【2010年日本リーグ開幕記念特集~開幕節のスタメン予想と各チームについて~2日目 411(Sun)】

 

【第5試合:佐川急便(1勝)v.s.シオノギ(1勝)】

<先攻:佐川急便>
(5)宗利美保
(9)松下友里
(6)梅村麻弥
(3)ステイシー・ポーター
(D)外山美紀
(1)ジャスティン・スメサート
(7)中村歩
(2)山科真里奈(8-高木美晴)
(4)柳瀬友紀
(DEFO-8)高木美晴(2-山科真里奈)

こうやって無難に若手でも実績ある選手とベテランで打線を組んで見て気づいたのだが、これでは期待の若手である前田や増野、新人の寺本、岩川の出番がなくなってしまう。しかし逆に言うと「柳瀬」や「松下」「梅村」という名前をレギュラーとして組み込んでもしっくりくるくらい、これらの選手が成長してチームの主力として歩んでいる証拠ではあろう。去年山科が急成長したように、いずれ早い時期に宗利や高木を追いやるくらいの選手が出てきたときこそ、ようやく第2世代の佐川急便が熟して、ベスト4も狙えるようなチームになって行くのかも知れない。そこまでは宗利&高木の大ベテランに背中で引っ張っていってもらわないと。

さてこのスタメンをみてどうしても目に行くのが「打者・スメサート」だろう。投手としては五輪の日本戦でも投げたし実力は折り紙つきだが、打者としては正直使わないものと高をくくっていた。それがあのトヨタカップでの特大ホームランを目の当たりにするとやはり打線の中に入れたくて仕方がなくなる。あんな特大ホームランを見たのは織機のリベラ以来だ。長身の外国人選手共通でインコースをズバズバ攻められるとお手上げなのだが、少しコントロールを間違えたらどこまでも飛ばされてしまいそうだ。ポーター一人ではどうしても歩かされてしまうので、やはり今の佐川急便の打線には名を連ねないといけないだろう
そんな楽しみもある一方やっぱり心配なのが中村歩。一昨年まではあんなに本塁打も打ってたのに去年の春からバラバラに崩してしまった打撃フォームの改善が未だに出来ていない。スランプにしてはちょっと長すぎるのだが、考えすぎるタイプなのだろうか。早く復活してあの豪快なバッティングを見せて欲しい。

<エースとして大活躍間違いなし。豪州代表のスメサート>


<戸田中戦でホームランを打ったスメサート、あの○の辺りにぶち当てた>

<後攻:シオノギ製薬>
<パターン1>
(5)宮幸代
(9)陽山亜美
(D)藤田恵
(8)田城博美
(3)熊谷陽香
(7)岩切奈那
(2)橋元遥香
(6)杉本夏子
(4)坪田佳奈
(DEFO-P)松村歩
※2、7,8番は試合によって

<パターン2>
(5)宮幸代
(7)岩切奈那
(8)田城博美
(1)松村歩
(2)橋元遥香
(6)杉本夏子
(3)熊谷陽香
(9)陽山亜美
(D)上田恵
(DEFO-4)坪田
※とにかく松村に打たせる

高木、安田という長打も打てる好打者二人が抜けたのがかなり痛い。投手陣と堅実な守りで戦っていくしかないのだが、あまりにも打てないとどうしようもない。そこでシオノギも個人的に打順をあれこれいじって考えてみた。
<パターン1>が去年までの実績やオープン戦を見た感じでは現実的で無駄のない打線なのだが、冒険心と面白味に欠ける。
そこで望みたいのが<パターン2>。とにかく“強打者”松村歩を打線に組み込むこと。それも変に下位に持って行くのではなく、いっそのこと使うのなら4番で行こうではないかと思っている。それくらいシオノギに一番欠けているパワフルな打撃をするし、何より多くの経験を積み少々のことでは動じないどっしりとした落ち着き、貫禄がある。熊谷も期待の大型打者だが、昨年はほぼ1年間期待かけてクリーンアップを打たせたが期待に応えられなかった。やはり気楽に7番くらいを打たせてこそ恐い打者じゃないだろうか。
田城もいままでかなり良いところで打ってきた頼りがいのある打者だが、あくまで脇を固めていたからこそであり4番となると少々物足りない。3番において、1番の宮との間の2番に日本リーグ1キュートな岩切を挟んでこそ打線は生きそうなのだが。
そしてもう一人、個人的に使って欲しいのが東海学園大から入った新人の上田恵。外野では2年目の高橋を使って欲しい部分もあるのだが、打てそうな打者はどんどん使って行くのもありだ。背に腹は替えられない。この上田、オープン戦では結局ほとんど見る機会なく終わってしまったが、確か昨年の全日本総合で、東海学園大の主力として伊予銀行と対戦し、チームは惜敗したがホームランと二塁打を放っているはずだ。伊予銀との試合も重要なので、その対戦で抜擢しても面白いかも知れない。
とにかく松村のバッティングを早くリーグ戦で見たい。

<バッティングフォーム云々は置いといて、とにかくパワーがある松村>

 

<松村v.s.安福というファン垂涎の対決>

 


 

【第6試合:ルネサスエレクトロニクス(0勝)v.s.トヨタ自動車(2勝)】

<先攻:トヨタ自動車>
(6)N・ワトリー
(8)前薗理恵
(9)藤野遥香
(3)伊藤幸子
(5)坂元令奈
(4)鈴木美加
(7)小野真希
(D)藤崎由起子(渥美万奈)
(2)渡邊華月
(DEFO-1)M・アボット(山根佐由里)

昨年の時点で既に完成していたこの打線。今年も打順もほぼ変わらずにそのまま臨めるのだが、今年は前薗、小野の調子が例年以上に良さそうなのでさらに厚みが増した。それに加えて鈴木の成長。期待通りに年々スケールが大きくなっており、今年は本塁打王争いで谷川の対抗馬に十分なれるくらいの打者に成長した。いずれ谷川を超えて日本一の右の強打者になる日も来るだろう。しかも早い未来に。
藤崎と渥美のところは正直両方とも使いたいくらいで、どちらを控えにするなんて贅沢の極みだ。他に外す選手が見あたらず、強いてあげれば藤崎を捕手で使えばうまく収まるのだが、そんな渡邊も捕手としての能力が非常に高いしバッティングもしぶとく良い打者に成長してきた。渡邊が成長するともはや穴が全くない。
長年3,4番に座り続けてきた藤野、伊藤が霞んでしまうくらい周りを固める打者が成長してきたのだが、その状況でしっかり役割を担えるのが、このベテラン二人のすごさ。もちろん打力は衰えていないのだが、4番の伊藤ですらしっかりと送りバントを決められるし、藤野に至ってはチームに必要なバッティングが何かを熟知している。
しかも投手がアボットなうえにさらに加えて日本代表では今や藤原と並ぶエースに成長した山根がやってきた。
もちろんリーグになると試合巧者の織機やデンソーがそうそう簡単に勝たせてくれるはずもないが、しかしそれでも今年は全勝してもおかしくないくらいの戦力の充実が図られたのではないか。それくらい完璧で欠点のない今年のトヨタ自動車である。セカンド鈴木の守備以外は(笑)

<露久保の後継者に山根なんて卑怯だ(笑)>

 

<後攻・ルネサス高崎>
※今年はルネサスの試合をまだ1試合もみておらず(姿すら見てない)、予想すらできないので開幕後のお楽しみ。

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