【日本リーグ2010_2011シーズンの引退・移籍・新加入選手~2部・その2(ホープセクション)】

【日本リーグ2010_2011シーズンの引退・移籍・新加入選手~2部・その2(ホープセクション)】

 ※表記は「(背番号/ポジション) 選手名 (在籍年数または出身校)」


【戸田中央総合病院】
退団選手:5人
(9/C)高井佑実(3年)
(17/3B)秋山磨貴子(2年→ペヤングに移籍)
(18/P)神山里美(2年)
(20/RF)東美紀(4年)
(28/P)武井智穂(デンソー3年+2年→大垣ミナモに移籍)
新人選手:5人
(3/P)李琪(リー・チー、遼寧省体育航海運動学校)
(7/OF)戸田実花(厚木商)
(9/IF)小沢佳那子(多治見西→中京大)
(17/P)田家由里(福知山女子→大阪大谷大)
(20/C)佐藤瑶(光が丘女子→中京大)

※コメント
 昨年2勝をあげた武井智穂が大垣ミナモに移籍。防御率は6点台と悪かったが正直平均値は関係ない。あの佐賀大会で見せた2試合連続勝利の好投は最下位チームに貢献して余りあるものだった。故郷岐阜に戻って、またあの時の投球を見せて欲しい。東美紀がデンソーの名選手東美幸の実妹なのは有名なところだが、そういうのは抜きにしても僕はかなり好きな選手の一人だった。とにかく美紀はガッツがあって明るくて、そういうのが顔いっぱいに表れてくる選手だった。試合前のノックでライトを守れば打球に食らいついて飛びつき、試合の1回表第一打席ではすでにユニフォームが汚れライト線に飛び込んだときの白線がこびり付いてるような(笑)、とにかくそんな選手だった。
 名門東女体大出身の神山里美も早すぎる引退で、吉田真由美の後継者と目された東北福祉大出の高井佑実も2年で引退。少し早すぎる引退が多いのが戸田中の少し残念なところ。
 新人で戸田実花が入った。戸田中に戸田かと素人なら食いつくところだが、プロはそんなところには反応しない。フフフ。

<1回打席に入った時点でもうユニフォーム泥だらけ。このガッツこそ東美紀(笑)>


<昨年の星野メモリアルに遼寧省代表チームで来日したリー・チー。いいデモンストレーションになった>


【ドリーム☆ワールド】
退団選手:6人
(2/2B)小西つどい(レオパレス1年+2年)
(10/CF)小原友里(甲賀医専2年+紅葉1年+大鵬薬品3年+2年)
(15/C)恒末里美(2年)
(16/C)伊藤綾香(レオパレス3年+ドリーム☆ワールド1年)
(24/SS)小野奈津子(レオパレス6年+ドリーム☆ワールド1年)
(23/9)山下美奈子(レオパレス2年+2年)
新人選手:6人
(16/IF)五十嵐裕貴(常葉学園菊川)
(17/IF)佐々木結翔(伊那学園総合→日体大)
(20/IF)青野可奈(京都明徳→立命館大)
(24/P)高野里穂(城南静岡)
(27/OF)岡元津佳紗(大阪国際大和田→大阪国際大)
(29/IF)森本早苗(北陸→東女体大)

※コメント
 伊藤綾香と小野奈津子の移籍はもう万人が認めるところ。この二人は初年度のドリーム☆ワールドで本当によく戦ったと思う。今後はこの経験を生かして1部のチームで活躍し、一回りも二回りも成長して日本を代表するような選手になって、そしてまたいつかドリーム☆ワールドや2部リーグに恩返しをして欲しい。その素質と可能性は十分にある。
 いろんなチームを渡り歩いてそして発足時のドリーム☆ワールドに大貢献した小原友里も引退したが、彼女には心底「お疲れ様」と言いたい。そして元レオパの小西つどいや山下美奈子も引退し、徐々に新たな選手と元レオパ選手のバランスが取れ、そして新しいドリーム☆ワールドが作り上げられていくのだろう。

 


【東芝北九州】
退団選手:2人
(6/OF)佐藤かずみ(7年)
(24/OF)田中蘭(4年)
新人選手:0人
移籍入団選手:1人
(11/SS)矢野みなみ(九州女子→織機4年)

※コメント
 長年東芝北九州で活躍した佐藤かずみと田中蘭が引退。毎年のマガジンの名鑑の写真でちょこっと首をかしげている蘭はもっと打席を見たかったが怪我の影響が大きかったのかな。
 新入団選手で一番嬉しかったのが矢野みなみが故郷に戻りそして今年のリーグ登録に間に合ったこと。かつて織機時代に愛知県の大会だが3打席連続ホームランを放ったのも見たことがあるし、熊野オープンでミスして過呼吸になるくらい泣いてたのも見たことがある。とにかく潜在能力があって性格的に純粋で素直で優しくて、そして馬鹿な選手(笑)今年どんな活躍をするのか本当に楽しみだ。
 まあしかしなんと言ってもここの一番のニュースとしてはチームをまとめる手腕の高さでは定評のある長澤佳子コーチの就任やな。あなたは白水監督と上手くタッグを組んで決勝トーナメントにチームを導けるかどうか、就任一年目から結果を求められてんねんで!(なんで友達口調やねんw)。

 


【東海理化】
退団選手:2人
(9/SS)若松梨沙(3年)
(11/3B)横林直美(3年)
新人選手:3人
(6/IF)加藤弓依(松阪商)
(15/RF)田中リンネ(宇治山田商)
(24/OF)小林果歩(東海学園)

※コメント
 九州女子出身の横林直美と帝京安積出身の若松梨沙が退団し、新たに入ったのが東海地方の3人と、地元志向の強い入れ代わり。ただ東海理化は元々長崎、東海地方、そして福島県にパイプがあるのでその延長線上での補強だろう。
 山商(宇治山田商、田中リンネ)、まっつぁか商(松阪商、加藤弓依)と言えば野球でも古豪の三重県の高校で、山商と言えばご存じ山根佐由里の母校。三重県出身者としてはこの二人は応援しないわけにはいかない。しかも特に田中の下の名前が「リンネ」。生物学の学名であるラテン語による二命名法を確立した植物学者「カール・フォン・リンネ」と同じ名前。ますます応援しなければなるまい。

 


【NECアクセステクニカ】
退団選手:5人
(10/CF)岩倉香奈(6年)
(13/2B)川村美紗(3年)
(21/3B)田中風見子(4年)
(26/SS)小野寺綾子(7年)
(28/P)蛭田早織(4年)
新人選手:3人
(19/C)乃一知世(とわの森三愛)
(20/IF)富田あすか(高崎健福大高崎)
(21/IF)齊藤聖(とわの森三愛)

※コメント
 昨年0.413と高打率で打撃9位に入った川村美紗が引退。お姉ちゃんの川村真美(YKK)より良い成績を残しかつ、お姉ちゃんが今年も現役なのに先にユニフォームを脱ぐことになってしまった。
 7年目の小野寺綾子に6年目の岩倉香奈といったベテランも抜けた。浦野監督2年目の今年、若返ったチームでどんな結果が出るだろうか。

 


【湘南ベルマーレ厚木】
退団選手:7人
(5/LF)松尾晴奈(5年)
(8/SS)中井智恵(9年)
(10/C)工藤麻理(4年)
(11/RF)谷川綾子(3年)
(19/3B)兼次恵(4年)
(21/1B)伊藤沙貴(3年)
(77/SS)金子果樹(2年)
新人選手:5人
(7/IF)渡辺京子(済美→愛媛女子短大)
(8/IOF)髙木千明(岐阜女子→甲賀医専)
(11/IF)森山幸世(高崎健福大高崎)
(14/IF)長谷部柚香(長野商)
(16/P)西山絢(水戸商)

※コメント
 当初の勢いが失速しここ最近は下位低迷が常連のベルマーレ。今年はベテラン中井智恵や湘南のミキティ兼次恵など7人が引退しさらに若返った。
 根強いファンも多いしチーム名も若干リニューアルしたことでもあるし、今年はまた上位争いになんとか顔を出したいところ。

 


【YKK】
退団選手:1人
(27/2B)那須聖子(10年)
新人選手:4人
(6/C)山頬愛美(夙川学園)
(9/OF)岡部智秋(太田市立商)
(24/IF)増田愛(滑川→至学館大)
(26/IF)浜田京香(滑川)
※コメント
 2003年に移籍してきてYKKで8年(それ以前は不明)、遊撃手としてチームを支えてきたベテラン那須聖子が引退。今年は9年目の助田麻依と新主将小林麻美の二人のベテランに、リーグの歴史を知る3人のスタッフでチームを支える。
 それからマニアな意味で新人選手が一番面白かったのがこのYKK。まず、珍しい名字好きな自分的に今年の一番がこの「山頬(やまつら)」。さすがにこれは読めない。もちろん見たこともない。以前はこのチームに大艸(おおくさルミ子、さん)や、卜部(うらべ智美、さん)といった選手もいた。まさに珍名の宝庫。
 名前で言えばもう一人が「浜田京香」。大鵬薬品に昨年入ったのは「浜田京夏」で、最後の一字違うだけの同音名で、しかも1学年違うがともに滑川高校出身の先輩後輩。なんてこった。

 


【日本ウェルネススポーツ専門学校】
退団選手:4人
(24/P)谷古宇希望
(11/C)安次富愛(→イカイ)
(10/2B)大出美帆
(3/OF)小畑綾乃
新人選手:6人
(8/IF)垣内あかね(松山商)
(23/P)矢田萌(大宮工業)
(4/IF)安西緩菜(新羽)
(9/IF)瀬川奈穂美(東奥学園)
(16/IF)浦川晴菜(高津)
(29/IF)長間なつ紀(川崎市立商)

※コメント
 昨年悲願の1勝をあげたウェルネス。今年は捕手として頑張ってた安次富愛が静岡のイカイに進むことが出来た。2部を目指すイカイにとって、同じ静岡県にNECアクセステクニカがありドリーム☆ワールドがあることで不利ではあるのだが、実業団大会などでしっかり結果を残して2部昇格に繋げたいところ。そのためにも安次富の成長が不可欠。
 他の3人は卒業とともに引退。キャプテンも務めた大出美帆なんかも良い選手だったのだが、残念だ。

 


【TOETECK(震災により1年間休部)】
新人選手:3人
(9/OF)中村古都美(福岡大若葉)
(11/IF)冨澤由莉香(市立船橋)
(16/IF)岩崎莉乃(中村女子)

※コメント
 2年間のお休みを経てようやく2部復帰を果たした矢先での大震災。しかしかえってソフトボールファンの注目を浴び応援してくれるファンも増えたはず。1年、2年は難しいかも知れないが、東北復興の足がかりの一つになるためにもいつか必ずリーグに戻ってきてくれると信じている。みんなが応援している。

 


 

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