【日本リーグ2010_2011シーズンの引退・移籍・新加入選手~2部・その1(アドバンスセクション)】

【日本リーグ2010_2011シーズンの引退・移籍・新加入選手~2部・その1(アドバンスセクション)】

 ※表記は「(背番号/ポジション) 選手名 (在籍年数または出身校)」


【伊予銀行】
退団選手:4人
(8/CF)松岡玲佳(1年)
(13/SS)中田麻樹(7年)
(21/P)西村瑞紀(1年→日立マクセルに移籍)
(26/IF)北川真由(2年)
新人選手:2人
(16/IF)山崎あずさ(金光桐蔭)
(20/C)小西智子(鈴峯女子)

※コメント
 長年伊予銀行のショート守っていた中田麻樹とサードの控えだった北川真由、1年目で活躍した松岡玲佳、西村瑞紀が退団した。中田は2005年に1部で規定打席に到達して3割1分5厘(12位)に、二塁打3本、三塁打3本と、実はベストナインを獲得した昨年の中森菜摘以上の見事な成績だった。ちょっとエラーは多かったが実に良い打者だった。西村はマクセルに移籍。松岡はいずれ復帰してくれるだろう。

<体は大きくなかったが思い切りが良いバッティングが魅力だった好打者中田麻樹>


【ペヤング】
退団選手:6人
(10/RF)須藤綾子(ルネサス3年+パナ電工津5年+ペヤング2年)
(6/SS)都築加奈恵(ソフトウェア2年+佐川急便関東2年+ウェルネス軟式野球2年+ペヤング2年)
(14/OF)小川実希(2年)
(38/P)小澤早耶(1年)
(16/P)小原尚美(1年)
(12/OF)山崎智恵美(1年)
新人選手:4人
(2/IF)松村佐和子(奈良女子→大阪国際大)
(12/P)菊池遥(木更津総合)
(16/IF)福野香織(とわの森三愛)
(22/IF)大塚枝里香(花咲徳栄→関東学園大)
(6/5B)南美憂(羽衣学園→甲賀医専)
移籍入団選手:1人
(6/5B)秋山磨貴子(四条畷学園→日体大→戸田中央総合病院)
移籍入団新人選手:1人
(19/SS)平子智恵美(聖和学園→NECアクセステクニカ(7年)→鈴鹿国際大)

※コメント
 須藤綾子、都築加奈恵といった様々なチームを渡り歩きペヤング発足時のチームを支えた二人のベテランが引退。特に都築は京都西山からソフトウェアというエリートコースを歩んだ後の足跡が紆余曲折に富んでいて面白い。その経験は今後の人生にきっと役立つだろう。小川実希も東海学院大を中退してまでセレクションを受けて入ったペヤングだったが2年で引退は残念だ。
 新入団としては戸田中から移籍してきた秋山磨貴子に注目。
 【追記】もう一人の注目がNECで7年選手を努めたあとに鈴鹿国際大4年間を過ごして再び2部に戻ってきた平子智恵美。もうこれだけですごいガッツ。ペヤングでなんとか1部を経験させてあげたい。

 


 

【島根三洋電機】
退団選手:6人
(10/SS)黒木千晶(6年)
(15/P&DP)古賀三香子(3年)
(2/C)神戸愛(3年)
(8/2B)淡田優里(3年)
(23/3B)岡本綾香(甲賀医専2年+1年)
(3/2B)松田依里香(2年)
新人選手:3人
(2/OF)細木好美(大東→大阪国際大)
(3/OF)荻原美也子(千葉英和→淑徳大)
(8/C)山本彩加(中村女子)
移籍・復帰入団選手:1人
(15/IF)大石麻里奈(湘南学院→TOETECK→1年ブランク)

※コメント
 今年のリーグの引退選手において、確かに1部リーグの現役バリバリの名選手が何人もユニフォームを脱いで残念だったのだが、公式発表で初めて引退を知り一番残念だったのが何を隠そうこの島根三洋の古賀三香子。バッティングも良くて投手としても能力が高いところはエースの古瀬由梨亜と同じで、その二枚看板が島根三洋の売りだったのだが。3年で終わりは余りにも短すぎる。
 主将でチームを引っ張ってきた黒木千晶に、3年目の神戸愛、淡田優里も引退。2008年の全日本総合新潟大会で宿が同じになりしかも周辺に何もないから夜ご飯食べるときも同じ店。その時の思い入れ深い選手達が引退していくとやっぱり淋しい。

<いつも眠そうな目をしてたが(笑)、打って投げて活躍した古賀三香子。まだまだ若いんだから>


【カネボウ化粧品小田原】
退団選手:4人
(5/SS)野毛ゆり恵(4年)
(10/CF)野小生恵(6年)
(12/3B)秋山遥香(4年)
(19/P)小川明希(4年)
新人選手:3人
(2/C)室井美月(山梨学院大附)
(13/C)波田野美桜(向上)
(26/OF)深江由樹(木更津総合)

※コメント
 今年は頑張って見る機会を増やしたかったカネボウ小田原で、特に見たかった野毛ゆり恵、野小生恵の二人が引退してしまった。やっぱりソフトボール選手は油断が出来ない。見れるときにしっかり見ておかないと後悔すると改めて強く思わされた。

 


【甲賀医療技術専門学校】
卒業、引退選手:3人
(11/P)西岡美栞(柔整科3年へ)
(25/OF)山根あゆみ(柔整科3年へ)
(26/IF)石田遥(2年)
実業団移籍選手:10人
(1/OF)割石歩(→大和電機)
(2/SS)福本亜妃子(→大和電機)
(6/OF)髙木千明(→湘南ベルマーレ)
(10/3B)南美憂(→ペヤング)
(13/1B)三宅美咲(→シオノギ製薬)
(17/P)上野温子(→大和電機)
(29/C)中村明日香(→パシフィックオーシャン)
(34/P)藤居美波(→パシフィックオーシャン)
(35/P)更ヱ万梨菜(→靜甲)
(マネージャー)後藤沙弥香(→パシフィックオーシャン)

※コメント
 卒業生10人中9人がリーグチームに進むというかなり優秀な年となった。しかも日本精工を経てマネージャーをしていた後藤沙弥香さんまで現役復帰。
 柔道整体科に籍を置く西岡美栞(みかん)と山根あゆみは国家資格試験のためソフトボールはいったん卒業。ただ元気なチビッ子金川祐子は3年目の今年も2部リーグに挑戦!

 


【日本精工】
退団選手:3人
(2/IF)木村知由(4年)
(22/C)福本まどか(4年)
(26/OF)津田愛里子(5年)
新人選手:7人
(7/C)馬場未波(修文女子)
(8/OF)大満百央(須磨ノ浦女子)
(16/OF)加藤美穂(東海学園→東海学園大)
(22/P)曽根原一葉(門前)
(24/IF)瀧中美緒(北大津)
(36/IF)宮村莉紗(門前)

※コメント
 1部2部を併せて、島根三洋の古賀三香子と同じくらいに引退がショックだったのがこの日本精工の福本まどか。大柄なのだが色白で、京都出身で京都女子高から龍谷大とずっと京都で過ごしてきた、どことなく奥野史子さんに似ている“いかにも京都の女性”といった雰囲気のあった選手だった。

<色白で雅な雰囲気のいかにも京都っぽい選手だった福本まどか。名前もまさにそんな感じ。頼りになるチームの柱の福本が抜けて、今年の日本精工は大変だ>


【大和電機】
退団選手:4人
(11/CF)伊藤輝(2年)
(13/P)尾崎絵里子(3年)
(17/3B)八塚愛(3年)
(23/LF)渥美里沙(3年)
新人選手:6人
(2/IF)福本亜妃子(滋賀学園→甲賀医専)
(11/P)小平香菜子(甲府湯田)
(17/P)上野温子(八幡商→甲賀医専)
(23/IF)中嶋瞳(東海大菅生)
(25/P)山本麻里絵(東海学園)
(27/OF)割石歩(滋賀学園→甲賀医専)
移籍・復帰入団選手:1人
※コメント
 サードの八塚愛や二三年目でそこそこ試合にも出ていた準レギュラークラスの4人が引退し、6人が新入団。特に今年は甲賀医専から3人と多いのだが、中でも左腕の上野温子は昨年規定投球回に7回弱足りなかったが防御率1.62という好成績。隠れた好投手だ。

<甲賀医専時代の17番を大和電機でも背負えるようになった上野温子。やっぱりそこはこだわるところだな(笑)>


【平林金属】
退団選手:4人
(2/SS)森崎光(3年)
(4/3B)金子紗矢香(3年)
(15/LF)益本裕子(4年)
(16/RF)有川麻斗華(2年)
新人選手:3人
(1/IF)米本有希(津山商→神戸親和女子大)
(3/IF)嶋﨑桂(厚木商→日本女子体大)
(26/OF)岡本真紀(神戸野田)
移籍・復帰入団選手:1人
(8/IF)新井貴恵(門前→神戸親和女子大→大鵬薬品)

※コメント
 マガジンにも書いていたが一番打率の良かったショートの森崎光が引退したのがやっぱり痛い。元大鵬薬品の新井貴恵が入ったのは心強いけど守備位置はファースト?なのかな。新人内野手の米本有希はチームの大黒柱「あっちゃん」の後輩やね。でその津山商と言えば近くの「アンジェ」っていう洋菓子屋さんには津山に行ったら必ず寄る。

 


【パシフィックオーシャン】
新人選手:3人
(23/IF)迫野夏実(神村学園)
(15/IF)窪中美沙希(済美→愛媛女子短大)
(20/C)中村明日香(尾北→甲賀医専)
移籍・復帰入団選手:1人
(16/P)後藤沙弥香(多治見西→日本精工3年→ブランク1年+甲賀医専マネージャー2年)

※コメント
今年初めて日本リーグに参加することになったパシフィックオーシャン。謎な部分が多いので今年しっかり見て勉強させてもらおうと思っている。ただ前身となる「ぐりんぱ」を全日本総合で見たことがあり戸田中にコールド負けしたが印象的にはなかなか良いチームだと思った。残念ながらファイティングドッグ時代は知らないのだが。日本精工から甲賀医専のマネージャーを経て復帰した後藤沙弥香さんもさることながら、個人的にはソニー埼玉の生き残り選手・田中晃子がいるのが嬉しい。そう思って過去を紐解いてみたら松下電工津を経由して今はペヤングにいる蛯名沙希も1年目はソニー埼玉だった。廃部後6年を経たソニー埼玉の元選手が、今度は同じアドバンスセクションの選手として対戦。なんだかちょっと嬉しい。
 【追記】開幕戦でわかったのだが、かつてNECアクセステクニカと戸田中に在籍し、今年からTOETECKに移籍した中條未香子がパシフィックオーシャンに移籍していたこと。震災の影響で再び1年間休部になったチームから開幕直前に特別措置で移籍してきたようだ。がんばれ!

<2007年全日本総合、赤色ユニの戸田中v.s.赤色ユニのぐりんぱ(パシフィックOCの前身)>


<しかも赤同士が試合する横で赤色ユニの東芝北九州が練習。史上空前のややこしい試合会場であった>


 

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