
(8/OF)岩川奈美絵(神村学園)
(11/P)ジャスティン・スメサート(シェルフィールドGG高)
(14/P)信長香菜(羽衣学園)
(22/OF)伊藤愛(岐阜女子)
(25/C)多田希(高松南)
移籍入団選手:なし

 

※新加入選手
豪州とパイプのある佐川は今年もスメサートという五輪の日本戦で2度も投げたトップレベルの代表投手を連れてきた。主砲で日本リーグNo.1打者のポーターも残っており、ナタリー・ワード、ターニャ・ハーディング、メラニー・ローチを入れるとチームとしては歴代5人目の豪州代表選手である(はずだ)。
日本人選手に関しては恒例の中国地方出身選手や無名に近い高校生を発掘するのも得意で、今年も中京大の駒野以外は5人の高校生を獲得した。

※退団選手
高卒2年目の山科が成長したこともあるが、センスのある捕手であった福田が抜けたのが少し心配だ。そのせいか手薄になった捕手の位置を熊野オープンではベテランの高木が守っていた。
その他4年目が二人に1年目が二人と、若手が日の目を見ることなく引退していくのが残念だが、投手と外野を守れる高村は岐阜国体のためにできたミナモに移籍することができたようだ。
このチームの前身のミキハウス時代に来日し、廃部とともにレオパレスに移籍し、去年1年だけチームに戻ってきていたローチがその1年で退団した。最後は胴上げされるなど燃え尽きた引退だったのだろうが、まさか今年あのチームに移籍しているとは…。こんなの予想できたファンは皆無だろう(笑)

 

<かつて正捕手として活躍もしていた福田彩香の引退は残念だ>


 

【Honda】
退団選手:7人
(2/3B)五十嵐美緒(4)
(5/RF)志水麻里(3+2+3)
(6/P)ジーナ・オークス(2)
(8/DP)菊池亜佐美(3+7)
(13/C)ヘザー・スカグリオネ(4)
(19/P)庄子麻希(7+3)
(27/C)中川原麻衣(1+4+5)

新人選手:4人
(7/C)ローラン・ルプネッティー(フラトン大)
(19/P)上原楓(高橋健康福祉大高崎高)
(21/C)武藤理恵(帝京安積→日体大)
(42/P)ステイシー・ネルソン(フロリダ州立大)
移籍入団選手:なし

 

※退団選手
東邦銀行の廃部からホンダ栃木に移籍した菊池の引退で、2部時代のHondaを知る選手がすべて引退した。また中川原の引退で日立工機最後の選手が引退した。
さらにはミキハウスでスタートし甲賀医専を経由してきた志水、太陽誘電で代表候補としても活躍していた庄子と、様々な経歴からHondaに移籍しチームを支えてきたベテラン選手が4人も引退したことになる。これにはやはりHondaの一時代の終わりを感じさせる切ないものがある。
そんな中今年も現役を続けることになったスルガ銀行の廃部を経てHondaに移籍してきた名手・中村瞳には、今後も是非とも長く活躍してもらいたい。
あまりめぼしい活躍がなかった二人の外国人選手も退団したが、2部落ちの危機にあった昨年の入れ替え戦で活躍し、なんとか最低限の仕事は果たしたか。サードの控えだった美人選手の五十嵐も引退し、監督が替わったことからも、今年はさらに変化した新生Hondaのスタートになるだろう。

※新規加入選手
昨年は加藤恵理という新人賞も取ったトップクラスの野手を獲得できたが、今年は鳴り物入りの外国人を連れてきた。ネルソンは昨年のアメリカ代表でジャパンカップにも帯同しており、何より年末の日本テレビのソフトボール対決番組に出演していたのが有名でだろう。
昨年までのヘザーの役割をそのまま高いレベルで埋めそうな捕手のルプネッティーとの二人が活躍できれば、今年のHondaはなかなか楽しみなものになる。
日本人では日体大で活躍した武藤理恵に加え、無名校出身の左腕投手上原楓も期待の投手だ。上原が出身の高橋健康福祉大高崎高にはU16代表選手もいるようで、これから頭角を表してくる高校なのかも知れない。
ちなみにこの高校、高崎駅からバスに乗り太陽誘電のグランドに向かう途中にある、まさに誘電のお膝元の高校である。

 

<勝負強いバッティングで何度もチームを救ったベテランの菊池亜佐美。グラブも年季が入っていた>


 

【シオノギ製薬】
退団選手:4人
(6/SS)佐藤早苗(6)
(7/CF)高木由美子(11)
(10/DP)安田真富果(8)
(18/P)高倉さやか(7、チームマネージャーに)

新人選手:4人
(12/IF)椎木明日香(京都西山→大阪大谷短大)
(15/IF)唐橋亜由佳(京都西山)
(18/P)松本優香(神戸龍谷)
(25/IF)上田恵(篠山鳳鳴→東海学園大)
移籍入団選手:なし

 

※退団選手
11年間在籍したシオノギの生き字引、高木由美子が引退した。高木が入った1999年は山崎あゆみの活躍で大混戦(4位以下に11勝11敗が3チーム、10勝12敗が3チーム)の4位争いを制して、シオノギが決勝トーナメントに出場している。その後は中堅以下のチームに落ち着いてしまったことから、今年の高木の引退でシオノギから決勝トーナメントの味を知る現役選手がいなくなった。
一昨年、杉本の試合中の怪我から正遊撃手になり、昨年1年間レギュラーとして守りきった佐藤早苗も引退した。1年間やり通したことで守備も飛躍的に上達し、打撃も1試合ごとに力強くなってきた矢先だけに残念だ。
一部に熱狂的なファンがいる(笑)ことで有名な投手の高倉さやかは、引退して今年からマネージャーに就任し、早くも持ち前の笑顔を振りまいている。昨年の最終戦、松村歩が進言して得た最後の登板機会での熱投が今も脳裏に焼き付いている。
キャプテンを努めていた熱血選手の安田真富果の引退を一番喜んでいたのが織機の宮本直美。なぜか相性が悪く痛いところでよく本塁打を打たれていたかららしいが、それだけ安田が印象的な活躍をしてきた証拠だろう。

※新加入選手
ここのところ平均4人くらいの引退選手、新加入選手と堅実運営を続けてきているシオノギ。今年もルートのある龍谷系や西山出身の選手を獲得するなど、いかにもシオノギらしい落ち着いた選手補強を行った。
昨年入団の選手と今年の選手の中から、レギュラー選手を脅かす若手が現れてくるとチーム力がぐっと上がるだろう。伝統的に投高打低のチームカラーを覆すような野手の飛躍が切に望まれる。特に、デンソーに入った岡村や大鵬に入った稲垣とともに東海学園大で活躍した上田恵には、即戦力としての活躍を期待したい。

<昨期の最終戦で最後の登板を果たした高倉さやか。いいピッチングだった>

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