【2010年開幕節1日目第3試合:ソフトウェア v.s. 織機】
ソフトウェア 000 0035…8
織 機 000 0000…0
ソフトウェア:藤原-鮫島
織機:バークハート、宮本-トッピング
(本):山田、西山(ソ)
(三):山田(ソ)
(二):袴田(ソ)
【ソフトウェア】
1(6):西山麗
2(4):溝江香澄
3(8):山田恵里
4(7):馬渕智子
5(9):杉山真里奈
6(3):濱本静代
7(5):林佑季
8(D):栗原志帆
9(2):鮫島優子
FP(1):藤原麻起子
【織機】
1(8):狩野亜由美
2(7):白井沙織
3(5):古田真輝
4(2):ジェニー・トッピング
5(D):小森由香
6(6):内藤恵美
7(3):小柳薫
8(9):国吉早乃花
9(4):吉良真里奈
FP(1):ケイティ・バークハート
<結果詳細> ←結果詳細はココ
【1回裏:織機~0点(投手・藤原)】
白井がヒットで出るも、古田の緩いサードライナーに飛び出してしまいダブルプレー
【2回裏:織機~0点(投手・藤原)】
先頭のトッピングがヒットで出塁するも、小森のバントが強すぎサードゴロダブルプレー
<代走横野を送るも生かせず>
【3回裏:織機~0点(投手・藤原)】
<2死二塁から国吉がヒット性の当たりを放ち先制かと思われるも、杉山が走り込んで地面ギリギリでキャッチする好プレー>
【4回裏:織機~0点(投手・藤原)】
先頭小柳がヒットで出るも続く吉良がバントで送れずに三振、狩野、白井とヒットが続き満塁とするも、3番古田がセカンドゴロで本塁封殺。4番トッピングもファーストゴロで絶好のチャンスを逸機
<最後、ややツマリながらも一塁左を襲う強いゴロだったが、差し出した濱本のグラブに偶然?入りファーストゴロに>
【5回裏:織機~0点(投手・藤原)】
先頭の小森がヒットで出るも、松岡との間のエンドランが投ゴロとなり今日3つ目のダブルプレーを喫す
<エンドランが最悪の投ゴロ。またしても代走の千葉を生かせず>
<毎回ピンチの連続ながら決定打を許さない日本(世界?)ナンバー1の技巧派右腕・藤原>
【6回表:ソフトウェア~3点(投手・バークハート)】
簡単に2死を取られた後、西山がセンター前クリーンヒット。続く溝江のセフティーバントはサードゴロとなるも、古田が一瞬投げ遅れ、一塁ベースカバーの吉良がベースを踏めずに一、二塁(記録はサード古田の送球エラー)。
ここで3番山田が大きな一発。アウトローを左中間に叩き込み大きな3点。
<溝江もアウトになったと思っただろうが、織機のミスでセーフ。痛すぎるエラーとなった>
<テレビを見ないとわからないが、このスイングだとアウトコース低めのかなり難しい球を左中間に叩き込んだのではないか>
【7回表:ソフトウェア~5点(投手・バークハート)】
代打・袴田のレフトオーバータイムリー二塁打、西山のライトポール際のスリーラン、さらに山田のタイムリー三塁打で決定的な5点を追加。
<高めの見逃せばボールの球を上から叩いた袴田>
<山田に続いて西山がライトに決定的なスリーラン>
【7回裏:織機~0点(投手・藤原、山中)】
前半5回までのピンチの連続を織機の拙攻に助けられた藤原、尻上がりに調子を上げて最後は三者凡退で開幕戦完封勝利
<高卒1年目で開幕戦登板を果たした山中を見守る濱本と溝江>
~ソフトウェア~
とにかく今日は藤原の好投に尽きる。5回までに数多くヒットは許したが全て単打。しかも要所は押さえて決定打を許さなかった。4回の1死満塁のピンチではスリーボールになりながらもそこから踏ん張って無失点。見事と言うほかない。攻撃陣は馬渕の記録達成ヒットや山田、西山のスリーランなど役者そろい踏みの爆発だったが、多分に織機の拙攻や守りのミスが引き出した部分もある。それ以上に3つのダブルプレーに加え杉山、濱本の好守など、痛いところでミスの出た織機と正反対にしっかり守ったことが大きかった。林ですら(失礼!w)好プレーでゲッツーを成立させるなどその一員としてしっかり働いた。
最後は若手期待の袴田にもケイティから長打が出たし、高卒新人の山中を投げさせる機会まで得られた。特に山中が打者二人をしっかり抑えたことは、瀬川の復調が遅れた場合のことを考えるとかなり大きいかも知れない。痛い取りこぼしで決勝トーナメントを逃した昨年のソフトウェアだが、今年は楽しみな1年になりそうだ。
~織機~
6回以降は一方的な試合になったが、5回までは完全に織機ペースだった。どこかで一本出ていれば逆の展開になっていてもおかしくない紙一重の試合だったのだ。ただしそれをさせなかった藤原の投球術が見事だったのも確か。
とにかく織機をもう「試合巧者」と表現するのは止めにしたい。昨年の終わりくらいから、こんな下手な試合運びの連続でファンとしては胃の痛くなる試合ばかりだろう。
ダメな時はこんなもので、こういう大雑把な試合運びも織機の魅力の一つなのだが、しかし執拗なまでにとことん小技を絡めて1点に執着してくるルネサスのようなチームが相手だとどこかで必ずボロが出て負けてしまうのではないか。今日のような展開も序盤に何が何でも「1点」を奪いに行っていたら展開は違ったはずで、そういう部分はルネサスのようなチームをお手本に新しい織機に脱皮して行って欲しい。
昨季16年続いた3位以上を逃してしまった織機であり、今年は正直決勝トーナメント進出すらに危うさを感じる開幕戦での大敗だったが、ただ永吉監体制の初戦ということを考えるとむしろこの大敗は良かったのかも知れない
ミスや拙攻を繰り返しながらもケイティが好投し「なんとなく」勝ってしまっていたら、選手もそのままの意識で最後の一番大事な場面で同じ過ちを繰り返してしまう。各チーム、特に中堅チームが強力な補強をしている今年、今までのような軽い気持ちではとても勝てないということをこの大敗は教えてくれたはずだ。