【2010年ジャパンカップ・イン仙台~3日目】
【第5試合:台湾v.s.日本】
台湾 000 0000…0
日本 500 000x…5
台湾:●リン、チュウ、ジャン-ルー
日本:○藤原、岡村-谷川
(二)リ(台)
いわゆる「スミ5」で日本の勝利。永吉の四球と盗塁暴投の1死三塁から山田の先制打。馬渕の打撃妨害のあと松岡の犠牲フライ、坂元のヒット、谷川のタイムリー、松本の2点タイムリーと続き、台湾の守備の乱れに乗じて一挙5点を先取。
2回にも2安打を放ったが、しかしその後は1安打に抑えられ追加点を奪えず尻すぼみの攻撃に終わった。
ただ投げる方ではエースの藤原ががんばり、4回無失点。5回からは日本での代表デビュー戦となった岡村が3回を1被安打無失点と100点のできで台湾を完封した。
<山田が追い込まれたあとのアウトコースを技でレフト前に落とし先制>
<馬渕が打撃妨害で出塁>
<松岡がレフトへ犠牲フライ>
<最後は松本が2点タイムリーで初回に一挙5点>
<坂井寛子はホームに向かって、露久保望美はバックスクリーンに向かってジャンプをするのが投球に入る前にリズムを作る「儀式」だったが、藤原のはこれか。ロジンバックをマウンド後ろに置いた後に「くるり」と振り返る>
<日本代表として母国初お目見えとなった15歳の岡村奈々。見事なピッチング>
【第6試合:日本v.s.アメリカ】
日本 000 0000…0
米国 000 023x…5
日本:●染谷、山根、藤原-谷川
米国:○ラネゲンフェルド-ブラムレット
ここまで日本は3勝、アメリカは2勝1敗で、失点は日本が3少ない。つまり2点差以内での負けなら日本が1位になるという条件で試合が始まった。
日本は4回まで毎回1安打も無得点。5回も河野のヒットと盗塁、山田の今日2回目の故意四球で作った一二塁のチャンスに馬渕がショートに内野安打を放つもホームを狙った河野が回り込みすぎてベースに届かずタッチアウト。
6回にも2安打、7回にも1安打と、結局毎回の9安打を放ちながら攻めきれず無得点と非常にまずい攻めで完封されてしまった。
一方投げる方では先発の染谷が好投し、4回を無失点に抑えるも5回裏、2死からランゲンフェルド、リリース、ホルコムに3連打されて2失点する。
しかしこの2失点で抑えていれば日本が1位であったが、問題は7回だった。
藤原が今日の1試合目に先発していることから山根が最終回のリリーフに立つ。
しかし先頭のブラムレットに対して三塁塁審の後藤から不正投球を指摘されてからリズムを崩す。
ブラムレットに対して四球を与えると、続くカータースには左前打、ハーバーを見逃し三振に斬って取るもコクランに四球を与え満塁とされたところで日本は投手を藤原に替える。
ここからの藤原とアメリカ打線の対決は見応えがあった。
まず5番のアリオトを渾身の投球で3-2から見逃し三振。あと一人というところまでこぎつけたが、最後の一人、ランゲンフェルドの打球が右翼線ギリギリに落ちる走者一掃のタイムリー三塁打となり万事休す。
7回裏も最後は馬渕が打ち取られてゲームセット。
結局3勝1敗で並んだアメリカに失点差で敗れ日本は2位となった。
そして各チームから選ばれるMVPには、なぜか馬渕が選ばれるという本人含めほとんどの人が首をかしげる人選で2010年のジャパンカップは幕を閉じた。
<4回、馬渕の内野安打で河野が二塁から果敢にホームを狙うもタッチアウト>
<捕手が一人しかいないものだからブルペンでは代わる代わる野手がマスクを。珍しい狩野の捕手姿。この写真を撮ってる間に、山根が満塁にされ一気にピンチに>
<1死満塁で急遽藤原がリリーフに>
<アリオトを見逃し三振に斬って取った投球は見事だったが…>
<最後はランゲンフェルドにライト線に落とされて万事休す>
※
でも個人的に一番おもしろかったのは谷川と坂元。
7回、山根が不正投球を塁審から指摘されストライクをボールにされたのを忘れた谷川が、見逃しストライクを三振と勘違いしサードへ送球。そのボールが突っ立っていた坂元を直撃し、まさに「ハトが豆鉄砲食らったような」顔。
その時の写真がないのがとても悔しい。